上尾市民は学校再編成に必要性が68%、不必要は13%
選挙よりも参加率が高い学校アンケートの衝撃で噴飯な結果
目次メニューへ 文末に追記あり。
昨年、上尾市としては超大規模なアンケートが行われた。
その数は約27000通、回答は19787人となり、回収率が74%なんて聞いたことない数字である。国政選挙よりもトンデモ高い参加率となった。まさか商品券付きか? 我が家は外れたぞ (怒)
なのに、集計結果は殆ど知られていない。
告知がショボいは毎度だが、アンケート報告書が115頁なんてどんだけヒマな連中なのかと思う。更に、その概要版さえ無いというから頭がクラクラ。それだけではない。本来、先に来るべき「まとめ」がラストにあるという噴飯ものだった。
追記 アンケート要約的なものは 計画書の素案p
最大の焦点は、ラストp114「学校再編成の是非」の結果である。※1 そこのグラフはインパクトが弱すぎたので、当方が作り直した。
1 全体集計での是非
再編成が、「必要である、どちらかと言えば必要」を合わせると68%になる。「必要ではない、どちからといえば必要ではない」は13%と大差をつけられた。上尾市民は再編成に好意的と受け止めて良いので、当局は自信を深めただろう。報告書は酷いけど…

ただし、これは総論の話。各論になると別な価値観になるのも人情・・。
なお、本件は専門的で難しい問題なので、「分からない」がもっと多いと思ったが一割ほどと少ない。たぶん、不明も含めた二割と見なせば良いのだろう。ムリに答えないのも賢明である。
2 回答者セグメント別の是非
アンケートは6つのセグメントに分けた人々に送られた。子供を除くと、「再編成の是非」は大人に限られ、四セグメント別に明細を示したのが次。

教員が再編に肯定的(77%) なのは、このままだと疲れるからだろう。次に一般市民が73%で続くが、この層の年齢は60歳以上が54%もいた。もし、配布が年齢人口分布に比例しないと偏った回答になる。※2
でも、必要系が七割と言う結果には驚く。(追記、年齢分布は考慮していなかった)
保護者は67%である。計画実施は先なので影響うけない確率が高いが、我が事と考えるから他層よりも慎重になり易いかもしれない。または下に書く負の影響かもしれないが、回収率の高さからは統計誤差は少ない。
一番の当事者となる未就学保護者は一般市民と似たレベルとなった。
アンケートの結果は他にも貴重なものがあるがここまでとする。
●各セグメント別の回収率にみる、貴重さ
階層と手段 | 配布数 | 回収数 | 回答率 |
18歳以上市民,郵送 | 3,000 | 1,044 | 34.80% |
未就学児保護者,郵送 | 1,500 | 660 | 44.00% |
児童(5・6年生) Web | 3,689 | 2,986 | 80.90% |
生徒(中学生) Web | 5,662 | 4,152 | 73.30% |
保護者 Web | 11,729 | 10,299 | 87.80% |
教員 Web | 1,013 | 646 | 63.80% |
合計 | 26,593 | 19,787 | 74.41% |
各層別に無作為で選んだと思う。しかし、再編成と言っても、具体的な姿はイメージでしかない。むしろ学校とは疎遠なのに地域から喪失する事への拒否感を抱く人、早い話、反対者ほど積極的に回答に応じやすい。
そう思っていたので、今回の結果は衝撃的だった。
それに絡んで言うと、パブリックコメントのように反対陣営による回答動員や意識高い系が応じる意見集は、極端な意見が目立ち、世論が反映しているかは疑問である。別に書くまでもないことだが・・・
※1 通学区域を見直しすることや、学校統廃合により通学区域を見直すこと。報告書は「学校再編の是非」と書くが、設問文からは素直に「学校再編の必要性」とすべきだ。是非だと、良し悪しになり断定的過ぎる。
※2 一般向けの回収率が35%と低いのは、年齢別人口構成比を考慮しないで選んだからだ(そこまでやると面倒だもんね)。元々、「一般」とは保護者や未就学世帯を除いた母集団なので、学校との関係性は希薄な人が多くなり(もらって戸惑う世帯)、もっと回収率は低くなるだろう。市長選並みとなったのは高齢層が多く答えたからだ。その理由は○○だから。
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