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2022年1月10日 (月)

オミクロン株 VS 日本の三回目接種計画のスピード感

ワクチン早い自慢で再選した畠山市長は三回目をわざわざ8カ月待てという、アップデートされない田舎市政。

  前任者たちがワンマンや不愛想だったことから、普通の人的な岸田さんは人の声を聴く(世論に反応)などして良い印象を与え、支持率が上がっている。野党はやりにくそうだ。しかし三回目接種は後手に回った。今となっては子育世帯への十万円バラマキを騒いでいた昨年末が懐かしい。

 二年前の春、尾身さんが「累積の感染者数が2~3日で二倍になる増え方を感染爆発と言っていた。幸い、そうなることは無かったが、第6波の累積人数では局地的な感染爆発が起きている。昨年後半の小康期に今を予見し警告した専門家はいなかった、と思う(いたとしても採用されないだろう)。だから、いつも参考になるのは外電が伝える米国・ファウチ博士のコメントだったりする。

 期待された塩野義の飲み薬の開発遅れも、感染者数が少ないことからくる国内被験者不足というから、痛しかゆしである(海外で被験者集めるようだ)。

 ところで、沖縄県の医者の報告ではオミクロンは風邪に近いとかインフルエンザ的とも伝わる。上気道炎が多く、肺炎になるリスクが低いのは幸いだ。しかし責任ある立場の人は、このタイミングで弱毒化をPRするわけにはいかない。今は、重症化率が三分の一でも、感染力が三倍なら同じだという理屈が支配的だが、果たしてどうなるか

 軽症や無症状で入院させたら溢れるから早晩、自宅待機となり、経口薬が配布されればマシだが、自宅隔離は新たな軽症者を増殖するというサイクルになりそうだ。(しかしオミクロン出現がパンデミックの最後になるという見方もある)。

  • 正解が有るのか無いのか分からなくなった世界

 

Coronavirusdataexplorer

グラフはOur World in Dataから、100万人当り感染者数の7日移動平均だ(緑が日本)。日本は去年8月に目立っただけだが、1月末から遅れて立ち上がるのだろう。これだけ酷い状況でもロックダウンの国は少ない。つまりコロナに対して異なる考えを持つ人々が各国を移動するのがグローバル経済だから もはやウィズコロナはやむを得ない。

 第6波への決め手は見当たらない。罹りまくるしかない?

 常に若い人から感染拡大が始まる。今回は特にその傾向が強く上尾市の感染も若者ばかりだが、時節柄、一番不安なのは高齢者よりも受験生かもしれない。

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 国内の12歳から39歳までのワクチン接種率は74~76%である。しかもシニア層より遅れて接種したから経過日数が短いにもかわらずブレークスルー感染してる。オミクロンの強い感染力もあるが、現ワクチンが初期のコロナ用であり、変異種用に設計されていないためだろう。そのせいか、「ワクチンは重症化を防ぐため」と言い出す人まで現れた。ある病気にかかりにくくするのが予防接種であり、それがワクチンであることを無視した投げやり発言だ。

今回のメッセンジャーRNAワクチンの効果は凄いと感心するが、パワーは時間と共に低下する。厚労省はアメリカのデータを引用し、感染そのものを予防する効果は、ファイザー製は2回目後1ヶ月以内で88%だが、5ヶ月後には47%にまで有意に低下したと伝える。

原因は「抗体価」の低下と言われ、ファイザーの7か月後の中和抗体価が13分の一まで減ったとか、値が検出できない低レベルは60~70代では12.8%もいたという(図はアエラより)。

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 バカ正直に8か月待たせる三回目接種券にがっかり 

 上尾市の一年目は306人なので約750人に一人の感染だったが、去年は75人に一人、つまり10倍も浸透した。欧米並みなら今年は7人に一人まで迫るかもしれない。一日のMaxは第5波の8/21日・71人だが、移動平均では50人/日なので感染力が三倍なら連日150人の覚悟が必要だ(症状は軽いと思うが)。

●成人式

 市内の感染者はまだ少ないから9日に行われて良かった(市サイトに報告がないけどやったと思う)。感染が増えると、決まって旧成人から「ヤメロー」という電話がかかったり、役人は保守的に構えるから、実施できたのはめでたいことだ。中止しても、彼らへの三回目は後回しだし、若い人が罹ったら耐えてもらうしかない日本なのだから、リスクへの過剰反応もほどほどにしないとね

 オミクロンの前では、今まで通りの感染対策ではどこまで有効か分からない。最近は施設の入り口にある体温計や消毒を素通りする人も結構いるが、「ウレタンマスクはやめよう、鼻マスクはダサい」というキャンペーン位は必要かなと思う。立体マスクを使い始めている。眼鏡が曇りにくいのとフィット感があってスキ間が少ないのでイイが、残念ながら国産品は高く、韓国製がいい。

●3回目の接種券

厚労省は「原則8か月以上経過した方」としていていたが、今は但し書きがある。

ただし、感染防止に万全を期する観点から、医療従事者等や重症化リスクの高い高齢者施設入所者等は、接種間隔を6か月に短縮するとともに、その他の高齢者は、令和4年2月以降、接種間隔を7か月に短縮することを、政府の方針として示しています。

しかし届いた接種券には「1/29日以降で接種可能」と印刷されていた(個別情報だ)。お知らせ書には「原則8か月以上経過」とある。つまり上尾市では国の変更へのアップデートがされていない。

またクリニックの予定表はファイザーのみ。モデルナの入荷予定が不明なのは残念だ。  「追加接種」ファイザーとモデルナどちらが正解? を読んでいたのでモデルナを希望していた。

2/5からモデルナを打てるクリニックがあるらしい。

3回目接種から15日後の中和抗体量(平均)の増加
1・2回とも↓ 三回目を
ファイザー モデルナ
ファイザー 20倍 31.7倍
モデルナ 11.5倍 10.2倍

 値の高い方を選びたくなるのは人情だが、「すぐ打てる方」を選ぶのがベターだろう。しかし、畠山市長は国の政策へアップデートしないとダメだ。届いた人から順に予約してが正解だろう。こうなったのは、国はそんなに早く三回目が必要とは思わず、弾の手配や打てる体制が整っていないのかもしれない。

最悪に備える事は難しいものだが、せめて、ある分だけでも早く打つべきだと思う。

●シニアのワクチン余命期間

グラフは去年の65歳以上の月別の二回目接種人数(円サイズ)である。10月までが対象人口の90%だ。縦軸は月末から本日までの経過日数である。
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一番多いのは6月の三万人。市のスケジュールでは、6月14日~6月22日に二回目完了の人へ1月24日に券が届く。実際に打てるのは2月中旬過ぎだから、きっちり8か月後となる。
 最後の決め手は、宿主がヒトであるかぎり、コロナは消えないと達観するしかないかもね (>_<)
 

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コメント

「かぜレベルになったならば」かかりまくるのが正解かもしれません。
現在受験シーズンですが、受験必勝法の一つ。
秋口に一度軽く風邪をひいておく
試験日は早く会場入りして、トイレを複数確認する。
タイムアップまで鉛筆を置かない。色々ありますが、あまり語る人はいないですね。
大学受験当日、雪で道路のくぼみに足を突っ込んだ記憶もあります。
早め早めの行動が大事ですね。
それにしても、コロナで受験生大変ですね。それ以外の事件で警備強化、
入場に時間がかかり寒いでしょうし。

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