祝・上尾市のお手柄、25mプールは当確だ。水上公園・スポーツ科学拠点
学校統廃合の一歩。スポーツ総合センター。県営ジム
同じ場所を見ているのに、人によっては、過去を引きずる「さいたま水上公園」か未来を語る「スポーツ科学拠点」のワードで検索するでしょう。当然、別々のサイトへ行くわけで、まさしく公園担当とスポーツ担当という縦割り行政の弊害です。で、先日メールしておいたら、数日で一方へのリンクが貼られました。
さて、前記事では上尾市政のミス連発を取り上げましたが、今回は、それを水に流す話です。
跡形もなく埋められた荒涼とした風景。遠くに残されたウォータースライダーが、プール跡地を偲ばせます。もし残っていても、水着撮影会しか使い道は無かったでしょう・・・。
で、さいたま水上公園跡地にスポーツ科学拠点という施設を作る基本計画が3月に県から発表済みです。
概要版に上尾市提案が二件、モロ出てます。特に室内25mプールは当確ですね。以下引用。
・ランニングコース・ランニングステーション 上尾市が整備費を負担する。(約2.3億円を想定) ・屋内25mプール |
こうして専門家会議が明記してくれたのは、地元エゴではない、公益性と合理性のある提案だと評価したからと思います。
最初の、ランニングコース施設は上尾市がカネを出すので問題なく決まりでしょう。周回コースと「更衣室とシャワー室等」施設(有料かも)らしいです。ただし、後者なら、現運動公園側に作った方が需要があると思うんですよね。
●学校プールの廃止と共同利用のトレンド
学校統廃合と並び学校プール廃止と水泳授業の民間委託が増えています。上案だと、市内の約5-6校分をカバーし、専門コーチが指導する姿です。学校からの(バス?)移動ロス時間があるため、一回当たり時間は従来授業の二倍になるかもとか。なんであれ、通年の室内温水プールですからスケジュール管理は楽です。
稼働率の低い屋外プールをムリに維持する合理的理由はありませんし、民間委託で教員の負荷が減り、生徒のスキルも向上します。今後、上尾の学校群をエリアごとに分けて、近間の民間プールを利用するようになると、本プールの該当校はうらやましがれますよね。これは、学校統廃合の確実な前進材料となるので、本提案元は教育総務課ですか? いい仕事してます。
なお、ここを読むと、学校プールとか水泳事業は必須ではないらしいです。確かに北国だとニーズは低いですよね。とにかく上尾市には地の利に恵まれましたが、隣市町も相乗りするようです。そして空き時間帯は一般有料で稼げばよいから、まさにWin Winの計画です。
参考 志木市、春日部市の例を末尾に。
●メインアリーナ構想
全体計画にスポーツ総合センター(以後Sと略)も含まれていたことに驚きました。なので、観客席付きの体育館という案はS内の体育館(収納客席は2百ほど)の発展的な代替えなのか気になります。Sの建物は古いけど、存続するなら、運動公園内、武道館、本案と4館体制になり、多すぎでは・・・。
上尾メディクスは昔、Sの体育館を使ってましたが、今は武道館がメインみたい。なので、メディクスのホームタウン構想もあるなら、上尾市もカネ出すハメに・・・。話は変わりますが、今、日本の男子バレーが凄いですねよ。
●スポーツ総合センタは解体か存続か不明
ここには合宿用の宿泊施設があります。昔ながらの大部屋ですから、当節の若者に不人気。食堂もありますがまずかった。今度の科学拠点施設には宿泊(カプセルホテル風?)やレストラン施設を作るはずですから、こちらは廃止かな・・・。なお、構造躯体はしっかりしているから体育館や他の運動室は利用可能ですが、付帯設備の老朽化が激しいです。
私的には、ここにあるエアロビック系と筋トレのジム室を、科学拠点内へ移転するか、この地でリニューアル存続すべきと考えます。最大の理由は、エリート選手用ばかりでは税の使い方として偏るからです。もう一つは、スポーツ団体は政治家と繋がり、支持団体(票田)化して声のデカイ勢力として動きますが、トレーニングジムはバラバラの個人のため組織化されず、不利だからです。
ここには、保守部品が無いようなオンボロ機器しかありません。ウエイトリフティング場には県内では貴重なプラットフォームが3基あります。かって、三宅宏実さんが埼玉栄高校生の頃、黙々と練習に励んでたと当時を知る方が語ってました。原市の利用者が目立ちます。
上尾市政にはこうした視点が無いので、議員に一肌脱いでもらおうかと思います。
参考
志木市 8小学校をコナミスポーツクラブと10年委託、スキル別指導を
春日部市 34校を民間委託、その先に共用プール
東洋経済 老朽化や教員配置も深刻な「学校プール」
最近のコメント