首都直下地震の埼玉県震度を地形分類図で予想
1都3県、首都圏の震度分布は…
前記事 地形分類で選ぼう住宅立地 追記 上尾市ハザードマップの予測(文末)
東京都防災会議から、首都直下地震等による東京の被害想定 報告書がでた。詳しくは各報道参照へ。
耳タコだが、発生確率は今後30年間で約70%。いつ起きてもおかしくない。複数パターンのうちの最悪ケースの震度分布図が目を引いた。いつも東京都の絵しか見せないのだ… ( ゚Д゚)
都県境で地震波が止まるわけでは無いから、せっかくのデータで埼玉県・神奈川県・千葉県境まで描いて欲しい。それが共助って言うものだろう。大野知事は百合子さんに頼まないから、前記事で使った国土地理院・地形分類(自然地形)の地図と比べてみた。クリック拡大
右の自然地形の水色は低地である。その地形解説は、
・土地の成り立ち・・・河川や海の流れによって運ばれた砂礫や泥が堆積してできた平坦地。または、その流れの侵食によってできた平坦地。
・自然災害リスク・・・河川氾濫、高潮、液状化に注意。地震時に揺れやすい。
こうみると、埼玉県南部で都境の自治体は震度6強、そしてオレンジ色(台地・段丘)は6弱かなと思う。
所で、地理院地図のズームレベルを拡大すると更に細分化され、江東区や湾岸部は旧水部と定義される。
・土地の成り立ち・・・江戸時代または明治期から調査時までの間に海や湖、池・貯水池であり、過去の地形図などから水部であったと確認できる土地。その後の土砂の堆積や土木工事により陸地になったところ。
・自然災害リスク・・・地盤が軟弱で、液状化のリスクが大きい。沿岸部では高潮に注意。
●その後、朝日新聞をみたら首都直下地震の被害想定ページに首都圏の震度分布があった。これだと埼玉県も分かるが、今回データとの違いは分からない。上尾市は震度6弱だ。
●上尾市ハザードマップに埼玉県の震度予想図がある。発生確率が一番高い70%の東京湾北部や茨木県南部のケースでは最大震度6弱になる。なお今回の都発表の想定例と下の東京湾北部地震とは微妙に違うものと思う。
●東京都の今回発表で注目された災害シナリオ
こっちの方が重要だがどこまで浸透するか。詳細はこちらのP10~13
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