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2021年3月29日 (月)

上尾のけもの道にはまる自覚なきキャスト達

前 当事者不在になっている上尾行政のつづき  関連 当案件の市HP

上尾市にとって上平用地は埋没原価ですから、政策の不合理性と取得の不純さから見れば「全市的利用への転用」こそが歪んだ行政からの贖罪です。しかし、失敗を認めたくない人々が前任者たちの轍を歩んでいる、というシーズン2の最終話です…。長いですが短縮しません。

1.公平公正であるべき行政を、自ら歪める施設課

上尾市の公共施設やインフラに関する政策は、公共施設マネジメントが大原則です。人口減少を迎えた自治体の持続可能性のための長期指針みたいなものです。

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この管轄は施設課ですから基本構想案p3にも「総面積削減につながる施設とする」と明記していますが、なんと次ページではそれを無視した「施設の絞り込み結果」になっています。

3000人アンケートをしても、50人ワークショップを開いても、結論が300m離れた所からの二部屋移転では羊頭狗肉そのものです。(良い品をおとりにして粗悪品を売るたとえ)。

ノミネートされた13候補には上平施設が4件も入っています。上平公民館には講座室と調理室、体育館もあり、あと24年使えるのに支所と図書室だけが移ります。その理由欄には、「上平地区複合施設への更新の必要があるため」と初めから決まっていたかのような結論を書きます。そりゃあホンネは、出てってくれが地元ニーズでしたからね。上平アリキはミエミエです(委員では外部を除く6人中2人だから利益相反を疑う)。

そして上平公民館はそのまま残りますから、新設の2000㎡(現本館並み広さ)が全て増床になります。施設課の職場を閉鎖しても相殺できません。

この面積問題を議会では、

鈴木議員・・・(面積について)公共施設マネジメントの立場からは減るはずだが?

小田川部長・・・新しい支所、図書館については基本設計の中で適切に考えていきたい。

減ると言えないのは違反を承知しているからです。面積に触れたくないから、構想案には図書室133㎡とか支所103㎡など個々の面積を示しません。委員達にはコンテンツ議論を優先させ、ハコモノ問題はスルーでした。

でも、子供でも分かるルール違反ですから、ムリを通すと泥沼にはまるでしょう。

三年前、畠山市長は見直し案の声明で「・・・地域の特性、公共施設マネジメントを踏まえた上で・・検討する」と語るのは建前で、施設課が「地域の優先、公共施設マネジメントを踏みつぶした上で」とホンネの実行役です。その一方、大量の施設更新計画に備えて公共施設整備基金(貯金)の積み増しが必要、と警告するのは同じ行政経営部の財政課です。

市長は自分の再選つまり持続可能性を気にし、部長は市長を支るのが持続可能性だと思っているのでしょう。

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2.居直る施設課

検討委員会の第一回議事録(p3-4)で施設課は、公共施設マネジメントの原則を語った後で、『施設規模が大きくなることは好ましい事ではないが、新しい市民サービスが補完という形でふ化されることについては問題ない』と二枚舌です。

他人(他部門)には減らせと呼びかけ、俺たちは例外だと言うのです。前市長から続く歪んだ行政の続編が、教育総務部から行政経営部へとキャストを替えて演じられています。上のへ理屈は、コンテンツが良けりゃハコモノ増えても目をつぶれ、というものです。

つまり、ハコモノを作るから需要(コンテンツ)を探しているのです。その需要が小さければ、大きくでっちあげるしか無いのです。数字を語れば、前回よりも小さく安いと自慢しますが、前の落第答案と比較するしか能が有りません。

3.政治力が必要なのに、はしごを外して逃げる人

最後の委員会の冒頭、施設課は『・・・作るか作らないかではなく、どのような建物にするかを検討する場である』と述べました。前回、批判意見が相次いだことへの歯止めです。この点を問われた石川副市長は委員会条例の2を持ち出し、「施設整備を前提とした委員会です」と答弁します。

誰が住むか分からないけど、間取りを検討する委員会だと言うのです。

本件は、行政マンの裁量を超えるテーマなのに、トンデモない答弁がでました。

鈴木議員・・・この計画の主導は小田川部長なのか畠山市長なのか?

畠山市長・・・行政マネジメントを所管する行政経営部施設課で進めています

こんな分かり切った質問はしないものですが、聞いてみるものですね(笑)。

答弁原稿は用意されたものですから市長側近までも投げやりです。成果だけが欲しい市長は、面倒なプロセスに関わりたくないのです。こうまで言われたら小田川案件と呼ばれても仕方ありませんが、市長選での因縁を持つ鈴木氏はこのプライド無き答弁に腹を立てたと思います。

4.専門性の無い施設課が仕切る弊害

施設課は行政サービスの最前線から遠い所にいる裏方家業なのに、どんなサービス機能にしたらよいかを仕切ります。うまくいくわけが有りません。

防災拠点という提案はよく考えれば疑問も多いです。荒川氾濫の時に、ここにボランティア受付してどうするの、というように、固定化が最適とは限りません。深掘教授がもっと構想段階で検討すべきと注意していた記憶があります。

地域専用との批判を逃れる策なのかは分かりませんが、委員会に危機管理防災課は入っていません。作ることを決めてから、防災課に知恵を出せと迫るなら専門性の軽視か思い上がりです。

図書室の移転は畠山さんの上平政策です(選挙公約とは違う)。図書館部門が、構想案の中で自動返却機や電子書籍導入などカネで買える提案ばかりを出したのは、目新しさでPRしたい施設課への配慮と思います(PAPAへの本館移転計画と同じ内容です)。

本当は読書にまつわるソフトな提案が必要なのに、口出しできないようです。たぶん、一番望んでいるのは、この敷地の管理責任を外してほしいことでしょう(グランドゴルフの受付までしているらしい)。

こうして見ると、専門家を遠ざけた当事者意識のないプロジェクトになっています。頼みの外部識者は、本件の政治的背景や地区別ポテンシャルも地理にも無知なまま利用された感じです。

基本設計への予算案は否決されましたが、最終答申で「概ね妥当であると判断します」というお墨付きを買いました。今後は、上平の周辺議員達や補助金団体を巻き込んで会派間の乱れを誘うかもしれません・・・。 

5. 構想力と指導力の無さ

例えば、上町にある青少年センターは島村計画では上平への移転決定でしたが、今回は外されました。前は老朽プレハブ、狭い駐車場等が理由でしたが、今回は「交通の便を考慮し目標耐用年数の2042年まで使う」となってます。

ここの利用者は車ですから、職員の通勤不便で抵抗されたかもしれません。市長と議長の支配力が強すぎた前と違い、今はリーダー不在なので身内の不満を抑える力は無いでしょう。

あの、公民館から図書室は出て行ってくれ、にはビックリでしたが、それなら、けつをまくってPAPAへ強行移転しましょう。賃貸床なら面積問題とは無縁となって200㎡くらい借りて学習席のおまけ付きにします。公民館愛の人にも、図書館利用者にも、中高生にも、PAPA大家さんにも喜ばれます。なお、公民館には予約受け渡し機能だけにします(惜しむ住民には真相を話しましょう)。

上平公園の中心地であるテニス・クラブハウスに図書館を併設するとか、上平公民館を廃止して新施設に別施設と共に面積縮小して入居させるとかもあります(公民館跡地は住宅地用に売却し、別施設には合理的な移転理由が必要)。体育館だって、こちらへ移転した方が相乗効果がありそうですが、公民館から手放したくないようです。

こうみると、施設課は公共施設の更新計画という大それたテーマを掲げながら、ロクな構想を描けません。

一方、18億円で4施設を統合する「新たな子ども子育て支援センター」が大谷北部で着工します。でも、市HPに件名すら無いのは、利用者が限定される福祉系施設はお上主導でやり易いのでしょう。しかし、脈絡の無い複数施設の統廃合や(図書館のように)不特定多数を相手にする施設はそうはいきません。

対象者が限定される施設はコンテンツの良し悪しが優先され、学びとか交流とか言う対象者が広い施設は立地アクセス性が優先されます。自分の住宅地選びなら必死ですが、人のカネだとテキトーなのです。

6.責任感の無い仕事ぶり

いくら構想段階とは言うものの、市民サービスを通じた賑わいづくりとか、複合から融合へ、ハイブリットセンターとかの物言いは、お役所の言葉遊びです。そして、無双の言葉、「安心安全」・「子育て支援」を建設アリキに使います。

少子化は進む一方なのに、今までの子育て促進の成果はどの位でましたか? やりたいサービス需要を現在と10年後、20年後まで見積らないで設備投資するつもり? それで行政経営を名乗るの?(上尾駅の壁看板さえ注文とれないでしょう)
 アッピーランドや子育て支援施設がオーバーフローなら、そこの増強策が優先でしょう。そういう具体的需要を示さないのは無責任です。類似拠点を作って点在化すると限られた資源の分散となり、一部の人の贅沢なたまり場になるだけですし、他予算へシワ寄せします。

・「学びの場」というコンセプトは島村計画の『知の発信拠点』を引きずりますが、この立地で喜ぶ中高生や社会人はどれだけいるか調査した? 伊奈学園からの帰りの生徒くらいでは? 「なんで駅近に作んねんだよー」って文句がでそうです。

カフェを望む声は界隈が殺風景だという証拠です()。カフェを設けたら人が集まるなんて幻想です。公園やテニスコートから数百メートル離れ、一杯300円のコーヒーやケーキを求めて立ち寄りますか?

実は遊具広場の近間にあるプチトマト2(障碍者施設)ではカフェも営みますが、ママ達が立ち寄る姿は見ません。おうちやコンビニで美味しいものを安く持参し、公園で飲食した方が楽しくてコスパが良いのでしょう。カフェ要望は前図書館計画で検討済みですが、コーヒーとケーキ(実際は不明)の売店コーナーと自販機です。

 国の都市計画法第29条により、市街化調整区域の建物に飲食施設を入れられません。

 構想案には作成者の名前が有りません。署名したとしても、議会で承認されれば「市民が作った」ことに上書きされます。ノーリスクで気楽な公共施設が市民へリスク転嫁されるのです。市長選の一テーマになって、見直し案を見直すとか Wwww  そうなると前の再現劇です。

 

終り。

スピンオフ記事として上平用地の再定義案

 

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コメント

以下の発言が、頭脳のレベルとしたら悲しいかぎり。
畠山市長・・・行政マネジメントを所管する行政経営部施設課で進めています
市長の考えを質問してるのに、工夫がない。ホントに大学出てんのかな。
この市長に腐った市幹部を抑えるのは無理。
「よそ者」がんばれ。期待してないけど。
次も選挙狂の代議士は応援するのかな?

行政経営部長室には小型冷蔵庫がある。
サウナまではいかないが、置いちゃだめ。

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