全国の新型コロナ感染者数と重症者数の推移
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1.沖縄県はピークアウトだが人口当たりでは深刻
一週間前に沖縄県はピーク感があると書いた通りになりそうだ。年始からの第6波は2週間でピークアウトし、かれこれ4週間になる。7日移動平均線も下を向いている。ただし10万人当りでは全国最悪からまだ抜けていない。
当初は感染から発症まで長いために発見が遅れることから忍者ウィルスと呼ばれたこともあった。オミクロン株は短期発症のために見つけやすくなったが、予想外に短期で減衰する理由は分からない。
本土の方はまだ感染拡大中だが、増加ペースは鈍っており早ければ今週辺りにピーク感がでれば良いなと思う。
ところで、毎日、感染者数をマスコミが報じるが、重症者数の推移を示すことはあまりない。そこで厚労省のオープンデータから全期間の感染者数と重症者数の推移をグラフにした。
2.コロナは一斉休暇病
見事なくらいに、人々が一斉に動いてはしゃぎ回る時期が感染拡大になっている。年末年始、五月の大型連休、夏休みと盆である。夏に流行るからインフルエンザよりもたちが悪いが、そのインフルエンザは埼玉県の定点観測では直近で1人しかいない。
図を見ると、初年度はさざ波以下である。そして21年では1/8が感染者数のピーク、その18日後が重症者数のピークである。感染者数は日々の陽性者数だが、重症者数とはその日時点の重症状態というストック的な意味である。続く五月の第四波では感染よりも重症者の増加が目立つ。重症者の絶対数では去年夏の第五波であるが、二つのピーク値の比率を見ると四波の頃が重症化率が高かったかもしれない。
なお、感染ビークから二週間ほど遅れて重症化のピークになっており、そのタイムラグは少しずつ短くなっている。今回は更に短くなるのではと期待する。
第六波では感染力がデルタの三倍なら一日78,000人となる。四倍なら十万人だ。まだデルタ株も少し残っているらしいので重症者数がどこまで増えるかは分からない。でも早期発見と治療方法が前よりも確立しているので前波よりは抑制できるハズだ。
ワクチン、簡易な検査、治療薬の三点セットが整えば終りと言うが、問題は相手側のコロナウィルスの変異が先に来ることだ。後手になるのは仕方ないのかもしれない。
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