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2022年9月10日 (土)

紅花保育園-2 閉園騒動に見る世の理不尽

前記事   1 突然の閉園   3 決算から見える姿

1.万が一の連想

先日、幼稚園バスの置き去りで子供が亡くなった。痛ましい事件だが、思い出したのは、「上尾熱中症放置死」埼玉新聞 だった。

不注意の重なりが招いた事件だが、対策をハイテク技術でカバーしようとするのが何とも残念な日本だなと思う(基本動作は指差喚呼)。しかし現実は、毎年のようにダメ親が現れて我が子を車内放置死させたり、或いは、車庫周りで幼児が轢かれる事故死の方が多い。

さて、先月に紅花保育園の件を書いたが、理事長の閉園理由を要約してみた。

「今まで無事故で済んだのは良質な保育士が安定供給されたため。でも近年は、保育士不足や大量退職があり、確保できない。結果、園児の安全の前提が崩れる。そうならないうちに来年で閉園したい」

当節、安心安全を過剰に言う傾向があるが、このタイミングで上の報道に接すると、預ける方も預かる方も、不安の連想に陥るかもしれない。人ごとではないのだ。

2. いきさつ

 世間は8月末の埼玉新聞で事態を知ったが、実際は7/10に保護者会で閉園が伝えられた。記事はYahoo!へも配信されて市内外へ拡散し、コメントは240件付いた。

 さて、閉園8か月前の告知は、世間を騒がすトンデモ事例よりはマシであっても、二年間を予定していた家庭には計画が狂ってしまった。40年以上も続いた保育園が閉園するなど予想外だから、戸惑いと怒りを覚えるのは当然だ。既に親たちが理事長へ要望書を出し、M&Aとか事業継承や閉園延期、決算書の開示を求めた。上尾市へも要望書を出し、上記以外に、仮設園舎の建設や転園優遇策などを提案した。

 しかし、法的に閉園を止めることは出来ないし、何日前に通告すべきというルールも無いようだ。来春までに転園先が見つからないと、予定外の待機児童状態になる。上尾市の4月の同児童数は9人、これは過去最少である。

 市が間に入って調整中だが先行きは不透明。そのためか、一部とはいえ、興奮した”発言”もネットに漂う。「理事長をやめさせたい」というが、それを実現したら即、廃園だろう。問題解決には冷静さが必要である。

 市は近隣施設に臨時的な定員増と職員増の支援をすると予想するが、人数が多いために難しい。しかも何をした所で、常に他園や他保護者との公平感にも配慮しないといけないのが行政の立場である。恒久的な対策はその後だろう。

 そもそも、毎年のように保育施設が増えていないか? 一方、子どもは減っており、幼稚園と同じく保育園もいずれ廃業するところが現れる位は予想がつく。

 上尾市 保育施設一覧 

 まず、上は、参考程度でも良いから合計人数を入れて欲しいね。63カ所位あるが、最近の閉園例に、しらこばと保育所(定員80人)の他に、今年3月に小泉のたけうま保育所(定員19)がある。代表者が、高齢を理由に事業廃止を伝えたのは、丸二年以上前の令和元年という。廃業が問題化しなかったのは、早期告知と小規模だったためかもしれない。なお大石地区に私立保育園(75名)が令和5年に開設予定という。

 何が言いたいかと言うと、今、議員が急に張り切っているが、そもそも撤退問題への備えを議会で取り上げた節も無く、今頃閉園を知って、「どうなっているの?」と問う議員の姿が、題名のない会議録に見えたからだ。開かないときはこちらへ

3. 紅花保育園を巡るネット社会の落とし穴

 当ブログ以外で紅花を扱ったネット記事があった。福祉に詳しい人が最新決算を引用しつつブログで書いている。

 決算書は、全国の社会福祉法人の電子開示システム

 いきなり、B/Sからの考察だったので感心して読んだのだが・・・何度もびっくりした。

それは、法人単位の貸借対照表(三号第一)である。2021と20年のB/Sと二年間の差額が書いてあるが、その差額が全勘定科目オール0 だと指摘した!

「会計でこんなことはありえません」と嘆くように、トンデモ決算だ。

 『ほー、よくぞ発見したな。粉飾決算かよー』って思った。

更に他の決算書類を取り上げていたので、読み進めた。が、最後のまとめを要約した(※この部分訂正した)


 計画倒産を狙ったのでは?

 特別監査の必要がある

 上尾市は今まで何をやっていたのか?

 まず、彼が見つけた二年間の差額0という”大発見”。実はその原因はバカみたいなものだ。2020年の列に、21年の値がコピーされていた。だから差が0は当たり前! しかし、それを指摘せずに話を続けていた。

 二年間のB/Sが同じなんてあり得ないから、単なる、出力時の指定ミスだろう。また、20年用のフォルダを覗けば正しいB/Sがちゃんとある。他にも、累積と期間を混同するなど残念な内容が目立った。なんだか、最近見かけた、自分の勘違いに気が付かずに自画自賛するブログを思い出してしまった。

 とまあ、無報酬で40年も維持しながら、理事でも無い人から辞めろと言われる筋合いは無いし、出力間違えただけなのに計画倒産とかディスられたり、ネットは理不尽だよね。しかも匿名で!

 でも、『上尾市は何やってんだ?』は、言えてる (^-^?)。

 というわけで他市民に任せないためにも、決算書からみえる紅花保育園の経営実態を書いてみた。

つづく

関連 10年前なので古いけど、幼稚園が消える~毎年100以上廃園に 

 

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