アンドリンガーモデルよりも難しくなっている現代の経営モデル
経営全体を扱うシミュレーション(ビジネスゲーム)モデルは、概ねアンドリンガーのモデルを参考に作られていることが多い。多分、マネジメントゲーム以外ではルーツはそこにあり、当初はアメリカではトップマネジメント教育に使われたはずだ。
エクセレント-4は製造業向けの経営モデルであり、何度も改良してきたが原型はアンドリンガーへ遡る。
昔に属していた経営教育団体ではアンドリンガーモデルが日本語化されてほぼそのまま最上位の部長コースに使われていた。
その手計算モデルが当時のPC、TRS80に移植され、ついで国産PC8801に移植した。その後、仕様を改良して新コースを外部用に作った。
さらにその後も個人的な改良を加え続け、システムや研修構造そのものも作り替えているために、似て非なる変貌を遂げて今日に至っている。
部長層向けの上位コースの設定だか、やがて選抜管理職(社内企業塾)、課長層等へと対象階層を広げてきた。というか降りてきた。
今回のような管理職でもない30歳前の若い層にやることは、MBA教育でもない限り珍しいくらい、やっていてもなんだか違和感があった。
かつては、自分よりも遥かに年配者を相手にこのコースをしていたのに、真逆になってしまったとは・・・。 単純にこの年齢層なら別コースがあるが、付き合いのいきさつでこうなっている。
それでも若い彼らがやれるからとって、決してコースが易しいわけではない。ようするに大変優秀な社員なのだ。理解度はめっぽう早い。通俗的にいうと出身大学が偏差値70クラスだから、仕事の分野が違って初めて学ぶことでも数期やるだけで分かってくれる・・・。集中力が違うことが良くわかる。女性も多い。
若い故にゲーム性に没頭して勝ち負けにもこだわる人も多いが、計数理解度が高くプロセスを理解しているのでまったく構わない。立ったまま議論するなど、フットワークも軽い。
一泊二日で5社編成、8サイクルの経営、中間決算と本決算が合計4回。ほぼタイムスケジュール通りに進む。相対的な競争なので赤字会社が出てきて、それはそれで楽しく夢中になっている。
株主総会用のドキュメントも手馴れて作るが、「在庫が多くてとか 支払い不足でとか」というように即物的な表現が多く、普遍的テーマに落とし込むには、さすがに年の功が足りない。まぁ、そこまで練れたらこちらの出番も無い。
むかしの教科書レベルを今の時代はもっと若い人が学ぶように、とにもかくにも、時代は進化しているんだって改めて思った・・・
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