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2023年2月16日 (木)

縮むヨーカドー上尾店とロピアのスーパーパリューetc

IY、SV、PaPa、Aeon公園、くいしんぼ、八つ当たり

追記 3/1 ショーサンプラザの空きエリアへ西松屋が出店、ダイソーは移動して増床(上尾駅前は百均天国へ)。


前記事の続き 関連 上尾を去るブリヂストン 難産で開業するイオン

何新聞か忘れたが、昨年末に埼玉県経済界の十大ニュースという記事を見た。一位は、売上を溶かすブリヂストンサイクルで書いたマレリ破綻、10位はスーパーバリュー(SV)へのロピア資本参加だった。

1 スーパーバリューはロピアの子会社へ

 一年ほど前、500円の株価が三倍まで急騰したことがあった。低迷続きのSVは、コロナ禍の初年度は黒字になったが、好転することはなく、ロピアからの業務提携に乗った。あっという間に創業家から第三者増資で52%を得て連結子会社にした。

それで終わったと思っていたら、先週、追加増資で67%まで増やした。SVの店舗改装に使うらしい(※1)。そして、今決算が黒字から一転16億円の赤字予想になった。ここ5年間で黒字は一回のみである。業績からも資産価値からも買えない株価だが、ロピアが買い付ける。

神奈川を地盤としたロピア(売上2500億円)が埼玉と東京に展開するSV(今期700億円)を傘下にしたので連結売上高ではベルク以上の規模らしい。しかし、食肉を得意とする食品系ロピアにとって、回転率の低いホームセンター部門はどうするのか、また、親が非上場なので、赤字の子会社を上場し続けるはずは無いだろう。

となると、本社のある上尾店は一店舗に格下げになるかも…。

イオンモール上尾の開業で、同店は全面積の半分しか稼働してないように映る。でも、久しぶりに午前中に行ったら食品売り場が賑わっていた。私的にはSVのホームセンターは近くて便利だが、イオンで道路が混み、そこへ巨大倉庫までできて車が増えたら更にアクセス性が悪くなる。ロピアが食品売り場を再建できても、ここの施設の広さをどうするか気がかりだ。

2 売り場縮小のイトーヨーカドー上尾駅前店

去年秋、ショーサンプラザが大改装をした。結局、ヨーカドー(IY)が3・4階から去り、IYは売場面積が狭くなっただけではなく、庶民の手の届かない店になった。と言っても高価格帯にシフトしたわけではなく、たくさん商品を置くために陳列棚を高くしたのだ。最上段には梯子が必要だ。

今どき、こんな陳列はドン・キホーテのようなディスカウンターぐらいで、IYも落ちぶれたなーと思った。背に腹は代えられないのだ。残った売場は女性用中心で男モノは絶滅危惧種並みへ。

B1で惣菜売場を増やしたのは、高齢化と共働き増加への対応とマネージャらしき人が語った。しかし見通しの悪い売り場レイアウトは万引きの心配が尽きない。

今は、3~4階の空床に大家のショーサンプラザが苦労する。典型的な駅前流通圏の空洞化みたいなものだが、人流が鉄道依存の街なのでこの程度で済んでいる。追記写真

Photo_20230303232401

3 PAPA北上尾はデフレ御三家へ

マナベインテリアハーツが去年夏に撤退した。上尾では家具屋は商売にならないと言われた様でガックリだ。昔は、島忠や大川があったのだから、えらい違いである。

高齢化すると家具の買替えは介護ベットか棺桶位しか無いし、若い人たちは遠くの大型店へ行くのだろう。既に、本屋が無い町もある時代だから、家具屋くらいで嘆くことはないとしよう。

後を埋めたのはブックオフだった。この店は、R17号の桶川寄りからの移転だ。丁度、大量の漫画本の始末があったので、近くなって便利だった。資源ゴミに出すよりはマシである。店は広く、古本よりも様々なモノを扱う大型店となった。

 階下にドン・キホーテ、プリンセス棟には開業以来のダイソーというわけで、今の日本の御三家みたいな店舗によりPAPAは暫く安泰かも。忘れてならないのは、6年間も空床となるヒマラヤ撤退後の2000㎡の区画のこと。出入りが一カ所、窓のない袋地みたいな物件に図書館をと考えたのは、後にも先にも上尾の公務員だけである。※2

公園を造るイオンモール上尾

 たった二年なのに平面駐車場を壊していた。別棟建設かと思ったが違った。受付嬢がパース絵を特別に見せてくれた💛。親子で遊べる公園らしい。ブログに載せちゃうかもと言ったらOKなので、約束通り公開へ。(3週間前の話し…)

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 当初、基本商圏を半径3㎞圏・7万世帯・17万人、年間700万人としたが、コロナで狂ったはず。だから、たった二年で駐車場を潰してまで造るのは、集客のテコ入れ策だ。そして商圏をもっと狭く再定義したかもしれないな。

ここよりも気になるのアリオ上尾店の方だ。売場の殆どはセブン資本の店である。最近UQモバイルの専門店ができた。ここ周辺は人口急増地帯があるものの、全体としては高齢化が進むエリアだ。

二つのSCではテナントの撤退と開業が相次ぐが、立地特性が正反対なのが面白い。新陳代謝がスムーズに行った方が勝ち残る。 

5 閉店した くいしんぼ!

他業種と比べて飲食業の閉店は目立ちやすい。俗に開業一年で3割、5年で6割の廃業率とも言うが、その分新規開業が多いのも特徴だ。コロナ禍で長く沈んだが、サア浮上と言う時にバイトの働き手が戻らず、そこへ30年ぶりのコストインフレが襲い、相当きつい。

そんな中、最近、丸広下のステーキハウスくいしんぼうが閉店した。連日、夕方は行列という光景だった

一度も行ったことが無いので、閉店日の昼にでかけた。

席に着くなり、『ステーキはもう有りません』と。残りのメニューは二種だけだった。しかたなく鶏肉料理を食べたが、これじゃあ夕方の客は断るのかと思った。カウンターの中では店員らが閉店準備の話をしているありさまだった。

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今まで一度も行かなかったのには理由がある。

外から店内が良く見えて、ソファー席のパッチワークが目立った。繁盛していない店の典型と思い、入る気にはなれなかった。そもそも客も見かけない。今回入ってみて、料理が来るまで、もっと多くのパッチを発見した( ゚Д゚)

鶏肉料理は塩気が強すぎ。

一日の塩分摂取量を軽く超えた( ゚Д゚)

メニュー写真を見る限りは安いが、たっぷりとソースをかけて素材の良し悪しは分からない。うまいのかマズいのか分からないが、ボンベルタ時代から続いたので、それはそれで感心する。でも今はもっと美味しい店が増えている。

外にでて、

『これなら、もう来ない』とつぶやいた。

なので、閉店と聞いて急に並ぶ客が現れたのは不思議だ。きっと料理よりも、過ぎ去った若い頃を懐かしみに来たのではないだろうか。

ところで、市内で閉店が相次ぐ世情を取り上げ、上尾市政のせいみたいに嘆くのは如何なものか。クールな理系市民のハズが、因果の離れた喩えは「残念」。更に輪をかける人は論外、八つ当たりだよね (^-^?)

上尾市役所は、

『いくらなんでも、それは無いでしょう』とコメントしたら…

 

1 ロピアHD、スーパーバリューを子会社化

2 新政クラブと共に反対する…PAPA賃貸案

3 カトパン結婚で注目のスーパー「ロピア」

 

 

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