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2023年3月16日 (木)

尾花レポートに見るアルアル感-2

前記事のつづき 4min read

尾花レポートをメリハリないと嘆く市民もいるが、他議員のそれと比べると新鮮だった。以下は感想記、枠内は蛇足。

1.昭和の都市計画と企業誘致

昭和40年代に作られた都市計画が生きていて、今の時代とズレるから見直しをと提言する。(体験談を文末に)

例として、首都高延伸によりインターチェンジが期待される堤崎に企業誘致をすべきだが、農地以外に使えない。そして、役所内には土地転用の必要派とムリ派がいるが、双方がまともに議論した節は無いと指摘していた。

二つのICを持つ桶川市には企業誘致の大型成功事例がある。加納ICの工業団地でシーエックスカーゴ(生協)の流通本社が事業拡張して大型倉庫ができた(7万㎡・デベロッパーはDLP桶川)。一方、上尾にも物流倉庫の進出ラッシュが起きてブログで取り上げてきた。6大倉庫の延床が約40万㎡へ巨大化し、桶川なんか目じゃないが、市は成果自慢していないから棚ボタなのだろう。下で口を開けるのも努力という…。

用地転換は十年仕事なので受け身のお役所仕事ではタイミングを逃す。すると企業は勝手に市街地でさがすが、適地は少ない。最悪、資材置場や産業廃棄物等置場という招かざる輩が乱開発し、公が残土の尻ぬぐいまでさせられるのはテレビ報道でお馴染みだ。

元々、埼玉県への企業進出は多い。2009-18年の十年間の転入超過数は日本一だ。東京からの転入が8割位で、地価が安く交通インフラ(圏央道、外環道)が理由だ。帝国データ調べ

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今は圏央道効果で物流センター進出に沸くが、倉庫業は雇用吸収力が弱い。製造業を期待しても食品系が目立つ。超過数はすでにピークを過ぎていて、地の利だけでは頭打ちとなりそうだ。企業立地課の実績

2.共同ゴミ施設の周辺開発とは

伊奈町と上尾市のすれ違いを指摘する。県議選を意識した伊奈町票の開拓につながる巧みさだが、こうした案件は公益と私益がからみ、彼のような保守系議員にタカル人が現れるから要注意。私的には、2市町は別居婚レベルまで提携を深めて欲しい。それができるのが保守系の強みだろうと思う。

3.上尾駅周辺の再々開発とは?

記述が少なくて不明だったので勝手に書くと…

  • アリコベール(1983年)などの再開発の可能性?

 丸広坂戸店が去年閉店した。丸広上尾店は不動産業として凌いでいるのは、昔々、上尾の第三セクから安く買い取ったことが効いているかも。その百貨店という業態が時代遅れと言われて久しいが、総合スーパーにも及んだのが、先日のイトーヨーカドーの大規模閉店ニュースだった。

 前にも大閉店していたので、またかと思っただけだが、都市圏への集中だけではなく衣料品をやめて(肌着類は残す)、食品スーパーに徹するという深刻さだった。売り場のパートさんも浮足立つ。

 上尾駅前店売り場を縮小したばかりだが、遅かれ早かれ衣料品は専門店に任せるのだろう。西口の大家である昭和産業も、ショーサンビル売却では済まなくなりそう。アリコベールもショーサンも「昭和の経済」を入れたままでは残れないわけだが、私的には、丸広は地下食品売場をヤオコーに任せればよいと思う。

今、東口ペディストリアンデッキのタイル補修をしている。下地コンクリも劣化して全面補修になったが築40年だからなのか? たまたま中央病院の新棟も外壁タイルの張替え中だが、そっちはSの施工不良とか・・・。前から気になったのは仲町谷津線(H20/1)のこと。〒局前の踏切から駅寄りにアンダーパスで東西をつなぐ。東側は空き地化できたが西側はまだのよう。その道は尾花ビルの横なので関係者になるのかな、ということ

4.水上公園の再開発に上尾からの提案は

スポーツ科学拠点という曖昧なままで、誰もよく分からない。市議会は大野知事に要望を出したが、「アスリートだけでなく多くの県民・市民が集う場となるよう、屋内プールの整備などを計画に」と言うだけ。スポーツ団体の組織力が圧力になるみたいな話は五輪でも聞いたが、それとは違うかな?

あの隣にある老朽化したスポーツ研修センター(宿泊付き)や中の老朽ジムを機能移転して増強する提案をして欲しかった。県にも市にもメリットがあり、プールよりは安上がりだ。

5.GLP上尾と交差点の渋滞

現在の上尾陸橋からイオンまでの間は、下りの渋滞が頻発、上りは空いている。レポートにはGLPの車は、左折インで入り、右折アウトがルールとあるが、左折アウトの誤植である(前に確認した)。でも本当にそれで良いか?

GLPの入出車数は分からないが、左折アウトで旧中仙道へ出て陸橋交差点で右折待ちすると渋滞を招く(右折レーンができても)。次に愛宕交差点に進み、さいたま市方面へ右折するとムダな距離と時間を費やす。それなら臨機応変にGLPからの右折アウトを認めた方が周辺の交通量は最適化する。一律に左折アウトは問題だと思うのだが…。

 変われない日本の自治体行政-体験談


田舎に相続の畑があり、毎年、「コシゼイ」という喰えない紙が生えてくる。コロナ禍に県の依頼で測量立ち会いに行った。子供が増えて通学路として危ないから交差点を広げるというが、昔の方が子供は多く、運転も酷かった。反対しにくい理由付けだと思うが、実は県道(旧国道)が昭和30年代、もう一本は40年代に決定した都市計画道路だった。

埃の被った計画を60年後に天日に当てるのは、仕事量を確保したいだけではないのか。長野県はオリンピックで道路をかなり作ったのに、この平凡な2車線の交差点を最大25m幅・歩道含め7レーンにすると真顔で言う。

バカじゃないか、と地元民は白けるが誰にも止められない。交差点近くの個人宅やつぶれそうな事業所を見ると、宝くじに当たったも同然だ。しかし畑は入口道を後退するだけなので、50m幅にしてよと・・・。

こんなのが日本各地で行われていそうだ。

きっと、世界で一番道路が舗装されているのは日本と思うが、

自慢にはならない。

 

※1 アリコベール上尾施設概要

 

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コメント

尾花候補は海老原市議に次ぐ学識経験者でしょう。無教養の落選させたい市議ではないことは確かだ。
チラシ記載の略歴から明治大学と知った。高校は県議選ということで不記載。なかなかです。
そろそろ、市議から「応援します」的な支援運動がはじまるのでしょうけど、大学の先輩の鈴木市議は応援するのかな?
勤務先では10年前位から、新人の出身大学を未記載。誰がが後輩だかわからない。
入社時は高校まで記載していた。個人情報保護?大学・学歴区別しない方針?新人紹介ではやりすぎだろう。
今はなくなったが、北大出身者は終業後、他部の先輩が来て、飲みにつれていくということが多くかった。
社内誌の5月号を見て確認したらしい。
当時の上司は黙認していた。

不思議なんです。
尾花さんの経歴に高校名がいつも欠けています。
最近みたら、中高一貫校と有りました、
たぶん・・・明大中野かなと。
それにしても社内で出身大学を明かさないなんて、過剰リベラルですかね。
今は新入社員から給与違う時代。個人の能力差の正統評価ですが、出身大学の差もありますよね。
本好きさんは面白い個人談を書くので、コメントを見に来る人が居ますよ。
半世紀前ですが、200人採用で50人が一事業所に来て、40人位が同一部門に配属されました。課長は東大でしたが主任は非常に稀な高卒でした。その下が阪大でしたが、主任は仕事熱心な方でしたね・・・。

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