新しい洪水ハザードマップならマウスで浸水測定
上尾市の水害想定エリアは市境にある。中山道沿いは安心。
夏の豪雨災害の時テレビで専門家の先生が嘆いていた。毎年のように自然災害が伝えられているのに、ハザードマップはほとんど見られていないと言うのだ。市内での認知度は分からないが、単身者が増えると見られない傾向があるかもしれない。
手元の災害ハザードマップはH28年版で、逮捕市長さんの時のものだった。本稿は、悪政からの避難についてではなく、新しい洪水ハザードマップが公開されたので書いてみた。紙版は製作中らしいが、ページの厚いものでは無いことを願う。さてサイトの案内には・・・
・マップは国土交通省、埼玉県が公表した荒川、利根川、鴨川の各洪水浸水想定区域図と中川流域、江川、芝川・新芝川流域、鴨川流域の各洪水浸水想定区域図・水害リスク情報図に基づいたものです。
・想定は、各河川において1/1000年確率以上になるよう設定した想定最大規模降雨としています。
こちらで見られる。スマホも可。
地図内の浸水カ所をポイントすると深さが表示される。例えば、丸山公園の周辺だと8mとでたから、溺れること間違いなしだ!
このマップ表示では「各河川合成版」で見ると分かりにくいから、その指定を外し、見たい河川の浸水想定を表示してみた。
一番気になったのは荒川洪水浸水想定区域図である。上図で分かるように浸水エリアのほとんどは市境である。
前提条件は荒川流域の72時間総雨量632mmとある。単純に一日210mmで三日間降り続く場合だ。そんなに降るわけない、と思いたいが、8月の長崎県雲仙とか、2019年の台風19号での箱根町が千ミリと信じがたい値である。それらは共に地形の影響があると思うのだが、平地でも最近の九州での線状降水帯では二日間で400、500mmは珍しくない。
堤防が壊れたり、川の水が堤防を越える場所を破堤点(はていてん)という。
その破堤点ごとの浸水予想図を重ね合わせて最大エリアと深さを示したのが浸水想定区域である。その堤防が破られると想定した想定破堤点は浸水ナビというサイトで見られる、というわけでドンドン深みにはまってしまった。結局、上尾の荒川沿いは5カ所位の破堤点があった。
浸水ナビで見た荒川氾濫の想定最大規模の下図はちょっと怖いが、旧中山道に沿った高崎線沿線は安心そうであり、中でも上尾市は良い所に位置していた(陸の孤島みたいだが)。
なお、赤羽あたりで破堤点が発生すると水は都心やゼロメートル地帯へ向かい、銀座も地下鉄も水没する。下記に動画あり。
「荒川氾濫」避難は250万人想定 流域の東京5区が避難計画
関連 気象庁のキキクル(危険度分布) 土砂災害、浸水害、洪水災害などが自分の場所でどの程度進行しているかを見るサイト。災害が身に迫る時には見る暇が無いから、キキコナイ時に見てみよう。
関連 法改正 市街化調整区域のうち、上尾市洪水ハザードマップにおける「浸水想定区域(想定浸水深3.0メートル以上の区域)」では、原則として都市計画法上の開発行為および建築行為ができなくなります・・・
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