Chat GPTは始まりにすぎない。トランプ逮捕の写真へ
生成AIのことを日本では少し騒いだ程度、野球の方が面白いらしい。
追記 4/18 AI作成画像、有名写真コンテストで最優秀賞を獲得…BBC
イノベーションはマーケティング理論通りに革新者(イノベーター)の数%から始まり、流行に敏感で情報を集め判断し採用するアーリーアダプター(初期採用層)13%へと進む。この層が少ないとその後の多数派となる追随者も遅れるのだ。
●チャットGPTに見出しを作らせた
3/7の記事「上尾東武ホテルの安すぎるランチ。ジョリーテーブル」の文をコピーして指示した。一秒以内に…
G「高齢者が多いホテルの隠れた名物ランチ!自分で取りに行くセルフサービスが魅力」
完成度はともかく、間違いではないタイトルを出した。続けて、「もっと興味を惹くように」とか、「長すぎるから短くして」とか、最後は「25文字以内にして」と回答と質問を繰り返したら・・・
G「高齢者が集うホテルの名物ランチ!」
子供向けのタイトルにして。
G「おばあちゃんたちが大好きなホテルのランチ!」
これは、記事に女性客が多いと書いたことを認識していて見事だ。
海外製の生成AIについて日本人の関心が低いとしたら、IT化の遅れよりも、先進国の中で一番、英語が話せない国民性もあるのではと思う。
なお、チャットGPTは翻訳もできるから、Google翻訳では分かりにくい時に重宝する。日本語関係の蓄積情報が少ないとか、古い情報に詳しくて新しいことは不足している感はある。
しかし、自然な文章を造る力は革命的であり、語彙力のある文章が作れることになり、子供が宿題を済ませるレベルではない。もっと深刻な脅威にもなる。
例えば、海外から来るフィッシングメールはヘンな日本語なので、直感で怪しいと分かり引っかからない。たぶん英文をそのままGoogle翻訳しているためだろう。しかしチャットGPTを使うと詐欺文章が本物らしくなる。
そうした危惧は、全く別な面からつい先日あった。
トランプ大統領が逮捕された瞬間の写真
その数日前には逮捕近しのニュースがでていたのだ。
これは、実写のような超高画質の画像を作れるMidjourney V5を使って、「ドナルド・トランプ前アメリカ大統領が逮捕された」という偽画像を大量にTwitterで公開したユーザーが現れたのだ。

実際はジョークの強い作品である。逮捕時とその後の裁判から収監、あげく脱獄劇とその結末マテで楽しめた (>_<)
Making pictures of Trump getting arrested while waiting for Trump's arrest. pic.twitter.com/4D2QQfUpLZ
— Eliot Higgins (@EliotHiggins) March 20, 2023
フェイク写真が簡単に作られてしまう。
もちろんまともな利用の方が圧倒的に多いのだ。アドビ(Adobe)は、商用利用に特化した画像生成AI「Adobe Firefly」を発表したばかりだ。絵心がなくても、センスが無くても玄人はだしの画像が作れるようになる。なお、アドビのストック画像が元なので、新たに作られた画像の著作権問題の心配は無いという。
いずれにしても、生成型AIの普及は今までとは比べようが無い位に、膨大なネット・コンテンツを毎日生み出すことになる。その結果、事実とフェイク或いはフィクションの区別がつかなくなる。
素晴しいテクノロジーなのだが、悪意のある素人がプロを装えるわけだ。
参考 似た者同士
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