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2023年1月の11件の記事

2023年1月31日 (火)

畠山市長は給与減額する必要なし

前任者の負の遺産を清算しただけ、むしろ良いことをした。

 去年11月に、アサヒ住建との係争が確定して、新図書館建設に関する損害賠償の件は全て終わった。

賠償金等の総額は10,500万円。これは契約額(請負額)24億円の約4.3%である。内容は既出なので略すが、5社が和解、他二社の賠償額は裁判を経てのものだから、5年かかったが文句を付ける筋合いはない。なお、明細は鈴木茂議員レポートにまとめてある(本来は市がこうした報告をすべき)。

●給与減額はおかしい。堂々と胸を張れば良い。

ところが12月議会で、「損害賠償の支出の責任をとって、市長は三か月間、給料2割減を申し出た」のだ。推定、90×2割×3=54万円。市議会では賛成多数と実に嘆かわしい(反対は無会派二人のみ)。

どうしてそんなことをしたのかと思う。

選挙公約である「見直し」から始まった中止決定は、契約破棄へ進み、交渉や裁判となるのは自然なプロセスだろう。俺なら、もっとうまくやれたなどと言える人は居ない。

新図書館計画は、前任者の残した負の遺産であり、畠山氏はその清算をしたに過ぎない。むしろご苦労様である。公約の実現をしたのに給与減額では道理が通らない。市は合理性のある説明をすべきである。

と言うのは、世間は、「市長が給与減額したってさ」とか、『またなんかやらかしたか』位に受け取りやすい。更に、裁判で市はミスを犯したのかとも疑われる。

減額の提案理由には、「・・・工事請負契約の解除に至った経緯に鑑み、市長の給料を減額したい」と書くだけで、理由は明かさない。「道義的責任を感じて」とかのフレーズも聞こえてきたが、理由にならない理由だ。

フシギなのは、こんな卑屈な提案を側近らが止めなかったこと。畠山さんは後ろにも気を付けた方が良さそうだ。

ちなみに、上の鈴木議員レポートには解説があるが具体的では無く、中途半端な疑いだった。

賠償額にかなりの差がある事が分かります。これは畠山市長の選挙応援と関係しているのではないかと疑われます

 アサヒ住建を示していそうだが金額の瑕疵を指摘したわけでもなく、それなら書かない方が良いと思う。氏が畠山氏に特別な対抗心を抱くのは良いとしても、未だに選挙戦の傷が消えていないかのような印象となった。

 せっかくだから書けば、裁判を長引かせ、延滞利息をプレミアムとして献上したかもと深読みできるが、根拠はない。

悪は逮捕市長議長らであり、彼らを生む上尾の政治風土である事を忘れてはいけない。なお、仮に上平図書館を造った場合と現本館との維持費の差額は年900万円と見積もられていた(過去記事)。

●これで二回目の給与カットだ。

初回の給与減額はブロック塀事件の時で、それは在任中のことだから当然だ。ここで蒸し返すと、図書館問題としては、就任一年後に本館をPAPAへ移転する計画をしたが議会でおじゃん。

その反動で、安心安全を盾に本館に700万円でこんなもんまで買ってしまったこともあった。

 

 

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さらに、あの上平用地を地元に媚びるような複合施設化を試みるも、議会で否決され諦めた。

こうして見ると、前任者の始末はしたものの、自らの計画案(実際は腸内患部による)は失敗続きであるように、早い話、図書館は畠山氏にとって鬼門なのだ。

 

参考 本館移転中止による損害賠償の総額

2023年1月27日 (金)

パプコメ出せ出せ個別訪問は新手の反対運動?

注意喚起を受ける個別訪問型の市民運動?!

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過去記事で、学校施設更新計画素案へのパブコメやってます、とリンクを貼ったことがある。

でも、上尾市教育総務課のサイトで注意喚起する内容は、それとは次元が違っていた。意見書用紙付きのポスティングや訪問をしている。そして、市民から苦情が来たから告知したのだろうと思う。




注意喚起!上尾市学校施設更新計画基本計画(素案)に対する意見募集について

 掲載日:2023年1月19日更新
 現在、行われている市民コメントについて、ご自宅に意見書様式が入れられた意見回収袋とチラシがポスティングされている、または訪問により意見提出を促されたなどの苦情が寄せられております。
 上尾市では、個別のポスティングや意見書提出を促す訪問などは行っておらず、これらの行為は、上尾市とは一切関係ございませんので、ご留意ください。
 上尾市学校施設更新計画基本計画(素案)に対し、ご意見がある方は意見書に必要事項を記入し、直接窓口にお持ちいただくか郵送(1月30日消印有効)またはファクス、メールで教育総務課へご提出ください。
 意見書へのURLは以下にございます。

ネットにも、私は○○を出したからあんたも出したら、としつこく迫る人がいたりするが、それを不特定多数にやっているようだから、これは団体だろう。

意見回収ってどんな形? 写真位のせて欲しいな。チラシを見れば主体と目的か分かるが、それを書くと宣伝になっちゃうから書けないね。

もし公平な立場の運動なら、計画素案の全ページを印刷して配ると思うが、どうなの?

ところでパブコメを巡っては双方に問題を抱える。

募集する側はその案件の消化試合みたいになり、応募する側は反対意見の人ばかりや集団応募が多いというものだ。

他の自治体の例をみたことがあるが、上尾って、(案件にもよるが)パプコメや意見提出の数が他自治体よりも異様に多いと思ったことがある。

そうなると行政の負荷が高くなり、残業代を喜ぶのか、サービス残業で苦しむことになるわけだ。

 

注 最近の記事で、学校再編に関するアンケート報告書が100ページを超して酷いと書いたが、要約版なものは本件素案のP46~60にあるので、ザっと見たい方はそちらがお勧め。

 

 

2023年1月26日 (木)

兵馬俑を初めて見て、2000年前の歴史に驚く

日中国交正常化50周年記念 兵馬俑と古代中国 ~秦漢文明の遺産~

紀元前220年ごろの出土品らしいので、二千年超も前である。日本の古代出土品とのスケール感や歴史の小ささを感じた。

兵馬俑(へいばよう)の展示は過去にもあったが見逃して来た。しかし本展示を年末に見てきた知人から、一度は見るべきとのお勧めだったので、上野の森美術館へ行った。

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この案内文は京セラ美術館からの引用・・・1974年に中国の畑で井戸を掘っていた農民が偶然みつけた兵馬俑(へいばよう)。2000年以上前につくられた実物大の兵士や馬の陶器が大量に出土し、世界を驚かせました。その数は約8000体と推計されていますが、いまも調査は続いています。日中国交正常化から50年となる2022年、死後の皇帝を守り続けてきた兵馬俑が来日、古代中国の歴史に焦点をあてます。

 ネット予約制。コロナ禍の対策として一気にスタンダードになったと思う。ネット予約で得たQRコードをスマホ画面でみせて入るわけだ。ART PASSサイトではいつも予約可の〇ばかりだったので、大寒波を歓迎して行ってみたが、終わりが近いためか混んでいた。私立高校生たちが多く来ていたのには驚いた。


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馬車みたいなのは複製品。

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実物の陶器の兵隊は大きく威圧感がある。これだけの造形物を粘土などで造る技術があったことに驚く。
下。実際の発掘写真を背景にすると、はるばる出てきたのかという不思議な感じ・・・。

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人物の顔は一つ一つが違う。

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最後にプロジェクションマッピングみたいなのをやっていた。あまり受けていなかった・・・
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25日の朝は庭においた金魚鉢が見事なまでに凍っていた。
日比谷公園の鶴の噴水が凍った様子をテレビで伝えていたので、もしかして不忍の池も・・・と期待して見にいった。下はパノラマ写真
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東京都のモニタリング会場があった。だれでも無料PCR検査できるが、係員は手持無沙汰だった。初めてのPCR検査というのは幸いなことだと思う。
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ここでもスマホでログインして個人属性を入力する。検査はセルフ方式で3分間なのに、スマホ登録の方が時間がかかるというヘンな仕組みだった。マイナンバーが浸透すればこんな非生産的な事にはならないだろう。いずれにしてもパソコンでは出来ないことが増えていることを実感した日だった。
  
御徒町の回転ずしへいった。アメ横の人気店に行くつもりが、寒い中で外に待っている人がいたので、別な所にした。
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久しぶりに上野駅始発の高崎線にのる。混んでいたが座れた。
 
寒い一日だったがいろいろあった。

2023年1月22日 (日)

小中一貫教育へ7割期待とアンケート失敗

学校編成・必要性のつづき 目次メニューへ 市アンケート

本稿は一貫教育の結果がメインです。2のクラス数は参考記録です、その原因の3アンケート失敗話しはオマケです。

1.一貫教育の必要系は9対2で圧倒。でも

 市文書には「小中一貫教育の是非」とありますが、前記事にも書いた通り「必要性」とすべきです。とりあえず全体グラフのみ示します(左) 。必要系が68%となり、ここでも教員が8割と高いのに驚きますが、明細は省きます。

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 というのは、本問は前の「学校再編は68%」と同じになるはずだからです。

 まず、設問文は「(ハード的な)一貫校」ではなく、「(ソフト面の)一貫教育」の必要性を問うています。添付の参考資料はよくできていますが、一貫教育の解説が無いのはマズいです(設問に添えた解説は抽象的)

 しかし世間では、学校再編成の一つの解として「一貫校化」がポジティブに使われます。回答者の認識度は分かりませんが、「再編成一貫校化」という絵姿をイメージしても不思議はありません。だから同じ結果になったとみます再編に反対する人は一貫教育なんてイラネ、としたでしょう(データを見れば相関は分かる)。 

 と言って、「ムダな重複設問」ではありません。「再編成が必要か」は直接的、「一貫教育が必要か」は間接的または教育的な問いかけと言えます。この二つへの反応に差が出ると混乱しますが、共に必要系と不要系で 9対2 へ収束し、回答者の齟齬は見られません。(つまり一貫してます。←シャレです) 

 このハッキリし過ぎた「結果を受け入れられない人」もいるでしょうから、「○○の是非」は役所としてはNG、余計な刺激です。ここで、過去の記憶がよみがえりました。

 2017年頃、図書館移転の独自アンケートの「反対が83%、賛成12%」が市議会でも流布し、平方の議員が「そんなことはない、周りの知人は・・・」といぶかりました。いつの世にも、都合の悪い事は受け入れない人がいます。次を読んで、「アンケートは盗まれた」と言うトランプが現れないと好いですね。

2.小学校は3クラスを望むが一番

 小学校の一学年なら「3クラス」が適切は、教員で74%、次いで未就学親保護者と続きます。次点の「4クラス」とは大差をつけます。

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 3クラス編成だと一学年Max105人となり、地域によってはXX年後に2クラスへの転落リスクがあります。スタート時に4クラスの方が持続可能性があります。なお、保護者の「不明・分からない」が4割も出たのは失敗でしょう。※1

 それにしても昭和の感覚からは、本当に学校ですね。団塊世代が入学した1955年頃、1クラス50人、プレハブ教室の10クラスは珍しくないと聞きます。次の団塊ジュニアでも一学年10クラスの中学校はありました。

●中学校は一学年4~5クラスが適切と言うが・・・

 小学校ほど単純ではないようです。教員の7割は4~5クラスが適切とします。未就学親は、4以下と5以上に分れました。いったいどっちやねん。(>_<)

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それらと比べて、保護者の「不明・分からない」が7割もでました。なんじゃ、コラ( ゚Д゚) ※1、※2

 

※1 アンケート設計の失敗と混乱

保護者の回答に大きな穴が開いたのは設問の失敗です。下は質問用紙からの抜粋。図の黄色塗りは当方付与ではないことに注意。

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 これだと、中学生の親は確実に問10を回避し、小学生の親は問13を迷います。しかし、何クラスが適切か」は未就学親にも尋ねたように汎用的な問いです。全員共通とすべきでした。ちなみに問13に黄色い注記が無いのも一貫しません。

しかし、話はこれだけでは済みません。

こともあろうか、報告書にこう書きます。下の黄塗りは当方付与。


問10 不明の 32.7%は、その大半を中学生のみのお子さんを育てる方が回答しなかった結果と推測されるが、今回の調査方法では判別できないので「不明」としている。p43

・問13 不明の 59.4%は、その大半を小学生のみのお子さんを育てる方が回答しなか った結果と推測されるが、・・・同上・・・。p46

自らのミスを回答者のせいにしています。

 あんた アホか (>_<)

間違いを認めない姿は公務員全般に見られることだと、キツく書いておきます。

どうする「家康」。

どうする、どうする。

↑ ・・・「 」に市長や部長の名前をPhoto_20230122184301

まぁ、全体への影響はありませんが、当方が発見して
よかったですよね。オール上尾で質の高い仕事を期待します。

※2 再計算

中学校の「不明と分からない」を除いても母集団は3500人と他を圧倒します。再計算すると5クラスが中央値、他層の4クラス志向よりも親達はスケール感を求めます。小さいと高1ギャップになりそうですよね。

 

2023年1月19日 (木)

上尾市民は学校再編成に必要性が68%、不必要は13%

選挙よりも参加率が高い学校アンケートの衝撃で噴飯な結果

目次メニューへ  文末に追記あり。

昨年、上尾市としては超大規模なアンケートが行われた。

その数は約27000通、回答は19787人となり、回収率が74%なんて聞いたことない数字である。国政選挙よりもトンデモ高い参加率となった。まさか商品券付きか? 我が家は外れたぞ (怒)

なのに、集計結果は殆ど知られていない。

告知がショボいは毎度だが、アンケート報告書115頁なんてどんだけヒマな連中なのかと思う。更に、その概要版さえ無いというから頭がクラクラ。それだけではない。本来、先に来るべき「まとめ」がラストにあるという噴飯ものだった。

追記 アンケート要約的なものは 計画書の素案p

最大の焦点は、ラストp114「学校再編成の是非」の結果である。※1 そこのグラフはインパクトが弱すぎたので、当方が作り直した。

1 全体集計での是非

再編成が、「必要である、どちらかと言えば必要」を合わせると68%になる。「必要ではない、どちからといえば必要ではない」は13%と大差をつけられた。上尾市民は再編成に好意的と受け止めて良いので、当局は自信を深めただろう。報告書は酷いけど…

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ただし、これは総論の話。各論になると別な価値観になるのも人情・・。

なお、本件は専門的で難しい問題なので、「分からない」がもっと多いと思ったが一割ほどと少ない。たぶん、不明も含めた二割と見なせば良いのだろう。ムリに答えないのも賢明である。

2 回答者セグメント別の是非

 アンケートは6つのセグメントに分けた人々に送られた。子供を除くと、「再編成の是非」は大人に限られ、四セグメント別に明細を示したのが次。

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教員が再編に肯定的(77%) なのは、このままだと疲れるからだろう。次に一般市民が73%で続くが、この層の年齢は60歳以上が54%もいた。もし、配布が年齢人口分布に比例しないと偏った回答になる。※2

でも、必要系が七割と言う結果には驚く。(追記、年齢分布は考慮していなかった)

保護者は67%である。計画実施は先なので影響うけない確率が高いが、我が事と考えるから他層よりも慎重になり易いかもしれない。または下に書く負の影響かもしれないが、回収率の高さからは統計誤差は少ない。

一番の当事者となる未就学保護者は一般市民と似たレベルとなった

アンケートの結果は他にも貴重なものがあるがここまでとする。

●各セグメント別の回収率にみる、貴重さ

階層と手段 配布数  回収数  回答率 
18歳以上市民,郵送 3,000 1,044 34.80%
未就学児保護者,郵送 1,500 660 44.00%
 児童(5・6年生) Web 3,689 2,986 80.90%
 生徒(中学生) Web 5,662 4,152 73.30%
保護者 Web 11,729 10,299 87.80%
教員 Web 1,013 646 63.80%
合計 26,593 19,787 74.41%

各層別に無作為で選んだと思う。しかし、再編成と言っても、具体的な姿はイメージでしかない。むしろ学校とは疎遠なのに地域から喪失する事への拒否感を抱く人、早い話、反対者ほど積極的に回答に応じやすい。

そう思っていたので、今回の結果は衝撃的だった。

それに絡んで言うと、パブリックコメントのように反対陣営による回答動員や意識高い系が応じる意見集は、極端な意見が目立ち、世論が反映しているかは疑問である。別に書くまでもないことだが・・・


 

※1 通学区域を見直しすることや、学校統廃合により通学区域を見直すこと。報告書は「学校再編の是非」と書くが、設問文からは素直に「学校再編の必要性」とすべきだ。是非だと、良し悪しになり断定的過ぎる。 

※2 一般向けの回収率が35%と低いのは、年齢別人口構成比を考慮しないで選んだからだ(そこまでやると面倒だもんね)。元々、「一般」とは保護者や未就学世帯を除いた母集団なので、学校との関係性は希薄な人が多くなり(もらって戸惑う世帯)、もっと回収率は低くなるだろう。市長選並みとなったのは高齢層が多く答えたからだ。その理由は○○だから。

 

2023年1月17日 (火)

上尾市の小中学校統廃合計画に賛成する99の理由

学校施設更新計画の目次メニューです

追記 最新の人口推計を4に。23/11埼玉新聞 羽生市は小学校を3つ廃止1校新設で9校へ(スクールバス用意)、科学拠点における25mプール当確統廃合の全記事の日付順はこちら

1.計画の推移 市のTOPページはこちら

2019.7月 上尾市学校施設更新計画策定 基本方針(案)とパプコメを経て 12月に上尾市学校施設更新計画基本方針

21.1月 上尾市学校施設更新計画 基本計画(案)とパプコメを経て 6月に上尾市学校施設更新計画基本計画 。だが内容が生々しすぎたり大風呂敷なため反発を買い、下のソフトな素案へ。

22.12月 上尾市学校施設更新計画基本計画 (素案)とパプコメを経て 23.3/24 最新版 令和5年3月改定版へ

2.上尾市の担当とHP

名目は教育委員会だが担当は教育総務部 教育総務課。数度の案を経て23/1月に基本計画(素案)とパブコメ募集。1月に地域公聴会を開いたが、来たのはほぼ高齢者とか。
本計画は市政にとって大改革事業だが当該ホームページがお粗末だったため、市長提言制度やパプコメで指摘した。2月には作り替えられた

3.問題の背景は4つ

止められない少子化(特に人口の地域偏在)、高度成長期の校舎の一斉老朽化が修繕費(市予算)の不公平で不効率な投入をもたらします。一方、福祉のお世話になりたい人ばかりが増え(担い手は減り)、ゆとり無き財政があります。

この3点は日本の人口オーナスそのものですが、近年は働き方改革としての教員不足と質の低下が加わりました。質の低下は子供(人材)に反映します。

4.少子化と人口問題のデータ

New 全市町村の年少人口・・・最新の人口推計2050年

アンケートと人口問題

地区別・年齢別の子供人口と平方地区

小中学校別_児童生徒数は?

・最適規模のクラス人数と学校人数について

・参考 どこから上尾市に転入し、どこへ転出したか 上尾市の人口問題の目次メニュー

学校施設更新の基本計画はドラフトだった

アピマップで見る通学半径図(過去案) 

5.学校施設の老朽化について

New 祝 25mプールは当確だ。水上公園・スポーツ科学拠点

小中学校校舎の余命リスト 耐用年数の残り

・公共施設の更新問題 (下は古い記事)
 1.上尾市公共施設の現状と更新費用の40年見通しの警告書
 2.公共施設の今後40年間投資総額の情けないミス

6.市政の姿勢

一貫教育への7割期待とアンケート失敗

・市民層別アンケート--再編成の必要性7割で圧倒

新しい時代の学びにふさわしい学校を考える集い、は失敗

7.上尾の反対運動の特徴

パプコメ出せ出せ戸別訪問は新手の反対運動か

サイレントマジョリティとノイジーマイノリティそして海外出羽守

ノイジーMへ二児の母が光るコメント

8.その他

・よみがえる記憶…半世紀前の統廃合経験、学校火事、創立150年

上尾市役所にしては秀逸な計画案と画竜点睛

 ●学校の廃校が増えるのは必然です

小中学校が年250校廃校する日本

学校統廃合は日本各地で進む

●埼玉県の他市の統廃合の様子

・ 23/11 羽生市は小学校を3つ廃止、1校新設で9校へ。スクールバス用意

埼玉県 小中一貫教育推進ガイドと実施校

学校プール授業の民間委託は沈まない
 学校プールについては扱いませんが、「○○市 学校プール 委託」で検索すると見つかります。下は志木第四小学校の取材記事。8小学校をコナミスポーツに委託し、10年継続予定。
 水泳の民間委託で授業はどう変わった 子どもの変化?教員の負担?(朝日新聞AduE)

・部活動の地域移行
 部活動の地域移行 課題は指導者確保 埼玉県戸田市では(NHK)

 少人数校はチーム編成ができない。隣校と合同チーム作りも。

 ●埼玉県の公立高校の統廃合計画 下は第2期用

埼玉県の高校統廃合はアニメや国際化から

魅力ある県立高校へのパプコメ VS 茨城県

●埼玉県廃校リスト Wikpediaより

小学校の廃校  中学校の廃校  高等学校の廃校

●上尾市の財政問題 こちらへ

 


タイトルの99はつりです。そんなにあるわけありません (^^♪

 

2023年1月15日 (日)

上尾の軍需工場とアナログ行政

上尾郷土史のデジタルアーカイブ化を求める

2-3min read

元記事 東邦レースについて・・・五大工場の流転

先日、9年前の記事(上記)にコメントが来た。その前後の記事には昔を知る方から稀にコメントが入る。今回は内部事情を知る人しか書けないことなのでちょっと驚いた。

東邦レースが戦前は落下傘の製造をしていたという誤解が、上尾市民の間で流布していましたが、戦前は東京光学(現トプコン)の上尾工場で、陸軍の銃器用の照準器や戦車用の光学機械を作る軍需工場でした。東京からの工場疎開は帝国陸軍が主導し行われました。東京光学は戦後間もなく東京に戻り、その後、東邦レースが大工場を立て米軍向けのレース織物を製造しました。

若い頃、写真マニアだったのでトプコンを知っており、同社が上尾にいたことにも驚いた。

だが、事実関係を確認できないと返しようがないから、図書館で漁った。

そう、ググるのではなく、郷土史という古本から、太平洋戦争1941~1945年(昭和16~20)あたりの産業編みたいな所を探した。そしたら、若い司書が先に見つけてしまった。老眼と言えどもデジタルアーカイブなら負けるはずないのに (>_<)


『上尾市史第7巻 通史編(下)』p388~389より要約引用

・昭和十三年からは陸軍省令により軍需指定工場が増加し、東洋時計が軍需指定工場となった。昭和十五年暮れには、物資総動員計画のもとで、上尾市域の各町 村でも重要物資の現在高・関係者調査が行われ、民需生産は抑制された。

・昭和十八年には愛宕にレンズなどの軍需工場である東京光学株式会社上尾工場が、十九年には大日本機械工業株式会社上尾工場(昭和二十五年十二月横浜ゴム上尾工場となる)が、上尾市域に新たに進出(疎開)することになった。

 軍需工場のくだりは以上だが、当方は次の資料を先に読んでいた。

『上尾百年史』 p317より

同社の東京からの移転について、昭和二十七年六月二十七日付「毎日新聞」は「移転先は上尾・東邦レースエ場」の見出しで次の記事をのせている。
東京都葛飾区本田町にある東邦レース株式会社(社長三木市氏)がかねて通産省を通じ本県へ全工場施設の移転を申入れ、敷地を物色中だったが、北足立郡上尾町に決まり、去る二十一日土地所有者の東京都神田佐久間東洋観光株式会社と二万坪の敷地売買契約が成立したむね、二十三日県経済部へ報告してきた。(略)上尾町 から固定資産税と住民税相当額の奨励金が交付されることになる。

ついで、こんな資料もあった。

  • 製品出荷額は、川口市、浦和市、大宮市、上尾市で第四位。

大宮に次ぎ埼玉県内二位という時代もあったと記憶していたが、下の1969年(昭44)の製品出荷統計では第四位だった。それでも凄いポジションである。そうなのだ、もうじきドイツに抜かれてGDP四位になっても気にしないことだ (^^♪

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鴻巣市や桶川市も続いているので、高崎線や国道17号が寄与していたと思う。その後、脱工業化=住宅地化により今日に至るが、都心との距離感で都市の盛衰につながる時代になった。

 上尾百年史をグーグルでデジタル変換する 

 ページ写真をGoogleドライブにアップして、画像を右クリックし、アプリで開く、Googleドキュメントを選ぶと、文字のデジタル変換がされる。かつての、(家庭用)複合機からOCR変換によるpdf化と比べたら異次元の楽ちんだ。

元が活字体だと100%近い認識となる。微妙な誤認識や見出し行のレイアウト乱れ、書式乱れはあっても、それらはGoogleドキュメントの編集スキル次第である。表組は変換できないが文字列は抽出されるため作表はできるし、ソースから図として切り貼りしても良い。

かくして、素人でもデジタルアーカイブが作れる。しかもタダ。だから、ソース写真を市が管理し、クラウド上で一人の市民に1週間で10ページ依頼すると、何人×何か月で完成というわけである。

 

しかし、思いっきり、Googleの図書館プロジェクトに依頼してGoogleブックスへ入れてもらうのもアリだ。

例 青森県中津軽郡藤代村郷土史

 

2023年1月10日 (火)

埼玉県 魅力ある県立高校へのパプコメ VS 茨城県

和光国際高校には反対が、秩父高校と皆野高校の統合には心配が 

前記事のつづき  目次メニューへ

●魅力ある県立高校づくり 第2期案の県民コメント

去年7月、ローカル紙が本件のパプコメ募集を伝えた。※1 学校統廃合は反対者が熱心に応じるので、敢えて賛成の意見を出してみた。でも世間の関心は小さく党派的な反対運動の様子も無いようだ。

と言うのは、4校を2校にする1期のパブコメは54人・109件なのに、三倍の対象12校の2期は93人・7団体の211件だ。つまり1期並みなら160人来ないと釣り合わないのだ。

2期パブコメの集計結果である。

A 意見を反映 1件
B 既に案で対応済み 5件
C 案の修正はしないが参考とする 88件
D 意見を反映しない 98件、 E その他  19件

意見を不採用というD判定が半数弱。ザっとみたら教育理念的な反対よりも、統合相手がイヤというのが目立つ。が、その前に気になるAの1件はこれ…

意 見 「・・・の課題研究等」とすることを要望する。

県回答 「・・・の課題研究など」と修正しました。

 出した人も公務員なんじゃないの \(^o^)/

●提出した意見と回答 A4一枚に7件書いた。Dは無いが、Eは直接本案との関係がないためかも。

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●和光国際高校と和光高校の統合には30件来て、反対多数

和光国際63と和光41の統合は、偏差値も校風も違い過ぎて反対(値はブログ主による)が多い。しかし、和光は新校前に閉校となるから、懸念は杞憂なのでは。

国際側は定員割れとは無縁の人気校だから、統合の名を借りた和光高校の(三年かけた)廃校策だろう。なので憂慮すべきは、当該学力層の選択肢が一つ減り、吸収できる他校の地理的分布状況となる。交通網が良いエリアなら何とかなりそう、という話かなと思った。

●秩父高校と皆野高校の統合には約50件と最多

こっちの方が深刻だ(前記事に地図)。熊谷や本庄方面に通うのは大変という意見だ。しかし、地方県ではそれは当たり前になっていると思う。故郷の長野県では78校を64校へ2割弱減らすようだ。XX県 高校 再編 整備」等で検索すれば幾らでもでる。

参考 21年の年齢人口から今の高1は108万人、去年出生は77.6万人だから▲28%。四席から一席不要へ

なお、県に対して偏差値で議論をしても暖簾に腕押し、通用しない。「偏差値で入学選抜をしてないから、偏差値での統合検討はしない」と彼らは建前で語るのだ。現実は中学の進路指導で、「この位の偏差値が無いと確率的にヤバイ」として応募段階で選別する。他の客観的モノサシが造られない限りムリなのだ。

●エリート主義でも良いという例

去年、東工大と東京医科歯科大学との統合に世間が驚いた。勝ち組大学同士がわざわざ統合するからだ。理由は、もう国内ではなく、国際的な大学競争に向けた政府指定の「国際卓越研究大学」に選ばれるためだ。攻めの統合である。

そんなの大学の話じゃないかと思われるが、身近な所でも変化がある。

茨城県の中高一貫校化と比べたら、ダさいたま

茨城県の公立高校が中高一貫校に姿を変え、その数、13校は全国最多という。以下は毎日記事※2 の要約。

しかも、県トップ高の水戸一高や土浦一高など各エリアの進学校ぞろいなのが特徴。だから中学受験の塾に通う小学生が急増したという。

一貫校化へ舵を切ったのはコロナ前。先発した一貫教育3校の人気が高く、SSH指定の高校が難関大学への合格者を増やすなどした。そんな成功例を知った保護者から、「県立一貫校の充実した教育を子どもに受けさせたいが、3校しかなく、遠くて通えない」という声が多く寄せられた。

そこで、不公平の解消として各エリアの進学校を一貫化し、相応しい学校マネジメントのために校長を外部公募した。ようするに優秀な生徒ニーズに答えており、記事では他県への流出防止とある。

例年、茨城県は「魅力度ランキングで最下位」が話題になるが、下世話な評価よりも、こうした教育改革の方が重要だと思う。保守的な土壌と思っていたが、よく実現できたと驚く。同じ魅力ある高校改革でも、埼玉県は定員割れ対策という後ろ向きである。

なお、茨城県の定員割れ高校の統廃合については知らない。学力不足の生徒への対応はパブコメに書いた。ようするに、机に一時間も向き合えない子に普通科教育を無理強いするのはムリがある。技能を優先する教育にすれば偏差値から解放される。

 

※1 東京新聞 埼玉県立高12校を6校に    埼玉新聞    

※2 毎日新聞 茨城の公立中高一貫校数、全国トップ

参考 10歳で進路が決まる?!「受験のない国」ドイツの教育事情

 

2023年1月 7日 (土)

埼玉県の高校統廃合はアニメや国際化から

既に2校、今は6校、累計13公立高校減で済むか?

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2min read

埼玉県では県立高校の再編成の真っ最中だ。その推進部隊として魅力ある高校づくりまで設けた。しかし、統合とか再編成と言えば聞こえは良いが、ようは公立高校が存続校と廃校に分れる。

県教委によると中学卒業数は、17年の62000人から29年に56000人へ、12年間で6千人減という。そして、現134校を29年4月頃までに121~124校程度とする計画を3期に分けて行う。Max13校減らしい。

つまり、県は生徒も学校も一割減を見積もっているが、少子化スピードと無償化による生徒の私立高シフトを見れば、シーズン3で完結とはならないだろう。

既に、第一期分が本年4月に開校である。児玉白楊に児玉を統合して新校児玉、飯能へ飯能南を統合して新校飯能となる。3月の応募状況がとても注目される。立地は地図参照。

第二期は、12校を6校に統合して26年に開校予定とする(廃校側は24年度で募集中止)。その件で去年7月にはパブリックコメントをしたので次記事で紹介する。※1

●第二期の再編成12校の組み合わせ (先頭が存続校)

1 グローバル人材の育成 和光国際と和光、秩父と皆野、岩槻と岩槻北陵

2 アニメ、美術分野の人材育成 越生と鳩山 (下図)

3 ビジネス分野の人材育成 八潮南と八潮

4 先端産業分野の人材育成 大宮工業と浦和工業

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結論的な案として上図のような様式でA4の半分に書いてあるが、ずいぶんとシンプルだ。

高い専門性を提供する教育は良いが、そのための教員は研修で養成とあり、本物の専門家ではない所が心もとない(これは解雇制限により人材の流動化が進まない日本の弊害だ)。なお、アニメ分野のように特異過ぎると外部機関と連携するらしい。24~25年には校名決定や生徒募集が始まる。

●埼玉県の公立高校の配置図と構想案

第二期案※1には、対象校を生徒募集の困難度や社会ニーズへの対応、近隣の同様校との特色化を観点にしたと言うが、12校へ絞られた裏付けは不明だ。スクリーニング(選別)のプロセスやデータは公開していないのだ。サイトの他にも見当たらなかった。定員割れは別資料で単一年が分かるだけ。そして全体計画はこうなっていた。

高校の現状や地域バランスを考慮し、南部、さいたま及び県央地域か らは2~4校、南西部、川越比企及び西部地域からは2~4校、東部及び利根地域か らは2~4校、北部及び秩父地域からは2~3校の再編整備を行う・・・。
p8の全体図に注記を入れた。拡大してもボケてる
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 既に1と2期で8校減なので、3期は4~5校減となりそう。それにしても、説明がアッサリしすぎだ。「なんでここが統合エリアなのか」は分からないままだった。なので、役人は口にしないが、偏差値が低い所は生徒が集まらずに廃校になり易い、と思った。

 これなら、上尾市の学校統廃合の説明の方がレベルは高い。

 しかし、常に一部の地元や同窓生という人から反対の声が上がる。公的な問題解決には合理的な意思決定が必要なのに、情緒的な問題へと置き換えられてはならない。仮に、地域に抗える力が残っていても他の問題に振り向けたいはずだろう。

つづく

※1 魅力ある県立高校づくり第二期実施方策案

2023年1月 4日 (水)

2022年度のアクセス解析とタイトル詐欺

記録として。2022/1/1~12/30日までの集計

そこから、ページビューの多い順に、ローカル記事つまり上尾市に関したものを抽出。

順位 タイトル PV 入口回数 平均ページ滞在時間 直帰率
2 横浜ゴム跡地へ日本GLPが230億円で大型物流施設:  8,058 6,766 3分3秒 85.80%
8 上尾を去るブリヂストンと来るブリヂストンそして空床のSV:  1,669 1,369 2分27秒 87.70%
12 歓迎。アマゾン上尾FC。上尾にできる巨大施設-1:  996 585 2分9秒 91.60%
14 コーセー上尾跡地や横浜ゴム跡地にみる時代の変化とグーグル 963 632 2分 63.10%
15 GLP上尾進出で実現する上尾陸橋交差点の右折レーンと渋滞解消策: ビジネ... 866 287 2分42秒 78.70%
17 意外と少ない、埼玉県立高校の土曜授業の実施校:  773 715 3分34秒 92.60%
19 スーパーバリューはイオンモール上尾でどうなるのだろう:  746 706 2分57秒 92.80%
22 上尾ヤオヒロはただ今全店お休み中です:  585 541 2分24秒 94.80%
24 東邦レースについて上尾百年史で発見した五大工場の流転 523 275 3分17秒 64.70%
25 ランドポート上尾I・II、上尾道路に集まる物流倉庫:  490 247 2分17秒 82.20%
26 住みたい街ランキングにでた上尾駅(市) 486 205 1分38秒 89.80%
28 東邦レース上尾工場…昭和33年上尾自治だよりに見る、稀有な姿 460 267 2分58秒 67.40%
30 紅花保育園、突然の閉園と理由に想うこと:  386 157 2分10秒

84.10%

 世間には自分のブログは市民に人気がある、と根拠無く言う人もいますが、そんなことは他者が決めること。上記は、年間の棚卸みたいなものです。そして前よりもグンと減りました。 

 PV数には、同じ人のアクセスも加算されるため、ローカルな記事だと年間一千件位ないと認知度が無いな、という気がします。自己アクセスまで含めちゃう数え方もありますが、当ブログではカウントしません。

 トップの「日本GLP」記事は、工事現場を見た人が検索してくるわけです。直帰率※から15%位がブログ内の他記事へ流れたなという感じです。 ※そのページのみを見たらブログから離脱する比率。

 滞在時間は、総滞在時間÷PV数と思いますがNiftyは式を公開していません。一般には、重視されませんが、私的には読了時間の指標として気にしています。スマホ普及により短文記事が好まれます。

 円グラフは全ユーザーの端末比率です。PCが多いのは非ローカル記事がPC向けだからです。ローカル系はスマホが優勢であることを体感しています。携帯端末は機種まで推定されます。アップル製品が上位独占、アンドロイドもっとガンバレって感じです。

2022_20230103171201

 他人のプライバシー暴露を生活の糧にするクズが国会議員になれるのは、ネットによる社会の劣化ですが、ネット記事に大袈裟なタイトル(見出し)が多いのは、無数の検索結果の中からクリックしてもらうためなので避けられません。身近では、埼玉新聞みたいなサイトでもたまに見ます。そうした羊頭狗肉な「タイトル詐欺」であっても、今のネット社会は集団免疫済みです。

 なので、当ブログでもやることがあります。限られた字数や興味を引くワードのタイトルは重要だからです。と言って、「不都合な真実」とかは、もはや陳腐すぎて、書き手の都合だけみたいなものです。ですから、例えば、『売り上げを溶かすブリヂストンサイクル』なんて書くと、若い人にも受けそうかも・・・。

 予定記事の一つです。

 

 

2023年1月 2日 (月)

高さ10m級の堤防が平方・上尾市を守る

無堤防区間の解消は用地買収でいつになる?

3 min read

 荒川沿いの水害対策についてナマ情報を投稿してくれる読者からの続報です。年末に届いた写真には、「第三調整池の掘削作業が始まっています」と添えられていました。いよいよなんですね。

 浜ゴム跡地(愛宕三丁目)のGLP上尾の工事もですが、こっちはもっと壮観なので見に行きたいものです。

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 池の仕様は、過去記事の「効果30cm」に書きましたが、目的は下流域への水量抑制です。上尾(平方)の水害対策は、並行して進る築堤事業つまり土手造成です。

 寄稿には、ちょっと気になることも書かれていましたが、当方が検証できないため(議事録でも不明)、掲載を見送ります。m(__)m。しかし、他に気付かなかった事が分かりました。

 が、その前に3つを紹介。

1、台風19号(2019.10/12)の被害を受けた「川岸屋の娘」さんが去年6月に廃業を伝えました。下は被災直後のもの、この日から娘さんのツイートが始まっています。

2、被害のスケール感を生々しく伝えた平方洪水写真。ソースは群馬大学教授・早川由紀夫氏空撮と思われます。それを当ブログで紹介したのは翌年7月なのに、今でも閲覧は続き1950回を超え、上尾市が公文書に載せたものより貴重な光景です。

3221月から用地交渉に入り、11月のストリートビューでは移転補償※3 により住宅解体が済んだ所も。

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 ●これが平方地区の堤防計画の姿 

以下は国交省平方地区説明会資料より(21/12/19) クリック拡大

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最終的には開平橋を境に上流と下流に高さ9mの堤防が作られ、既にある堤防へと繋げます。これで無堤防区間が解消されます。高さは測定起点で変わります。20/12月の資料には下流側で9mと明記。

 工程は、①低水護岸、②小堤、③市道・排水工、④本堤 の順です。上流側はクラブハウスの先にある既存堤防に繋がります。河川敷と往来するための坂路や市街地の雨を荒川側に排水する樋管(ひかん)が設けられます。

 本堤の敷幅は川沿いの現市道から65mほど民地へ食い込み、川岸からだと90m位です。堤防天端の幅員は7mです。長さは説明図には見当たりませんが上流側で440m位です(Gマップ上)。

  たぶん、開平橋の下をくぐる感じで下流側へ繋がりますが、下流図が無いので詳細は不明。下流側に第三調整池が造られます。※2

 参考 上流側のGoogle-3D地図 

 計画エリアには、住宅以外にも医院、クラブハウス、食品工場が含まれると見ます。本堤の着手は24年予定ですが、用地交渉次第なので、完成がいつなのかは分かりません。だから、仮の「小堤」を造っています。21年には予期せぬ基礎崩落もありましたが、高さ1.5mを作って、大型土のうの設置も完了済みらしいですよ。

●最後に、上尾市政のダメダシ

 国交省荒川上流河川事務所 のサイトはとても分かりにくく、新旧混在、中身を連想できない文書タイトルが多いです。結局、当方が見落としていただけで、20/12月には地域へ公開済みでした。 

 しかし、国の事業だとしても他市民に説明しないのは「お役所仕事」です。防災は市政の最重要テーマですから、荒川沿いで9mの本堤が造られようとしている姿を伝える義務があります。専門家の上尾市建設課がやるべきであり、こんな国交省へのリンクだけなら子供でもできます。その意味では、上の説明は素人の見方であり、正しさを保証していません。

 当地の議員は長期休み、住民からもネット発信も見当たりません。先日、小池議員がローカルインフルエンサーを提案してましたが(こちら)、こういう役割なら必要ですね。

●夏の花火大会は?

 実施前提で書くと、工事現場を市民が目にする機会は重要であり、水害対策への理解と事業のPRになります。それができるかが問われます。

 

独白 地方に行くと、田畑が道路計画に織り込まれると宝くじに当たったも同然です。跡取りのいない農地や敷地を先祖の地と惜しむ人もいますが、多くは耕作放棄地やタダの荒地と区別がつきません。流動性の低い土地を公共事業で買い取ってくれたら、利便性や医療アクセスの良い市街地へと転居できます。


参考

※1 荒川氾濫を伝える一枚の写真… 、荒川洪水に備える第二・第三調整池…

 上尾市の被害まとめpdf

※2 調整池の完成イメージ

※3 国交省荒川上流河川事務所

 補償金の算定 ※3より引用

(1) 土地の補償

取得する土地に対しては、『正常な取引価格』をもって補償いたします。土地価格の算定にあたっては、現地を踏査したうえで、売買実例価格、地価公示価格などを調べ、さらに不動産鑑定士による鑑定評価格を求めます。
なお、皆様からお譲りいただく土地の面積は実際に測量したものとなります。

(2) 物件等の補償

土地に建物がある場合は、その建物の配置、種類、構造、敷地の形状等に基づき通常妥当と思われる移転工法(再築工法、曳家工法、改造工法等)を決定し、その移転工法により算定された額が建物移転補償となります。また、工作物についても、建物に準じて算定し補償いたします。

 

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