ワグネルがロストフ市を占拠、ショイグ国防相と対決へ
プルゴジンの戦略はロシアのウクライナ南部補給路を人質にして交渉か?
追記 あり 参考 CNN
最前線のしかもロシア国内事情なので正確さを検証することが難しいが、ワグネルが反乱軍的な行動に出たのはロシアも認めている。外電も打っている。
ワグナー司令官、駐屯地への攻撃で「膨大な数」の戦闘員を殺害したとしてロシア軍指導部を非難
以前から、弾薬をよこさないことを不満に発信していたが、最近、ロシア軍がワグネルを攻撃して多数の死者を出したことでプルゴジンの怒りは頂点に達した。
CNN ワグナー私設軍事グループのトップ、エフゲニー・プリゴジンは、ロシア軍指導部がワグナー軍事キャンプを襲撃し、「膨大な数」の傭兵部隊を殺害したと非難した。
ショイグに恨みを持つ兵は多いと思われる。プルゴジンは、ショイグが悪い、プーチンは騙されているという論法だ。きっと、国防大臣に責任を取らせたいのだろう。
既にロシア南部のロストフ市をワグネル軍が占拠したということがSNSで多数アップされている。
🚨 Wagner PMC tanks have surrounded the Defence Ministry building in Rostov-on-Don pic.twitter.com/EgcFPbjDi5
— Igor Sushko (@igorsushko) June 24, 2023
ワグネル軍は、経験豊富なエリート兵(元空挺部隊やスペッツナズ)の5-6千人と3万前後の囚人兵からなるという。報道では25000人が動いている。
この市はウクライナ南部のロシア占領地域への補給路の要衝なのだと。
ロシアの正規軍はウクライナに展開しているので、ワグネルを排除する力が国内に残っているのか分からないとも言われる。
ここで数週間も膠着したら、補給不能となり、ロシアのウクライナ戦争全体が根本的に崩れる、と期待的な予想がされる。
ただプルゴジンはプーチンを非難しない、そこが微妙だ。
まるで昔の戦国時代並みである、
ロシアって国は。
追記1
ロイター ワグネルの武装蜂起は「反逆」だと、プーチンが緊急演説
プーチンの態度がはっきりした。ブルゴジンはどう出るか分からないが、プーチンは内にも敵を作った。さらなるロシアの混迷となれば、ウクライナ大規模反撃の初戦低迷を挽回できるかも。
追記2 ワグネル軍を止めるため、チェチェン共和国の軍隊が派遣された(モスクワタイムス)。ロシア軍は手薄なためだが、カディロフというどうしようもない集団だ。プーチンはモスクワ離脱した。砂利を積んだダンプ隊列がバリケードのつもりだろう。既にチェ軍はロフトフ市に到着したので、傭兵軍団との闘い開始か。
追記3 ワグネルが進軍停止、プリゴジン氏は出国へ
不問に付すで一件落着するようだが、独裁国家でそれをすることは明らかな弱体化。次が出るのでは。
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