ワクチン御三家が支える高齢者接種率90%は夢か
ワクチン入荷と接種可能性、かわ整形外科内科は週2400回へ
● 65歳以上の一回目接種率は85.6%と県内優等生
予想以上に凄い。実施の鍵であるワクチンは揃っており、希望者も予想以上に多いが、市内クリニックの積極姿勢により人口二十万人レベルの自治体としては極めて良好である。
実は、71%だった前記事では一回目はもう頭打ちで次回から半減ペースと予想したが、7/5の週は4792人と大きく切り返していた。二回目は73%である。7月末まで残り2週間だが、あと一回目を三千人やると90%になる。肝心の二回目分では8000人こなせば85%となる。菅さんは7月末までに希望する高齢者全てと言っていたが、むしろ希望者が多すぎて微妙になっている。
ただし7/12の週は60~64歳を加えても総数が12000回と少ない。報告(データ入力)ズレによるデコボコかもしれないが、この時の市内接種能力は12500回なので、これでも100%稼働である。
●上尾のワクチン御三家で約6000回!
なお、直近の市内医療機関の申告能力は、なんと15039回と前回申告より2581回、21%も増えた。以下のベスト10のみで全体の57%を占める。
7月14日 | 7月1日 | |
かわ整形外科内科 | 2,400 | 700 |
かるがも上尾クリニック | 2,000 | 2,000 |
西村ハ-トクリニック | 1,500 | 700 |
上尾中央第二病院 | 500 | 500 |
西上尾第二団地診療所 | 450 | 290 |
藤村病院 | 400 | 400 |
埼玉県総合リハビリテ-ションセンタ- | 400 | 400 |
かしの木内科小児科クリニック | 325 | 325 |
前田内科医院 | 300 | 300 |
あげお第一診療所 | 258 | 258 |
かるがも上尾クリニックは変わらずだが、かわ整形外科内科は三倍増で2400回と一位になる。西村ハートクリニックも二倍増へと、初めから積極的な所が強気である。理由は、接種事業の経験値が増えたことに加えて国のインセンティブが効いているのかもしれない。なお、某クリニックは午後予約なしで受けたという人が何人かいた。
●日本は受ける側よりも打つ側へインセンティブ
政府はあらたな財政支援策(図はNHKサイトより引用)をした。単純な計算だが、週1000回を4週なら304万円となり、そこへ一日10万円で280万円が加算されるらしい。また7月末までに一定の日数以上やると、医師には7550円/時、看護師等に2760円/時が支給される。
医療機関が疲弊したという一方でコロナバブルの様相もあるようだ。日給3万「ワクチン仕事」に看護師が苦悶する理由
なんと看護師募集で東京23区で日給1・5~3万円。大手町の大規模会場(9~17時)は3万円という相場なのだとか。
ところで、県内では川口市が市費から医療機関へ支援金を払うことで有名だ。その余裕は、市税が34億円も急増しバブル期以来になっているためだ。マンション建設が相次ぎ「都内から高所得の若者世代が移住してきた」のが原因だが、実は高齢者接種率は71%と平凡だ(^^♪)。インセンティブ無しでも高い接種率を実現する街はあるのだ。
欧米では接種率が60%を超してから停滞している。フランスは義務化をチラつかせる。一日3万人超でも規制撤廃したイギリスみたいに、打ちたくなければ、「(死ぬことは無いから)コロナから抗体をもらえ」と言う政策に見える。
しかし、接種が進まないと感染が長引き、その間にワクチン耐性のある変異種でも生まれたら、元も子もないと素人は心配する。オリンピックみたいに「より早く」を競うべきである。
●またワクチン不足へ
上尾市の7/19で81120人分ある。そこに7月末14箱予定(8190人分)らしいので総数89310人分だ。政府が市中に四千万回の在庫があると言って欺こうとしたときがあったが、それは二回目への引当済在庫のことで、余りではない。しかし8月の入荷が減るらしいので職域接種などは止まっている。どうやら、河野大臣は「実力以上の仕事をしたがる人」という下馬評通りらしい。
さて、上尾市の接種率を高齢85%、60-64歳75%、50代70%とすると、現状量でトントンになるから、次の若い世代へ接種券を配っても予約受付は遅れる。気を持たせただけになっているが、これは菅さんの失敗である。選挙に行く高齢者分を優先した結果なのだろう。
大野知事 は「説明もなく一方的な通知で、大変あきれている。国のガバナンスが失われている」と不満を述べたのは当然だ。
●先日の大野知事による蔓延防止措置の基準とは 前記事
新聞では人口10万人当たり一週間の感染者数15人以上という指標があった。では20市町はどんな値なのかと県庁サイトを見ても見当たらない。マンボウ宣言ページに電話して出てきた役人も分からないと言う。一年やってきて、埼玉県の行政能力はまるで進化していないのだと思った。
この指標を使うと、上尾は23.9万人なので一週間で36人以上となる。直近一週間は44人だった。でもその前に県内感染が広がりで、埼玉・神奈川・千葉で緊急事態宣言になるかもしれない。またか、で驚きはない。
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