パブリックコメントの14件集中は形骸化の現れだよね
委員会メンバーへのテストのつもり。
夜 追記 役に立ったようで、市が直した。表向き9本募集中ですが実は終了ばかりで残は2本のみ。自ら形骸化を認めるような姿とは別に、意見なしが二件ある方が深刻だと思う。スポーツ都市宣言しているのに、スポーツ推進計画に意見なしは自治意識の低さではないだろう。彼らには強い非公式ルートがあり、PCなど目じゃない。
12月の「一度に6つもパブリックコメント(PC)募集」ではPCは行政の消化試合と書いた。所が、今は8件も募集中だ。12月から14件になる(文末に掲載)。そんなに多いためか、上尾市役所の能力オーバーになっていた。こちらの最下行にある「…緑の基本計画(案)」は12月に終わっているのにまた募集中…。或いは、釣りを取り上げた「みどり公園課」への罰ゲームなのかもしれないな。
ともかく、納税者・市民サイドからは短期間のPC集中は良いことではない。かつて株主総会を特定日に集中させてきた考えと似ている(来るな、と言う方針)。さらに上尾の上を行く16本もあり、西東京市の市議が嘆いていた。 市民参加を形骸化させないために
募集の集中は行政の都合に過ぎない、と指摘する。だから形骸化とか、ガス抜きと揶揄もされる。とにかく応募期間をもっと分散すべきである。
さて、図書館サービス計画の当方PCについて、オンブズ氏から興味深いコメントが寄せられた。彼も書いたらしくて、ブログには7000文字分の提出とある! 原稿用紙18枚分の超大作が出されたら、当局はご苦労な事だがテーマごとに分類して一覧化するので、当方や短文のPCは埋もれてしまうな~という予感がした (>_<)
なお基本認識として、元の計画案は具体性の無い貧弱なものである。後々の個別計画の足かせにならないように、市民に言質を与えないという『お役所文書』に読める。だから、皆さんに『読んで応募してね』と呼び掛けても心苦しいものがあった。そのせいではないが、先日、市政事情通の友人が応募したと言ってくれた。『あんなの(原案のこと)、読まねえで持論を書いた』と痛快なのだ。それ以前にやることあるだろうという意味らしい。
で、指摘されたのは二番目にある「当局の現状認識の中にコロナの一言もない」という件だ。後のP7にはコロナが一回出てくるし、指摘はこう書いた方が良いという見解まで来た。
その感覚は、PCへの期待や評価によるものなのだろうと思った。下記は古いもので、今の対応はもっとマシだとしても、慇懃無礼という巧妙さに成長しただけという気もしている。

原案の「1.1.国内の公立図書館を取り巻く環境」というオープニングで「コロナ問題」を扱えないのは明らかな誤りだ。コロナ禍は長く続くのだ。目先の感染は下火になりつつあるが、モラル政策の限界、ワクチンの混乱と限界、変異種リスクなど、専門家でも先は読めない。慣れっ子になる人が増えても行政は最も保守的態度(安全)を取り続けるだろう。
今後の図書館サービスとは、感染症対策とリスクに右往左往され続けるという前提で考えるべきだ。前例のない世界なのだから、コロナという不確実性を市民と共有するつもりで言及すべきであり、コロナの用語が十個あっても不思議はない。新しい生活様式などと口先で語るのではなく、現実のサービスでどう適応するのかを具体的に書かねばならない。
(Windows作法として文書内の文字列検索Ctrl+Fキーで"コロナ"が一回のみは知っていた)
実は彼らの「コロナスルー」の公文書対応は今に始まったことではない。
図書館要覧(令和2年度用、2019年)は、2020年3月からの休館騒動も含まれている。しかし要覧には「コロナ」も「感染症」も臨時休館もない。図書館史での大惨事なのに、P30の一行に3月の貸出激減データのみがある。後世の市民が「何があったのだろう?」と思っても、説明はないのだ。
その原因は「ネガティブな事は隠す」という保身ではなく、前年文書への上書き行政にある。再三指摘する当事者意識の欠如である。その根本は、休業・休館しても雇用や給与の不安の無いことから来る危機感の無さ。自らの雇用危機につながるならば、どう乗り越えるべきかを悩むはずだろう。
- ネライ
当該コメントは当局ではなく図書館協議会のメンバー(学者、市選考委員)に向けている。というのは、先の上平検討委員会で芝浦工大の先生が「パブコメに注視したら」というような趣旨の発言をしていたからだ。
他部門もそうであるように、あの日の行政経営部もPCを形式的に扱っていた。しかし委員はPCに言及した。委員達の議論では思いもよらないことがPCに書いてあれば、貴重な意見として吟味すべき、という見方なのだろうと受け取った。PCの価値とは、賛成と反対の意見の数ではない。誰でも寄せて良い、という制度は多様な意見の収集である。多様だからピンキリになるが、そこから委員が拾えるかという期待になる。
だから、あえて「これでは図書館協議会も素通りしません」と書き添えたわけだ。協議会メンバーがその肩書ではなく当事者意識があるか否かを試しているつもりだ。
つまり、テスト。
市民の意見よりも委員の意見の方を彼らは重視する。
補足
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管理人さん good job!!!!
上尾市役所がこちらのブログを見て 間違いに気がついた 一覧表が直されてました 終わっているのに募集中としたものばかりでした2件しかありません レベルが低いですね
投稿: とおりすがり | 2021年2月10日 (水) 23時19分