トンデモ立地選定の上尾市2例とアノ時の本質
比較検討を曖昧にする時は「候補地ありき」。
前記事で、「上尾伊奈の共同ごみ処理場」の候補地選定のための比較検討表を少し取り上げた。
下に一部を紹介するが(ソースはこちら )、何も、検討項目の良し悪しや配点方法を論じたいわけではない。いろんな角度から定量化して比較検討するって、「当たり前でしょう」と思ってもらいたいためである。
この表を見て思い出したのが、上尾市役所だけで決めた案件のこと。悪い見本として改めて指摘したい。
2014年、新図書館を上平に決めた島村ヨイショ会議
知らない人には政策会議議事録の記事 と 比較検討表を紹介する。この検討表は建築可能性が主であり図書館機能の視点はまるで無い。底の浅い検討で事業規模40億円の立地を上平に決めたのは、彼らの能力以前に、計画ありき・上平ありきだったからだ。
なお、上平用地の取得額は高すぎるとした住民訴訟の結審が近そうだ。判決次第では過去が呼び覚まされ、訴訟が絶えない畠山さんには重荷になるだろう。
2019年、現本館のPAPA移転を偽装した小役人行政
アノ時に新政クラブが反対しなかったら、今頃、現本館はスポーツ用品店ヒマラヤが撤退したPAPA空床に入居したまま戻らないだろう。詳しくはこちら
現本館をいきなり北上尾PAPAに一時移転する話しが告知されたのは2018年の暮れ。市民無視どころか、当の図書館部門さえ蚊帳の外に置いて進めたのは、図書館への知見も"思い入れ"もない行政経営部施設課である。そんな連中だから、検討根拠などあったものではなく、バラ色のポンチ絵だけというお粗末なものだ(下図)。
今で言えば、「きっと喜ばれますよ」と耳元で囁いて実現したアベノマスクみたいに、無知なトップを小役人が丸め込んだ例である。
このように立地選定の根拠などお構いなしが上尾市政ですよ、という話だ。
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蛇足ながら、あの時に書かなかったので、あえて書いておきたいことがある。
三月議会ではPAPA利用案は目玉予算だったが、それとは別に小林議長による市長室での「おみやげ発言」等が暴露されて大混乱していた。その渦中、少数与党の政策フォーラムは畠山応援のために盲目的に移転案に賛同し、共産党も賛成した。残念なことに、某市民団体までもが合理的判を怠り黙認したが、それは特定政党への同調からくる限界に見えた。
結局、新政と公明による予算案否決でボツになった。徹夜議会では海老原氏らの意見よりも尾花氏の反対論の方が正論であり、上平案件の時とは真逆になるという、ある意味で滑稽だった。
その滑稽さとは、表向きは公益性の正論を説きながら、ホンネは党派的立場を優先するという本質から来ている。
なお、今でも2000㎡の空床は埋まらずPAPA側はぬか喜びで終わったのに、こっちの立案者は出世して部長になった。
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