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2021年6月の9件の記事

2021年6月29日 (火)

上尾市ワクチン接種率は快調に71%へ

高齢者接種が7月末に完了できる根拠は、希望者のみだから・・・

・追記 下に指摘した間違いは、06/30 16:30にやっと直した。意外と庁内で教えてもらえない職場みたいだが、あるルートで伝わったため。本件ではpdfなど不要だ。
・訂正
 64-60歳等のカテゴリーが始まっていたので、その分992回を追加して以下の本文を直した。なお、市ワクチンメーターの(2)にあるpdf文書内の冒頭データは間違い(65歳以上の値になっている)。

上尾市のワクチンメーターは月曜日に更新される。個別接種が始まって5週目の集計は快調そのもの。高齢者カテゴリーを見ると・・・

1回目は接種率71.4%、2回目は33.9%。

週間の値は、既に二回目用が中心となり11589人へ増えていた。一回目は4000人と前週より4割減った。合わせた週間の総数は15551回となり、高い値を維持している(単純平均で一日2200人)

 ●参考 戸田市71.6% 春日部市38.5% 川口市56.7%  戸田の7割越えはニュースになっても上尾は無視された。本当は人口が多い方のが大変なんだよね。広報広聴課の能力差なのだろう。

上尾市が他市を上回っている理由は、棒グラフを見ると分かる。個別接種がスタートした週から、いきなりフル稼働に近いレベルだからだ。慣らし運転の期間が無く、いきなり立ち上がっている(逆に見るとこれでも余裕があったのかも)

集団接種を除く65歳以上の五週間平均は約13200回。これに60-64歳の992回を加えると約14230となる。これは75実施機関リストの申告合計12458より1770回も多い。謎だ。

 一回目接種の三週間後に二回目接種が行われるから、一回目の勢いこそ重要だ

集団免疫をアメリカでは6090%と言われ、幅があるのは不確定要素が多くて分からないためという。ここで、上尾市の高齢層は一体何割まで希望するか、7月以降を予測してみた

628

 前週比では6/21で▲48%6/28で▲42%と急ブレーキがかかっている。単純に、今週からは毎回、半減するとして7月末週(8/2)までに51千人、77%と予想する。

ワクチン入荷や打ち手の問題もあったが、最重要なのは一回目接種者の掘り起こしだと思う。しかし、来ない人に手間暇かけるのは資源のムダ。数週間前から「予約枠あり」というクリニックが目立っていて、予約枠(=接種能力)が余るのは良くない。自粛や禁酒令なんかより確実な効果がワクチンなのだから、行政はカテゴリー違反なんか気にしないで、医院が申告してきた能力をフルに埋める努力をすべきだ。

つまり70%台達成なんかに満足せず、次の対象層へ遠慮なく進むべきだろう。文句言われたら、感染対策とは個別最適では無く全体最適なのだと言えばよい。

BS101 ワクチン接種~自治体の叫び~埼玉 対策チームの4カ月

 埼玉県庁の対策チームの仕事をNHKドキュメンタリー風に伝えた。物足りない内容だったが、方式を巡る話があった。接種券を年齢区分で小刻みで配るように国の指示があったらしい。彼らは、一括で配る方が予約の混乱は有ってもトータルでは早くできる、と断言した。当時は、分割が良いと思ったが、整然と実施できても、能力拡大への切迫感が無いことが致命的かも知れない。分割方式とは、混乱を責任問題と受け止める人の政策なのかもしれない。

 なお、上尾市は4/17に一括で配っており、40市の中では先頭組である

大野知事は、7月末までに終えらると言った(読売)

県内の個別接種が4万回、自治体の集団接種2万回と合わせて一日6万回の能力となり、「単純計算」(大野知事)で7月末までに約243万回の接種を終えられると想定している。本人が言うように単純すぎるが、結局、能力とは予約可能な数に過ぎないし、接種希望率が低ければ早く達成できる。

上尾にもとうとう現れた、ワクチン忌避の人

先進国での接種率が頭打ちになっている。集団主義の国は接種しないと罰があるが、個人主義を重んじる国は、しない人に罰を与えることが無い代わりに、やる人にご褒美(インセンティブ)を与える(但し民間事業では接種客限定はあるだろう)。

ご褒美があっても医学よりも感情的理由で接種しない人がかなりいそうだ。接種率の低い国は、コロナとの共存を目指すために経済や社会活動の制限が残り、個人へ跳ね返ってくるはずだ。接種が遅れるほどダラダラとした景気回復となり、摩擦の種になりそう。

昨日、上尾駅西口を降りたところで、一人の男がスローガンらしき紙を持っていた。ワクチンや手洗い消毒は免疫を下げる、というような内容だったと思う。医者じゃないハズだ。

コロナに足や羽は無く人間が運ぶ。

その感染を防ぐ抗体をワクチン注射で得る人と、コロナに感染して得る人がいる。

 

 

2021年6月25日 (金)

筋肉注射の刺入点が高すぎるから肩痛・SIRVAになった?

SIRVAや腋窩神経障害を避けるための新しい知見が広まっていないかも… 

追記 このトラブルは運転仕事の人には怖い。回避策は、接種前に医者問診があり、そこで臀部注射を相談すればよいと思う。


 気まぐれな国の指示に翻弄されていると千葉の熊谷知事はツイッターで県民へ理解を求めていた。国が丸投げしたワクチン接種は地方自治体の能力によって進捗に差がでる。従来の、国から手取り足取りマニュアルが来て、ただ実施するだけの下請仕事に安住した人には、問題解決しながら動くことは苦手だろう。

 おかけで自治体の能力差が見える初の機会となった。これこそ日本の副反応である。

上尾市はワクチン接種が65%快調だと前記事で書いた。しかし、今後のネックは打ち手不足では無くワクチン品薄になるらしい。そうすると、早めに64歳以下に接種券を配っても、券を無くしたり、まだかまだかの電話が増えそうだ。

ヒマな高齢者と違い働く世代は多様で、かかりつけ医のいる人は少ない。次のステージは、(川口市のように)駅前で夕方でも集団接種をするくらいの覚悟が必要だろう。

さて前記事で、肩痛が数週間も続くのは副反応では無くSIRVAかも、と書いた。診断を受けたわけでは無く、想像に過ぎないが、注射によるダメージだと思うから、当事者ならでは視点で少し詳しく書いてみた。現在は四週が過ぎ8割位回復した感じだ。

1.上尾市のワクチン模擬接種動画に見る未完成さ

 4/15に健康増進課は集団接種の案内をYouTubeに公開した。その後、「腕を曲げて打つのは間違いだ」と市民から問題指摘がついた。だらんと下すのが正解だが、市は、その正誤を動画内ではなく、動画サイトの説明欄に書いたと、返答している。

 読むと、手袋とかパーティション不備については本番でちゃんとやると釈明していた。一方、映像には「この人はワイシャツですが本番では半袖などを着用してください」と文字を入れていた。粗いシナリオのまま急いで実験したことが伺える。また、忙しい健康増進課には動画編集はムリでも、IT推進室がカバーするような組織的な仕組みも無いらしいことも伝わる。

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 しかし、ここで指摘したいのは、動画内にはSIRVA(サーヴァ: 三⾓筋下滑液包内にワクチン液を注入するトラブル)に係る深刻な問題が見過ごされているかも知れない、ということだ。

 動画を出て、現実の接種でもどうなっているのか心配になる。全国民に三角筋筋肉注射をするという、国家初の大プロジェクトだから100%安全はムリでも、せめてこの程度は医療界の共通認識になっていないの、という思いがした。これこそ、冒頭の自治体丸投げの結果なのだろうか。

2.上から目線は危険だ

 アメリカでは薬剤師でも注射していたらしい。見た目は簡単な医療行為(手技)だが、刺入点という最適な位置を探ることは「新しい理解」が必要らしい。下記の資料を読むと、打ち手は座って打つべきだ。立った視線では位置を読み違うし、直角に打ちにくい。

 私の接種時の様子はもう忘れた。一回目は超年輩、二回目は若い、看護士さん(?)だったことしか覚えていないのは情けないが、立っていたような気もする。先の市の動画は立ったまま、模擬とは言え刺入点の位置決めは雑だった(動画の5'30'')。これでも上尾医師会の監修をうけているはず。

3.SIRVA回避のため、従来の教科書の三横指は好ましくない、という新しい知見

奈良県立医科大学附属病院 臨床研修センターの筋肉注射マニュアルのページはここ。素人ながらも優れた内容だと感心した。

下図は同センターのパンフレットから引用。専門向けなので難しいが、赤枠が要点になる。肩峰と呼ぶ位置から三本横指の位置とされてきたが、そこでは危ない、もっと下だという指摘だ。

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もっと分かり易いのが次図だ。上記サイトにある日本プライマリ・ケア連合学会作成 筋注手技解説動画からの引用。

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このYouTube動画は素人が見ても分かり易く優れた内容だ。推奨する刺入点は、肩峰から下した線と前と後ろの脇下を結ぶ線の交点である。従来よりも下になるらしい。だから「三角筋のこの辺り」というアバウトさで打たれると困る。下図はクリック拡大

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●最適な位置(刺入点)について、同サイトのQ&Aに凄いことが書いてある。


Q2: 「肩峰から3横指下」って習いました。間違いだったのでしょうか?

A2: 少なくとも20年以上前から、その場所に腋窩神経と後上腕回旋動脈が走行していることは国内の論文でも指摘されていました。なぜ教科書が変わらないのかは不明です。また、この問題に関してはテキストに添付されている図が解剖学的に明らかに間違っていることもあります。

 コロナ問題で日本の遅れや問題点がいろいろ露呈した。本件も、こんな基礎的な事すら日本の医療で最新へアップデートされていないんだと呆れた。肩痛被害を受けた身としてはガックリだ。立って打っている人は向上心の無い人なのだろう。

4.打ち手が移動する方式

集団接種が始まった間もない頃にツイッター動画で見たことがあるが、よくできたニュース動画があった

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福岡県宇美町では、座っている市民のところに、打ち手がキャスター付きイスで移動して接種する方式「宇美町方式」を考案した。打ち手が移動する方式は、高齢者の歩行を減らしたり(転んだり)、誘導ミスが無くなる効果もあるが、一番は作業効率だろう。ただし、正確な時間当たりの接種数は分からなかった。

何んといっても、打ち手が座るのでSIRVAの点でも良いと思う。

 

関連 中部日本整形外科災害外科学会雑誌2021/5月 ワクチンの筋肉注射手技の国内における問題点:末梢神経損傷およびSIRVA について

2021年6月22日 (火)

もう一つの上尾私ワクチンメーター

上尾市の接種率65%は県内トップクラス、その理由は医療機関側のフル稼働

高齢者用に加えて、職域接種が始まり、とうとう18~59歳でも自衛隊の接種ができるようになり、複数路線が並行して走るようになった。いいことだ。

さて毎週、月曜にはワクチンメーターとして接種数が発表される。個別接種が本格稼働して4週目を終えた結果がでた。(その前週値と他市比較はかまちょ図書館へ)

接種率 全国 埼玉県 上尾市
一回目 45.3% 45.4% 65.4%
二回目 13.0% 10.6% 16.4%

65歳以上(来年4/1に誕生日となる人まで含む)の第一回接種率は65%である。NHKによる全国値と埼玉県全体が45%なので、上尾は20ポイントも多く、県内最上位クラスにいるだろう。

高く評価しても良い。

なお、ワクチンメーターは接種率と接種数の推移がみたいので、一つにまとめてみた。

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五月末の週から医療機関の個別接種が本格稼働して四週間がたった(グラフの5/31からの四つ)。

週間の値はクリニック側でまとめて送っているから、日がズレているものもあり、ばらつく。そこで、直近の4週平均をみると13,291回と算出された(1回目と2回目を含む)。市の集団接種の計画は504回なので、個別接種の分は12,787回/週となる。(なお最近、健康増進課は実績を発表しないので不明)

クリニック等の個別接種リストは5/7に開示され、その後二回更新された。この間、1200回ほど増え、6/14時点総能力は75機関で週12,185回となる。つまり100%稼働なのだ(ワクチン在庫は今は十分ある)。

関連 ワクチン入荷状況は 81,120人×2回分

市の値では、先週分は1回目が6800、2回目が10000で計16800回となる。これはあり得ないので、報告のズレが含まれているのだろう。

出足はワクチン獲得が少なくて市民に失望を与えたが、今はその穴埋めをして県内先頭を走る。問題は次の段階だ。二回目接種が本格化すると、一回目接種の伸びが弱まる。しかし、決め手を欠く日本のコロナ対策にあって、ワクチン接種は唯一の医学的な対策だから、一回打った人はたぶん99%が二回目のリピーターになるだろう。

しかし、集団の何割がワクチン接種を受けるのかまだ分からない。今のペースではシニア層市民は接種に協力的だから8割を超すのではと期待するが、果たしてどうだろうか。

ここから先は、集団主義と個人主義のぶつかる領域になりそうだが、インセンティブ無しで高めて欲しい。

 


●肩痛が酷い原因はSIRVAかも

二回目接種後の肩痛のひどさを前に書いた。三週間たっても三角筋が痛くてペンチプレスなどは以前の半分程度である。そしたら、ニューズウィークにアメリカ人記者の体験記があり、これはワクチン副反応では無く、筋肉注射そのものの前からある問題だという。

国内の医学論文もあった。良くは分からないが、三角筋下滑液包内への不適切な注入によると考えられるSIRVA(サーヴァ)らしい

ワクチンの筋肉注射手技の国内における問題点:末梢神経損傷およびSIRVA について

つまり、下手だったというわけ? (>_<)

 

 

 

 

 

2021年6月21日 (月)

デフレとコロナ禍で縮む街-1

パイが縮む中、アチコチで競争が激しくなっている

 二年近くもコロナと不況で大混乱している。と言ってもコロナバブルによる好況組もあるから全滅ではないが、内需、とくに飲食と旅行業界とそこへの依存産業は深刻を通り越している。

 たまに撮ってあった市内の風景があったので、棚卸風に書いてみた。

1.東口駐輪場の仁義なき価格競争

 畠山市長の数少ない功績の一つに駅前放置自転車問題の解決がある(別途、市長選ネタで書く予定)。その結果は、丸広では無料時間を三時間から二時間へ短くしたように、界隈の駐輪場オーナーには増収になったと思う。が、一年もしないうちに需要喪失が起きた。高校の休み、テレワーク等で定期利用者が激減していた。

その頃、東武ホテル裏通り(スズラン通り)で建替えオープンしたのが市川駐輪場だ。12時間100円という値ごろ感は、隣りの大栄サイクルパーク上尾駅東口(収容約520台、旧レイクランド上尾) の1F=8H100円、2F=8H100円から客を奪うには十分だった。

同じ百円で4時間も長く、しかも10mでも駅に近い方が選ばれるのは人情だ。その後、向いビルのパチンコ屋が閉店しBPARK AGEO PRINCEという駐輪場ができた。2時間タダ、その後8H80円、12H100円という小刻みな設定で差異化を図っている。

(この様子はストリートビューのタイムマシン機能で分かる)

後からオープンした方が価格競争を仕掛けたのだが、なんと今年(?)逆襲にあっていた。大栄サイクルは、1Fは12H90円、2Fは一日70円という破壊的な設定にした。

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よっぽど怒ったんだろう(笑)。これで勝負はあった。

古い施設は償却が進んでいるが、後発側はこれ以上の値下げはできない。一日70円は20日で1400円だから、月ぎめ駐輪場よりも安い。日頃、あの非効率なコストセンターばかりを見ているせいか、こういう民間競争は清々しく見えてくる。たとえ敗者がいたとしても。

しかし、駅前立地というだけで胡坐をかける時代は終わっている。

参考 上尾市すずらん通り(他人のブログ)

2.百円ショップが百貨店に招かれる時代

 駅前にデパートのある市が減っている。商業的なランドマークとしての地位はもうないけれど、個人的には丸広はずっと残って欲しい。たとえ丸広不動産になったとしても、統一的に運営されていれば雰囲気は良いが、雑居ビルみたいになると惨めな姿になる。

 デパートの商品にはヨーカ堂やユニクロや無印良品では見られない豊かさがある。でもそうした売り場は消えてゆき、2月にダイソーがでっかくオープンした。これで大型商業施設の全てに百円ショップが出店したことになり、デフレによるチェックメイトだ。しかし、丸広の外壁広告幕にダイソーの看板がまだ無い。百貨店のプライドが邪魔をするのかな…。

既に均一では無い品揃えになっているから、百均とか百円ショップという名前を替えて最近はバラエティショップと呼ぶらしい。昔、子供の頃、万屋(よろずや)という店があったが、ダイソーは7万点も扱えるから現代の万屋である。昔は粗悪品が目立ったが、品質も向上し、今はいわゆるコスパに優れた商材が多い。

バブル崩壊後に伸びた業態だが、ダイソーの前身はこんな姿だったのを見たことがある。

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 写真 ダイソーの新卒採用サイトより引用

百均の起源はもっと古く、多数を扱うために個々の値段を付けるのが面倒だったことから来ているらしい。大型店の軒先を借りた露店商、移動販売である。ある意味、中に入れてもらえない格下の扱いだったのだが、とうとう百貨店から招かれるまでになった。日本が長いデフレだからだ。 

ちなみに私的なベスト商品は、昔、出張時のホテルで役立ったリール式のLANケーブル。これが百円とは信じられなかった。今でも出張バックに入っているが使い道は無い。室内の物干し用かな?。図はエレコム製で1600円もする。

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3.イオンモール上尾による空床

 イオンモールへ出店するために、上尾市内や近隣市から移転したテナントが目立った。空床問題は市内の中小不動産オーナーを直撃している。

 空いた所に何が入るか気になったが、これと言った業種・業態が無い。強いて学習塾だつた。駅前は進学塾、周辺部は補習塾という棲み分けが多いが、少子化やネット配信塾もあるからもう飽和していると思っていた。むしろ塾間の競争が激しく、今まで上尾に無かった進学塾が進出している。根強いニーズは、ムリをしてでもカネを出す親がいるからだ。

 あと、スポーツジム系も増えているが小型施設が目につく。卓球場なんてあったが、本気でやっているのだろうか?。

元々、駅前で目立つのはクリニックと薬局の増加だ(タワマン下のA-GEOタウンには医療系が8つもある)。今回、ワクチンの個別接種リストを眺めていて、少子化が産婦人科や小児科を減らし、高齢化が整形外科歯科を増やしている印象を受けた。特に整形外科は、肥大化した健康保険税に依存した老人サロンになっていないか。つまり体のいいマッサージ店化だ。

小児科も自治体の子育て支援という名の「子供医療費タダ」が無いとやっていけないかもしれない。

4.から揚げ店競争

上町の北西酒造横のコンビニ跡地に、二年前、肉スタというレストランがオープンした。一度行ったが特徴の無い小さい店だった。一年もしないうちに閉店したので驚いた。

不動産の契約期間という縛りがあるから不思議だったが、直ぐ次の店ができた。看板が「bb.q OLIVE CHICKEN café」となっていて何の店か分かりにくい(オリーブチキンカフェ上尾店)。韓国で人気のチキン料理らしいがシニアには入りにくい。共にワタミ資本の店なので、素早い業態変更だったらしい。

同じ敷地内に、去年秋にできたのが「から揚げの天才」という店。から揚げと、テリー伊藤こだわりの玉子焼きの専門店だという。

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開店日には、テリー伊藤さんもワタミ社長と共に来た、とネットニュースにあった。従来の半分、999万円で出店できるモデルの一号店という。駐車場などの空きスペースの有効活用にもなり、二年で投資回収できるを触れ込みにFCを増やすモデルらしい。

コロナ禍用にネットでテイクアウト予約もできる。テリーさんの卵焼きは650円+税だ。

我が家のテレワーク組が昼に買っていたが、リピートはしてなかったと思う。種類を特化した弁当屋みたいだが、昼時間が少ないドライバーのような外回りの人に向いている。一番人気という「から玉弁当」でも買うために、ネット予約して車で行ってみるか・・・。

既にタピオカブームは失速し、今は唐揚げ店が増えているらしい。近くのガストにも「から好し」というテイクアウト店を構えている。飲食業は競争の激しい多数乱立だから、出店タイミングが悪いと痛い目にあうわけで、独立開業の方はご用心をだ。

5.飲食までコスパを売りにする貧しい時代に生きる・・・

北上尾のPAPA横にあるスタミナ太郎が閉店した。今は改築していて、回転焼肉という店が7月にオープンする。

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 厳しい飲食業の中で、焼き肉店は良い方らしい。材料を出すだけで、客が調理するから、人手がかからないためかと思ったが、客テーブルにある排煙装置が店内換気に役立ち、店内空気が数分で入れ替わる安心感が人気のようだ。

ところで、この店は「廻転レーン焼肉いっとう」という名前だが、Webサイトの無い会社なので素性が分からない(笑)。客が回って焼くのだろうか、回転ずしを思わせてもイメージ出来ない不思議なスタイルだ。コロナ禍での非接触型サービスを追求したのかもしれない。

写真には驚異のコスパとある。

前のスタミナ太郎も低価格で腹いっぱいな風で、なんと中高生あたりに人気があったらしい。子供がこんな所に行くんだと呆れたものだが、若い人には安くてたくさんが受ける。しかし、外食の場までコスパが重視されるなんて、実は日本がビンボーになっていることを認めたくない方便なのだろうと思う。

でも珍しいから行ってみっか。

 つづく

 

2021年6月16日 (水)

ノスタルジーの失敗をガイアツで巻き返す総理大臣

有観客で開きたい本当のネライと光の後の影

五輪反対の外圧はなかったので予定通り実施へと進んでいる。感染者数の増減次第という気迷いもあるが、NHK世論調査では前よりも実施賛成が増えている。

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菅さんは、読めば官僚原稿、話せば口下手なリーダーという評判を気にしたのか、先日の党首討論では自分の言葉で語った。そしたら、57年前の東京五輪の思い出話しになってしまった(内容は文末に掲載)。

相手が東京五輪の年に生まれた枝野氏なので、「オリンピックって凄いよー」と昔の感動を伝えたかったのかも知れないが、コロナ禍での党首討論としてはガックリくる。失礼ながら元々、生気に欠ける印象だから感動話で共感を与えるタイプではない。ノスタルジーによる世論喚起は空振りだった。

結局、米英仏などのお偉いさんから五輪支持の連判状をもらうためにサミットに行ったようなものだ。

ガイアツの利用である。主催の権限は自分には無いと言いながら、首脳宣言に五輪支持を書かせるって矛盾なのだが、日本の総理大臣が日本が外圧に弱いことを認識していた。日本は途上国レベルになっているのだなと思った。

だから、やるやらないでは無く、観客を入れるか入れないかの綱引きになっている。入れたい理由は、当初は、入場料で赤字を補うためだったが、最近は、「選手のやる気が出る」という情緒面になっている (先日、無観客でも9.95秒がでた)。

しかし、本当はどちらもウソである。

無観客ではコロナに負けた東京五輪になるからだ。観客を入れて「コロナに打ち勝った姿」を内外に伝えたいのが権力者のホンネだと田原総一朗氏が書く。無観客では菅さんは安倍氏や森氏に顔向けできなくなるらしい。もちろん9月の総選挙のためだろう。

●菅さんの感動話が気になって、ネットで読んだ。

女子バレーボールでは東洋の魔女の回転レシーブ、マラソンのアベベ、お気に入りは柔道のヘーシンクが勝った後の振る舞い、という三例である(全文は文末)。

それらは子供心にも記憶に焼き付いており素晴らしい光景だった。菅さんは、その時点の感動を話したのだが、想い出したのは、五輪後には光が影みたいになっていたことだ。どういうことかと言うと…

バレーの金メダルは特に女性が喜び、ママさんバレーを盛んにした。ニチボウ貝塚を率いた大松監督は鬼の大松と呼ばれる位のスパルタ式練習で有名だった。その人気が高じて、「俺についてこい」というベストセラーを出したり、参議院にも当選している。スパルタ式は今ではパワハラもので許されないが、オリンピック選手が後に政治利用されたり、本人がその気になり過ぎる風土は今も続いている。

アベベのことは一行しか触れていないが、彼はダントツで国立競技場に戻ってきて、ゴール後に平気で体操を始めた姿にはびっくりした。今で言うクールダウンだろう。しかし、多くの日本人の目に焼き付いているのはアベベではない。その後に起きた、歓声が悲鳴に替わった光景のはずだ。

円谷選手が苦しそうな姿で入ってきて大歓声がおきた。その大観衆の前で、三位のイギリス選手に抜かれてしまった。銅メダルでも凄いのだが、最後の最後で抜かれた姿は見ていて悲しかった。

そして、この話は、後に円谷選手が自殺したことを抜きにはできない。川端康成が絶賛した美しく切ない遺書には、日の丸の重圧に押しつぶされた姿がある。誰のため、何のための五輪なのかという点は今の日本でも正面から向き合って答えを出していないと思う。

父上様母上様 三日とろろ美味しうございました。

干し柿 もちも美味しうございました。

・・・・・

父上様母上様 幸吉は、もうすっかり疲れ切ってしまって走れません。
何卒 お許し下さい。・・・・ 
(原文はこちら)

ヘーシンクの勝った直後の振る舞いが敗者(神永選手)への敬意だと菅さんは感銘を受けたようだが、私的には礼に始まり礼に終わるという畳の上の作法を守ったのだと思った。

だから、後に日本のプロレスに雇われたのにはビックリした。視聴率目当てのテレビ局とカネが欲しいヘーシンクだったらしい。リングの上で相手からひっぱたかれて、しり込みした姿を覚えている。東京五輪の英雄を(日本の資本力が)コケにしているとしか理解できなかった。

 


「実は私自身、57年前の東京オリンピック大会、高校生でしたけれども、いまだに鮮明に記憶しています。それは例を上げますと、たとえば“東洋の魔女”と言われたバレーの選手、回転レシーブというのがありました。喰いつくようにボールを拾って、得点を上げておりました。非常に印象に残っています。また底知れない人間の能力というのを感じました。マラソンのアベベ選手も非常に印象に残っています。

 そして何よりも私自身、記憶に残ってますのは、オランダのヘーシンク選手です。日本柔道が国際大会で初めて負けた試合でしたけれども、悔しかったですけれども、その後の対応をすごく印象に残っています。興奮したオランダの役員たちがヘーシンク選手に抱きついてくるのを制して敗者である神永(昭夫)選手に対して敬意を払った あの瞬間というのは私はずっと忘れることができなかったんです……」

2021年6月12日 (土)

ワクチン廃棄ミスより生産性が低すぎる市役所

ワクチンは余る。ワクチンメーターのスピード違反こそ大事

 上尾市が東保健センターでやっている集団接種で、一回分のワクチンを無駄にした、と埼玉新聞が伝えた。全国の自治体から伝わるトンデモ事例と比べたら、些細な事なので大手新聞は取り上げない。でも、プレスリリースしながら市HPには載せないのはミスだ(※1)。
 下に要約した。


上尾市は10日に明らかにした。6日に東保健センターで行われた集団接種で260人を予定していたが3人がキャンセルし、医療従事者に接種しようとしたが1人分の不足が判明した。使用済み容器を確認すると、注射器に5回充填できる容器に、1回分が残ったまま廃棄されていた。
健康増進課では「トレーにきっちり5本の注射器を用意し確認すれば防げたミス。今後は作業工程を見直して再発防止に努めたい」としている。

なお、直ぐに「数を数えられない桶川市職員がいた」というニュースがでて、上尾のニュース価値は更に下がったが、来週のワクチンメーターには一回分廃棄を示さないと数が合わないね。

 1170回分を廃棄 桶川市、数の確認せず

(追記 桶川市サイトに報告はあるが23万円の損失(国費)への言及は無し)

戻って、上尾のニュースには気になる点がある。

5回分用の従来型注射器を使っているのか否かだ。針の中のデッドスペースに液が残るためにムダが発生することは伝えられており、6回分とれる注射器もあるがそちらは品薄らしい。つまり、初めから歩留まりの悪い方式だったら、今回のは笑い話みたいなもの。それでも、残液を集めたら一人分になるだろう、と思うのは人情である。

もう一つ、ファイザー製ワクチンは一回2000円らしいので、その程度の損失に過ぎないが、本当の問題は行政の集団接種はムダの塊であるということだ

市の集団接種は約250人を一日(何時間かは不明)で行う。受付から7工程位に分けて人員を配置する。保健センターの技能系や事務員だけでなく、一括外注したスタッフ15人位等、総勢20人以上で運営している(体験記より)。予約制なのに駐車場に誘導員まで揃えた歓迎ぶりである。こうした対応は市民に寄り添うというより、声のデカイ一部市民のクレームを恐れてのことだろうし、そもそも資金の裏づけがあってやれることで、褒められたことではない。

一方、上尾市内で最大の功労者はイオンモールにあるかるかも上尾クリニックである。週2000回を上限にしている。実績は非公開だが、最大で一日300人位とか、スタッフは10人もいないらしい。市の大袈裟な運営と対照的だ。

(なお、同クリニックは開業間もないので認知度アップという動機もあるだろう。HPに「営業」と書くようにマーケティングとしては接種協力はよいタイミングだ)

この生産性の違いこそ重要だ。ワクチンは必ず余る。国は人口分に近い数を揃える計画だが、接種が進むほど接種希望率の限界に突き当たる。上尾市は過剰な外部スタッフを削減すべきだ(或いは医療機関へ応援派遣する)。ちなみになぜ行政が過剰な人員になるのかというと、彼らは仕事を細分化しすぎるためだ。意味が分からなければ、医療現場へ手伝いに行くか、爪の垢でも、を勧める。

自衛隊の大規模接種センターの予約枠も8割以上空いたとか、無断キャンセル4000人でたとか伝えられる。足元の上尾市だって二週前から予約枠に空きがみられる。初期の予約殺到騒動の人たちは、もうみんな予約できているわけだ。既に、接種率の拡大のために何をするかがテーマになっている。今の段階で、供給能力>実需ということは接種計画の甘さだと認識して前倒しすべきである。

上尾市 基礎疾患・高齢者施設等従事者・60から64歳の人の接種券を6/25(金)に発送。とあるが、対象人数も書くべき。

川口市は6月末で高齢者用を終えると宣言し県内最速を目指す(産経記事は消えていた)。

希望率を65%(91000人)に設定しているためもあるが、来ない人への勧誘努力は時間(カネ)の無駄なので合理的だ。集団接種は旧そごう店の1カ所に集約して一日Max1890人、夜間の部も用意する。また月3千回以上の医療機関へは一千万円など支援金も手厚い。

感染爆発した欧米でも接種率の頭打ちが起き、60%が限界のようになっている。日本ではワクチン陰謀論は無いが、副反応への拒否感はありそう。どこまで接種が進むのか興味深いが、行き着く先はマスク着用拒否問題どころではない、深刻な新しい問題が待っている。

検査の簡便さ(インフルエンザ並)、ワクチン、治療薬の三点が揃うまでは新型コロナは終わらない。

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※1 探した時は不明だったが…本日みたら6/10付けであった。しかしシステムのページ更新は06/13/2021 03:06:08 だった)。

関連 川崎市、ワクチン6396回分廃棄…冷蔵庫メーカーに問題

2021年6月 7日 (月)

上尾市ワクチン接種の二週目と能力の微増

上尾市ワクチンメーターでは35%達成。でも本格稼働の二週目は前週比▲16%と早くもペースダウン

  • 尾身さんのプチ乱

分科会の尾身茂会長の「いまの状況で(五輪を)やるというのは普通はない」発言を巡って紛糾している。

今までの忖度型から距離を置いた発言に政権側が怒っている。菅さんはコロナ対策では自分の意見を語れず「専門家の意見を聞いて」を繰り返してきたが、こんどは予定外だったのだろう。

官僚的な尾身さんは「中止すべき」と言ったわけでは無いので辞表覚悟では無い。菅さんのギャンブルに無条件で付き合うのは危険だと察したのだろう。失敗続きの菅さんは成果だけが欲しいのであり、お祭り騒ぎがもたらす被害の責任は専門家に押し付けられることを感じたのだと思う。

日本のコロナ対策の一貫手法はお願いであり、単一日本人だから通じたが、何度もやると慣れてしまい第四波などは減衰までとても時間がかかった。今の緊急事態の延長もオリンピック前に減らすためであることを知っている。だから、みんな言うことを効かなくなっている。そこへ、陽気で体育会系の外国人関係者に出歩かないようにとお願いしても効果あると思う人はいない。

しかし、去年と違って外国政府から中止を求める意思は無いようだ。ガイアツが無いのだから止められない。組織委員会が精神論からどこまで具体的対策を取れるかにかかっており、最近はパブリック・ビューイング廃止がでた。ツイッターではパブリック・ブーイングと揶揄されていた。試合の前にPCR検査で負け、というヘンな大会になりそうだ。

 

1.ワクチンメーターの針は進んだ、が。

健康増進課が最初に発表したのは6/3木だった。次は一週間後と想ったら、6/7月曜日にでた。早くてイイネ💓。
それによると一回目接種は前回の17%から35%まで進んでいる。個別接種のフル稼働が二週目を終え、グンと進んだように見えるが、実は差分をみると先週は10170人である。その前の週は約13千人なので、▲16%(二千人)少ないのだ

減った原因は、予約状況で空きを訴えているくらいだから、シニア市民のワクチン希望が早くもペースダウンしたかもしれない。これは大きな問題だ。未接種が増えると次の対象者区分を早めに着手した方が良い。また、その先の最下位の一般人相手になった時は、かかりつけ医の無い人が多いから、土日とか夕方とか市の集団接種の回数増が不可欠になるだろう。

2.上尾医師会の50%が協力しているが、接種能力は微増。

上尾市医師会は会員約150名で構成されている。市のリスト(6/4)では75医療機関が参加しており50%の参加率となる。リストを見ていると耳鼻科や眼科は参加していない。しかし、政府は歯科医に協力を求めている位だから不思議な事情に見えてくる。

5/7時点の接種医院等一覧表は11027人だったが、6/4の新しいリストでは11557人へ500人ほど増えた。ただし5カ所がまだ未稼働である。なお、「かかりつけ患者のみ」は週2400人分ある。

接種率が日本一の和歌山の例がよく報道されている。ある日のテレビでは「かかりつけ医の積極的な協力が接種率の高さにつながっている」と県が言っていた。

和歌山市の医療機関の6割強が協力していて耳鼻咽喉科・眼科・産婦人科も加わっている(約430の診療所のうち280が応じた)。担当課長は「医師会と良好な関係がありまして・・・」と言うが、違和感のある話しだった。

これは非常事態なのに、国が自治体に転嫁したからそういう二者間の関係性が接種率につながるのだろう。単純に政府の指導力の無さと無責任さである。

それにしても、打ち手不足と言いながら、医師会協力が60%で多いというのもヘンな話だ。実は、データそのものが無いために、日本のワクチン接種が進まない本当のボトルネックが何なのかもよく分からない・・・。

3.公と民間では随分と違う

市が行う集団接種はものものしい体制でやっているが、民間医院での接種はだいぶ違うようだ。

予約していないのに接種券をもって尋ねたらその場で列に並んで打てた、という人がいた。大口リストの医院なのだが、民間らしい柔軟さに感心した。医療がサービス業であることが分かっているクリニックなのだろう。、

別な医院では、接種後に15分間待機するがそんな時間チックなどしてないから、早めに出てきたとかの武勇伝も聞いた。実際、アナフラキーさえ起きなければ大した問題では無いのだろう。ただ、そこそこ老夫婦で一緒に打つという人がいるようだ。

ある医院では、当院の患者に限定しつつ、電話予約はしてません、みたいな貼り紙があった。

なお、接種したら200円分のイオンモールの買い物券がもらえたと書いている人がいた。凄いね。

原液の濃い―のとか薄め過ぎたのとか、果ては同じ人が二度打ちしたとか、まぁ3600万人もいるのだから、そのくらいにはおどろかない。その内、勝手に注射して帰った人が現れた、もありそうだ(昔のインシュリン注射みたい)。ただ、それらをミスと報じるのはヘンだ。医療事故だと思う。

 

参考 世田谷区は一般向け配布へ













保坂展人 @hosakanobuto




世田谷区の「ワクチン接種券」を送付する日程です。
60歳から64歳までの方(67000人)に6月12日から送付。
50代の方(142000人)には6月30日からの週、
40代の方(154000人)7月5日からの週、
30代の方(131000人)に7月12日からの週、
16歳から29歳の方(140000人)には7月20日の週に
順次送付。

2021年6月 3日 (木)

上尾市のワクチン接種率は県内上位へ

久しぶりに上尾市の良いニュースです、が…

6/3日の感染者報告は有りませんでした。珍しいことです。

前記事で取り上げたためかは分かりませんが、上尾市もワクチンメーターを発表しました

情報先進市の戸田市(一回目接種率25%)にはかないませんが、お手本にして追随できればよいですね。

自粛や三密回避よりも効果があるのがワクチンですから、なりふり構わないスピード感が求められます。

【接種対象者数】 66,045人(65歳以上)                         

【ワクチン入荷数】 69,810回分

  接種済数 接種済の割合
 
1回目接種 11,306人 17.1%
2回目接種 269人 0.41%

埼玉県全体のワクチン接種率は6/2時点で14.55%です。NHKサイトが日々伝えます (ただし、接種報告はリアルタイムでは無いためこの値の正確さ分からない)。

上尾市は県内平均を上回ります(下を見ると人口と接種率には関係が無いように見えます)。

たぶん、個別接種での大口引き受け先が健闘(有言実行)しているのでは推察します。

 上尾のワクチン個別接種は一週間でMax11000回

271472
●五月最終週に一回目の11000人を打ちました。
 これは上で予想したキャパシティをフルに達成です。トリハダものです。
ところで、このままいくと(1万人に丸めて書く)、
6月1週目 10000人
6月2週目 10000人 となり ここで接種率50%に迫ります。
しかし
6月3週目 10000人 + 二回目の11000人が加わります。でも週2万の能力はありません。この週は一回目の人はほとんど受け付けないはずです。
6月4週目 二回目の10000人用の週です。
つまり、一回目接種がほぼ止まってしまいます。既に報道されている様に、ファイザーの二回目は4週間くらいの方が抗体が多く作られるという報告もありますから、弾力的に運用すべきかなと思います。
ただ、一回目接種が6月半ばでブレーキがかかりそうです。
つまり週1万の能力のままだと全体で12万回は必要なので12週となります。7月末には終わりません。ただし接種希望率が70%位なら可能ですが・・・
 
最後のカギは、何度も書くように上尾中央総合病院の動きです。
たぶん、いつ頃からとかの予定はあるのでしょうが、畠山市長の頼み方は適切なのかちょっと不安です。また7月後半は高齢者の残りが主ですから、対象者の中の希望者も減るため、次のステージの人を加える位の前倒し策を取るべきと思います。
下図のデータソースはこちらの末尾
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2021年6月 2日 (水)

二回目の副反応はファイザーアームかも

一回目の副反応が二回目にはさらに強く出るらしい。

で、肩痛が半端なく、三日間バンザイできません…

ファイザーワクチンの1回目を5/8に接種し、副反応については、肩痛になって寝返り出来なくなったものの24時間後にはかなり楽になり二日目には解消したことを前に書きました。今回は、5/29の夕方に二回目を終えましたが、予想通り二回目の副反応はきつかった、という話しです。

 一回目は左上腕部を押すと痛みがあるものの、負荷を掛けなければ問題なかったのですが、こんどは常に痛い状態が続きました。力を入れると激痛なので左腕が機能不全となり、左手を動かすには右手で左手を持ち上げるという情けない姿です(キーボードは打てます)。腫れや赤みはないので見た目は問題ありませんが、寝不足になりました。ファイザー・アームと呼びたいです。

Kansetsutsuu_kata

痛みが減らない所に二日目は微熱がでました。平熱よりも+1度以内なので害はありませんが、軽い頭痛と筋肉痛が混じり不快な二日目でした。好きな録画でも見て過ごすのが薬です。

三日目には平熱に戻り肩痛も少し和らぎました。車の運転もできますが片手運転に近い状態です。ジムに向かったのですが、筋トレ系はムリだと諦め、天気も良いので運動公園を散歩しました。しかし、二日休んでいただけなのに、不思議なくらいに疲れました。

四日目にはようやく頭の上まで手をあげられ、なんとか万歳ができましたが、イテテっと言いながら (>_<)

スポーツ選手は接種タイミングを間違えると大変です。大リーグの大谷選手は開幕時の不調を「ワクチンですね」と言い、ダルビッシュ投手は「自分は本当になんともなかった」と語るように、副反応は人それぞれです。何製ワクチンか不明ですがJ&Jの一回打ちの場合もあります。

さて、上尾市でも駅前タワマン下(西村ハートクリニック)とかイオンモール(かるかもクリニック)では通路から伺えるように、ワクチン接種が日常風景になりつつあります。

しかし、毎日勤務する人は、一回目や二回目の接種の翌日は休みを入れるのが無難です。河野大臣が「ワクチン休暇」を取れるようにと語ったのは公務員向けですが、就業者の99%が占める中小企業では心配です。事業主や職場次第という面もありますが、安全に係る仕事は休むべきです。

アエラに貴重な報告があります。これは山形大学医学部の医療従事者関係1000人レベルの調査です。

一回目に出たと同じ症状が二回目には長く・強く出やすいと伝えます。また、若い人や女性に副反応の発症頻度が高いのは、若い人は免疫反応が強いからと予想されます(この点は前から報道されていました)。女性に多いのは、からだが小さいため成分が取り込まれる量が多いからとも推察されています。

そうなると、子供に打つときは量を減らすのでしょうか。そもそも体重100kgのアメリカ人と50kgの日本人では同じ量を入れているわけはないと思うのですが? 良く分かりません。

この調査対象は医療従事者ですが、高齢者の副反応は少ないと言われています。しかし、記事には68歳の医者の体験談があり、高熱が出て出勤できなかったとあります。多くの職場では、発熱時は出勤停止というルールがあると思いますが、それに引っ掛かります。気になったのは、高熱でも解熱剤が効かなかったとあります。私の肩痛も冷やしても効果は有りませんでした。病気による現象とは違うためなのかもしれません。

一方で、この医師は副反応があったことに「安心した」と話します。

「データがあるわけではないのですが、副反応はおそらく体内における免疫反応の結果なので、守られているという強い安心感が得られたのも事実です。個人的な感想ですが、このワクチンには本当に効果があるんだという実感が湧きます」

ファイザー製ワクチンにはPEG(ポリエチレングリコール)という成分があり、これに過敏反応している可能性があると言われます。記事では、副反応による数日の体調不良を想定し、夫婦同時とか一施設(職場)で一斉接種とかを避けるべきと警告します。日差接種、シフト接種というわけです。単身の人は出前とか食料の準備が必要です。

今は高齢者に集中的に打っていますが、70歳前と80代では体力が全然違います。二回目接種からは副反応の問題が伝えられるのではないでしょうか。高熱が出ていても熱を感じない高齢者がいます。

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 一方、mRNAワクチンの基礎研究でハンガリーの女性研究者カタリン・カリコ博士らにノーベル賞候補とNHkが伝えてました。


遺伝物質「mRNA」は、体内に入るとすぐ分解され、炎症反応を引き起こすため、長年、薬などに使うのは難しいとされていた。しかし、カリコ博士らはmRNAを構成する物質の1つ「ウリジン」を「シュードウリジン」に置き換えると炎症反応が抑えられることを発見。
この技術を用いて2020年、新型コロナウイルスのワクチンが開発された。
ファイザーとモデルナのワクチンはこの技術を使っていて、実用化の鍵を握るこの研究成果はノーベル賞に値するという声もあがっている。

●医療従事者の接種が遅れていた原因

アエラの記事は大学病院の例ですが、たぶん副反応に備えて休日を1~2日入れるようなシフト制を組んでいたと思われます。例えば、100人の職場なら、10人ずつに分けて行うなど小口の接種スケジュールです。しかも一人二回ですから全員が一巡するまでは日数がかかります。医療従事者の接種率が思ったより低いのはこのせいかもしれませんが、そういう報道は聞いたことが有りません。

今、上尾市で最大能力があるはずの上尾中央総合病院が個別接種に参加していないのはこの辺りの事情かと思います。中央病院が参戦すれば相当加速すると期待します。

先日来、マスコミは大規模接種会場を報じてましたね。

政府広報みたいに、絵になりそうな品のよい高齢女性の様子を取り上げてました。埼玉県でも「県高齢者ワクチン接種センター」が6/1から稼働しました。対象高齢者約194万人の約1%に21000人の二回分です。つまり大規模接種などはごく一部であり、各地の医院による個別接種のスピードと拡大こそキモです。

しかし、弾であるワクチンが自治体にどれだけ到着しているのかはその後は報告されませんし、予約の混乱(自治体によります)、打ち手不足(開業医の参加度合い)だけでなく、大規模会場との関係で自治体予約のキャンセル(自治体による)とか副反応に備えた時差接種という問題も加わり、なかなか大変です。そして最後に残るのは接種しない人の比率でしょう。

紙ベースのために接種済み人数集計なんか後回しらしいです。そう言えば、集団接種でも紙の一覧表から氏名に定規で線を引いて消しこんでましたね (>_<) 

 参考 県内の最先端 戸田市のワクチンメーター 写真は東京新聞より

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●6/1日現在

ワクチン接種は1000万人を超え、医療従事者の97%が1回目を終え、65歳以上も15%ほど。ペースは1日平均56万回の水準です。季節性インフルエンザのワクチン接種は1日60万回です。

ファイザーだけだと二回必要で、今は一回目のために50万回こなせても、三週間後に二回目の人が来たらピークは二倍になります。つまり今の50万回が余裕でできていれば100万回は可能のハズですが・・・。

つづく 自分のためなのか集団のためなのか

 

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