恥じらいのビーナス+ベネチアンガラス
門外不出の傑作《カピトリーノのヴィーナス》、奇跡の初来日!
これだけキャッチ用語の満載 ↑ タイトルは珍しい。釣られてカビトリーノ美術館へ。永遠の都ローマ展
半分くらいは外国人、という錯覚に陥る上野公園。中国人はまだ少ないから、台湾や東南アジアの若い人たちが目立つ。一部を除けば、日本よりは経済力が低い国なのに、若者が観光に来るってことは、それだけ安い国になったということ。
$150円が円安の天井かは分からないが、今は円高であるとする見方はまだあると思っており、インバウンド隆盛とは日本人の海外旅行が贅沢になることだ。
- 恥じらいのビーナス
案内には、ミロのヴィーナス(ルーヴル美術館)、メディチのヴィーナス(ウフィツィ美術館)に並ぶ傑作とあるが、世界三大ビーナスで検索すると、ちょっと違う。

素晴しいのは、すごく柔らかい曲線で、表面の肌も滑らかである。型枠に流し込んだ像ではなく、巨大な大理石から刻んだと思うと驚く。360度で観賞できる。風呂上がりの姿態である
他の頭像の裏、つまり外面ではない所は粗削りの跡のままで、彫刻品だと分かる。だからこそ、表面の滑らかさが対比的に美しい。そして、二千年も前に、こんな表面仕上をどう加工したのか ?
- 恥ずかしい学芸員
近くのガイドに尋ねたら、答えられず詳しい人を呼んできたが、その人も素人でがっかり。検索したら今の時代のやり方はナントか分かる。予想通り各種のやすりだが、具体的に二千年前のそれはどうだったのか? 堅いものから掘り進む彫刻は失敗が許されないからね
なんだか、手元のスマホでAI検索した方がマシみたいな気分になった。きっと警備員なのだろうと思うことにした・・・
- カピトリーノの牝狼は衝撃的な物語

なぜ双子の赤子が捨てられて狼に育てられたかの話はネット検索の方が詳しく分かる。マッチョな男神が巫女を犯したような話で、神話を作る時にも、大衆受けする要素をてんこ盛りするんだなーと妙に感心・・・。
この造形、なんだか見た記憶があるのは、モチーフ自体がよく使われているからだろう。
- モエシアの艦隊
- 記念品売り場にてベネチアンガラス
- 国内絵画展にて
- 上野公園の想いで

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