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2021年11月 8日 (月)

図書館への無線LAN導入に反対する理由

ああ、やっぱりなという請願の背景と無知な市議会

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毎月替わる「コレ、もう食べた?」。上尾駅頭にて。はせい

 毎議会ごとに上尾市議会には請願が寄せられる。市民が市議会を通して市政へ要望する制度である(但し議員の紹介が必要)。例えば9月議会には次があった。

図書館における無線LAN設置に関する請願

小中学校給食費無料化に関する請願 (15対14で採択)

 採択=実現とはいかないが無線LANが全会一致で採択されたのは不思議だった。マクドナルドでもやっていることだから反対する理由は無いよね、くらいの議員達の認識かなと思った。

 その請願書は議会HPではタイトルしか分からない。議案は公開するのに請願は中身と提出者が非公開である。きっと、請願を出すのは限られた人や団体に多そうだから、政治的な判断なのだろうか? いずれにせよ、内容くらいはHP公開しないと、匿名者が議員とタッグを組んで要求している構図に見えてくる。

 だが、不思議な事に「議会だより」には請願者名が公開されるらしい。それなら、なんともチグハグな話になるが、三か月遅れだから12月号まで分からない。

  • 無線LANの請願内容

 内容は情報公開請求をすれば分かる。しかしA4・1枚程度だろうし、時間をかけて行政に余計な仕事を増やすことは望まないので、気軽に尋ねてみた。文書は見せなくても話はできるのだ。

 既にシニア層にもスマホは普及しており、本館にはタブレットやPC持参の人も珍しくない。だから、図書館で無線LANを望む人がいても不思議はないのだが、どうもそうではなかった。

  • 反対する理由

 一番は、受益者負担に反するためだ。ネット接続で受益を得るのは利用者のみであり、公益性はない。利用者はスマホ等を持っており、自費で通信している。その通信「量」を図書館の無線LANで行うことは、自ら契約するキャリア回線の月・契約容量の節約でしかない

  • 以前は大義もあったが、もはや過剰サービス

 通信品質つまり電波が繋がりにくかった頃は、無線LANは役立ったが、既に三大キャリアで上尾市域が繋がりにくいわけではない。楽天モバイルだけでなくMVNO系でも利用できる。そして通信料金が今春から大幅に下がったことを指摘しないわけにはいかない。

1GB  700円、3GB 900円、10GB 1,600円もあれば、楽天では無制限2980円もある。大手も20Gで二千円台だ

 高額通信料の時代なら公共支援の意味が少しはあるが、もう自己負担可能なレベルである。叩かれた菅政権だったが、生活インフラとなった通信料金の大幅引下げは減税と同じである。よって、普通に電波が届くところで、公的に人々の通信量を節約する理由はない。

  • 違和感ある請願理由の背景 

 とまぁ、この程度で反対理由としては十分と思うが、請願理由を聞くと強い違和感を覚えた。正確ではないが、理由には、議会の市答弁で公共施設への無線LANを述べていたからとか、教育委員会の生涯学習計画の理念をあげたり、災害時にも役立つからというものらしい。

 どう見ても、『図書館でスマホする人が無線ラン欲しいな』という素人要求ではない。違和感の後は政治的な匂いを感じるようにすらなった。

 まず、3月議会では公明党・井上議員が避難所での無線LANを扱っていた。「避難所のエアコン設置」の次にまた公明案件かと思ったが、ビンゴと感じたのは6月の共産党・轟議員の方である。彼は長い質疑の最後に、生涯学習の理念を話しつつ、『家に無線LANの無い子供が公民館でスマホで調べ物ができる・・・』と述べていた。

 公民館で子供がスマホで調べ物しながら勉強と言うが、動画に夢中にならない限りテキスト系なら通信量の消費は小さいはずだ。今の本館でも中高生や社会人はみんなそうしているだろう。

 災害を持ち出し「安心安全」を口実に予算獲得を迫る議員が増えているが、回線大混雑時という万が一の場面を理由に挙げてくる。これって、メインの理由づけが弱い時に理由を探し出すようなもので理由の創作である。また、「子供達のため」とか「郷土のため」、「学ぶ権利のため」等々は「美しい理由」としてテンプレートになっている。

余談だが記憶に残った例として、去年春に川口市で水道料金値上反対市民団体のニュースがある。コロナで何度も手を洗うようになったから値上は困る」と言っている。ニュースのコメント欄も見ものなのだが、団体や氏名を検索すれば政党の姿が見えてくる。
上尾のケースでは上平図書館の反対運動の時に、あの辺りは交通事故が多いからキケンという理由を持ち出す人もいた(不審者が多いという防犯畑の人の指摘もあった)。住民運動の中では、とにかく攻撃できる材料から針小棒大に創造する場合があるから、付き合わされる行政も大変だ。

 ここまで読んでケチな反対だと思う方は契約回線でやって欲しいものだ。そして、人口規模の割に市財政は脆弱なのに、知らん顔を決め込み予算膨張で支持者に応えようとする議員が増えたのは、それを当てにする市民が多いのか、議員の視野が狭いかのどちらかだろう。

 さて、轟議員が語る可哀想で稀なケースがあるとしたら、きっと学校タブレットを自宅に持ち帰り、更にWi-Fiが無い家庭なら、mobileWi-Fiルーターが無料貸出されるだろう。もちろん生活保護でない限り通信費は家庭負担である。だって何にアクセスして使おうが自由だから。それでも数千円くらいかな。

 結局、崇高な理念を並べつつも、レベルの低い創作に呆れてしまい、それが全会一致とは呆れる。でも、議会費削減で導入というプレゼントなら歓迎されたかも知れない。

  • オーバースペックへ逃げる悪習が過剰投資へ

 ところで、市が発注する工事案件は新しいものや未経験なものほど過剰スペックで高コストになりがちでは無いだろうか。無線LAN設備もピンキリで、利幅を取りたい業者からセキュリティーオプションが割高な提案をされ、役人はトラブルに過敏だから専門的な判定もできずに採用しそうだ。

 例えば、今、上尾駅東口でデジタルサイネージ(電子看板)の工事をしている。70インチ画面をペディストリアンデッキの柵に据え付けるかと思ったら、何日も工事していたのは立派な土台であった。酔っ払いが蹴飛ばしてもびくともしない造りにしたいのだろうか。そして畠山市長は土台に名前を刻みたいのかな (>_<)

  • 悪貨が良貨を駆逐するように目的外利用者を増やす

 以前、アリオのフードコートで、家の中みたいなくつろぐ人々がいた。その後、そんな客はお断りみたいな優しい貼り紙があった。寝そべったり、DVD鑑賞する人は客とも言えない存在だ。たぶん図書館に無線ラン導入すると、夏はゲームや動画を楽しむ避暑施設になりそうだ。果たして被害妄想だろうか・・・その内、電源もよこせと言い出すよね。

 結論。

 無LANが無くても間に合う。 \(^o^)/

 図書館館長は本請願を門前払いして下さい。

 理由の一つに、書籍購入の方が不特定市民に公平な支出となり、そちらを優先と言えばよいでしょう。

 

オ・シ・マ・イ

 

 

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