世界一の感染大国で5回目ワクチンの限界
真面目に数えて世界一になる日本とコロナより怖い行動制限。
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なんであれ政府の推奨策を拒絶する人は一定数いる。義務ではないから当然だが、拒否理由がイデオロギー的だったり政府陰謀論だったりする人は日本では少い(※1)。だが、ここに来て、『もうワクチン打たなくて、よくね』が増えていそうだ。と言うのは・・・
- 二週連続で世界一の感染者数の日本
まず、8波だと連日のニュースで伝える。そして、とうとうWHO集計で日本は50万人、2週連続で世界最多になってしまった。韓国35万人、米国28万人と続く。なお、Our World in DATAに見れば人口当りは韓国が一位だ。
もはや多くの国はまともに感染把握していない。遅ればせながら、日本も9月末から全数把握をやめ、65歳以上や重症化リスクの陽性者などの参考値扱いにしたが、それでも世界から見たら異次元の几帳面さで数えるのが日本や韓国なのだろう。
一方、日本は世界一清潔な国であり、加えて、国民皆マスク(今は、鼻マスクが目立つ)とアチコチの建物入口で手指消毒し、ワクチン接種率も高齢者は3回目までが90%超と高い。人口100人当りでは271回と世界一だ(NHK)。
それなのに、それなのに、コツコツ数えて感染者数が世界最多なら、もう防ぐ決め手は無いじゃん、が、「もう打ちたくない」となっても仕方ない。
実際、今推奨するオミクロン対応ワクチンは全年齢で13%、上尾市では21%(11/21)だ。かつての、電話不通、予約システムダウン、接種会場の「長い行列」の姿が懐かしい。今は笛吹けど踊らずって感じになっている。
思い出すと、1・2回目のワクチンは見事なくらいに感染を抑え、ノーベル賞モノだった。そのワクチン開発を、昔なら10年かかる所を短縮したのがmRNAという技術である。しかし、新型コロナウィルスが急速に変異を繰り返すという、人類が初めて向き合うウィルスらしく、ワクチンは後手に回らざるを得ない。
でも、もっと影響あるのは、(医学的には断言してないが)厚労省の統計を見るまでもなく 、変異を繰り返して感染力を増しつつも弱毒化していると思う人が多いことだろう。
そして、二年前よりも薬や治療法も増えている。心もとないのは、外国産ばかりなことだ。先日ようやく、塩野義の飲み薬ゾコーバが承認されたが、有効性が「推定」できるというレベルらしい(効果が懐疑的、えこひいきという見方もある)※2、3。
ワクチンでは塩野義の組換えタンパクワクチンや第一三共のmRNAワクチンがもう少し先だが(※4)、第9波には間に合っても選ぶ人がどれだけいるか…。
近年、国や自治体が何かと安心安全を唱えることが増えた。しかし、安心とは気の持ちようであり、定量的に表現可能な「安全」とは違うのに、一緒くたにしている。コロナ関連では過剰な政策がとられてきたと思う。
ワクチンでは、去年、自治体へ補助金の形で2兆3000億円が投じられた。ワクチン代金よりも実施運営費の方が高くついているだろう。そうした恩恵に預かりたい人や業界も多いが、これを最後に自己負担を入れるのはアリだ。ちなみに、先行したBA1型の在庫は廃棄処分になると思う。
●5回目のBA5型を打ったら副反応なし
打つメリットの方が高いと言う判断で5回目のBA5対応ワクチンを既に打ってきた。一月前から始めたBA1の人は少し早まったね、と思っていたら、なんと、BA5型ワクチンをスルーしやすいBQ1型に12月には置き換わる予想が出て、ガッカリした (>_<)
ちなみに、上尾市の接種券封筒には、BA1の能書きが入っている。それは国のBA5への切り替えのシワ寄せだが、そうなったことを市HPでハッキリ説明していない(まぁ、見出し文からは分かりようがない)。
●医系の集積ビル、三和クリニック
予約は去年開業したばかりの近所の三和クリニックにした。受付窓口に、「浦和高校卒、昭和大学医学部卒、勤務履歴」が堂々と書いてあった。だが、肝心の院長さんの氏名が無い!
若くて気さくな先生だった。短い会話から、上尾出身のようだった。
隣地は古くからの歯科医院があるが、この新築ビルには、上尾なかよしクリニック(小児科)、すぎやま接骨院、さくら調剤薬局が入っている。最近の開業医は、単独よりも集積効果を狙う開業スタイルが目につく。投資と集客効果でみれば当たり前のやり方だ(これから進む公共施設の統廃合でも同じだ)。上階に美容院もある。
余談だが、中央病院の裏(いなげや跡地)に大型クリニックが建設中だ(タワマンの西村ハートクリニック・昌美会)。また上町シャトレーゼ跡地には上尾クマさん保育所(23/4月開園、定員75)が建設中だ。
何が言いたいかと言うと、駅徒歩圏で居抜きではない新規建設できるのは税・保険に依存した業界が目立つことだ。活力のない成熟ニッポンの姿なのだが、まだ上尾はマシな方だろう。
●インフルエンザの接種か迷った
マスコミはインフルエンザと同時流行という不安系ニュースをたれ流す。去年、何十年ぶりかで打ったため、今年はどうしたものかと考え、県の流行情報を見たらやはり凪だった(但し去年よりは増えている)。なので、コロナのリスクの方が高いと判断した。今冬は社会活動を制限しないし外国人も入っており、様子を見ることにした。
●脱マスク社会へ舵を切るには
過剰な清潔感にはデメリットもあるという指摘は理解できる。コロナの感染ルートは飛沫感染が殆どだと専門家は語り、マスクは相変わらず有効だが、外歩きでマスクをしたり、会話をしない図書館内でマスクを強要するのは行きすぎだと思う。
一部だが、顔を隠すマスクに心理的に安心感を得る若者まで出るのは、社会的な弊害だ(その逆のマスク美人効果現象もあるようだ)。テレビで見る国際政治の舞台では、マスクしてるのは日本と韓国位では無いだろうか。たぶん、この冬は外せなくて、春の花粉症で最後になればイイなと思う。コロナの弱毒化が前提だが・・・
参考 「5類」引き下げ、本格検討へ(毎日新聞)
※1 ファウチ氏 最後の会見 接種拒む人みると「心苦しい」
※3 承認プロセスに疑問も 「悲惨で絶望的」な審議(毎日)
※4 新型コロナワクチン 日本国内の開発・接種状況は (因果不明の)死亡数データもある
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