埼玉県市町村別の外国人人口と比率
40市と23町村の人口増加を日本人と外国人に分けてみたら、既に外国人で人口減少を埋めていた。
要約 埼玉県には19万人の外国人がいて、人口比率は2.6%である。2%以上(50人に一人)の自治体は31もある。過去7年間で日本人の人口は県全体で41,570人増えているが、増えたのは19、減ったのは44自治体もある。一方、外国人は76,180人増えており増加分の65%を占める。
コロナ関連記事で蕨市の外国人が多いことの中で、蕨市の赤ん坊の二割が外国人ということに驚きました。その延長で、埼玉県内の外国人比率を調べてみました。二年前、人口減少エリアが南下しているを書いた時に外国人の要因を除いてしまった反省もあります。
住民基本台帳に外国人の人口表示を始めた2013年(H25)から2020年への対比です。人数はさいたま市が圧倒的ですが他市を見やすくするために省しています。下記クリック拡大。スマホ用の縦型は文末に。
外国人比率の高いのは、蕨市9.8%、川口市6.4%、戸田市5.4%、八潮市4.3%などです。
蕨駅近くの芝園団地は中国人が多いことで有名ですが、なんと住所地の芝園町の外国人比率は5割を超えています。昔、川口市に居たことがあるのでやや記憶があります。当時は外国人は居ませんが大きな高層団地です。
たぶん、外国人が入居しないと高齢者だけの空き家団地になった可能性がありそうです。外国人は若い人が多いために蕨の出生数のような例になるのかもしれません。
隣駅の西川口エリアは、風俗街でしたが風営法の強化で空き店舗が増えたところに中国人が入ってきたようです。今はチャイナタウンと揶揄されます。
上の東洋経済記事には吉永小百合の映画『キューポラのある街』のことが書いてありました。当時は韓国朝鮮系が多く中国人は少なかったということです。実は、今月のNHKBSで放送していたので懐かしかったです。高度成長期の入り口にあたる混乱しつつも勢いのある時代でした。そのキューポラはマンションに替わりました。
上の4つの市は東京に近くて家賃が低い、というのが外国人の転入理由の一つですが、そこに親戚や知人が頼って集積したようです。
続く、上里町3.9%、嵐山町3.3%などではブラジル人が多いと言われます。大きな理由は、近くの群馬県太田市も外国人が多いことで有名です。スバルと関連下請けの自動車産業への雇用需要があるためです(「スバル」快走の陰で軽視される外国人労働者)。
埼玉県南部は東京のサービス業や建設業へ、県北部の上里や本庄市などは製造業の労働力不足や低賃金利用として、外国人に都合の良い立地として集まったようです。
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