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2022年6月 1日 (水)

ウクライナ報道と防衛研・高橋杉雄氏

平和ボケ日本では日陰者だった?軍事研究者 

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 三か月も経つと日本でのニュース価値は下がってきたらしく、誤振込騒動や沈没船つり上げ失敗の方が話題になっていた。

開戦から四月までのテレビは、ウクライナの被害の酷さとロシア軍の残酷さ、それにめげないウクライナ軍の健闘を伝えていた。

そして、テレビに出る解説者と言えば、ロシア政治や歴史文化を専門とする大学教授ばかりだった。でも、彼らの話しは平和な時の知識であり、生臭い戦争中には役立たない。しかも、テレビ局が特派員を送れないため、内容は欧米のネット報道から半日や一日遅れだった。ネットを使えば、NYT、CNN、日本語版で少し遅れるがCNN日本語BBCジャパンなどの方が役立つ。それは今でも変わりないが、BS-TBSの報道1930も専門的でイイ。

しかし解説者には大きな進歩が起きた。防衛庁のシンクタンクである防衛研究所の専門家が出てきた。NHKは部長の兵頭慎治氏を、民放では室長の高橋杉雄氏、山添 博史氏らが引っ張りだこ。ジャーナリストでは朝日の駒木明義氏が優れている。

結局、防衛庁から招かねば戦況解説ができないということは、日本では民間はおろか大学でも軍事研究は不人気な分野だと言うことが良く分かる。なお、高橋氏のツイッターアカウントは開戦頃なので、組織的にプレゼンスを高めようとしたかも知れない。

 日の当たらなかった防衛研を世間に知らしめたことになるが、その辺りをリベラル系のジャーナリストがケチをつけていたが嫉妬みたいだった。理路整然としつつ、思想性を出さないようにしているから人気があるのだろう。そして、とうとう昨日『ウクライナ戦争の衝撃』という本まで刊行した。混雑してアクセスできない・・・

彼らの戦況解説は欧米のニュースサイトやSNS、専門家どうしの人脈をベースにしていると思う。特に、アメリカのシンクタンクの戦争研究所(ISW)のレポートは重要視される。ISWは毎日、長文レポートを出している。Google自動翻訳で読めるが、社会系とは違う文章なので、意外とうまく翻訳されている印象だ。

ウクライナ軍は遠距離砲撃の射程と火力数で劣勢 

5月中旬から戦況が変わった。ロ軍は戦線拡大をやめてドンバス集中へと戦略を変えたことで数的優位になった。ウ軍は、マリウポリの地下部隊を救出できなかったように兵力不足に不安があるようだ。

Isw530

ロ軍が東部ドンバスに集中したこと、地理的に川を挟んでウ軍には補給線が保てないことが不利らしい。そして何よりも戦い方が変わったという。

戦車と歩兵の戦いなら数Km内の接近戦だが、その外側から射程数十Kmの大砲の撃ち合いをしている。遠距離砲撃戦は予想されていたが、アメリカ製M777榴弾砲の数が少ないようだ。さらに、ロ軍はその外側から長射程の多連装ロケット砲をバンバン撃ってくるという。砲数と長射程によりロ軍が優勢、ウ軍は囲まれそうだという。

だから、ゼレンスキーはアメリカに多連装ロケット砲を求めている。候補のMLRSという兵器はGPS弾を使うと多連装ロケットというよりも地対地ミサイルに近い兵器になるという。弾を変えると300kmも飛び、ロシア領土へ届いてしまうから供与を米国はためらったという・・・。

また、ロシアに奪われたら大変なことになってしまから最新兵器は送りたくないだろう。例えば、日本はヘルメットと防弾チョッキを提供しており、大したことないと思うが、中国は必ず手に入れると言われる。耐性テストができるからだ。

ヘルソン州での戦闘はロシア軍をおびき寄せるため?

 ウクライナ軍がクリミアの北に位置するヘルソン州北部で攻勢に出たとISWが伝える。図の赤い範囲のままでは2/24以前よりも広く失うことになり、とても停戦交渉にならない。南北朝鮮みたいに分断されるし海路まで経たれる。ヘルソン奪回の動きは東部戦線からロシア軍をおびき寄せる為だろうか?

 以前、ロシアがヘルソン州を編入したら、発電所の電力をウクライナに売って稼ぐという見方があった。おそロシアなら、やりそうだ・・・。

つづく

 

 

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コメント

フィンランドはソ連との戦争で、荒廃した地域を割譲して終戦としたが、ウクライナも同様の選択をするだろう。
工場の籠城は終戦対策で効果があり、勲章ものだろう。
どこまで、ロシアが要求するかが課題。
指揮官の能力や戦死で部隊の統制がとれてないことや、「疑わしきは」の発想が大きく影響してると思います。
戦車は包囲する側は欲しいけど、適度の短距離ミサイルが、高価なのか、提供する国が少ないようですね。

全てはプーチン次第。
そのためにはロシア内政の疲弊が現れるまでの持久戦をウクライナ支援国は覚悟すべき。
それと核が使われなければ良しとしたい。
生物兵器がまだ使われないのは、
今の所、プーチンにとってもアメリカとNATOの抑止力が効いている証拠かも

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