賠償金の増額判決に喜ぶ上尾市。
追記 11/17に、アサヒ住建側の控訴棄却の高裁判決
上平図書館建設中止によるアサヒ住建との損賠賠償裁判の判決
昨年9月の栄電業の判決記事(6923万円)に庁内からアクセスが増えていたので気が付いたが、上尾市とアサヒ住建(空調工事)との間の裁判の一審判決が4/22にあった。かまちょ図書館が素早かったが、新聞では東京新聞が詳しい(末尾に記事)。
アサヒ住建は約7000万円を求め、上尾市は(たぶん)約600万円を提示していた件である。
本訴訟では、去年に地裁から和解案(1500万円)が出ていて市は受け入れたかったが、上尾市議会が「法的根拠が示された判決文が必要だ」として裁判継続していた。結局、和解案※とほぼ同じ1474万円を市が払えというものだ。市は控訴しない旨を26日に議会に説明し、異論はでなかったとある。(※和解案は遅延損害金も含めて1710万円)
本件は、賠償額の見積もりが争点だった。実費以外として業者側は契約額36200万円(=売上)を工事した場合の逸失利益を請求していたらしい。判決ではその算定を1.5%という利益率(※)を適用した。
※詳細は不明だが、空調業者の事業規模別の経常利益率らしい。本件だと543万円となる。
市は「一般的に常識的な範囲で、むしろ低率」と喜んでいるが、元の2.5倍である(業者は0.25倍である)。また、「本件は市の一方的な判断で契約を解除し関係業者らに迷惑をかけた事案。速やかに賠償すべき」と語っている(4/27 埼玉新聞)。
オイオイまたかよ。
迷惑被ったのは市民の方だよ。この配慮の無さが救いがたい。そして最後まで、誰も責任を痛感しない事になっている。
市議会側は和解案を拒否して「ちゃんとした判決文」が欲しかったようだが、和解案文書と論拠の差は無いと思うので、この間の訴訟費用と時間は無駄だった。
なおこの経営者は新図書館推進を求める請願の請願者に名を連ねている。一般市民代表とは言うものの行政に影響力のある人物リストとして興味深いものであり、今も似たような構図はある。
さて残るは、一審で市が敗訴した栄電業との二審の行方だ。まだW逮捕後の負の遺産処理が続いている。
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この四月、職員1420人に対して548人の人事異動があった。短期ころがしが恒常化している上尾市役所では訴訟案件があると、経過を知る職員が不可欠となり、その人は当該部門に長く留まらざるを得ない。
新図書館計画に当初から関わった島田館長は、本件の帰すうが見えて来たためか、やっと他部門へ異動できたのだろう。
実際は、議会事務局へ異動しており、判決受諾という葬式までやるのは本人の希望かな? そして異動後は、どんな気持ちなのだろうか・・・
「落下傘で逃げた前館長が恨めしい」
「逮捕市長の腰巾着演じた教育総務部長が懐かしい」
「アホな市長案件には二度と関わりたくない」、ならご苦労様である。
なお上平の土地を巡っては、その後、畠山市長による新複合施設計画が施設課主導で作られ、議会で反対されて中止(行政用語では凍結)となっている。それに先立ち、元の土地買上げを巡って一部市民による住民訴訟もあったがそちらは市が勝訴している。
というように災いの多い土地なので、現地で判決文を朗読し、おはらいを・・・
参考
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コメント
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市政最悪の市長・議長を思い出す。3選も支援した宗教党の絶叫応援も懐かしい。
いや、最悪は北上尾駅設置時の市幹部連中かもしれませんが・・・。
ハタ坊にとっては自分の財布から金を払うわけじゃないから、早く切りをつけたかっただけ。
ところで、少し前、市民体育館となりの公園で、「グランドゴルフ」の練習をしてる人を見た
結構強く玉を打ってグランドオーバーで外に出たりしてた。
ここは野球・ゴルフ練習禁止。ペタンクはOKのようだが。
数日後、鉄球もったペタンク集団が、グランドゴルフの愛好家といさかいがあったららしく、
「あいつら許せねえ」とか言ってました。素手では負けるが、武器は強力。
戸崎のゴルフ場が、協会に認定されたとのこと。
投稿: 本好き | 2022年4月30日 (土) 08時07分