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2020年10月27日 (火)

日本語を取り戻す(読書)と菅さんの始まり 

人気コラムニストの小田嶋隆さんの最新作である。

新刊本をリクエストする場合、出版後数週間もたっていると他市取り寄せを優先するだろう。だから、直後、または発売前に図書館にリクエストしておくと新規購入対象の可能性が高まる、かもしれない・・・。

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というわけで図書館の一番手となったが、本書は、私生活や世相を綴ったコラムではない。

日本語を、取り戻す。亜紀書房 小田嶋 隆

小田嶋氏はツイッターでも有名な方で、政治家やジャーナリストとは異なる視点から鋭くユーモラスなコラムやツイートが人気ある。人気があるから、ネトウヨ界隈からのいちゃもんも多い。例えば、日経ビジネスでのコラム(最近は有料記事扱いに変更された)には、読後評価は「良い」が多数となっても、記事のコメント欄には批判が多く書き込まれる、という現象だ。本人は気にせず文筆家らしくそれをネタにする。

「いちコラムニストが、日本語の守護者として安倍晋三と言う人と対峙してきたスコアブックの如き書物になっている」とあとがきに書くように、今まで安倍政権に対して書いた時事コラムを集めたものだ。タイトルは、「日本を取り戻す」という安倍さんのスローガンを捻ったものだと思う。日本とした意味をこう書いていた。

「私はある仮説を立てている。それは、この間、政権を担ってきた安倍晋三氏の口から漏れ出す日本語が、あまりにも空疎だったことが、それらの日本語話者の精神の復興を妨げたという、いささか突飛な考えだ。」

ようするに専門的な政策批判ではなく、総理大臣ともあろう人や高級官僚が、中身の無い言葉を延々と国会等で垂れ流して平気で済ませられる今日を批評した本である。例えば、共謀罪や議事録廃棄、佐川証人喚問、黒川検事長、コロナ対策などいろいろあるが、幾つかは日経ビジネスで読んだものだった。時事コラムは鮮度が大切なので、後でまとめて出版してもどうなのかなという気もする。

校了は夏なので、次期首相がまだ不明の頃だった。今後、著者のぺン先は菅さんに向かうのだろう。他の著書では上を向いてアルコールのアルコール依存症から生還の話がなかなか面白かった。

●ようやく国会が始まった。

菅さんは官房長官の時から答弁がつまらないのに「答弁が安定している」とヘンに評された(加藤・新官房長官もそう言われる)。実際は、答えたくない時は「承知してない」、「批判に当たらない」、「全く問題ない」を連発して打ち切る人だった。

説明を避けたり人事権を振りかざす点で前任者を継承するが、弁論や能力的に優れているわけでは無く、彼らの態度の源は圧倒的多数の議席数にある。それでいながら、本当の理由を言うと面倒になり、その面倒に立ち向かうことから逃げるため質疑と言う公式時間を空疎な答弁で消耗させ、結論だけに到達すればよいと考えている。それが今の議会制形式主義である。

アメリカでは大統領が本音だけではなく嘘や暴言のし放題だ。日本は本音を建前で隠して結論だけを語る。二階幹事長などはその最たる人だから、あの人の言葉は平易すぎてまるで印象に残らない。菅さんは安倍さんみたいにムキになったり、イデオロギー傾斜ではないが、もっと冷淡で乱暴に振る舞いそうだ。

菅首相は、話すことが携帯料金やハンコ廃止などの小粒な案件が多い。大衆迎合的なことを語るのはビジョンの無さを隠すためだろう、と思ったら30年後に「温暖化ガスをゼロ」と気の遠くなる話しを大言壮語した。でも本当は、党内基盤が弱いから(大衆迎合策で)支持率を高めることが党内支配に必要と考えているのだろう。

安倍さんを見ていた経験からだ。

 

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