1-上尾の学校関係者は誤ったメッセージの責任を背負う
上尾のいじめ問題
『学校や先生は守ってくれない』と子供や親に伝えたのです
長いため二分割した。次記事2はこちら
市サイトには弁護士・医師ら第三者による「いじめ認定の報告書」が出ましたが、本件は暴力案件(犯罪)です。
教育委員会は、『このたびは、本いじめ事案により、当該生徒様および保護者様を深く傷つけてしまったこと、深くお詫び申し上げます』と書きます(この文末)。
しかし、既に生徒は不登校のまま卒業しており、与えた傷をどう治すかは書いてません(治療費なども)、ゴメンで済んだら警察はいりません。関係者の首を替えても失った人生の一部は戻りません。また、マニュアルを厚くすれば再発防止になるわけでも無いでしょう。
先ずは被害者救済と厳しい責任追及から始めるべきです。
驚いたことに、被害者親の所見(3頁)も公表され、貴重でした。しかし、黒塗り保護用のイメージ文書で法文引用も混じるなど、スマホだと読みにくので、所見をベースに私的な要約をしました。
下の『 』内はほぼ引用です(正確には原文参照を)。内容は、”調査への謝意”を込めるなど抑制的でロジカルなものですが、それがむしろ苦渋に満ちた痛々しい無念として伝わってきます。
なお本記事では不登校と書きますが、本人に一切の落ち度はありません。
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所見では、『学校側も被害者側の登校よりも、加害側の登校を優先しており、絶望を感じました。加害側の自己中心的な登校再開により娘の登校は叶いませんでした』と無念を語ります。事実関係では、『全面的に認定いただいたと確認しました』とあります。
●いじめの内容を報告書から一部要約・・・加害者をA、被害者をBさん
幼稚園は別だが小学校は同じ、(近隣らしく)下校班も同じ。小5の時、Aは下校時にランドセルを引っ張る叩くの乱暴をした。小6の時、腹部を殴打されたことも。XX中学では、R3/9月(中2)以降にエスカレートします。
① 中2の2学期、下校時に後をつけ、待ち伏せを繰り返す。下校時にリュックを引っ張って道路に倒す、後ろから襟を引っ張って首を締め付けた。 ④ 11/18朝、Bさん携帯にわいせつなメールを送りつけ、「誰にも言うな」と口止め。(証拠のメールは黒塗りで公開) ⑤ R3/12月、放課後、B宅駐車場にて腕立て伏せを強要し、フェンスに押しつけて腹部を殴打し、その拳をBさんの胸部に移動させた。・・・胸を触ったということか? ⑥ R4/5月、下校時にXX中三年の男子の左腕をつかみ、その左腕でBさんの脇腹を殴打し、「明日の集団下校は殴り放題だ」と言った |
●R4/5/24に担任はBさんから聞いて初めて知った。
それ以前に、Bさんは「触らないで、気持ち悪い」と伝えたり(たぶんAに)、一緒に帰る友人からは「何かあったら逃げた方がいい」とも言われていた。
6/2、Bさんは担任に、「相手にちゃんと伝えてほしい。指導してほしい。」と伝えた。
6/6、学校内で本件が正式認知とあるが、その対応が「重大な事案」にしていないと批判(報告書P8-9)。
●7/1放課後、B両親と子、A両親と子、教頭、複数の教諭らが話し合う
B側が用意した紙に、Aは自分のしたことを書いて認め、A両親と共にB側に謝罪した。
これをもって、中学校の管理職(役職不明)は、本件調査は終わりとみなしたらしい。彼らは、本件が犯罪に該当すると知りながら、かつBさん側が被害届を検討するのを知りながら警察への通報をしなかった。
7/11 Bさん側は上尾警察へ相談をした。
●中学校と教育委員会の対応について
B氏は、『上尾市の対応が法に則っておらず、組織的な対応しておらず極めて杜撰だ』との報告を評価しつつも、多くの問題点を指摘します。
警察と連携しなかったこと。中学校は夏休み明けまで議論しなかったこと。当該中の校長は10/17日に「・・・いじめ重大事態に関する調査報告書」をBさん側に提出したが、学校いじめ問題調査委員会で議論された内容ではなく、また西倉教育長にも提出していない。調査を取り繕うために報告書を限られた職員が作り上げたものだ、と指摘。 |
●傷口に塩を塗る"教育者"。彼女の中学時代は失われた
所見p2で、『教頭は・・・加害者の教育を受ける権利を優先させ、娘の教育を受けさせる権利を侵害した。詳細な内容は以下であり、娘が精神的な被害が大きい中、何とか通常通りの登校に向けて朝の一時でも登校をしていた最中に受けた発言で極めて大きな絶望感を味わった。
令和4年度第5回上尾市いじめ問題調査委員会会議資料3 加害者には、憲法二十六条の教育を受けさせる義務があるので、学校側から積極的に登校を促す発言を認めている。加えて同資料において加害者の登校を促したい。公立中という中立の立場なのでご了承ください。○○がいつ教室に戻って。いつ○○を許せるなんか分かりませんよねという発言をしたことを認めている。 |
この部分は、報告書p12らしいのですが黒塗りが多くて意味不明なので、上の生々しい発言は重要です。
セカンドレイプかそれ以上です。
Aが主、中学校幹部らが副という加害の構図にみえますよ。
校長らは問題から逃げたと思います。朝日新聞の見出し、「生徒守る姿勢示さず」が的を射ています。
●杜撰という曖昧表現は思考停止になる
報告では中学校の組織的対応は杜撰と批判します。特に、Aが被害者家族に謝罪したことで一件落着、あとはBさんが登校すれば解決すると安易に考えた、と分析します。
しかし、それでは能天気で感受性に問題を抱えた”教育者”となりますが、もっと別な理由があるとみます。加害者の人権を守るとか、中立というのは彼らの建前です。
校長・教頭は内輪で済ませたかった、彼らは体面や、上からの人事評価を気にするのです。それこそが彼らの、『一番守りたいこと』、と考えれば全てが腑に落ちます。
守りたいのはわが身、保身です。
公務員は減点主義の典型ですが、調査委員はそこまで尋問して欲しかったです。
どうしてもマニュアルを厚くしたいなら、「守るのは被害者、自分は最後」と百枚綴れば良いのです。
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