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2023年4月の6件の記事

2023年4月20日 (木)

ノイジーMiへ二児の母が光るコメント

傾聴力の無い人に向けるサイレントマジョリティの声

前記事 パプコメに見る多少派と海外出羽守 目次メニュー

島村時代の劣化市政を見てきた者には、パブリックコメントや地域公聴会という名の住民参加は、反対者を集めた行政の消化試合、ガス抜きの場だよねと達観した。

また、去年のアンケートでは現実を理解した現役層が圧倒なので、わざわざ(会場で少数派となる)賛意を述べに行くまでもない。更に失礼ながら、一部高齢者の噛み合わない主張劇を見るヒマも無い。しかし、バブコメ回答集の中に、秀逸なコメント(p43)を見つけ、気恥ずかしくなった(-_-;)

2人の子供の保護者として、計画の考え方を理解し、基本的に同意します。
ただし、今後の進め方にあっては、住民の声を幅広く聞いた上で判断して欲しいです。

地域公聴会を聞きましたが、一部の反対する高齢の方々が同じような主張をされ、その後もクレームを言っていました。議員もいましたが、仲間内で参加をされているようでした。

開催方法を考える必要があると思います。あのような進め方では、保護者をはじめとする若い世代は、賛成の主張はもちろんのこと、意見すら述べる雰囲気ではありません。誰のため、何のための機会なのかわかりませんし、反対する人しか参加しませんよ。

保護者の意見がアンケート結果として表れてはいますが、意見聴取は、公平に幅広く行われるべきで、PTAや子供会などを活用したり、対象者を限定して行うことも一つの方法と考えます。

現役保護者やこれから子育てする世代の声を多く聞きながら、計画を進めていただきたいと思います。

 党派性が無いであろう二児の母親のコメントは、ノイジーマイノリティ(声高な少数派)サイレントマジョリティ(物言わぬ多数派)の違いを見事に物語る。

そして、サイレントMjである彼女が勇気をもって書いたのが、もっと広く意見を集める場という切実な願いだ。なのに市回答ときたら、「貴重なご意見として賜ります」と共感力が無い。

 当局は、去年の実績に照らし、「おっしゃる通りです」と答えれば良いのだ。
と言うのは、大規模アンケートを一般相手のみに限定せず、当事者となりうる子育て市民層にも配分し、結果として高い回収率により、高齢者に偏るシルバー民主主義を回避したではないか! その公聴会版を設ければ良いのだから難しいことでは無い。

 一般に、無制限に意見を求めることが公平と思われるが、現実は、反対団体の集団応募や特定地域や承認欲求に飢えた人に偏り、形式的な公平=実質的な公平とはならない。(例、アンケートを郵送回収にすると高齢者に偏る)

 大勢の前での発言には勇気がいるから『主張したい人』だけではなく、多様な市民層が参加する仕組みを作って、と言う建設的な意見なのだ。そう言われると当局は、尻込みするサイレントMjから募るのは面倒だな~と当局までも尻込みしやすいが、『良き公益』を作るためのみならず、『市民を味方につける』という付加価値にも気付くべきだ。

 繰り返すが、上の慇懃無礼な回答でスルーするようでは失格である。まさか、古い住民運動の被害体験から、物言うのはうるさい住民ばかり・左派ばかりというステレオタイプに陥ってはいないか。

 時代は変わっている。多様性もそうだがハッキリ書けば知性も高く、上のコメントには品位さえある。「上尾は人口が増えているのになんで学校減らすんだ」という幼いコメントやアンケートを必死に否定したい冗舌コメントと比べたら、雲泥の差である。


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老人会みたいで老人会じゃない。写真はこちら

  一方、(暇も手伝って)引退高齢者の中には承認欲求を求める人もいるから、「どんなもんじゃい」とドヤ顔したり糾弾の場と勘違いした人がいたのか? そうなら公聴会全体の3割位を完全フリー制、つまり「言いたい放題の回」にして寄り添うのもアリかな…。

なお、コメントにある議員は某党と思うが、内輪で怒りを共有するようなスタイルでは若い有権者から疎まれる。

 『小規模校を潰すためだ、という反対論』

以前は無かった反対論なので取り上げてみる。発言者は意図していなくても、気の毒な弱者という印象操作を与える。

 当節、人権・平等・〇〇権利など否定できない普遍的価値や言葉を使って、議論を拡大する人がいる。そういう論法は、相手から批判されにくく、批判すれば「冷たい人」「不寛容な人」という後ろめたさを相手に背負わせる。

 つまり、相手を黙らせる効果がある。

言うまでもなく、現実の統廃合は小さい方が吸収廃校となる。逆は多分無い。そうなるのは合理的だからであり、その方が持続可能性が高くなるからだ。そして、日本各地で「また小規模校潰しが行われた」という報道は聞いたことが無い。その中で良く言われることに、学校が無くなると地域が衰退するというのがあるが、学校があっても衰退していくのが現状である。

 結局、冒頭の表現はたんに弱者を盾にした論法に聞こえるだけでなく、別な背景もありそうだ。
前に書いた、最適な学校規模の立証ができず、海外出羽守では説得力も無いから、ロジックでの反対から情緒的反対へ後退したと見た。

 そもそも、もはや小学校に通うはずの無い高齢者が反対することには違和感があり、「地元から学校無くなるのはイヤ」というホンネの方が素直で共感を得やすい。自己防衛は本能だから地域エゴが全否定されることは無い。堂々と主張すれば良いのだ。

問題は他者の共感を得られるか否かであり、それには小規模校つぶし論法は疎まれる。蛇足だが、主張者は、地元校が存続する替りに他エリアで廃校したら、他エリアのために反対するのかは不明。

おしまい。

目次メニュー

 

2023年4月16日 (日)

図書館に欠けるモバイルフレンドリーと40市比較

参考:埼玉県図書館協会の統計

上尾の図書館行政は、近年コツコツと小さい改善を積み上げる。最近も一人学習席を3つ追加した(たった3席を笑ってはいけない)。飲食エリアも再定義したり、2F男子トイレの小には自動水洗機をつけた。なお、コピー機の利用がやかましくなったと嘆く人もいた。

 以前は、受付カウンターに置いただけだったが、今回は館内のあちこちの見える所、イス席の隣に置いて応募を促す。もちろんWebもある(こちら)。設問数も30個を超し、真面目に答えると5分以上かかるという凝りようだ。

 えらい進歩である。で、当方が特に拘ったのは、本館外側へのベンチ増設(当年中に実現しそう)と以下のことだ。

  • 蔵書検索Webをモバイルフレンドリーにする

モバイルフレンドリーとは小型デバイスでも、PC画面並みにアクセスしやすくする最適化のこと。スマホで、蔵書検索予約サイトへ行けば分かるように、相変わらずPCサイトのまま。小さくて読めね ( ゚Д゚)、拡大したら迷子になる('ω')

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日頃、行政が馬鹿の一つ覚えで好んで使う「寄り添う」に照らせば、モロ矛盾する。ガラケー廃止でオールスマホになる時代だというのに・・・。

こうなる理由は当局の無知というよりも、図書館問題に係る市民のセンスが偏っているか、市議らに扶助費や土木以外の発想が無いためかもしれない。でも、これに合格する自治体がまだ少ないから、はよ取り掛かれ !

 さいたま市 熊谷市は合格。

●上尾市の図書館の実態は県内ではマシ

 埼玉県図書館協会がexcelで統計を出しているので少し比較をした。4つほどサラッと紹介する。グラフはクリックで拡大。

  • 図1、蔵書数は人口20万人台の同規模市と比べると草加市並で春日部市よりは劣る
    なお、蔵書数は毎年の廃棄数を減らせば(置き場所に困らなければ)増える一方なので、単純な比較はできない。
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  • 図2、貸出数は蔵書数の割に多い方である。草加・春日部より多いのはイイ。なお、蔵書数や貸出数を人口一人当りで比較すると、人口の少ない市が上位に来るので適さない。
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  • 図3 蔵書回転率と総予約数に占めるWeb予約比率
    蔵書回転率(貸出数÷蔵書数)は図書館の利用効率を見る代表指標である。1.5前後が多い。
    2を超すのは稀であり、読書熱心な市と思われるがそうとも言えない。白岡市の2.7という高さは、児童書の貸出が全体の半分超もあるためだ。それは教育政策なのかもしれないが、人口の少ない児童が全体を引き上げる。
    上尾市は1.9と5位である。児童書の比率は36%と平均よりやや低いから、読書家の大人が多いかもしれない。

    Web予約比率は総予約数に占めるネットから予約した比率である。
    上尾市は79%と並みである。戸田市は住民が一番若い市でハイテク系市民も多いらしいので、うなづける。但し、グラフ内に書いたような誤りがあり、信頼性に欠けるお粗末な統計だった。
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 更に深めると、全貸出数に占めるWeb予約の割合はさいたま市が30%と高く、年間930万冊のうち280万冊がネット経由なのだ。これは、住民のデジタル社会への浸透度の一つと思う。上尾市は17%と少なかった。
 話は変わるが、昔、ネット予約が増えると、本を受け取りに来るまで滞留期間を作るから回転率を下げてしまうと思ったが、間違いかも。

休日に図書館で探して借りていた勤め人が、ネット予約で平日夕方に入手でき→貸出増→回転率向上になるかなと…。

  • 一人当たりの購入予算額 図は省略
    人口が少ない市が上位にくる。上尾市は29位で160円だが、草加市121円、さいたま市122円、春日部市133円より多い。

 今後の本館の更新計画では、議論が収束しずらい理念や主観よりも、事実に基づく考察をしてほしいものだ。最後に、自治体が個別に発する統計値と協会に提出した統計が一致しないのは何でだよー (^^♪

 

2023年4月12日 (水)

県議選 上尾市の投票所別の増減とAI市

人口増えても選挙に行かない。地域別の増減が激しい

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 画像生成AIが描いた絵のような盛り上がりは無かった。そして、前記事の予想が少し違ったので、投票所別データをみてみた。グラフは有権者数(≒人口)と投票人数の四年前との増減である。うす緑を境に左が増加、右が減少エリアである。

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市全体では2300人増えたが、投票したのは▲120人だから、実質変わらない。たぶん八割位は前回のリピーターかもしれない。

1 尾花さんのトップ当選は想定内だが22000票と少ない理由

 目立って増えたのは上尾小と中央小であり、地元効果だろう。特に、上尾小は有権者数の増加よりも投票数が二倍超に増えた。投票率も40.3%と三位だ。

 では、政策ビラに顔写真を連ねていた市議(現職や元市議)の貢献はどうだったのか。果たして、彼らの地元での集票努力がグラフに出ただろうか。中には、後々「尾花県議からの応援」を得たいがため、勝馬に乗りたかった」だけの人はいないか?

 それも タダ乗りで。

 この辺りが、自分党と地元党しかいないと揶揄される街だ。若い尾花氏がどうコントロールするのか、或いは染まるのかは分からないが、思い出すのが彼の公約三番目『地域社会からの民主主義を』である。説明の足りない内容だったが、そんなテーマを選挙公約に入れる人はまずいないから、そういう姿勢への期待感はある。

彼にやってもらいたいのは、上尾市と伊奈町の一体性の深化である。合併できなくとも、バーチャル名としてAI市を名乗れる街づくりだ。愛市とエーアイ市を名乗れるなんて超ラッキーだよね。

2 町田さんの強さは外からは見えない

 前回より千票以上増やす健闘だが、強さの源泉は選挙戦の風景からは伺い知れない。駅頭の露出は少なく、陣営も一番少人数に見えた。上尾駅頭で見たのは、始発から終電まで立ち続ける姿で、そんな「頑張ってます感」が集票に寄与したとも思えず、むしろ違和感がある(畠山氏は駅頭ペコちゃんでしたが)。

 名の知れた党幹部が応援に来た? 町田さんはツイッターをしてないから、そんな案内は見ない。選挙カーは台数が同じだから差は無い。地元の東保健センターでは有権者数が増えた割に投票数は少なすぎる。

 結局、普段の後援会づくりの成果としか想像できない。なお、畠山市長が三期目もやったら、その後を継ぐシナリオなのだろうか?

3 秋山さんは個人票を獲得したが、前回の再現はならず

 上尾市で▲2681票減らした。前は町田さんを上回ったが、今回は3300票も空けられた。前の票数でも、今回三位の公明を上回れないところを見ると、前回は上尾自民党の仲たがいという漁夫の利があった、となる。

 票数減の一つに地元・西上尾団地の減少がある。2カ所で500票減った。第二団地では人口減少よりも投票に行かない人の方が多い。高齢化が大きな理由としたら、それは若人や中年層に受けないことを意味する。全国的にも県議0が5県生まれ、政治路線の問題になると思うが、変われないのでは…。

4 戸野辺さんも外からは分からないが、高齢化の悩みはありそう

 地元効果(富士見)はハッキリしない。党幹部が熱心に来て議席は守ったが、票数は減らした。それは宗教と政治の件では無いだろう。もう話題になっていないから、こちらも支持層の高齢化ではないか。そして、政治の世界では、信ずるよりも考える有権者を作らないと困ると言うことだ。

 なお、有権者人数と投票率のグラフは文末に。

●画像生成AI  

保守的な人ほど、チャットGPTをオモチャだと思いたいかもしれないが、ナント、岸田総理までが開発者と面談したのはビックリした。日本法人を作るらしいが、この数か月で世界に大影響を与えたのは、期待を上回る脅威の方である。

そこへ一昨日、画像生成AIのテスト版がマイクロソフトから出た(まだ英語版)。上のイラストは、Image Creatorが次の指定で造った四作品の内の一つだ。

選挙のために駅前で宣伝カーの上から演説する政治家と拍手する大衆 漫画風に

前、トランプ逮捕の写真と見まがう画像を紹介したがAIの描画ミスで良くあるのは手指の間違い。6本指とか、長すぎるとかで、直ぐヘンと分かるため、むしろ安堵する。これが完璧になったら、『創造とは何だ』となって恐ろしい。

 だれでも、「こんな絵を描いて」と指定すれば画像(写真)が手に入る時代になった。もちろん有害や危険な画像は制限される。そして、気になるのは著作権の行方だ。

 今のネット社会には、正義感溢れる人が匿名を良いことにボリコレ棒で叩くことがある。別に著作者でもないのに「著作権ガ―」と小姑みたいに小言を繰り返すのもそれ。で、AIの作品には著作権が無いらしいが、AI自身が他人のデータを使って創作するから著作権を侵害することもある。数が多いだけに面倒な話だ。おまけに、AIが参照した元データも著作権違反だったとか…

 きっとズル賢い人は、AIにヒントとなる作品を作らせ、それをパクって修正を加えてオリジナル作品に化けさせる。そんなのが横行したら、作品公募なんて成り立たない。

と心配していたら、本日のNHKクローズアップ現代取り上げていた、必見だ
 アメリカのSF雑誌の応募が中止に追い込まれたという。

なお本稿はオリジナルです。

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イラストの続き、日本人の写真にしてみた。

At the station, a politician giving a speech from the top of a car and the public listening to him.It's a photo of a Japanese person.

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拡大すると顔がヘンだったり、手指が宇宙人なので使えね (^^♪



補足
選挙管理委員会がホンキで投票率を上げたいなら、全市均等ではなく重点エリアを啓発すべきということが分かるのだが、しないよね。

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2023年4月 8日 (土)

上尾市・伊奈町の県議選(南13区)の開票結果 の予想(^-^?)

また現職が落ちる埼玉県議選 南13区 

■追記 4/9 上尾市選管TOP 開票データはNHKより(市サイトは遅報です)

  上尾市 伊奈町 南13区 前回比 (上尾市 , 伊奈町)
自民・尾花 18,422 3,542 21,964 3,312 18% 2,740 572
立憲・町田 17,806 3,368 21,174 1,141 6% 675 466
公明とのべ 16,980 3,196 20,176 ▲1,037 -5% ▲951 ▲86
共産・秋山 14,504 2,490 16,994 ▲2,539 -13% ▲2,681 142
合計 67,712 12,596 80,308 877   ▲217 1,094
投票率 36.0% 34.9% 35.9% 全県は34.92%、前回比-0.6。過去最低更新

予想は当たりました。上尾市の投票率が・・・( ゚Д゚) 川口に行った維新は落選。

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■以下は元記事

関連記事はこちら 4年前の結果   NHK候補者アンケート

 選挙結果を見ての後講釈よりも楽しいのは予想です。

四年前と同じく今回も二人の新人、そして男女の若手・市議出身となりました。中身はともかく、世代交代の渦中にあるわけですが、三議席に四人では平凡な椅子取りゲームみたいで、盛り上がりに欠けます。

そのためか、投票率は他の選挙と同じく低下傾向が止まらず37%でしたが、結果は四人が大接戦、自民党が負けるというホットなものでした。

さて、今回は現職二人が試される選挙とみていますので、得票数=政党票+個人票と分けてみました。さらに前回と比べた各陣営のプラスとマイナスをまとめました。

氏名と年齢 ブラス要因 マイナス要因
自民+尾花 39 ●議席奪還という動機
久々にまとまる保守陣営

候補者への期待感
世襲
呉越同舟の危うさ
公明+とのべ 49 ●ロイヤリティの強さ
女性のソフト感
伊奈町でやや強い
全国的に退潮傾向
支持者の高齢化
政治と宗教の関わり
共産+秋山 47 現職の強み
●候補者の人気
目立つ姿で活動・SNS熱心
党勢の退潮傾向
支持者の高齢化
伊奈町で弱い
立憲+町田 43 現職の強み
●大島票
存在感・発信力の薄さ
立憲の低迷
代議士と市長頼み
  • 投票数の予想

投票率は上尾は微減、候補者のいない伊奈町は前回並(三人に一人)と仮定しました。合計は80,415票なので、単純平均は2万票です。

予想 上尾市 伊奈町
有権者数 189,000 37,500
投票率 36% 33%
 = 投票数 68,040 12,375
  • 政党票の見積もり

 最近の22年参院比例の政党別得票率を使い、票数を予想投票率で換算しました。

自民党は24,500票となり当選ラインを軽く越えますが、他三党は丸でたりない数でした。そこで、公明と共産はロイヤリティ(忠実度)が高いとして参院比例票をそのまま入れました(上限みたいなものです)。立憲のそれは不安定なので自民と同じ扱いです。

 基礎票 上尾市 伊奈町 南13区
自民・尾花 20,682 3,865 24,547
公明・とのべ 11,430 2,397 13,827
共産・秋山 8,566 1,478 10,044
立憲・町田 10,723 1,872 12,595
残り 16,639 2,763 19,401

 近年の県議選では、上尾自民党は醜い身内の争いレベルでしたが、漸くまとまれる候補者を立て、同志会の他に無会派や元市議らまるで新政クラブ復活みたいなメンバーらが応援に顔を揃えます。まとまればダントツ一位ですが、腹の中が分からない人もいそうです…。

  • 個人票の見積もり

 表の一番下、残り約二万票とは、参院選で4党以外の票数の今回換算値です。その人達が、政党か候補者のどちらを重視して選ぶか分かりませんので、個人票の予想はムリです。

 例えば、前回、秋山さんは7000票くらいの個人票を獲得したとみられますが、それは予想できない領域です。今回リピートされるかも分かりませんが、活動ぶりは見える(目立つ)スタイルを貫きます。

 前回の公明党は2万票とっており、学会員の周辺への開拓が強いことが分かりますが、外から見えません(幹部が何人も来てました)。上尾駅頭を見る限りでは町田さんには手弁当の応援者が少なく、大島・畠山依存だったりすると名簿電話戦等になるので、外面とは違う選挙になります。

 秋山さん町田さんの差は、存在感と組織票の有無と見ているので、どちらが寄与するかで決まるでしょう。

 上に書いた名前順を予想します。

 

2023年4月 5日 (水)

尾花あきひと市議の功罪と新政クラブ分裂

 0 結果 1新人県議選 2議員レポートの評価 3アルアル感 4本稿

1.上平への図書館移転計画

 2016年、市議一年目の尾花氏は町田氏と同じ政策フォーラムにいました。移転反対は、政策フ6人と共産党、無会派を入れても12名、賛成側は新政クラブ12人を核に18名なので、勝ち目はゼロ。計画は予定通りに進みました。

それでも反対派は秋に、住民投票で決めようという署名運動を一か月で14,000筆(有権者7%)集め、12月議会には市民二人が意見陳述をするという抵抗をみせました。議会史に残る画期的なことですが、ここが反対運動のピーク。ピコ太郎が流行った年でした。

 その直前のこと、尾花氏は新政クラブへ移籍しました

 当時、「上尾駅状態と化した日の三つの非常識」で皮肉を書き、尾花・秋山二人を取り上げています。一人の移籍では大勢に影響ないのですが、リベラル系市民の中には不信感を持つ人もいました。なお、議会での反対論は井上・糟谷氏らが中心で、尾花氏の関りは殆ど無かった記憶です。私的にはこの秋から関わったので、経過や彼をまるで知りません。

 移籍した理由は不明ですが、後に政策フの人から聞いたのは、『与党に属して中から改革したい』でした(うろ覚えですが)。ちなみに、鈴木議員も新政クから他へ移ったように、会派とは政策よりも居心地みたいな印象です。

2.新市長のPAPAへ一時移転計画 vs 新政クラブ

 18年に畠山さんの登場です。公約通り図書館計画は見直しとなりました。こうなった本当の理由は、別件の贈収賄によるW逮捕です。逮捕されていなければ完成してましたから、オウンゴールです。

 畠山さんは反市長派が多数の議会と緊張関係となりますが、彼らに新案を造る構想力はありません。そこを突いたのか、19年3月、執行部は北上尾PAPAへ本館一時移転という突飛な計画を予算案に入れ、ひと騒動が起きます。畠山憎しの団長が率いる新政クは、PAPA案を除いた「減額予算」という動議※を出して可決させました。過去記事へ

平成31年度上尾市一般会計予算に対する修正動議

当時の人事異動で、施設課から図書館へ館長候補者が送り込まれたのは移転シナリオ、と感じたものですが、結果は廃案となって本館は今に至り、小幅改善に勤しんでいます。

 で、肝心なのは修正動議のこと。

長い間、執行部の用心棒や共産党の悪口だけ言っていれば済み、一般質問のドラフトを職員に手伝ってもらう人達に、減額修正という知恵があるとは思えません。そこに尾花氏の存在を見るわけですあの徹夜議会の傍聴では、動議側の尾花・反対側の海老原の二人が目立ちました。

結局、政策フは(欺瞞の)執行部案を擁護するという与党気取りの身もふたもない姿に、上平移転に反対してきた左派系市民らも似たようなもの。上平移転計画の真逆です!

 まとめると、PAPA案否決という功は、移籍による罪を埋めてお釣りがきます。

3.新政クラブ解体は、運か、それとも

 19年3月は上と並行して小林議長の「お灸とお土産」、6月には「ブロック塀事件」が明るみにでました。前者は畠山執行部、後者は(たぶん)内部の暴露でしょう。

 特に後者は小林・新井氏を追い込み、新政クラブ内で孤立したはずですが、進んで退会するはずもなく、他のメンバーが離脱する形で新政クラブは解体し、彩の会が生まれました(会派は3人以上。下表)。

 それは当座凌ぎの姿であり、20年8月に再分裂が起きて若手系の上尾同志会が誕生です。当時のブログでは、政策よりも「風通しの良さ」で分かれたと書きました。その程度かと軽く思われますが、もう少しマシに書けば、年功序列(=当選回数)に依存しない組織運営を求めた、でしょうか…。

2019-12月末 19-6月末 20-8月 現在
新政クラブ 彩の会 同志会 同志会
星野良行  ●星野良行 田島純 田島純
大室尚  大室尚 原田嘉明 原田嘉明
斉藤哲雄  斎藤哲雄 新道龍一    新道龍一   
渡辺綱一  渡辺綱一 田中一崇 ●田中一崇
嶋田一孝 嶋田一孝 渡辺綱一 渡辺綱一
野本順一  野本順一 尾花瑛仁 小池佑弥
尾花瑛仁 尾花瑛仁 ●深山孝  
新道龍一 新道龍一   彩の会
田中一崇 田中一崇 彩の会 ●小川明仁
深山孝 深山孝 ●小川明仁 大室尚
小川明仁  無会派 大室尚 星野良行
●新井金作 小川明仁 星野良行  
小林守利 新井金作    
  小林守利 ●印は代表者

 この一連の出来事は上尾の保守政治史を刻むトピックと思います。まとめると、島村田中W逮捕から始まり、新議長の過信、庁内を巻き込んだ新旧権力者による行政私物化と続いた成れの果てです。

 そう、ロクでもない話です。

 そもそも、親分が連続自滅して右往左往する集団に再建などムリ。実現可能性はともかく、せめてこうありたいという姿を以前から秘めていないと、機を見るに敏とはなりません。若手に古手も加わった同志会のメンバー構成を見れば、チャンス到来と見たのでは、と想像できます。

 ただし、そこは県議選の尾花ビラに並ぶ市議リストで分かるように、喧嘩別れではありません。会派は別でも選挙戦は協力という政治的振舞を受け入れてます(勝ち馬に乗りたいだけですが)。

4.立つ鳥、跡を濁さず

 公明党や共産党は市議後任者を内部調達しますから、去る市議の努力ではありません。町田氏は後任を育てずに、市議から県議へステップアップしています。

 市民運動が地盤みたいな勇ましい市義は、市長選に出た時、自動失職という見苦しい手を使い、後任を用意せず復帰へのリスクヘッジをとりました。その市長選に備えて鈴木市議は後任を育てていましたが、弟子があらぬ方へ行ったように、後継育成は難しい面もあります。

 なので、尾花氏が自分のエリアから後任者(小池議員)を育てて去ったのは、出来過ぎ位にスマートです。なお、禊が済んで復活したい老人がいるらしいので、彼が抜けた後の同志会が気がかりです。

 

2023年4月 2日 (日)

スマホ普及率が70代で8割?と詐欺

誰かがあなたのAmazonアカウントを使用して…の完成度!

NTTドコモ モバイル社会研究所の調査では、スマホの所有率は70代が79%60代は93%という。

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これは首都圏に限定した調査なのだが、電車や喫茶店、公園で見かけるシニア層がスマホをいじる姿はもはや珍しくはない。時には、"アノおばぁちゃん凄いね"と内心感心することもある。

ガラケーの通信規格3Gをドコモは26/3に終えるため、携帯ショップでは入門タイプのスマホの一円セールをずっとやっている。その一円セールだが、低スペック機以外ではいつまで続くか怪しくなっている・・・。

さて、一向に振り込め詐欺が減らないが、最近、NTTから驚くニュースがでた。相手番号を表示する「ナンバー・ディスプレイ」(月400円)と「ナンバー・リクエスト」を70歳以上に無償提供するという。詐欺対策に効果的だ。

そこまでするなら、スマホ一本に切り替え推奨の方が良いと思った。固定電話は詐欺名簿に載っているとか、昔の電話帳がネットに漂っている例も多いからだ。高齢者にとってスマホは操作の敷居が高いものの、新しいことへ挑戦するのは刺激的で良い面もある。

いやいや、それこそ危ないと思う意見もある。高齢者がネットサーフィンにハマったりすると詐欺に掛かりやすい。当節、銀行やクレジット会社を装うフィッシング詐欺メールは珍しくないが、その半分はAmazonをかたったものだ。

で、最近、Amazonから出来の良いのが届いた。

  • アマゾンを装う詐欺メール

Amazon

貴方のアカウントで誰かが買い物したから、すぐキャンセルしなさい。それには下のリンクをクリックし、確認のための身元情報を入れてね、というメールだ。これ、結構多いらしい。

一番のキモは高い金額にある。慌ててクリックさせる心理をつく。そして、商品が不明だから、よけい「注文の詳細を表示する」を押したくなる。

その先で、IDやパスワードが抜かれる。

上の届先の人物名はFBにあり一宮市在住だった。悪用されたのだろう。存在しない人や住所の場合があるので本件はリアルだ。冒頭の赤文字は不安を煽る演出であり、文章も自然な日本語だから、日本語を理解できる犯罪者なのだろう。(前記事でも書いたが、英語の詐欺文をチャットGPTで自然な日本語に翻訳できる)。下の細かい字は、正規サイトからのコピー文かも。

スマホだとオレオレ詐欺の電話は減るが、こうした少額の詐欺被害は増えそうだ。だから、子供みたいに利用制限掛けたほうがイイかも。

  • アメリカではその上を行く

スマホに妹から電話がかかって来た。画面には妹の写真がでるが、聞こえてきたのは、身代金を払えという男の声。警察に言うなと威す。バーチャル誘拐は前からあるが、手口が進化し、技術的な方法は不明だが、スマホ内の電話番号を乗っ取るために、真に迫ると言う。そのうち、生成AIで、音声やショート動画が造られたりするかもしれない。

他にも、オレから詐欺というのがあるらしい。

オレから詐欺?

自分の番号で自分に当ててメッセージ送ることだが・・・頭が混乱してクリックしそう

 

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