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2022年10月の6件の記事

2022年10月26日 (水)

荒川洪水に備える第二・第三調整池と上尾

その効果は、30cm・・・

1-2 MIN READ

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荒川洪水調節池群の整備が始まっている。第三調整池が上尾市側に作られる。その工事着手の写真を読者が送ってくれたので感謝を込めて掲載。クリックで拡大。

平方地区の荒川の拡幅工事が終わった
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現在は護岸の補強工事。鉄板を打ち並べて内側にコンクリートを入れている
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掘削機

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概要は国交省関東地方整備局・荒川上流河川事務所にあるので、下にまとめた。

(事業の内容・諸元 )

・場所 さいたま市、川越市、上尾市

・全体事業費 約1,670億円 

・事業期間 平成30年度~平成42年度(13年間)

事業内容 第二調節池 第三調節池 (上尾市)
面積 460ha 300ha
治水容量 3,800万m3 1,300万m3

・事業の効果

 ・調節池の整備により、洪水の一部が調節池に流入し下流へ流下する流量を低減できます。

 ・流量の低減により洪水時の水位上昇が抑えられ、堤防決壊等のリスクが低減します。

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引用元の文で驚くのは、今でも「平成42年度」と書いている役人の硬直ぶりだ。まぁ、2030年のことらしいので、今から8年後に完成だ。

解説はこちらが良い。

それを読むと、上尾やさいたま市よりは、東京都を守るためのように読めた。完成後の効果を次のように書く。

2019年の台風19号の時に、岩淵地点(東京都北区)で約30~40cm水位を避けていたと推定されます。

 素人には、たった30cmかと思う一方、安心ってキリが無いのに1670億円もかかるのかと驚く。もちろん将来世代が払うのだ (>_<)

 しかし、もっと降って溢れた日には、『想定外』で済んでしまうだろう。

 異常気象が頻発する時代では、そもそも水害が想定される地域の宅地開発を制限したり住まないことが合理的な選択なのだが、現実はそうならない。

コロナを契機に、都内脱出とかリモートワークとか地方移住とか言われたが、日本の変化は微々たるものだった。

関連 上尾市の標高図-地形分類で選ぼう住宅立地

関連 気候変動、現行目標達成でも2.8度上昇=国連

2022年10月20日 (木)

図書館本館の学習机の改善と欠点

館長が変わって、図書館も変わったという話。

2 MIN READ

 上尾市図書館本館の弱点は学習席の少なさである。と言うことを、昔から何度も指摘した。また、市民活動としても繰り返し増設案を要求してきた。決して無茶な理想案ではなく、実現可能レベルの要求なのだが、一度も取り上げられなかった。

 しかし、去年、館長が変わったためか、図書館行政に小粒ながらも矢継ぎ早の変化が起きた。

ソファーを相次いで置いたり、2Fのイスを大幅更新した。また、1F学習コーナー新設(A)と新聞コーナーを2F移転した。更にWi-Fi導入(評価はしないが)、飲料自販機の設置、9月にはAを間仕切り机に変更した。

さて、当初のAは、一般的な長テーブルを並べてMax8人だった。中古の事務机を並べた申し訳程度のものだから、投資額は0円だろう。それでもないよりはマシで、稼働率は50%位はあった。

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この夏には、そのAを、間仕切り型の席に変えた。6人×2列で12席となる。使ってみたけど、ちょっと狭かった。これも安普請の机であり、イスも粗末なもの。チープ感がアリアリだが、上尾の図書館では革命的な事である。少なくとも、大根やネギに本を読ませると酷評されたアノ移転構想と比べたら。

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 便利さで言えば、カバンを置いたり、参考書を広げるには二階の集会室(下図) の長机の方がよいから、Aは当初は不人気だった。

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しかし、最近は満席の光景もあり認知度と共に利用率は高まっている。これこそ、上尾では見られなかった知的な風景である。多少窮屈でも、隣の視線を感じずに集中できる点が好まれるのだろう。

  • 床の騒音とカーペット工事の追加

 使えば分かるが、離着席時にイスのスチール足と床面が擦れてトンデモナイ音がする。リノリウム床面がエンボス付きのためである(1Fは転倒防止のためだろう)

 なので、近々、床工事をすると告知した。たぶんカーペットに張り替えるだろう。

しかし、この行為を見て、「行政は直ぐ改善した 素晴らしい」と勘違いしてはいけない。使ってから分かるのはド素人。こんな問題は導入前にチェックすることだ。告知文に、「お粗末でした」と詫びを入れて欲しい。

  • 個人的にこのレイアウトは感心しない

 机を壁面に向けて配置するコの字型の方が良いと思った。この机は横に連結しているようで、かつ華奢な造りっぽいので、隣りの人の挙動や音が伝わりやすいのでは無いか。見た通り、詰込み風で開放感も無い。

 壁面を向いた配置の方が、互いの距離がとれて良い。でも、この安普請の連結机ではムリなの? 低調なアンケートにカネをかけるよりも大切な実物投資にカネかけて欲しかったね…。 

  • コロナ対策の天窓解放が寒くて困る冬

 ここは日差しのない寒い場所で、天窓解放しているから冬は寒くて仕方ない。頭寒足熱とはいうけど気の毒だ。解決案は、完全に閉めるのは、万が一の責任を問われるからムリ。なのでスキマ程度に開ければよいだろう。会話しない場所であり、窓開幅の基準など無いのだから。

もっと学習席を増やす方法 

 12月から3月頭までは受験シーズンである。東側の文化センター、西側のコミセンで各々一室くらいを中高生専用に解放すればよい(これも以前書いた)。この企画は縦割り行政では敷居が高そうだ。まさに市長の裁量である。かつては低教育の人が市長に相応しい上尾市だが、今は違う。畠山市長、あなたの千葉工業大学はいま私立理系の人気校の一つですよ・・・。

 

関連 上尾のWi-Fiがよく切れる原因

2022年10月18日 (火)

上尾市の限界集落

最近、限界集落※に関するニュース記事を二本見た。※65歳以上人口が全体の5割を超えた地域のこと

地方なら珍しくは無いが、朝日の記事は都内に9カ所あると言う指摘だった。最高は大田区東糀谷6丁目の64%、共通点は都営住宅の存在らしい。

 東京23区にも「限界集落」高齢化する地域、誰が支える?

で、思い出したのが、7年前に上尾市の団地の高齢化率を調べたことだ。じゃあ、今はと探った。まず上尾市全体の高齢化率は27.6%(63,623人)で、これは全国平均(28.7%)よりやや低い。R4年 9月30日 町丁字別年齢別人口統計表より


団地等 高齢化率 高齢人数
上尾東団地 56.1% 240
シラコバト団地 55.2% 459
尾山台団地 49.5% 1,290
西上尾第一団地 49.1% 2,459
西上尾第二団地 48.5% 2,179
戸崎団地 46.8% 104
ソフィア上尾 46.1% 460
根貝戸団地 46.1% 213
上尾第一団地 43.0% 165
原市団地 42.6% 1,035
富士見団地 37.0% 647

本当は町別で高齢化率がでると良いのだが、残念なことにExcel公開データはトイレットペーパー風の垂れ流し形式なので、算出できない。なので、団地となったわけ。団地は二世帯住宅にできないし、立地は高度成長期に交通利便性よりも供給重視だったから、立地が悪いと人気もない。

ところで団地を集落と呼ぶのは違和感あるだろう。しかし、名付け親の大野教授は批判を覚悟で限界集落という表現を用いている。それは91年のことなのに、日本人には少子化(人口減少)への危機感は相変わらず低いと思う。

あらゆることが、今まで通りにはできなくなる(持続不能)のに、既に慢性疾患のまま適応できない日本人のぬるさ(無責任)みたいなものを感じる。

身近な例で言えば、学校統廃合の反対にみられる保守的な姿であり、まさに限界思想である。

もう一つの記事は、噂の現場みたいなものだが、別に珍しくはない。

「限界ニュータウン」のいま 新築時2600万円→100万円台に“大暴落” 

過去記事 上尾市の地区別(地域別)と団地の高齢化率や平均年齢
 
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2022年10月 9日 (日)

上尾市もデータセンター候補地なのに…

倉庫が似合うと言われたわけだが、つくば市、印西市への集積はリスクに反する 

金曜、グーグル24年度までに1000億円の投資をすると発表した。データセンターを千葉県印西市に建設中だが、Googleにしては小投資なのに、この程度で喜ぶ岸田総理の姿に日本はIT後進国なんだと実感した。そして、これと似た気分というか既視感を思い出した。

去年末のこと。日の丸半導体と言われた日本が、後発の(IMFに助けられた) 韓国に追い抜かれて久しいが、もっと後発にいた(チョー自助努力)台湾TSMCが今ではサムソン電子を技術面で追い越し、時価総額ではトヨタの倍である。そのTSMCが熊本に8000億円で工場進出するニュースをみた。
地政学リスクも考慮した国の補助金付き誘致策の成果だが、作るのは先端品ではなく、十年前の世代品(12ナノ)だという。カネを出しても日本は先端需要先ではないと見られていた。

 都心との距離感では上尾市と似た印西市は人口が増えており、住みよさランキング一位自慢の市である。Google進出で更にイメージアップになる。どれ位のハイテク人材が集まるかは分からないが、ジェントリフィケーション(高所得層の流入に伴う地域の高級化)が起きるかもしれない。 

 で、上尾市の話しだけど、コーセー化粧品の跡地が未定の頃(イオンの所)、データセンターがイイと2014年に書いた。たいした根拠は無かったが、データセンター:次の集積地はどこか?」という専門家記事※1に、上尾市も候補に入っていたのだ。示された好立地の条件とは、


① 6万ボルト以上の特別高圧による受電を確保可能

② 東京または大阪の中心部から50km圏内

③ 自然災害リスクが低い

 電力消費は既知だが、通信環境の良さとして、既存のデータセンターがある所(集積効果が得られる)や人口密集地(エンドユーザー)に近い方が良いとある。また、国際データ通信増にともない、海外と結ぶ海底ケーブル陸揚げ局までの距離も重視されるとある。

 そして、かつては都心に集中していたが、大型化に伴い地価が安くて広い敷地の郊外へと代わっており、そうした候補エリアの中に埼玉県内では上尾市も含まれていた。クリック拡大 ※1より引用。

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 記事を読むと、最近の千葉への集積は素人ながら度が過ぎると思う。『卵は一つの籠に盛るな』はリスク回避の鉄則であり、分散立地が良いはず。埼玉県庁はそういう発想で誘致してほしい。

一方、最近のブログで、上尾市に6つの大型物流施設、計38万㎡の床面積が増えたことを書いてきた。



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 圏央道開通による埼玉県内での物流倉庫の建設ラッシュの余波である。上尾道路と共に恩恵を受けたのは結構なことだが、それを担う国内や外資デベロッパーはロジスティック事業だけでなくデータセンター事業もやっている。引用記事のソースは領家にきたCBRE社のものだし、横浜ゴム跡地に来た日本GLPも同じである。

 つまり、上尾はデータよりもソーコが適していると分析したわけだ。

 個人的には ガッカリしている。もう、ソーコはイラネ。

※1 アットダイム 建設ラッシュの印西市など・・・地方都市へとシフトが進むデータセンター

 

2022年10月 6日 (木)

上尾駅頭の怪しいバカを尾行・職質する上尾警察

今年三人目の受け子逮捕劇。あっぱれ上尾警察署!

10/ 電話2時間超(埼玉新聞より。以下同様)

上尾署は、川崎市に住む男子高校生(17)を逮捕した。上尾市の無職女性(75)方に・・・現金をだまし取ろうとした疑い。午前、JR上尾駅の近くで警戒していたところ、2時間以上、スマートフォンで電話などをしている容疑者を発見。午後に歩き始めて後ろを警戒するなどしたため、路上で職務質問。

7/16 奇抜な髪形にサンダル

上尾署は、新宿区、無職の女(35)を逮捕した。13日午後2時半ごろ、警察官を装って、上尾市の無職女性(82)方を訪れて、キャッシュカードをだまし取ろうとした疑い。JR上尾駅周辺で警戒していたところ、午後2時ごろ、白色シャツ、黒色スラックス、黒色サンダルに奇抜な髪形の不審な女を発見、乗車したタクシーを追跡した。

 6/24 気になる男を尾行

 上尾署は、新宿区、無職の男(25)を逮捕した。上尾市の男性(84)からキャッシュカードをだまし取ろうとした疑い。上尾駅で警戒中の警察官が男の行動を不審に思い、乗車したタクシーを追跡し、住宅街で下車後に職務質問した。


●上尾駅東口交番便り 件数と被害額(1~8月累計)

上尾警察管内 39件(うち未遂6件/前年比-1件)  5500万円

埼玉県内   832件(うち未遂49件/前年比+164件)  16億7000万円

埼玉県警サイトには居住地別があり、8月末暫定値で上尾市 24件 (未遂 5 )、3,687 万円だ。

オレオレ詐欺事件の初期の頃から、上尾市は県内では被害の多い市だったと思う。(統計データを持っていないが)実際に警察官もそう嘆いていた。しかし、特に富裕層が多いとか、高齢者が多いというわけでもないから、理由は今も分からないままである。

 上の逮捕件は優れた観察眼のためでもあるが、一方、パシリになる人間には知恵の無さみたいな共通点も感じる。しかし、どう警察が頑張っても市民が自己防衛できないと減らない。人の弱みに付け込む詐欺は、基本、無くならない。

 県警によれば、2021年の上尾市の被害件数はコロナ感染図みたいに黒だが、順位は6位。昔よりも下がっているかもしれない。上尾市 38 ( 未遂1 )、被害 6,135 万円


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●今年増えてきた、その理由は  

 コロナ禍が収まりつつあるためだろう。図は東京新聞の記事より。グラフを見れば、コロナが世の中に寄与した稀な例であることが分かる。しかし、被害者も80代が圧倒的と言うコロナ並みである。

Photo_20221006001201 そして今年はコロナ明けから、サギウィルスが流行り出し、過去最高となりそう。

 そのワクチンは無い。


 

2022年10月 5日 (水)

上尾市が推奨するクラッソーネの後始末

なんで、市役所がわざわざこんなことするのかと言う気がするのだが・・・

9月5日、上尾市と株式会社クラッソーネとの「空き家の適切な除却(解体)の促進に関する連携協定」が締結された。上尾市役所の自慢話しはこちら。

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早い話、この会社のサイトに、自宅の概要(個人情報はない)を入力すると 解体費用が見積もられるのだ。

他自治体にも売り込んでいるが、実際は解体工事の一括見積もりWebサービスの会社である。登録した地域の解体業者が受注するのだろう。

よくある一括見積サイトである。

「空き家の適切な管理の推進に関して知識やノウハウを活かし市民や空き家所有者の相談に対応することなど空き家の適切な除却の推進に貢献することを目的に行われたものです。」と書くが、別に空き家管理の会社ではない。

「空き家ですか? さっさと解体しましょう」という解体屋サイドの企業でしかない。

上尾市がわざわざ、案内(というよりも誘導)する解体費用の試算イトがこちらだここから入ると、上尾市からのアクセスという区分けになる(もちろん表面的なのだが)。

試すのは個人の勝手だ。

テキトーに面積などを入れるとこんなアウトプットになる。

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で、試してみた?

 

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( ゚Д゚)

 

--ここから本番-----

ところで、ある種のサービスを受けたい時に、いちいち業者を探すのは大変なので、一括見積というWebサービスが成り立つ。

しかし、安易に使わない方が良い。

モノによっては、入力直後から複数業者から電話がかかって来る。依頼したのだからそうなるわけだ (^-^?)

仮見積でもイイからなんて気楽にやると、その後が大変。もちろん、入力した個人情報がどうなるかなんてわかっことではない。

と、ここまではリアル世界の問題点。

今回、指摘するのは 違う。

株式会社クラッソーネという会社は、ネット広告を出しているために、後から、繰り返し画面に同社のポップアップ広告が出る。アダルトサイトでは無いものの、付きまといが激しいターゲティング広告である。

冒頭はその一例。

そうした広告表示を止める方法はいくつかある。

ただし、どれも不完全なのだ。(^^♪ ※

シミュレーション機能のサイトと広告は本来別にできるハズだが、貪欲な民間を使ったせいである。

余りにも、シツコ ソーネ。

※Googleの仕様なので仕方ない。

自分の好みの商品で、安心できる企業サイトを広告が出るまで何度も見ると上塗りできる

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