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追記 シャレの説明のために図挿入
先日、縮むヨーカドー上尾店の記事を書いていたので、ニュースラインを見た時、とうとう昭和産業は小麦価格暴騰に耐えられず、ショーサンプラザを手放すのかと思った。
それは勘違い、スポーツジムのゼクシス上尾店が入るビルの方だった。
日経記事(※1)を要約すると・・・。
2/24金、昭和産業が23/3月期の決算見通しの会見をした。連結純利益が前年比20%減の32億円の予想が、一転して70億円になるという。理由は、商業ビル・ショーサン上尾ビルの譲渡益約50億円を特別利益へ計上による。3月に引き渡すが、譲渡価額や譲渡先は明らかにしていない。「経営資源を有効活用し、資金効率の改善を図る」と説明した。 |
同ビルの開業説明では、2013/3に竣工しているから、10年で50億円の売却益とは、揚げるのがうまい。延床面積11,000㎡とある。地下から湧き出す天然温泉を利用した大型温浴設備を併設した大型のスポーツ施設「スパ&フィットネス ゼクシス上尾店」が入り、同施設は、県内最大級約1800坪の面積を有しとある。
実際、多くの市民が入会し、そして去って行ったと思う。久しぶりにサイトをみたら、また大安売りをしていた。原燃料費が高くなっても凄いことだ ( ゚Д゚)
ついでに、先日、温泉旅館でレジオネラ菌問題が久しぶりに浮上したので直ぐ連想した。
ここのシャワー室が汚かったのは清掃が行き届かないためとすぐ分かる。お風呂の方は見かけでは分からない。ぬめりが有っても温泉特有かと思うし、素人では分からない。
しかし、ここは風呂だけの高齢会員に人気がある。
一か月5000円で入り放題だから内湯よりも安い。
スパではなく、コスパなのだ。
なので、温泉の効能書きばかりではなく、清掃実態も明記しないと、あの(運動しない)高齢者らがリトマス試験紙みたいに見えてくる。
春には大家さんの名前が明らかになると思うが、他に転用できないこのジムの経営は気がかりだ。いずれ学校プール廃止による公的需要も少しはもらえるかもしれないが・・・。
最後に、ずっと気になる事。
温泉にわざわざ『天然』とつけるなよ。
前記事のつづき…「ウクライナ戦争/小泉悠」
ロシアの侵略が始まって一年のタイミングなので、暫くはマスコミが特集を組みそうです。
本日、小泉悠氏がこの戦争を平易に語っていました。
日経新聞のインタビューは記事が少しなので、23分の動画の方がお勧め。非会員でもOK。
最後は日本の今とこれからについて語ります。
日本人は考えていないと警告する
ウクライナ戦争・ちくま新書 小泉 悠
「池田小事件」のように殺人事件は「地名や被害者(属性)+罪名」で呼ぶことが多い。その調子で戦争に名前を付けるのは危険だ。書名は出版社が付けるが、”ウクライナ戦争”とは酷い。ネットでは宇露戦争と表現する人もいたが、それでは、どっちもどっちになる。その点、英字新聞は見事だ。
Russia's Invasion of Ukraine、Russia’s War in Ukraine
本書は、テレビでお馴染みのロシアと軍事の専門家、小泉悠氏の最新作だ。去年春の「ロシア点描・・・」はロシア事情を知るには良いが、戦争までは語れず物足りなかったので待望の書となった。
国内でプーチンの戦争を解説できる人は限られるが、小泉氏は「右や左のメディアから人気がある」と以前、東野篤子・筑波大教授がつぶやいていた(自分はハッキリ言うから煙たがれたと自嘲的に)。当節、早口で冗舌なコメンテーターが多い中、小泉氏は学者らしくない語り口で問題を易しく説き、聞いて腑に落ちることが多い。
プーチンが本気で戦争を始めるはずはなく、ブラフと信じていたのは世界の殆ど、自分もプーチンが戦争を始めるとは思わなかったと正直に書く。内容は時系列的で、ロシアの主張にも疑問や反証をする。この戦争を過去の流れから総括的に理解するには良い本であるが、なにせ字が小さい…。
・去年、使うなら低出力の戦術核と言われたが、専門家の意見として、戦術核の配備状況と使用基準が透明化されていないと敵国に脅しとして通用せず、当節言われるのは曖昧な概念でしかないという。また、本当に戦局を転換させるために使うには、何発も必要となるから更に可能性は低く、NATOの直接介入を恐れるという。
・エスカレーション抑止は機能するか 継戦によるデメリットよりも停戦するメリットを選ばせるための、「加減された損害」を与える限定核使用では、米国の長崎・広島にやったロシア版として、まだ被害が少ない都市(オデーサ等)への核攻撃を取り上げる。
しかし、そうしたロシアのエスカレーション抑止の核使用へは、既にアメリカが原潜からの核ミサイルで同程度の都市被害を与えるという戦略を採用済みなので、このケースも低いと言う。
他の核使用シナリオもあるが、心理戦の域を出ないという。結局、ブーチンが核使用に踏み切れないのは、西側も武器支援を様子見ながらの小出しにしているのと同じで、核エスカレーションの先にある恐怖だ。
ただし、ロシアには限定核使用の思想も準備もあるのだから、プーチンの頭が西側と同じになるとは限らないとクギを刺す。それでも、「この戦争は大国間の戦略抑止が機能する状況下で行われる、核戦争に及ばない範囲であらゆる能力を駆使する戦争だ」とまとめる。実際、西側は戦況を見ながら、攻撃的な武器を小出しに送っている。
どうする日本。
本書の終りに小泉氏の問題提起がある。
・この戦争は古い戦争である。
今の報道でも、ネットやドローン、ハイマース等々でハイテク戦争みたいに伝わるが、現実に戦局を左右したのはウクライナ国民の抗戦意志や火力の多寡という古典的要素だという。実際、砲弾の跡だらけの市街や平原、住宅の地下室、泥だらけの塹壕戦の姿をみるとそれは頷ける。こうした「古い戦争」への備えは、日本の抑止力の議論にお いても重要な論点だという。
・逃れられない核の呪縛
欧米もロシアは、それぞれが持つ核戦力への恐怖をもっており、核の恐怖は究極の抑止力として働いている。では日本はどうする。仮想敵国(中・北・ロ)全てが核保有国である日本にとって、他人事ではない。米国の拡大抑止(=核の傘)にあるため侵略される蓋然性は低いが、安全保障を持たない台湾はウクライナとよく似た状況にある。
もし台湾有事なら、日本は今のポーランドみたいに被侵略国へ軍事援助を提供する基地になる可能性がある。それは中国からの核恫喝を受けることを意味するから、国民的な議論が必要なのに、いまだ議論されない。このままだと将来の軍事的危機に明確な国民的合意がないままにずるずる巻き込まれるのではないか
・主体的な議論の必要性
第一義的な責任はロシアにある。動機がなんであれ、一方的な暴力の行使に及んだ側であることには変わりない。そして、戦闘が停止されればそれで「解決」と いう態度はありえない。
日本が戦争に巻き込まれたらそのまま跳ね返ってくる問題なので、我が事として捉え、大国の侵略が成功したという事例を残さないように努力すべきだ。軍事援助は難しくとも、難民への生活支援、都市再建、地雷除去など、できることは多い。
去年6月、NATOは「戦略概念」を12年ぶりに改訂した。「欧州・大西洋空間はもはや安全で はない」という情勢認識であり、これはインド太平洋空間にも当てはまる。
巨大な戦争は、歴史教科書だけの存在ではなく、日本が巻き込まれないために何をしておくべきかを今から検討すべきだ。もちろん、その事実に対して日本がどうすべきであるのかは別の問題である。非武装中立から現状維持、さらには核武装中立に至るまで、オプションは無数にある(ちなみに筆者はそれらのいずれにも同意しない)。だが、今の日本はそれらを天秤にかけて検討しぬいていない。
と終わる。残念ながら、日本の現実は防衛の中身よりも、カネの負担が嫌だと言うレベルで止まったままだ。
なお本書は、リクエストで新規購入した本である。
森元首相は、「プーチン大統領だけが批判され、ゼレンスキー大統領は何も叱られないのはどういうことか。ゼレンスキーは多くのウクライナ人たちを苦しめている」と言った。小林節教授が真っ向批判。※1
鈴木宗男議員は、『・・・「武器をくれ、時間がない」とウ大統領は声高に訴えるが、ならば自前で戦えない以上、戦いを止めることが筋であり・・・』とブログに書く。彼らに共通するのは、どっぷり浸かったロシアとのしがらみだ。
先日、囚人が片足を失い帰国し、勲章をもらたというロシアニュースを見た。
服役中の殺人犯が隣国へ行って人を殺せば英雄扱いなのだ。それに文句あるなら自分の息子を戦場へ送れと言う。そして、殺人犯よりも恐ろしいナチが、我々を攻めるからだと被害妄想的に煽り、全体主義の歴史が長かった大衆はそれに従う。また、残酷な戦争犯罪の数々をフェイク報道だとトランプ風に言うのは、プーチンが元々、欺くことを任務としてたからだろう。
戦争は勝ちさえすればイイ、と確信しているはず。上記本のAmazon感想で「なぜ侵攻したか」が書いてないとケチを付けた人がいたが、そんな事はクレムリン内部でも分からない。仮に、プーチンの口から理由を聞かされて、知ることはできても、理解はできない。
そもそも合理的判断では無いからだ。個人的にはプーチン(軍事大国の独裁者)の被害妄想だと思う。だから周辺国の離反が相次ぐ。
※2 日経 ウクライナ支援「生活に悪影響生じても」7割
追記 3/1 ショーサンプラザの空きエリアへ西松屋が出店、ダイソーは移動して増床(上尾駅前は百均天国へ)。
前記事の続き 関連 上尾を去るブリヂストン 難産で開業するイオン
何新聞か忘れたが、昨年末に埼玉県経済界の十大ニュースという記事を見た。一位は、売上を溶かすブリヂストンサイクルで書いたマレリ破綻、10位はスーパーバリュー(SV)へのロピア資本参加だった。
1 スーパーバリューはロピアの子会社へ
一年ほど前、500円の株価が三倍まで急騰したことがあった。低迷続きのSVは、コロナ禍の初年度は黒字になったが、好転することはなく、ロピアからの業務提携に乗った。あっという間に創業家から第三者増資で52%を得て連結子会社にした。
それで終わったと思っていたら、先週、追加増資で67%まで増やした。SVの店舗改装に使うらしい(※1)。そして、今決算が黒字から一転16億円の赤字予想になった。ここ5年間で黒字は一回のみである。業績からも資産価値からも買えない株価だが、ロピアが買い付ける。
神奈川を地盤としたロピア(売上2500億円)が埼玉と東京に展開するSV(今期700億円)を傘下にしたので連結売上高ではベルク以上の規模らしい。しかし、食肉を得意とする食品系ロピアにとって、回転率の低いホームセンター部門はどうするのか、また、親が非上場なので、赤字の子会社を上場し続けるはずは無いだろう。
となると、本社のある上尾店は一店舗に格下げになるかも…。
イオンモール上尾の開業で、同店は全面積の半分しか稼働してないように映る。でも、久しぶりに午前中に行ったら食品売り場が賑わっていた。私的にはSVのホームセンターは近くて便利だが、イオンで道路が混み、そこへ巨大倉庫までできて車が増えたら更にアクセス性が悪くなる。ロピアが食品売り場を再建できても、ここの施設の広さをどうするか気がかりだ。
2 売り場縮小のイトーヨーカドー上尾駅前店
去年秋、ショーサンプラザが大改装をした。結局、ヨーカドー(IY)が3・4階から去り、IYは売場面積が狭くなっただけではなく、庶民の手の届かない店になった。と言っても高価格帯にシフトしたわけではなく、たくさん商品を置くために陳列棚を高くしたのだ。最上段には梯子が必要だ。
今どき、こんな陳列はドン・キホーテのようなディスカウンターぐらいで、IYも落ちぶれたなーと思った。背に腹は代えられないのだ。残った売場は女性用中心で男モノは絶滅危惧種並みへ。
B1で惣菜売場を増やしたのは、高齢化と共働き増加への対応とマネージャらしき人が語った。しかし見通しの悪い売り場レイアウトは万引きの心配が尽きない。
今は、3~4階の空床に大家のショーサンプラザが苦労する。典型的な駅前流通圏の空洞化みたいなものだが、人流が鉄道依存の街なのでこの程度で済んでいる。追記写真
3 PAPA北上尾はデフレ御三家へ
マナベインテリアハーツが去年夏に撤退した。上尾では家具屋は商売にならないと言われた様でガックリだ。昔は、島忠や大川があったのだから、えらい違いである。
高齢化すると家具の買替えは介護ベットか棺桶位しか無いし、若い人たちは遠くの大型店へ行くのだろう。既に、本屋が無い町もある時代だから、家具屋くらいで嘆くことはないとしよう。
後を埋めたのはブックオフだった。この店は、R17号の桶川寄りからの移転だ。丁度、大量の漫画本の始末があったので、近くなって便利だった。資源ゴミに出すよりはマシである。店は広く、古本よりも様々なモノを扱う大型店となった。
階下にドン・キホーテ、プリンセス棟には開業以来のダイソーというわけで、今の日本の御三家みたいな店舗によりPAPAは暫く安泰かも。忘れてならないのは、6年間も空床となるヒマラヤ撤退後の2000㎡の区画のこと。出入りが一カ所、窓のない袋地みたいな物件に図書館をと考えたのは、後にも先にも上尾の公務員だけである。※2
4 公園を造るイオンモール上尾
たった二年なのに平面駐車場を壊していた。別棟建設かと思ったが違った。受付嬢がパース絵を特別に見せてくれた💛。親子で遊べる公園らしい。ブログに載せちゃうかもと言ったらOKなので、約束通り公開へ。(3週間前の話し…)
当初、基本商圏を半径3㎞圏・7万世帯・17万人、年間700万人としたが、コロナで狂ったはず。だから、たった二年で駐車場を潰してまで造るのは、集客のテコ入れ策だ。そして商圏をもっと狭く再定義したかもしれないな。
ここよりも気になるのアリオ上尾店の方だ。売場の殆どはセブン資本の店である。最近UQモバイルの専門店ができた。ここ周辺は人口急増地帯があるものの、全体としては高齢化が進むエリアだ。
二つのSCではテナントの撤退と開業が相次ぐが、立地特性が正反対なのが面白い。新陳代謝がスムーズに行った方が勝ち残る。
5 閉店した くいしんぼ!
他業種と比べて飲食業の閉店は目立ちやすい。俗に開業一年で3割、5年で6割の廃業率とも言うが、その分新規開業が多いのも特徴だ。コロナ禍で長く沈んだが、サア浮上と言う時にバイトの働き手が戻らず、そこへ30年ぶりのコストインフレが襲い、相当きつい。
そんな中、最近、丸広下のステーキハウスくいしんぼうが閉店した。連日、夕方は行列という光景だった。
一度も行ったことが無いので、閉店日の昼にでかけた。
席に着くなり、『ステーキはもう有りません』と。残りのメニューは二種だけだった。しかたなく鶏肉料理を食べたが、これじゃあ夕方の客は断るのかと思った。カウンターの中では店員らが閉店準備の話をしているありさまだった。
今まで一度も行かなかったのには理由がある。
外から店内が良く見えて、ソファー席のパッチワークが目立った。繁盛していない店の典型と思い、入る気にはなれなかった。そもそも客も見かけない。今回入ってみて、料理が来るまで、もっと多くのパッチを発見した( ゚Д゚)
鶏肉料理は塩気が強すぎ。
一日の塩分摂取量を軽く超えた( ゚Д゚)
メニュー写真を見る限りは安いが、たっぷりとソースをかけて素材の良し悪しは分からない。うまいのかマズいのか分からないが、ボンベルタ時代から続いたので、それはそれで感心する。でも今はもっと美味しい店が増えている。
外にでて、
『これなら、もう来ない』とつぶやいた。
なので、閉店と聞いて急に並ぶ客が現れたのは不思議だ。きっと料理よりも、過ぎ去った若い頃を懐かしみに来たのではないだろうか。
ところで、市内で閉店が相次ぐ世情を取り上げ、上尾市政のせいみたいに嘆くのは如何なものか。クールな理系市民のハズが、因果の離れた喩えは「残念」。更に輪をかける人は論外、八つ当たりだよね (^-^?)
上尾市役所は、
『いくらなんでも、それは無いでしょう』とコメントしたら…
毎日のように届く、学校統廃合のニュースとクリッピング
本件をいちいち調べるのは面倒なので、以前からGoogleに任せています。連日のように日本各地の学校統廃合に関するニュースへのリンクがメールで届きます。このサービスは、秘書がいるようなものです。
自治体の計画文書よりも、記者が書くニュース記事の方が多く拾われてます。そのほうが、内容が簡潔にまとめられていて役立ちます。深掘りしたければ、当該自治体のサイトへ行けばよいのです。ちなみに、統廃合という言葉を行政は使わないです(避けています)。
こうして連日届くのは、もはや日本全国で珍しいことではないからです。
しかし、多すぎて、あまり見ていません。
で、忘れた頃、メールボックスからクリックすると、こうなります (>_<)
なので、昨年末に、せっせと記事をWebサービスへ保存しました。そしたら、そんなに使うなら「有料へ」という催促がやたらと来ました。お次は、全ユーザーの1%内に入ってます(ヘビー利用者)と、誉め言葉とも警告ともとれるメッセージまで来ました。
たまたま月間のランキングだと思いますが・・・
昔だと、新聞記事をスクラップ帳に切貼りする作業のようなものですが、今は数クリックでWeb上に保存でき、後から検索や加筆修正ができる時代です。これも無料の秘書サービスですね。
でも、
「保存したら、それで読んだ気になる」のは昔と変わりません (^-^?)。
若い頃は日経記事をよくスクラップ帳にまとめ、仕事に役立てました。しかし、震災後にほぼ捨て、コロナ禍で残りも捨てました。
今は新聞や雑誌の記事はスマホで写真に撮る。
去年、Pixel 6aに買い替えてから使い方のバージョンアップをしました。
Googleフォトで記事への文字入力はおろか、台形補正や画像の切り抜き、テキスト抽出もOK。その作業はパソコンよりも強力。もちろん大画面のPCとも共有します。
もはや、複写機でコピーする人は珍しいでしょう。
なお、上記で集められた情報の多くは、○○市町、学校統廃合とか学校整備、更新計画、児童生徒減少などでAnd検索すれば出てきます。
上尾市の場合は、市民や親たちは概ね好意的だと先の大規模アンケートから伺えたので、今後は総論賛成、各論反対というモロ日本的な次元へ進みそうです。
昨年末にオープン化された会話型のAIツール、チャットGPTが凄い。そこへマイクロソフトが加わったと思ったら、もうブラウザーエッジのBingに取り込み、検索を補助する副操縦士とする。
世界中で性能の検証が進み、米ペンシルベニア大学ウォートン校では経営学修士号(MBA)の試験科目で合格するレベルの答えを書いたという。(日経より)。米国の医師資格試験の正解率は52~75%で、合格ライン60%前後に達したとの報告もある。
対するGoogleも、自社ツールBardを公開し検索エンジンに組み込むテストを急ぐ。
Google、対話AI「Bard」を一般公開へ ChatGPTに対抗
GPTを使ってみた。日本語にも対応する。大勢の人々が殺到して行列待ちになっているが、初めは面白半分でも、そのうち「AIが自分を超えるのか」という不安も抱く・・・・。まずは、
■上尾市の人口と高齢化率、年少人口をおしえて
申し訳ありませんが、具体的な数字は知りません。あなたが在住している地域の政府機関など正確なデータを提供することができます。
■埼玉県上尾市の人口と高齢化率を教えてください。
埼玉県上尾市の人口は約124,000人、高齢化率は約25%です。
■日本国全体と埼玉県のそれぞれの人口と高齢化率を教えてください。
日本国の人口は約12650万人、埼玉県の人口は約7200万人です。
高齢化率としては、2021年現在、日本全体では約26%、埼玉県では約20%程度です。
感心したのは、ヘンな文章ではなく意味の通ずる文章で答えたように、対話能力が高いことだ。また、3件目の「それぞれの」を、ちゃんと理解して分けて答えてきた。なお、上の値で「なんだ間違えてるじゃん」と安堵しそうだが、大したミスではないと思う。
なぜなら、以前からGoogleでは「埼玉県の人口と高齢化率は」と(質問風に)検索すると、それの最適と判断したページからコンテンツの一部を抜き出して一番に表示している。強調スニペクトという自動生成機能だ。もちろん、スニペクト(要約)を鵜呑みにしてはいけないが、AIと検索エンジンが連携すると精度は高くなる。GoogleのBardは、チャットGPTとの差別化をその点に置く。
実用段階に入ったなと感じたのは、もっと曖昧なことを聞いた時だ。
■世界で一番美しい人は誰ですか。
美しさは個人的な判断に基づくものであり、一番美しい人は誰であるかは決めません。美しさは内面や性格にも関連していますので、人それぞれに異なる答えがあります。
■日本の少子化を止める方法はなんですか
少子化を解決するためには、政策レベルから多様なアプローチが必要です。
これらはいくつかのアプローチですが、有効な解決策は国や地域によって異なる場合があります。
■選挙の投票率が低い理由は何ですか
選挙の投票率が低い理由は複数あります。
■冷蔵庫にハムと卵や牛乳と野菜などがあります。 簡単に作れるレシピを教えて
冷蔵庫の中のハム、卵、牛乳、野菜から簡単に作れる料理のレシピをいくつかご紹介します:
これらのレシピは簡単かつ美味しいものが作れますので、是非お試しください!
■振り込み詐欺が組み込まれたという犯罪がなかなか減りません。高齢者ほど騙されやすく、解決策を教えて。
振り込み詐欺は高齢者をはじめとする多くの人にとって問題となっています。
これらの注意事項を守り、詐欺から身を守りましょう。
総括的に答えられると知性を感じてしまう。上は単一質問の例だが、質問の回答へ更に質問と回答のやり取りを続けることもできる。つまり会話ないしは議論にちかい。
しかし、凄いテクノロジーほど脅威にもなり、偽情報やフェイク画像を垂れ流すと警戒されるが、技術進歩は止められない。
そもそも人工知能は人間と違って、成長の限界が無い。
凄い時代になったと思うが、日本から生まれてこないというのがなんとも残念・・・。
GPT(Generative Pre-Trained Transformer)
ここまで酷かったとは! ガンバレBSCと言いたいが
23.2/16 追記を文末に。親会社決算より
去年、マレリ社の倒産にはビックリした。旧「カルソニックカンセイ」と言った方が有名だが、高崎線の車窓から見える本社ビルからは想像できない苦境だった。負債総額の約1兆1850億円は埼玉県の過去最大だが主に金融機関が負うもので、今は事業再建を目指している。
原因の一つには旧親会社の日産の不振・減産がある。その連想で、上尾市のブリヂストンサイクルはどうなのかと気になっていた。要するに、これは去年書くはずの記事である。
親会社のブリヂストンは世界的メーカーでEV時代でもタイヤは無くならないが、近年はミシュランに首位を奪われ、低価格帯は中韓の追い上げもあり、20年度には70年ぶりの赤字転落になった。直ぐにグローバルな大リストラを進め、生産拠点の四割を減らす粗治療で回復途上にあるが、撤退の多くは非タイヤ事業つまり多角化の失敗や不採算事業である。
だから連結子会社のブリヂストンサイクルも含まれた。加須市の騎西工場(年産22万台)を閉鎖し、中国と上尾工場へ生産移管となったことは21年に書いた。本社の上尾工場が存続したものの、実は親会社以上に深刻だった。決算は非公開だがFUMAによると次の通り。
年商420億円の企業で100億円を超す赤字という恐ろしい年があった。黒字の年でも利益は微々たるものだ。
●原因は、度重なる自転車リコール問題である ※1
2019年に、「一発二錠」搭載車343万台の無償部品交換を発表した。その後1年半で53万台を改修するも実施率は15%。しかし、自転車の耐用年数を考えると、多くは廃棄された可能性があり、「推定廃棄数」を考慮すると20年末で88.6%だという。
一発二錠とは後輪を施錠するとハンドルの回転も同時に止める機構で、盗難防止のためにあるが、走行中にハンドルロックがかかり転倒リスクが起きたという。03年からの長期製造・販売だったことや最終出荷から4年も過ぎてリコール宣言したこと、購入者履歴が分かりにくい等が重なり、解決に苦しむ。111万人にDMを送ったと言う。
記事(※1)によると、リコール損失の74億円は19/12月期の計上だ。しかし、20年はさらに赤字が増えていた。新たなリコールが相次いでいるためである。
去年の上期、親会社のブリヂストンの連結決算では、『子会社の自転車・電動アシスト車のリコール関連費用』として153億円を計上した。これはロシア事業の減損135億円よりも大きいのだ。親が優良企業だからやっていけるが、このスケールの二期連続の赤字(累積約300億円)は独立系の中堅企業なら債務超過になり兼ねない。
今の会社ホームページを見ると分かる。リコール案内ばかりが目立ち、前向きな事業展開になれない姿が伝わる。昔書いたパンクレスタイヤどころではない(※2)。経営がパンクしたのだ。
22年11月09日 ・・・電動アシスト自転車・・・引き上げ棒 無償交換のお知らせ
22年10月31日 折りたたみ自転車・・・・製品回収(返金)のお知らせ
22年10月11日 ・・・・「ステンレス製リム」リコール(無償交換)のお知らせ
22年04月05日 ・・・自転車バッテリー・・・無償交換実施のお知らせ
21年01月26日 ・・・一部モデル用バッテリー無償交換実施のお知らせ
19年06月24日 ハンドルロック「一発二錠・・・自転車の無償点検・改修のお知らせ
●縮小する国内自転車市場
自転車産業振興協会によると、22年上期の国内流通量は308万台、前年比24%減は過去十年来の最大の落ち込みという。コロナ禍の密回避として20年度は需要が伸びたが、世界的な部品減少による供給不足や、原料高による値上げの影響があったという。
なお、ブリヂストンサイクルは去年も再値上げをした。為替、部材、物流費等々の上昇がきつく、その価格転嫁は販売台数の減少につながるから、プラスマイナスの行方が気になる。自転車に技術革新が見込めなければ、先細りなのではないだろうか。本体の決算発表は来月と思う。
似た話は、日野自動車の問題である。不正による出荷停止に追い込まれたが、UDトラックスに漁夫の利が少しはあっただろうか。ナントも奇妙な組み合わせが上尾で起きていたわけだ。
● 私のリコール体験記
新しい順に書くと、日産の検査不正問題でマイカーが該当した。うろ覚えだが、ディラー車検をするときに割引されるらしいが、他の整備会社でやったので、後から、お詫びみたいなカネを振り込まれた(金額は忘れた)。
Windows 7時代、パソコンのレッツノートのバッテリーがリコールとなった。火災リスクがあるという当節よくある問題だ。新品と交換したが、実際は、当該ロットでも殆どは正常品であり、ユーザーとしては儲けものだ。その時は、回収費用がバカにならないと同情した。
もっと昔、Sビールの苦い記憶が蘇えった。新製品の試し買いをしたが、なんてマズいビールだと思った。単に口に合わないだけと思っていたら、翌朝刊に「異臭がするので回収」という広告が目に飛び込んだ。空き缶を送ったら中身が満たされて戻ってきた。
さらに昔々、オフィスソフトがバージョンアップする度に解説本が人気を博す時代の話だ。Wordの本を出版初日に買って読んだら、途中から関係ない内容のページがあちこちに見つかった。出版社は私の電話で初めて気が付いた。
製本は、16ページ折り面付けというように一枚の大紙に複数ページを印刷して折って綴じる。それはコンピュータ化されているが、どこかでズレたのだろう。忘れた頃、新本が送られてきたが、むしろ返金して欲しかった。中身の乏しい本だったから。
以上はモノの話だが、世の中にはヒトの場合もあると聞く・・・
※1 日経クロステック ブリヂストンサイクル343万台リコールの今、1年半に重ねた努力
●追記 2/26 ブリヂストン連結決算より
ロシア事業関連損失 184億円、ブリヂストンサイクル(株)リコール費用 164億円。
通行規制の効果なのか車は閑散、そして応援の群衆も閑散 (^-^?) しかし良い天気でした。
8時半に、さいたま新都心駅前をスタートし、上尾丸広店前は9時少し前に先頭ランナーが来ました。第一区間なのでタイム差は小さく、9時10分には交通規制は解除へ。
ゴールは熊谷スポーツ公園、距離は40kmほど。男子は一般、市町村、高校のチームからなり、高校が30校くらいなので、高校駅伝大会かと見まがう感じです。選手名簿が公開されています。なお女子は鴻巣でやってます。
先頭ランナー
その他・・・
結果は上の公式サイトにでるかも。
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