首都直下地震の予行演習になったか?
コロナも地震も慣れてしまう日本かも
専門家は想定する首都直下地震とは違うというが、足元が震源なら同じだよね。とにかく地震は予知できず、突然やって来た。
●2021年10月7日 22時41分ごろ 震源地 千葉県北西部、最大震度5強、マグニチュード6.1、深さ80km
震度5程度の揺れなのに首都圏では翌朝から電車ダイヤが大幅に狂ってしまった。エレベータも地震で一たん止まると、必ず点検しないと稼働できない仕組みらしく、マンションの人は大変だったらしい。もし夕方だったら階段になったわけだ。
コロナの5波が信じられない水準まで減っているとはいえ、早朝から満員電車に載るのは嫌だったろう、と他人事みたいに思うのは久しぶりに駅前の喫茶店へいったときのこと。普段より混んでいて高校生もいたし、電車待ちと思える女性は宅建の試験勉強をしていた。
電車やエレベータが止まったのは点検作業のためだが、新宿湘南ラインみたいに長い路線は点検に時間がかかることは開業時から危惧されていた。エレベータは保守業者も回り切れないから復旧に時間がかかりそうだ。
●川口市の揺れが震度5強なわけ
震源の千葉市よりも遠い川口市の揺れが酷かったので話題になった。テレビでも駅前混雑で随分とニュースになっていた。地表面の40kmの差は地下70kmの震源からみると大した差では無かったかもしれないが、どうやら川口市や足立区は軟弱地盤だから揺れが大きかったらしい。
NHKサイトで今回の地震について出ており、表層地盤の地図があった。地表に近い地盤の揺れやすさを意味するようで、荒川、大落古利根川、利根川などの川沿いが目立つ。下図はJ-SHISより
先日書いた浸水ナビの荒川氾濫の想定図を再掲する。
河川に起因するものだから共通してしまうのだが、これらを見ていると埼玉県南部への住宅人気ってどうなんだろうって思う。
でも実際は、3.11の後だって首都圏はタワマン建設ブームが起きている。容積率という数字を変えるだけで宅地造成が出来るのだから、麻薬みたいなものだ。そこへ免振とか耐震という技術で不安解消するのが日本なのだが、自信なのか過信なのかはその日まで分からない。
●長周期振動とマンションの揺れ
毎日新聞によると、地震波の中で、揺れの一往復が2~10秒となるのが長周期振動。それが、建物の持つ固有の振動と一致すると共振が起きてもっと揺れてしまう。階数×0.1秒というから、30階建てマンションなら3秒だ。長周期振動による大被害の例が1985年のメキシコ地震で500棟が全壊したという。
気象庁では、アニメで15階ビル(固有周期1.5秒想定)、30階ビル(3秒想定)、50階ビル(5秒想定)の揺れを見られる。こちらをクリックするとアニメ起動になる。
あの夜、あの後、外に出て近くのタワマンを見た人が語るには、普段はまばらな灯りなのに、あの時は全戸に灯がついていたとのこと。
●粗大ごみの処分が増えている
地震対策も兼ねて今年は150kg位を捨てた。普段は解体して西貝塚環境センターへ持ち込むのだが、セダン車には入りきれない書棚の処分のため、初めて市の粗大ごみ回収を依頼した。
7月の時は既に予約一杯で断られた。聞けば、去年から処分依頼が急増してると言う。コロナ禍で外出できないヒマになった影響もあるが、在宅ワークのスペース確保とか、子供が巣立って家具類が不要になった処分だろう。
ワクチン予約並に受付開始と同時に電話をかけ続け、なんとか繋がった。
予定日に市のトラックで取りに来た。重量測定できる車なのだろうか、70kgと請求され、そんなにあるかとびっくりした(まさか目分量じゃないよね)。でも解体して運ぶことを考えたら楽なものだ。
捨てる前に写真撮っておけばよかったな、と後悔した。
多分見ることは無いけど・・・
なんか書き忘れたなと思っていた事を追記・・・
●根本的解決策は強靭化ではなく首都機能分散
勇ましい言葉が好きな安倍さんは国土強靭化計画を唱えていたが、なんだかんだ東京だけが栄える小さい日本になった。昔は首都機能移転という計画があったのが懐かしい。
結局、オリンピック誘致は精神的な高揚感が欲しかっただけで、社会資本はますます東京に集中し、借金も残った。そんな東京一極集中を壊すには機能分散しかないのだが、既得権益や仲間内の批判を恐れてできない。
リスクを避けるのが日本人なのに、『卵を一つの籠に盛り続ける』のを止められないのは、みんな責任(損失)を負わずに逃げられると思っているからだろう。
イヤイヤ、考えたくないから 変わらないのだ。
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