« 4630万円騒動が伝えない日本の凋落ぶり | トップページ | 平方の荒川土手の基礎地盤崩落と疑問点 »

2022年5月21日 (土)

ランドポート上尾I・II、上尾道路に集まる物流倉庫

5大倉庫で、延べ床面積35万㎡が誕生する物流基地の街上尾

追記 8/15記事: 領家のゴルフ練習場跡地Landcube上尾 で6件・38万㎡へ


 近年、上尾道路沿いにロジスクエア上尾、アマゾン上尾、今回取り上げるランドポート上尾Ⅰ・Ⅱが続々と誕生した。そこへ24年に愛宕の日本GLP上尾(105千㎡)が加わると、総床面積は約35万㎡になる。この広さはUDトラックスの敷地面積並だ

※ 同社敷地は46万㎡で市内最大だが、35万とは下地図のひし形の広さに近いという意味。クリック拡大。

Photo_20220521023701

野村のランドポート上尾1・2

野村不動産がデベロッパーとして作った物流施設二つが相次いで完成した。Landport上尾Iが3月、Landport上尾IIが5/18日に稼働し、すでに満床という。プレスリリースによると、近年の新型コロナの感染拡大に伴うEC需要増加による物流ニーズを受けてとある。

サイト先→ Landport上尾Ⅰ Landport上尾Ⅱ
所在地 埼玉県上尾市堤崎362-1 埼玉県上尾市堤崎420-1
形状 スロープ型 シングルランプ型
構造 鉄骨造・耐震・4階建て RC+S造 耐震/地上4階建
敷地面積 29,053.62㎡(8,788.72坪) 31,221.23㎡(9,444.42坪)
延床 56,884.42㎡(17,207.53坪) 76,750.71㎡(23,217.08坪)
竣工 2021年11月 2022年5月

 上尾道路の両側に構えて役割は異なるようだが、テナント向け説明ではこうPRしている。

首都高埼玉大宮線の与野出入口より約7.5㎞、圏央道の桶川北本ICより約7.8㎞と都心配送と広域配送の両方に対応します。さらに、国道16・17号などの主要な幹線道路にも近接しており目的地に応じた走行ルートの選択が可能です。 野村不動産/Landport上尾で危険物倉庫&空調付き区画募集中

また、上尾IIの方はフロア毎に異なるカテゴリーを想定し、温度帯保管など幅広いニーズに応える設計を実現。その結果、EC系、医療機器系、出版/書籍系 など多業種が入居するようだ。

ロジスクエア上尾 

 さらにアリオ上尾方面へ行くと、ロジスクエア上尾(株CRE)という倉庫が2019年春に稼働している。敷地12,700㎡に地上3階建て、延床面積19,520㎡(5,900坪)である。

 実は、上尾に進出する物流基地はテナントに向けて同じPRをしている。上記の幹線網との立地環境だけでなく、上尾駅へのアクセス性が高く、近隣に住宅街を控えており雇用確保に優位性があると言うものだ。当節の人手不足の深刻さが背景にあり、県北部と違うロケーションの強みになっている。

 その先に少し行くと、去年、トヨタカローラ埼玉株式会社(TCS)が移転してきた(年商324億円/2021)。隣には、一足先の2017年頃、トヨタモビリティパーツ(株)埼玉支社ができている。こちらは部品卸業なので倉庫を構えている。

 ちょうど前日、オープニングスタッフ募集のチラシが入っていた。S梱包会社による大型物流倉庫でのピッキング作業等とあり、短期で日給15106円、時給1350円で深夜なら1688円とある。昼間の長期だと日給9600円、週二日からOKとある。しかし、勤務地は上尾道路沿い新施設とあるだけでどこで働くのか不明だ。こうしたマルチテナント施設では働き手の奪い合いが起きないように、他社を刺激しないためかもしれない。

 募集チラシは良い事ずくめしか書いてないが、それでも昼間フルタイムの22日で21万円が限界であるように、変動費型の人材募集である。正社員募集は少ないのだろう。ちなみに、Googleマップの口コミを読むとネガティブ投稿が多い(もちろん真偽不明だ)。

 こうして、久しぶりにこの界隈のグーグルマップを見ていたら、宅地開発が進んでいることに驚いた。上尾駅や大宮駅に向かうよりは、マイカーで近郊職場に通える人向けなのだろうか。

 上尾市の人口が横ばいか微増で済んでいるのは市政によるものではなく、立地特性によるものだ。そして人口は遅かれ早かれ減少に転じるから、こうした幹線道路計画がもたらす企業進出は福音である。桶川も高速道路の関係で倉庫や企業進出が増えており、巨大人口を抱える県南の周縁市として生き残れれば良いと思う。

 ただ気がかりは景気の行方だ。

 歴史的な景気拡大を続けてきたアメリカが歴史的な物価上昇と金利高により景気後退になるかもというリスクが生まれてきた。中国経済も減速中なので、そうなると日本への影響は大きい。

 関連

歓迎。アマゾン上尾FC。上尾にできる巨大施設-1

横浜ゴム跡地へ日本GLPが230億円で大型物流施設

 

20220217nomura3520x428

 

 

 

 

 

« 4630万円騒動が伝えない日本の凋落ぶり | トップページ | 平方の荒川土手の基礎地盤崩落と疑問点 »

上尾の経済」カテゴリの記事

コメント

物流センター勤務は大手ほど管理がキツイ。1分、1時間で〇〇個できないと、次月更新不可というのは
まだ人手があった時代だろうけど、現在も甘くはないと思う。企業の系列物流会社方が楽と思わわれる。
水と紙とか、キン肉マンでないと翌日は筋肉痛でしょう。
ハタ坊は自分の手柄にするのかな。
挨拶道の奥義を極めたハタ坊もいちど、視察してみたらどうだろう。
できれば、2,3時間ピッキングの体験もどうぞ。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 4630万円騒動が伝えない日本の凋落ぶり | トップページ | 平方の荒川土手の基礎地盤崩落と疑問点 »

無料ブログはココログ

上尾市政をみつめるサイト

  • 上尾オンブズマン
    市民的視座から上尾の教育行政&市政を考えよう。 (情報公開請求により市政に斬り込むサイト)
  • はるかさん_かまちょ図書館
    上尾市民として市政とりわけ図書館問題を熱く語っています。ぜひ飛んでください。 かまってちょうだいの意ね。