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2022年5月24日 (火)

上尾市の標高図-地形分類で選ぼう住宅立地

地形分類(自然地形)でみると

 昔、液状化しやすい場所を自治体が公開したらクレームをつける住民がいた。自分の土地の資産価値が下がるからだ。今は、そんなエゴは通らないどころか、地形のあらゆる情報が公開されている。外国からでも遠慮なく見られてしまう。

 前記事で荒川の土手崩落を書いたのは、写真をもらったためもあるが、以前に国土地理院地形分類(自然地形) を見ていたためでもある。下図は首都圏の地形分類である(クリック拡大)。

Photo_20220523225001

 オレンジ部は台地・段丘を、水色低地を、黄緑色丘陵・小起伏地を示す。クリックするとその土地の「成り立ち」と「災害リスク」が表示される。台地の場合は下記となる。

  • 土地の成り立ち…周囲より階段状に高くなった平坦な土地。周囲が侵食により削られて取り残されてできる。
  • 自然災害リスク…河川氾濫のリスクはほとんどないが、河川との高さが小さい場合には注意。縁辺部の斜面近くでは崖崩れに注意。地盤は良く、地震の揺れや液状化のリスクは小さい。

 上図を眺めると、鴻巣市~さいたま市への旧中山道沿い台地となっていて、周りが水色(低地)なので中州みたいに見える。なお、この図は転入促進のPRに都合が良いので、ぜひ引用すべきだろう。

 地形分類の地図はこちら

 上の広範囲な絵では細部が分からないのでズーム拡大をして住居表示レベルにすると、色(分類)がさらに細かくなる。マイホームの立地選択にはこちらが重要だ。例えば、下図の蓮田市寄りでは氾濫平野の中にあり、周囲よりもわずかに低い土地」という後背低地・湿地があったりする。でも、そんなの構わずに宅地開発が進んでいる・・・。

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 自分の家を見た後で、実家の場所を見てみた。長野市の扇状地の中にある自然堤防という分類だったので、なるほどネと思った。昔々の人は少しでも高い所に棲みついたのだ。

 上尾市の標高図を作った 

 自分で色区分や標高区分を設定してオリジナルの標高図を描ける。上尾市用に作ったのが次、区分は自動設定を使った。もう専門家はイラね\(^o^)/



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  なお上尾駅前の標高は16mくらいだが、浦和駅は東口で13m、川口駅だと3mになり、東京駅も3m位だ。でも新宿駅だと37mと高かったりするので、周囲との相対的な高さ関係も重要だろう。

●こちらで実描写へリンク

 

 ところで、国防問題が避けて通れない時代になったきた。

 日本を負かすのに核攻撃は必要ない。首都圏の堤防を壊すだけで下町のゼロメートル地帯や地下鉄が水没し東京は大混乱だろう。それなら三狭ダム破壊だとしても不思議はないが、それがブラックジョークで済まない。自然よりも怖い人間だ。

 

 

 

 

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コメント

坊の住所は川だっつけ。もろ低地じゃん。
とこころで、中学時代、戸崎とかその周辺は大雨になるとよく水に浸かってた。
同級生が休む例もあったな。
昔からそうなのよねと戦中派の母がよく言っていた。
上尾の場合、高崎線路線あたりが一番標高いとは聞く。
住めば都というが、現在は昔より大雨が降るから、より危ないね。
土地購入・転居時は良く調べないと痛い目に遭います。
地元民に言いても教えてくれないよ。
不動産屋はなおさらです。

社会人になりたての頃に知り合い、25年たった今もお付き合いのある方の実家は長野市川中島です。

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