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2022年4月 2日 (土)

上尾市第6波の感染統計と埼玉県市町村一万人当り

乃木坂 12人が新型コロナ...

●上尾市の1月から3月までの感染者数の推移

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7日間移動平均では、2/12の一日222人がピーク、その後はダラダラと下げて、まん延防止等重点措置が3月21日で解除なので、3/24木の77人が底になっている。オミクロン株は感染から発症が約3日と言われていたが、この符丁の一致は神の仕業並みだ。なお、ピークから底までは65%しか減っておらず、昨夏デルタ株の51人よりもはるかに高い。

そして三回目ワクチン接種率51%(3/28)とゆっくりなのは、コロナへの不安感が薄れたためだろう。だからと言って、年代別接種率を報告しないのは上尾行政のレベルの低さである。

 参考 戸田市は3回目の年代別接種率を開示し、20代は24%

●上尾市の全期間の感染推移…第6波で75%

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第6波は正月からスタートなので三か月間の染者数は9362人となり、円グラフからは過去二年間の75%を占めている。1~3月までの埼玉県のPCR検査陽性率は10~50%なので、仮に30%として上尾市民の約3万人がPCR検査を受けたと思われる。ちなみに、4/1金の新規感染者数を上尾市サイトで発表しなかったのは、コロナよりもエイプリルフールを恐れたという噂がもっぱら…。

第6波の感染者は圧倒的に低年齢層だ。下図は全国値だが人口は低年齢ほど少ないので、感染確率は若い世代ほど高くなる。65歳以上が少ないのはワクチン効果と社会生活の活動量の差だと思う。

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先日、アイドルグループの乃木坂で12人が感染したと伝えられた。体調不良が2人出たので全員検査をしたらぞろぞろ見つかるというオミクロン株"らしさ"だった。多くの無症状者がいたら、もはや防げないわけだからゼロコロナ戦略なんて誰も口にしないだろう。

マンボウ解除を機に増加に転じている。ピーク比の半分くらいで底打ちという高い所からの再スタートをリバウンドと呼んでいる(先行した沖縄県下げ上げを繰り返す)。6波と7波の区別やメリハリがないことになりそうだ。

既にオミクロン株の亜種のBA.2というのが主流になりつつある。 NHK 東京都内「BA.2」疑い半数以上で再拡大警戒

 オミクロン並みで感染力が三割高いという。これも弱毒化して感染力が高くなるという初期の予想通りの展開だとしたら、ウィルスのマイナーバージョンアップみたいだが、感染対策のアップデートは特にない。新たに飲み薬が増え、暖かくなるので換気しやすい効果はあるものの、その程度である。

 ワクチンの4回目の話も出てきたが三回目もまだの人もいるわけで、うんざりする人が増える。しかし、決め手はオミクロンに特化したファイザーのワクチンだと思う(モデルナも)。これで年一回で済むようになれば良い。

 何が正解だか分からなくなった優等生の現状 

K防疫として成果を誇った韓国は大統領選挙の方が大切だったから感染が世界一になってしまった。既に国民の5人に一人に感染歴がある。一日60万人まで膨れたが日本なら120万人相当だ。しかし、それ以上にPCR検査が出来ていたとしたらそれはそれで凄いことで日本には真似ができない。ソウルの火葬場の稼働率が114%を超えたとあるが、ロックダウンをするわけでは無いのでこのまま突っ走るのだろう。

もう一つの優等生、中国ではたかだか数千人の感染規模でも上海のロックダウンに踏み切った。「市民が一体となって漏れなく調べ、人の流動を減らすことが勝利のカギだ」(朝日新聞)というように習政権のメンツでゼロコロナをやっているようにしか見えない。

欧米各国は既にウイズコロナで経済活動再開である。リスクと対峙するのが苦手な日本はいろんな指標を創り出すことが得意で、それがかえって問題を複雑化して曖昧姿勢に陥っている感がある。一番有効なワクチンさえ忌避する人が一定数いるのだから感染と共に生きるしかない。PCRのみ無料化して他は5類でも良いのではないだろうか。安全保障と同じで、大局的な議論が苦手な国民性を配慮して参院選後に決めるのだろう・・・。

埼玉県の市町村別の人口一万人当り感染統計と順位

最近の埼玉県は人口あたりだと沖縄、東京に次いで全国3位と高いことに注意。

下のデータ元は、前と同じNHK首都圏ナビの感染者数と埼玉県推計人口(R2/7)による。期間は2022年1/16~3/31。NHKグラフでは第6波の県内ピークは2/11頃、まん延防止が3月21日で解除なのでボトムは3/25頃と見られる

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人口一万人当りの感染者数で見ると戸田市がダントツの637人で一位、次いで朝霞市、和光市、八潮市と500人台で続いている。感染度の高い自治体は、東京へのアクセスが良く、かつ人口が中小規模である。おおよそ外環道の内側の自治体が主であり、次いでその外側を囲む国道16号の内側自治体という感じだ。
 つまり、新型コロナには都心集中病みたいな面があるから、人口規模では県内8位の上尾市が、1万人当りでは18位と低いのは都心アクセス性によるものだろう。決して、自治体の感染対策の巧拙や住民の衛生モラルでは無い。そして、都心まで40分ほどの立地で相対的に感染度が少ないことは転入促進において感染を気にする人にはマシな事実かも知れない。
順位 自治体名 第6波(1/16-3/31) 一万人当り
1 戸田市 9,052 637
2 朝霞市 8,042 558
3 和光市 4,483 532
4 八潮市 4,936 529
5 三郷市 7,182 506
6 吉川市 3,843 500
7 ふじみ野市 5,643 500
8 富士見市 5,442 493
9 三芳町 1,887 490
10 草加市 12,121 482
11 川口市 28,649 482
12 志木市 3,563 474
13 新座市 7,680 466
14 越谷市 15,797 456
15 さいたま市 60,056 456
16 蕨市 3,323 442
17 春日部市 9,744 424
18 上尾市● 9,139 404
19 所沢市 13,643 400
20 松伏町 1,146 399
21 伊奈町 1,777 395
22 蓮田市 2,394 390
23 白岡市 1,989 382
24 入間市 5,265 360
25 狭山市 5,325 358
26 鶴ヶ島市 2,427 346
27 ときがわ町 359 340
28 杉戸町 1,445 329
29 坂戸市 3,303 327
30 川越市 11,578 327
31 毛呂山町 1,141 321
32 熊谷市 6,235 320
33 久喜市 4,785 317
34 加須市 3,514 317
35 嵐山町 570 317
36 滑川町 620 315
37 桶川市 2,317 312
38 本庄市 2,208 306
39 東松山市 2,829 306
40 飯能市 2,418 304
41 羽生市 1,616 301
42 深谷市 4,262 301
43 美里町 323 298
44 北本市 1,919 294
45 日高市 1,611 293
46 上里町 877 292
47 宮代町 988 290
48 吉見町 518 283
49 鴻巣市 3,293 281
50 行田市 2,207 280
51 幸手市 1,336 266
52 川島町 481 246
53 寄居町 758 235
54 鳩山町 305 226
55 神川町 292 222
56 小川町 635 221
57 秩父市 1,161 195
58 越生町 210 191
59 小鹿野町 187 172
60 皆野町 158 168
61 横瀬町 130 163
62 東秩父村 36 139
63 長瀞町 77 114

 

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コメント

30日に届いた、下尾市役所のワクチン3回目の連絡票には、
25日から予約OKでした。(怒)
書面に2、4連絡が遅れることがあります。土日はお届けできませんとある。
30日の朝6時頃?にポストに投函の感じ。
それなら、4日前に業者に依頼するのが普通では。
レベルが低い役所である。
社会人に平日予約難しいいです。予約日17日・・・・
ハタ坊は昼行燈か。

お役所仕事の典型です。
予約可能日を過ぎてから平気で届くんですよね。
競争原理の無い地域独占仕事ですから、ラクなんです。住民もそう簡単に逃げ出しませんから・・・

多分、ショーワの時代には、お役人優先券があったかも知れません。
それにしても、4/1と4/2は上尾市のコロナ感染は0人らしいな (^^♪

埼玉県民はおとなしいですから。
地方公務員天国。県庁もたぶん。
大学の同期が某大手企業に就職後、創業家が体たらくで傾いた際、
県庁に社会人採用(上田が積極的だったとのこと)で課長職で転職。
いきなりIT担当課長。職員のHサイト利用が野放しの組織だったので
検索ワード規制をかけてたらお褒めいただいたとのこと。
その後、スキルアップ制度で東大の大学院で1年勉強までできたという。
「何じゃこの役所は」と同期連中の肴になった思い出です。
ハタ坊の選挙に介入した奴であるが、彼には恩人。そりゃそうだろう。
新自由クラブ元青年部長はさすがだ。
閑話休題
かつての勤務地名古屋は市民オンブズマンは中日新聞よりこわいです。
岡山市民は「喧嘩大名こと」池田家の影響か、市政への注文が厳しい。
上司が家を建てたか鎌倉市は市民の教養レベルが高く、市役所への注文が多く
職員が病むことで有名な自治体です。
下尾市役者の職員の方、よかったですね。今の職場で


おはようございます。
先日のコメントの最後部、の鎌倉市役所の事例は真実です。
取引先が筑波大学と連携して「改善」の実験的な取組を
しています。
予約開始の案内が5日も遅れて届くものなら、当日、担当部署
はその対応で職員は仕事にならないでしょう。
「井の中のゆでガエル」と言える職員が多そうな市役所に相応する
市議が多いこと多いこと。
まともな職員が病みそうですね。
絶対おすすめできない組織と断言できます。

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