田村琢実団長へ 過ちては改むるに憚ること勿れ
追記 文春・北川景子似”受付嬢と「不倫キス」、政務活動費1700万円を“身内企業”に還流疑い、「コロナ支援資金」を利用・・・ リークする人が後を絶たない。
尾花県議のお詫び文、とのべ県議はツイッター
過ち=負けに拘る若頭vs牧原秀樹国会議員
●虐待を安易に使うな。親の安全配慮義務の方がまし
条例案の内容は説明するまでも無く生活感を欠くいていた。そして、いちいち「虐待だー」と言って防ぐことがヒューマニズム豊かな社会だとでも言いたげで、過剰リベラルっぽい。
法的にも社会的にも他世帯に向かって「それ児童虐待」と軽々に使うべきではない。むしろ、働く人の職場環境整備を雇用者に課す安全配慮義務違反に近いから、どうしてもなら、その子育て版が良いのではと思う。
で、気になっているのは自民党が出した動機である。
リベラル側の政策を先取りして選挙に連勝した安倍さんの手口を連想するが、立憲枝野氏は、「自民県議団が党の理念に基づき組織的に進めているから」。秋山もえ氏は、「自民党の家族観の押し付け」と批判する。
復古的な家族観への回帰という批判だが、別にあちこちで制度化しているわけでは無いし、共働きを否定して選挙ができるわけもないから、それはステレオタイプ過ぎる。
前記事で、提案の動機を成功体験か慢心だろうと書いたが、もう一つ浮かんだことがある。田村たくみ団長のプロフィールをみると、放送大学卒に大学院を経て議員秘書となり一般的な社会人経験が無い。つまり世間知らずなのではと思った。
そして反対しにくい、「子供を守る」と「虐待防止」という無敵ワードを重ねて、正義のオラオラ感丸出しに見えた。おまけに序列社会の党内では異論が出ない。ずいぶんと単純な見方だが、出来の悪い案に相応しい真相だと思っていた。
が、「いやいや彼は党内左派だよ」という大学教授の記事があって驚いた。それを読んでもモヤモヤは残っている・・・。
追記 冒頭の文春記事に、自民党県議団は全国でも突出して議員提案条例を多く作っており、選挙のアピール材料になるからだと。分かり易い理由こそ正解だ。
●結局、取り下げ
県には1005件の反対意見が来た。騒いだ割にはたった千件だ。そして賛成は2通、こっちの少なさが強烈だ。議員の身内さえ応援をしなかったわけで、99対1から逆転できるのは藤井聡太君だけだと昨夜納得した。
ようは、支持層が付いてこなかったのが、取り下げた最大理由だろう。
つまり、オウンゴール。それを、「世論の勝利」と勝ち誇るのは左派の手前味噌である。
身内からの批判では、牧原国会議員(枝野氏と同区)の見識が素晴らしかった。
間違いは誰でもあるから謝罪し、正すことが大切、議員は党内で自由に異を唱えても良い、と諭すのだ。オラオラ団長と対照的なのはキャリアの差かもしれない。そして、アメリカ議会みたいに党議拘束(党が傘下議員の評決を拘束すること)が無ければ自由に発言できるのだ。この点は、他党にも当てはまる事で、民主主義の在り方を考えさせる。
一方、若き県議や市議ときたら団長と同じ言い訳を書く(説明が足りなかった、は論点ずらしの常套句)。「過ち=負け」ではなく、そもそも過ちではない、と考える限り牧原氏との差は大きい。自分の頭で考え、伺うべきは上役ではなく有権者の方だという初心を忘れたのだろう。
所で、この騒動は埼玉県の評判を貶めた。
死語化した「ダサい玉」を復活した田村団長の責任は大きい。
イヤイヤ
早まるな!
この壮大な茶番劇の真相は?
関連・・・真相編
・埼玉県議が実名告発、留守番禁止条例騒動の内幕・・・夕刊フジ
・撤回の「留守番禁止」条例案 内部事情・・・朝日新聞
参考 朝日新聞11/17より 自民県議団は2010年から毎年のように条例の単独提案をし、35件を成立・改正させてきた。ただ、県議団内からは「条例をつくれば選挙などで自分たちの仕事をアピールする材料になるだけに、数にとらわれていた」との声も漏れる。
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