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2023年11月28日 (火)

6上尾市議選の数字と共産党退潮は

桶川市議選で共産党は0議席へ

追記 金沢しょうこ氏はNHK党名前有り、自民系の陣容と末尾にアンケートの瑕疵 関連 女性4候補 

●投票に行く人は、もうじき60歳。

 円グラフは4月の県議選の投票者の年齢シェアである。元データは5歳等級別の投票率が主であるが、投票率は意味がない。世代人口が違い過ぎるからであり、投票者数の年齢分布が重要だ。

見やすく10歳刻みにした。もちろん10代とは18-19歳のことだが少ないからムシ。市議選と似た選挙なので参考になるだろう。

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シニア層(60歳以上)は、有権者19万人の40%だが、投票シェアは53%と過半を制した。その加重平均年齢は59歳だった。この乖離が、シルバー民主主義と呼ばれるゆえんだ(が、単純に高齢者はヒマであり、存在感を認識するため)。

しかし、4年前の市議選よりも2ポイント、シニアのシェアが落ちていた。それは誤差の範囲か、選挙(市・県議)の違いなのか、小さなトレンドなのかは分からない。折れ線グラフがそれ。 なお8月の知事選は投票率23%と激減。仮説として、80歳超の人は一度選挙を離れると、「もういいや」と習慣が途絶えて次も棄権しやすだろう。

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市人口の世代別の量的な差は既に決まった未来である。だから、今の中年層が高齢化したときも、(選挙制度を変えない限り)この問題は続く。今は年寄りに喰われていると思っても、やがて自分もそうみられるだろう。

 ●桶川の変。共産党が0議席、代って・・・

桶川市議選で、ある新人が全体の11%も独り占めしたのは、名家の若き美人後継者だからだろう。そんなことより桶川市議会の勢力変更が大きい。共産党の現職二人が落選、裏返しに立憲は0から2へ、維新と参政党も初議席。

票数は公明が▲10%減でも手堅い。共産党は▲21%で共倒れ。党の退潮に立憲の影響も受けたように見える。

驚いたことに参政党の人は無職だった。それとは別に同党はSNSで喧嘩してた。私的に目を引いたのは、強かった北村氏が大幅減票だったこと。有能でも多選で飽きられた(=変化を起こせない)と想像し、では秋山氏はと連想した。

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●上尾も桶川をなぞるか?

高齢化だけではなく、とかく反対調が目立つ共産党への若い層からの忌避感はないか。社会環境の変化への適応が必要なのに、この街で一番の保守勢力になっていないか。

上尾は公明党5と共産党5で全議席の33%を占め、今どき稀な議会構成だ。共に党人事(候補者)を勝手に押し付けてくる点や高齢化で退潮傾向にある。

それでも公明党は手堅いが、共産党は一議席減があっても不思議はない。立憲に喰われるというより最低ラインの揺れの問題となりそう(それが池田氏となると人材的に損失だろう)。

自民系は10議席ネライで自公で15と思うが、無所属の人の行方次第。案外、NHKだけ消えて他は変わらないという結果もありそう。トップ当選は津田維新に書いた。

追記自民党公認】 田中かずたか 新道りゅういち 原田よしあき 小池ゆうや 斎藤てつお 【推薦】 黒須きみお 保坂ともあき 【自民党員】 大室ひさし 星野良行 小川明仁 田島じゅん

●アンケート主の素性を明かさないのは偏向報道

候補者へのアンケート結果がある。実施は全日本年金者組合の上尾伊奈支部

グーグルで検索語を入れると、次に続くと統計的に予測されるワードが表示される。この便利な入力補助機能は、Googleサジェスト(示唆)とかオートコンプリートと呼ぶ。

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語るまでもなく、日本共産党の支援団体である。事務所は上尾市役所の裏、看板は某教職員団体である。

残念ながら、市長や県議選と違い市議選は期間も短く、候補者との連絡も取りにくいため、新聞社(埼玉版)による候補者アンケートはない。

だから、こうした情報は、「どうだ!見てくれ」ではなく、正直に調査元の素性を明かし、「ご参考に」とするのが誠実だ。隠す方が棄損になることに気付くべきだが、端にいながら真ん中にいる気ではムリだろう。

だって、創価学会のアンケート結果なら、それを無視して広めるか (^-^?)。似た話は、「れいわ非公認」にも書いた。ちなみに、医療系団体にも似たような政治的組織がある。 

なお、学校給食無償化、補聴器購入補助、デマンド交通導入等々は、桶川共産党の市議選用チラシにもあった。なお共産党は全国的に学校再編に反対しているが、桶川にはその案件が無いので入っていない。

数年前、AA何とかと言う市民団体があり、選挙時にアンケートをしていたが、コアとなる人々は党員とシンパにみえた。政治的な情報に接する時は素性が大事、くれぐれも客観視を・・・。

●これは普通のアンケートではない。党候補者支援策

補聴器購入助成制度について 集計表では「補聴器」
 加齢性難聴への対策として補聴器購入に対する助成制度が必要と私たちは考えます。

上はアンケート(ここ)から引用。公平ならば、「・・・が必要と私たちは考えます」とは書かない。自己主張を入れて聞くのは誘導型アンケートと呼び普通は禁止。これは『○○団体』が主張を押し付けた候補者評価であり、かつ共産党候補者への支援用である。

新聞社はこんなアンケート設計はしない、よ。

 

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コメント

暴論を書きます。
市政の大切さは認識しながら、上尾市政の現状に欠けているものは何かよく見えないのです。少子高齢化、貧富の拡大、設備の老朽化、防災対策等抽象的では言えても、限られた財源の中で、市政という枠内で何を優先すべきか、意見の差はあっても自ずから収斂するはずです。(今回の選挙で、候補者各位が掲げている者は一通り見ています)
このあたり、これまで市(行政)に真のリーダーシップがあるようには小生には感じられません。
(圧力や思惑は蹴飛ばして、正しいと信じる施策を打ち出してください)
同じことは市議会議員各位にも感じられるところで、両者が責任をもって討議してこそ二元民主制です。
市議会議員(候補者を含め)各位、日頃市民と対話しておられますか?
(市民も無責任、小生も)
畠山市長、候補者各位、市職員各位如何でしょう。

コメントに深謝。

暴論ではありません。
失礼ながら理想論に読めました。
「意見の差は有っても収れんする」と優しく述べられますが、価値観(或いは損得)が異なる人同士の「税(カネ)の配分」は収れんしません。結局は多数決、それでいいと思います。
その多数決の試合場に送り込む選手の選抜ですが、
選手の半分は何を為すかではなく生活目当て、そして入場料タダ客が増えると緊張感ありませんよね。
受益と負担と言う複眼で考えられる人がまともですね。
これはと思う候補者に駅頭で問うてみて下さい。今なら断れないハズ。

●議員は二割減らしても実害無いです。ご指摘のリーダーシップ欠如はその通りで、市長の問題ですが、前が酷かったので、悪いことしなければイイという低い基準で見てました・・・

コメントバックに感謝。

「価値観(或いは損得)が異なる人間同士の税の配分は、収れんしません。結局は多数決。それでいいと思います」について

状況の認識が共有されれば,価値観に多少の違いはあっても収斂する、言い換えれば人間の相互理解は成立しうる、と考えなければなりません。(これはSEINの問題ではなくSOLLENです)

例えば、政治グループごとに
 〇市の財政状況をどう理解しているか。その理解を踏まえて
  1 少子老齢化
  2 格差の拡大
  3 設備の老朽化
  4 防災対策 等
  の対策と順序付け
  5 歳入の確保をどう図るか
についての考えを市民の会合で吐露して頂く。こうした場が持てれば、議員各氏も(ステーツマン?)として勉強し、市当局の職員、一般市民にも裨益するところが多いのではないだろうか。

エリート(貴兄のことです)にやって頂きたいことです。
我々には、議員が日頃どんな活動をしているのか見えません。対話が殆どないのでは?
公明党や共産党は日常の活動がしっかりしている(故大友さんも認めていました)というが、それはある意味身内のことでしょう。

所詮一週間の公示期間のチラシやポスターで、責任ある投票を要求することは無理です。

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