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2021年11月26日 (金)

深山候補は島村バージョン2か

選びようがない時は、性格やポジション(広域か地域固執か)です。棄権や無効は自己満。

前記事で、現職・畠山市長への評価は書いたので、深山さんの話題になります。

ラッキーなだけの人たちですが…

前に、選びようがない選挙と書きましたが、二人は政策よりも性格の方が大きく違います。昔のA市長は有名ですが、市長の性格は庁内への影響が大きいです。二人の性格を形容するのは避けますが、棄権とか無効は自己満足にすぎずキケンです。身近で見てきた市職員はその辺りを基準に投票するかもしれません。

一方、二人は似た者同士です。

四年前の畠山さんは、島村市長が逮捕されたことによる急な選挙で自民が擁立しないラッキーに恵まれました。対して、小林議長の自滅で新政クラブが分裂し、保守系の調整役的に議長ボストが回ってきたのが深山さんでした。無会派から彩の会へ移って僅か半年後(※コメントにより訂正)、まさに棚ぼたです。

さて、公明党が加わって深山氏は自公推薦候補になりました。H28/2月の島村さんのラスト選挙は投票率30%で31千票獲得、他二人分は24千票でした。当時と同じ自公体制でも中の構図が違うので、その数字はムリかなと。

深山さんは自民党員ではないため、純粋党員の中には「何で党から誰も出ないんだ」と不快な人もいるはず。また、彩の会の保守系三人は推薦人写真にも載らないので距離をとります。代わりに、元市議(野本・斎藤)らが推薦に名を連ねますが、プラス効果なのか分かりません。肝心の公明党の本気度はもっと分かりません。

この点は畠山陣営もそうで、市民の会(鈴木、井上、海老原)は自分のサイトで市長選なんか無いみたいなもので、呆れます。

●深山孝候補の公約について

「つなぐ会」のこちらのチラシは抽象的なので読後感がありませんが、選挙公報が投票日の4日も前に配られたという不公平な知らせに驚きつつ、深山サイトへ行くと類似がありました。

  一言で言うと、総花的。

例えば、リベラル系候補だと扶助費てんこ盛り策で分かり易いのですが、保守系を自認しているためか公約は総花的です。しかも、ありきたりの言葉の箇条書きですが、或る一点のみ独創的です。

前から気になったのは、昔、(桶川)商工会経営指導員(公務員ではない)だったから、商工政策に強みがあるような訴えです。20年前の経験よりも、議員になってからの経験を強みとして披露しないのは、残念です。
そして唐突なのが次の施設構想です。

子育て環境対策
出産・子育てから青少年・成年期まで切れ目無い支援をお約束します。子ども青少年育成団体や地域活動の拠点作り・活性化を柱に、子育て中の親が持つ心配事や負担低減を目的とした総合的な子育て支援施設(仮称)'子育て交流プラザ子ども未来館'設置に向け、プロジェクト;を発足します。

これしか明かさないのですから、勝手に想像しても良いわけです。

かまちょ図書館での指摘から、上平跡地に建てたいハコモノだなと理解しました。10月初旬に深山氏を紹介した時はこの施設案は無かったと思います(そのチラシは削除済み)。ですから、上平跡地利用にはダンマリ作戦だなとみてました。

 まさか、地元のメンツのために建てるなんて言えませんから、(流行りの)『子育て施設』にしたのでしょう。ついでに、図書室や他の何かを入れると想像できます。

西側のアリオ手前にある「こどもの城」みたいな施設が東側にあってもおかしくない、という主張かもしれせん。高崎線が市内の東西道路を分断している地形から、東にあれば西にも作れという理屈で重複投資が起きやすいですが、それは市が成長している時の考えです。

たかだか半径5km弱の市域に重複施設は非効率で資源の分散を招きます。上平公園の近くには児童館アッピーランドあります。歓迎する人も現れますが、若い世帯が好むコスパで評価したら疑問です。地域メンツというホンネを見て見ぬ振りしながら、政策論争をするのは益の無い消耗戦です。

当選したら「建設アリキ」を予想します。庁内の担当は、曲がったものでも真っ直ぐ見える正当政策に仕上げることになりそうです。

 子育て世帯の事情は家庭で異なりますが、十数年前よりも政策的な後押しはマシなのではと思います。そして、共働きが増え、国の労働人口政策からは更に支援しても良いのですから、お遊び的な郊外施設よりも、上尾駅や北上尾駅前等の保育施設の方が当該世帯や転入促進になるでしょう。民間床は市の面積削減策にふれませんし、有料施設化でカネもとれます。

 『それじゃあ、郷土愛の地元民や高齢支持者に受けません』。受けなくて良いのです。上平の人がみんなそんな考えでは無いでしょう。

 あの空き地は、万が一の仮設住宅用に空けておきましょう。不純な動機で生まれた所を、むりやり企画するから今の畠山案みたいに迷走するのです。塀で囲まれた開閉時刻のある広場ですから、今の老人競技に加えて若者向けバスケットボール用リンクを建ててはどうですか(上平公園内にもある構築物)。

そして(地域実力者が願っていたように)公民館から図書室を追い出し、本の受け渡しのみにし、空いたところを含めてリニューアル工事で地元民を説得してハコモノを諦めさせたらえらいです。図書室はPAPA内へ移れば二倍化できます。

上尾市はその立地ゆえにかろうじて県南部経済圏に属していられますが、市政は町村レベルです。原因の一つは、広域的視野のない人が政治に係るからです。

ここ数年で、利権的な人は自滅で退場しましたが、根深いのは地域代表的な人です。純粋な郷土愛なら良いのですが、単に予算誘致に拘るような地域エゴに近いものです。時代は変わって、地域からハコモノが消えていくことに抵抗する人も同類かも知れません。

候補者たちは人口減少対策とか子育て対策を効果もなく唱えますが、人口グラフをみれば、少子化の次に来るのは少子化です。人口減少に適応する街づくりを目指す方が賢いでしょう。

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しかし安直な国は移民へ舵を切りつつあります。

非正規の下にもう一つの階層を作るわけです。

 

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コメント

深山さんは「無会派」からではなく「彩の会」から議長へ、ではないですか。

2019年6月24日に「彩の会」が結成され、同日付で「新政クラブ」が解散、
「彩の会」メンバーに深山さんの名があります。(議会だより2019年8月号より)

ハイ、直しておきました。m(__)m

議会で否定された新複合施設計画、畠山さんは、また案を出すと新聞に宣言してました。
あの土地を巡って、二人とも 何か建てると言い張り、お互いに反対するわけですよね。

愚かな構図ですが、双方の動機はメンツですよね。
 
できたら私財で建てて欲しいんだけどな。

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