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2022年8月24日 (水)

上尾の小中学校の建物評価と人数規模を散布図で俯瞰

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 前記事は学校ごとの建物の残耐用年数を取り上げた。その基本計画(p22)では、学校建物の評価を行っている。

そこでは、建物の性能をハード面と称して残耐用年数、劣化度、耐久性の3項目を計算している。そして、3つを一つに総合して1~5点で学校別に評価していた。※

 通知表みたいだが、算出方法の説明が欠けるから考え方の妥当性は検証不可、つまり瑕疵がある。

 次に、建物の利用状況をソフト面と称し、これも3つの視点から値を求め、1つの値(1~5)に総合している。更に続けて、ハードとソフトの二値を一つの値(得点と称する)にして、得点の低い学校から優先的に検討すると結ぶ。※

 ここでも、二値を一つにする方法説明がない。多分、足して二で割ったと見えるが、それでは健康診断の結果と算数の点数から平均を出すようなもの。独立する異次元の値から平均値を求めるなんて上尾の中学生でもやらないだろう。これも瑕疵である。

 なので、合成した「得点」を使わず、建物性能というハードの値を横軸に、児童生徒数の現人数規模(20年)を円サイズとし、35年後の児童数増減率を縦軸にした散布図で、全学校を俯瞰した。

  • 小学校22校・・・重なって見にくいワ (>_<)。富士見小の5は上限値!
Photo_20220823225201
[解説] 円が人数つまり学校規模を示し、2055年には▲%減るという縮小予想(円が小さくなる)とその学校建物の新しさを示している。
ほぼ安泰は中央小のみ、富士見小は建物は最新で今は大きいが将来の縮小スピードは激しいため通学区の再編が必要と見る。ユニークな位置の平方東小は建物更新で生き延びられるが、同時に他校を吸収して規模適正化を果たせば市内小学校の中でも良いポジションに立てそう。
 前記事のように建物の残耐用年数だけを見ていると特定エリアに問題集中するが、人数規模と将来縮小を重ねると、殆ど再編の俎上に載ってしまう。後は相互の通学距離を加えて考えるべきだが、土地勘が無いのでここまで・・・('ω')
  • 中学校11校

 学校名の横は2020年の生徒数である。市の子供人口が減るから、全中学校が2055年には減少予想となる。

Photo_20220823225202

 何が見えるかは各自おまかせ。

元文を引用して書くと長文になるから、ブログの長さはこの位が丁度いいネ…

参考 基本計画p23より

順位 学校名  得点  ハード面  ソフト面 
1 大石南中学校  1.2 1.3 1
2 平方小学校  1.5 1.3 1.7
3 大石南小学校  1.7 1.7 1.7
4 太平中学校  1.8 1.7 2
5 尾山台小学校  1.8 1.7 2
6 平方東小学校  1.8 1.7 2

 

つづく

 

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