上尾市コロナ統計-7 院内クラスター発生
累計では市民241人に一人まで感染が浸透し、五月中には千人突破へ。
待たれるワクチン接種のスピードアップ。
連休中は病院が休みだから検査数が少ない、というのは去年からわかってることです。つまり感染者数は少なめに出るはずですが、それほど大きくは減っていませんね。埼玉県では普段は5千件くらいはあったのに、5/2日の検査数はたった1440件、陽性者数は290人です。そもそもこの二値は同日ではないものの、見かけの陽性率は20%と高くでています。検査数が少ないためです。
1 上尾市の4月度の状況
4月の感染者数は104人となり、この半年間では一番少ないです。しかし高い水準であることに変わりありません。昨年四月は9人でした。

年代別では、60歳以上は大きく減り10代が急増してます。この間の埼玉新聞では高校生の感染例が良く報じられていたので、20歳に近いほうかもしれません。
なお全体の累計では948人です。5月内に千人達成となりそうです。去年308人が今年は640人(この日まで948人)へ2.1倍増えていますが、30代のみが1.4倍と伸び率が少なくお行儀が良い感じです。なお、感染の浸透は、市全体では241人に一人まで、20代は世代人口114人に一人まで浸透しています。
2 院内クラスター発生
人口の割には感染者数が県内では比較的少なかったのは、クラスターが殆どなかったことが大きいです。1月に、学童施設で10人、上尾中央総合病院で6人という小さい例があるだけでしたが、先日、それを上回るクラスターが発生しました。上尾中央第二病院(地頭方・旧甦生病院)では4/30に2名、5/2に13人を公表して計15人です。病院のクラスターは珍しくはありませんが、つくづく危険な仕事なのだと思います。
このために、上尾市の発表人数も増えました。判明日ベースでは一日16人と過去最高に並びましたが、院内で収まれば局地的なもので済みます。
追記 5/6の第三報がでた。外来・入院患者、職員、職員家族に69 件の PCR検査を行い、新たに5件の陽性を確認。

変異種の流行が言われていますが、それを定量化するゲノム解析数が少ないようで相変わらずの対応の遅さが指摘されています。大阪の関係者が言ってました。以前はこんなこと無かったのに、今の変異種(イギリス型のN501Y)は、家庭に持ち帰ると一家全滅(全員感染)だ、と。
続報が気になります。
3 三密では無く一密でも感染する。一方でコロナ慣れが蔓延
最近、屋外バーベキューでの感染が話題になりました。屋外というショックな例ですが、詳細は全く伝えていません。エアロゾルは1mは飛びますから、無風だったのか風下に居たのでしょうか・・・。室内だって、天井吸い込みなら良いけど、壁面に換気口があると風下に居た人は吸っちゃいますよね。
対人距離と換気が大事なのでしょう。 それでも連休中の近間は人が多いです。
4 危機感ネタに尽きた大臣とわきまえる日本的専門家
西村大臣を昼のテレビで見かけました。昨日は、お札に付いたコロナウィルスは一週間生きているから、キャッシュレスを呼び掛けてました。お札の件では去年に28日間という例もあったりするので、何を今更という感じで発信ネタに尽き 手詰まり感が伝わります。
以前、官邸名簿の西村さんの経歴を見て違和感持ちました。それがテレビ出演にも表示されててちょっと可笑しかったです。東大卒の通産官僚出身という前に、高校名を書いています。灘高卒です。一般に、大学名よりも高校名の方を評価するのは県内とかの地元就職で見られることですが、ボクはただの東大卒じゃないよ、という感じですね。
日本のコロナ対策が経済再生担当大臣だという点で、初めからコロナをバカにしています。
では専門家はというと、尾身茂会長は登場した頃からあまりハッキリは物申さない人です。政治への配慮を怠らない姿勢があるからずっと続けていられるのでしょう。最新の日経インタビューで、こう語ります。

多くの人が慣れてきてし まっているので強いメッセージを出す必要がある。 感染症学であると同時に心理学でもあるわけです。
それって、な~にと思いますが、全く語りません。
『わきまえている人』だなーという事がよく伝わります。だから、日本の行政ムラの中でやってこられるのだろうなと。記事の最後はこう言ってます。
今のような危機的な状況が長く続くわけではないと思います。終わりは必ず来ます。ワクチンが高齢者から徐々に普及していけば、状況は変わるでしよう。変異株の問題はありますが、ワクチンは作れますから。長い歴史の中で、ほんの2、3年のことだと思います。
心理学ですから、ガマンしましょう Wwwwww
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コメント
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灘高と国立付属高卒に支えられるガースーです。
一般企業と同じく、現在の官邸も学歴トークはタブーでしょ。
西村大臣は打たれ強いね。尾身氏もだけど、勉強した自信が顔に出ていています。
ところで、勤務先では行政対策(出向要員)に毎年東大卒を1、2名採ります。
能力は度外視。東大卒でないと相手にされない。企画部門が国政の策方針を知るための要員です。
現業の業務を担当する者としては、旧制度の2種や高卒組と親しくなる方が仕事になります。
仕事の他趣味を通じて、通産省は守衛に顔パスで通いました。
平成初期、役人は18時職場仲間で夕食、20時仕事再開、午前様、10時出勤の
生活が普通でした。有名な小説の世界ですね。これだけ仕事してれば、庶民を見下すのも当然か?
後年、霞が関駅各路線で起きた地下鉄サリン事件の被害者の多くが、ノンキャリア組です。
役所業務は彼等に支えられています。
投稿: 本好き | 2021年5月 6日 (木) 01時11分
昨晩、菅と尾身氏の定例の挨拶のあと、夜9時位のネット生ライブ会見(西村大臣&尾身氏)を見ました。
褒める気はないが、西村大臣の実直な対応は好感が持てる。(尾身氏を置いて、先に会場を出るのはどうかと思うが)
尾身氏、質問者最後まで対応してたが、議論好きなんだろうな。1時間もよくやる。菅の会見と違い、内容が濃いので
記者も生半可な質問ができない感じです。
投稿: 本好き | 2021年5月 8日 (土) 11時26分