ついに上尾モデルが記事になった、が
市内高校に通う他市民も接種OKという新聞ニュース。
感染症対策の法的な側面なのだろうか、コロナ対策は県や市町村に任せる事が多い。そのため、各地で独自なやり方を打ち立てちょっと目立ったりすることがある。飲食店向け対策では山梨方式が引き合いに出された。最近だと入院待ちゼロを目指した墨田区モデルが有名だ。
自治体の名前を冠した方式がマスコミで持ち上げられると、住民へ好意的に伝わるから、関係者は嬉しいのだろう。で、とうとう上尾市も上尾モデルが登場した。
そう見えるが、誰もそう言わないかもしれないので敢えて当ブログで書く。
その前に、毎月曜に発表されるワクチンメーターによると9/6まで打って打って打ちまくった総数は209,074回だと分かる。次に、ワクチン入荷スケジュールを見ると、ある時点までに届いた量が分かる。届いた日に即使うわけでは無いから、8/23までなら184箱の215,280回分、9/6までなら更に約3万回入荷し245700回分となる。
つまり、前者なら97%の消化となり残6206回分、後者だと85%になる。いずれにしても、入荷を優先した接種予約なので、クリニックの店頭在庫が切れるという事態は無いだろう。
ここまでは全てファイザー製の話である。
そして、上尾中央総合病院が9/6~モデルナ製を打ち始めた。8000人の二回分という大規模だが、何度も書く様に、この予約枠がなかなか完売しない。平日は夕方から夜、日曜には1050回という世間の需要に合う企画なのに、さえないのだ。
ではどうする?
なんと埼玉新聞の日曜ニュースに、市方針に反することが出ていた。太字が肝心な所。
上尾市は10日、職域接種を拡大し、市内の高校、特別支援学校に通学、勤務する児童、生徒、教職員らにワクチン予約を開始すると発表した。市内のクラスター発生を防ぎ、安心して学生生活を送るための環境を整え、若年層の接種率を向上させるのが狙い。市によると県内初の取り組みという。 対象は高校5校、特別支援学校2校に通学、通勤する人。市外在住者でも接種可能。 接種会場は上尾中央総合病院で接種するのはモデルナワクチン。接種日は1回目が今月26日または10月3日で、2回目が同月24日または31日となる。時間は、いずれも午前9時半から午後1時と同1時半から同5時まで。予約は学校を通じて行う。 |
なんとも唐突なニュースである。
この計画動機は当局が記者に語った「市内クラスターを防ぎ、安心して・・・」というものではなく、中央病院のモデルナ在庫が思うようにさばけないことへの焦りだと思う。
当初からのモデルナ案内には対象者は市内に住民票のある人なのだ。それを急に「クラスターを防ぐ」ためと言って、市HPに書かないうちにプレスリリースしたわけだ。
他市民に解放する総数も不明だし、9/26とか10/3は一回目日程の最後尾である(その四週間後が二回目になる)。埼玉県初とか言うが、実態は売れ残り品に困った消化策なのだ。もちろん、余ったワクチンを必要な人に回すのは全体最適だから良いのだが、問題点を美しい理由で隠すと問題に向き合えなくなる。
つまり、背景に接種率の限界に近付いている兆候があるとしたら、中途半端な日本のワクチン推進策が第6波を生むかもしれないだろう。
だから、これを上尾モデル風に自尊心をくすぐられる人は、市政への免疫が出来ていないと思う。
免疫ができてる市民なら、
こんなの、只の、
上尾モデルな。
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