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2021年8月12日 (木)

ゴールは2類相当から5類への格下げ

コロナの弱毒化が確認されれば五類へなる

ロナ収束とは簡便な検査、ワクチン、治療薬の三点セットが揃う時だが、実はもう揃っているという開業医がフジテレビにでて指定感染症分類の格下げを提言していた。

その少し前には産経新聞にもこのテーマが紹介されていた。都には、病床20以上の病院が約650、診療所が1万以上あるが、コロナ患者を受け入れる機関は約170に過ぎない、とあった。

先日、昼のバイキングという番組で尼崎市の長尾クリニックの長尾和宏院長という方が最前線の実績として話をした。尼崎医師会では勇士的な開業医がコロナ対応をしているという。


(中スポより)  長尾院長は現在、2類相当に分類されるコロナを季節性インフルエンザと同じ、5類扱いにするよう提言。

 引き下げにより、「開業医による早期診断・即治療が可能=重症化予防」「すぐに入院が必要な人は開業医が直接依頼=タイムラグなし」「濃厚接触者の健康観察、入院先の割り振りが不要に=保健所崩壊解消」と、3つのメリットを挙げ、「5類にすれば全て氷解する。24時間医師と直接話せる体制、重症化リスクの高い人はドクターtoドクターで直接話せるような体制を構築することが大事」と解説した。

この指定替えの主張は去年からあったものだが、ワクチンも無い時だから荒唐無稽だった。今回、産経とかフジテレビ・中スポしか扱わないので限定的な話だが、そこがゴールであることは間違いないだろう。

まさにウイズコロナである。

所で、去年、医療従事者に感謝というキャンペーンに違和感があった。世間は、開業医の殆どはコロナを診ないばかりかコロナお断りみたいな所を知っているからだ。感染症指定で一般開業医は守られていたようなものだ。今はワクチン接種に協力しているが、現在の医療崩壊とは感染症指定の制度がもたらした面がある。

長尾医師の話は新潮デイリーの記事にもある。

「開業医に治療を拒否できないように」

その中で、私のコロナ対策の基本はがん対策と同様で、早期診断と早期治療。町医者に使える酸素、ステロイド、イベルメクチンなどで対応し、重症化しそうな人を感染症指定病院で受け入れてもらうために、保健所に入院の必要性を訴えてきました。』と語る。

つまり、外来で陽性判明したら今の保健所指示待ちだと手遅れになる。その日から投薬治療をすべきというものらしい。今のやり方ではわざわざ重症化するのを待っているようなものだとも言う。しかし、軽症者の自宅療養では他者に感染を広めるかもしれないので、その辺りはどう考えているか良く分からなかった。またインフル並にすると自費負担もあり、受診控えが起きるという批判もある。

しかし、この考えがゴールであることは間違いない。感染症指定によりコロナから逃げるのではなく、(ワクチン浸透を背景に)今の医療水準で注意深くやれば、立ち向かえるという現場の意見である。この尼崎モデルがもう少し広範囲で成果を示してくれれば、世間の評価も変わるかもしれない。

参考 インフルエンザとの死亡率の違いはまだ大きいが、コロナの感染者数は検査次第で増える。またコロナは夏でも流行るのでそこは大きく違う。

埼玉県、コロナ統計 8/9現在
検査実施数 1,136,927  
陽性者数 67,283 5.9%
死亡数(入院療養中) 855 1.3%
うちコロナが死因 737 1.1%
     
インフルエンザの感染者数と死亡者数(厚労省
推定感染者数 10,000,000  
死亡数(2005年 1,818 0.0%
推定 超過死亡数 10,000 0.1%

 

厚労省R3/1/6 10歳未満 10代 20代 30代 40代 50代 60代 70代 80代以上 合計
死亡者数 0 0 2 10 32 97 293 839 2141 3414
死亡率 0 0 0% 0.0% 0.1% 0.3% 1.4% 4.5% 12.3% 1.4%

 

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