1 うさん臭い独立系候補の背景
2 女性4候補 3 津田維新 4 文春佐藤 5 れいわ未 6歳と共産
縁のない人が突然現れて『街をよくする』の訴えと下心。
上尾維新(津田→N国→妻継承)を扱うつもりが下の三人へ寄り道。普遍性があるから。
最近の選挙は国政、地方を問わず、政治に無縁の世界から来て当選し、その後、問題発覚が続く「独立系」が目立つという(※1)。22年の参議院選ではN国党のガーシー、この春には、宮崎市議選にスーパークレイジー君、また鳥取県議選には知事の平井さんと同姓同名の詐欺犯が当選した。最後の件を知らない人のために書くと・・・
突然、鳥取に現れ選挙公報に「私には投票しないでくれ」とか「詐欺で5年服役した」の経歴を書き、泡沫候補と呼ばれたが最下位当選した。「逮捕歴があってもやり直せるのを示したい」と言ったので、単純に信じた市民がいたはずだ。
そして三か月後、コロナ助成金の不正受給で逮捕、辞職。なんと、容疑は選挙前にやっていたことだ。後に分かったが、男は改名までしていた。ニュースでは、「信頼を裏切った」という型通りの声を伝えるが、それは違うだろう。
政治とは善悪の境を歩くようなものであり、贖罪の場に向くハズはない! 突然、氏素性が不祥な人が現れ、キレイごとを宣う時は、下心を疑う方が良い。つまり有権者は騙された、ではなく、自分に「人を見る目が無かった」と恥じないと教訓にならない。なぜなら、男は、知名度が上がったので服役後にまた出たいという。まだカモがいると塀の中で想うのだ。
なお、男の出馬大義は、無投票(定員12)の回避としての13人目だったが、結果は選挙費用を溶かしただけ。※11
人は見た目で評価する、は世の常識。
だから、フツーの人は身なりを気にし、詐欺師は男女問わず仕立ての良いスーツに身を隠す。話は飛ぶが、オウム真理教よりも統一教会の方が危険だ。前者は、異様な服装だから警戒心を招くが、後者は身なりを整えて近づき、油断させて感染する。
N国党のガーシーは語る価値もない人だ。帰国しないから捜査が実家の母親へ及び、「オカンだけは勘弁して」と泣きついた。他人のプライバシーを暴露恐喝して金儲けをする人が、家族が世間に晒されそうになると投降した。だから、ネット画面の前で拍手喝采していた支持者はどう回顧するのだろうか。この街にもいたはず。
しかし、Sクレイジー君にはこうした見方が通りにくい。※2
元暴走族で風俗出身だが、選挙戦で金髪の特攻服姿がかっこいいと思うのは、今まで選挙に行かなかった人達だろう。また、悪ぶるイメージで善を語るギャップが、逆に真実味を増すのかもしれない。
「親はヤクザ、少年院に5年、逮捕歴8回の自分が国政に行った方が東大出身の政治家より政治を身近に感じられると思う」と過去に語った(※2)。これは上のサギ師と同じ「善意解釈」の手口だ。
こうした話法で想い出したことがある。あるタレントが元暴走族だと告白したが、ただの自己PR(歪んだ武勇伝)にしか聞こえなかった。本気で言うなら、迷惑をかけた街道の各戸を何日も謝罪行脚してからだ、とテレビの前で想った。※4
Sは21年の戸田市議選に当選したが「3か月の居住条件」に満たず当選無効、控訴するも棄却確定した。当時、選管報告書で「住んでいた証拠」のやり取りを読んだが明らかに軽薄な弁だった。その後も選挙ばかりし、春の宮崎市議選に当選して再び注目された。悪名は無名に勝る典型みたいに上位当選である。
が、それもつかの間、女性に性的暴行で逮捕。議会は辞職勧告をし、またもや係争で延命中。地位と報酬(月58万、12月賞与115万円)が欲しいのだろう ※3。
その逮捕ニュースにも「裏切られた」という月並みな街の声があった。しかし、宮崎県だから「そのまんま(東)」である。"三つ子の魂百まで"、"ソラ見たことか"とも言われるだろう。かえって、地道に更生に励む人達に悪い印象付けをしたのだ。
だが、それとは別に彼の票数の多さはどう考えるべきか?
2 原因はコロナではない、SNS社会の負の効果だ
この現象を学者は、『コロナ禍で、組織選挙が弱体化し、浮動層が拡大、既存政党の候補ではなく、独立系の異色に票が流れた』と分析する。※1
先生、それ、違うと思う。
良く言われのは政治不信だが、昔の選挙にも奇人変人がいたので、政治不信で当選するとは思えない(昔の奇人候補には教養人がいたが、今はバカさを売る)。
たぶん支持層は、従来選挙には行っていない人が多く、内心当選しなくてもイイ、と思う軽い支持では。また、税負担のコスト意識の薄い有権者が増えると、一票の価値よりも刹那的な興奮や不満が投票動機になりやすい。つまり、そうした背景を持つバラバラな人達(浮動票)を、SNSが一体感や高揚感で束ねて投票へ駆り立てたと思う。
喩えると、教義なき匿名宗教。
一般に、若者は老人を情弱(情報弱者)と嗤うが、好きなモノばかり見ている限りは誰でも情弱になる(偏食と同じ)。だから、上のような選挙現象は、その人の脳内でネットからの情報シェアが増えた結果と思う。それを受け入れる根っこは、もはや古い左派イデオロギーではなく、既得権益への漠然とした不満。
つづく 女性4候補の風と花
教訓 経験や事実の裏付けが無い人が急に現れ「皆のため」と言うのは下心
※1 ”独立系”元鳥取県議・平井被告に判決 広がる「政治不信」問われる「一票の重み」
※11 鳥取県議選の鳥取市開票結果 NHK
※2 スーパークレイジー君 Wiki
※3 〃 の議員報酬どうする…長期欠席受け 読売
追記 土下座して謝罪 不同意性交で起訴
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