コロナ禍とJR上尾駅、北上尾駅、桶川駅、宮原駅の乗車人数の減少
コロナ禍により、JR上尾駅の一日当たりの乗車者人数は23%と大幅減少、
これは、30年前の水準かも。
追記 23/2 21年版データを下の人数グラフのみへ追加。前年比で上尾駅は+5.8%、北上尾駅は+5.5%だった。県内一位の大宮駅は+7.7%。
上尾駅、北上尾駅、桶川駅、宮原駅の人数推移の過去記事はこちらへ。
今回は、過去記事へのデータ追加では無く、コロナの影響がモロに出た2020年なので新記事扱いとした。データはJR東日本サイトより。(一日平均の乗車人数であり降車数は含まない)
下に上尾駅のデータを抜き出した。
一日平均は32025人となり、前年の四万人レベルから23%の大幅減となった。内訳は定期外の利用が▲35%、定期利用は▲19%だった。定期外の減少が大きいのは明らかに不要不急の外出抑制効果である。定期利用もテレワーク推進で日払い方式に切り替えた会社が一時的に増えたはずだ。
北上尾駅は定期利用は▲20%で上尾駅と同レベルだが、定期外は▲32%と減少幅が少なかった。
上尾駅 | 北上尾駅 | |||||||
定期外 | 定期 | 合計 | 定期比率 | 定期外 | 定期 | 合計 | 定期比率 | |
2019 | 11,421 | 30,233 | 41,655 | 73% | 3,472 | 12,248 | 15,721 | 78% |
2020 | 7,420 | 24,605 | 32,025 | 77% | 2,353 | 9,825 | 12,179 | 81% |
増減 | -35% | -19% | -23% | -32% | -20% | -23% |
ただし、これらの駅の減少は他の駅でも同様で、乗車数ベスト100の駅リストは全てが下げており、新宿駅▲38%、東京駅▲41%、大宮駅27%のように大規模駅ほど減少幅が大きい。優良企業だったJR東の昨年決算は5700億円の大赤字だった。
●上尾駅の一日平均人数は1990年代へ戻ってしまった?
上のグラフは四駅の2000年度からの推移である。実は、JRサイトの公開は1999年からなのでそれ以前は不明。上尾駅と桶川駅は、いったい何年前に戻ったのかすら分からない。
と言っても、これは机上の平均値であり、日々の上尾駅頭が30年前に戻って閑散としているわけでは無い。
しかし、この後何年経っても、駅利用人数がコロナ以前に戻るかは分からない。そして根拠のない期待や無責任な政策よりも、「戻らない」という前提で将来を考えた方が、より気楽に新しい時代に進めるだろう。
どこかの議員が働く若い世代の誘致とか文切り型に言うが、人口誘致とは"こっちの水~は甘い"と他自治体から人を奪うに過ぎないというコップの中の競争である。そして皆んな費用倒れの失敗をし、ごく一部のみが勝者となるが、勝因は別にあったりするわけだ。
参考 他にコロナ禍の"現象例"として上尾市図書館利用者の推移がある。こちらへ。
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