カテゴリー「■ビジネスゲーム研修」の140件の記事

2017年2月 3日 (金)

生産事業部と研究開発部門の合同、経営シミュレーション研修

反転授業たっぷりのビジネスゲーム研修事例

最近、ブログの記事数が他テーマに偏ったため、今後は事例紹介は元のホームページの各コース内等に記します。
研修事例の記事は右『 カテゴリー ■ビジネスゲーム研修 』内に100本くらいあります。
 
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例年、A社では生産事業部内用に実施されてきたシミュレーション研修(RoboMaker)ですが、今回は研究開発部門からも多くが参加されました。 そこに関連会社からはマーケティング関係の人も数名加わり、やや多彩なメンバーとなりました。
 
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30名予定でしたが結局は26名、うち女性が12名。たまたまらしいですが、こんなに女性が多いのは珍しいです。事務局として4人もオブサーバーしました。
部屋が広いのでゆったりしています。
 
反転授業としての事前学習課題
  1. コース案内のホームページをアクセスして研修内容を事前に知ること。
    これは12月に案内してからは大勢のアクセスがありました。
  2. 会計書籍の自費購入と課題レポート
    レポートは上記Webから個人がダウンロードします。前年IRからの設問もあります。最後の答え合わせは事務局が実施。平均84点。
  3. 研修テキストとフローストックシートによる、4月度の計画立案と資金繰りの試算。
    これが最難関の課題です。事務局によると、今回は個人差が広いということで、「宜しくお願いします」とメールをもらっています。
上記だけで一日分の内容となるかもしれません(やらなくても受講できますが、事前学習をやるほうが効果は高いに決まっています)。
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本番
 
いきなりプリンタ故障かと・・・
宅配便の輸送が悪かったのか、インクカートリッジが認識されませんでした。タンクを一つ抜き差ししたら直りました。珍しいトラブルでしたが、以後は快調。まぁトラブルがあってもこの会社とは懇意なので何とかなるという甘い考えですが・・・
 
理解度を危惧してゆっくり実施。
初めはゆっくり。その後は一サイクル60分。休み時間も普段より1回は多めに入れたかな。
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その点では、毎期のF/Sシートの数字は確実に正解でした。計算ミスもなくスムーズでした。
事務局の心配は杞憂だった、というのが私の感想。
例年と変わらないというよりも、生産のライン要員が少なかったため、むしろ計数理解度は高いほうだったと感じます。
 
決算は損益計算書までは必須ですが、理解度が高いのと余力もあるようなのでB/Sも全員がチャレンジして完成できました。
 
生産系とR&D系なので、皆さんお行儀が良いなというのが素直な印象でした。長時間研修なのにダレたり、嫌がる素振りもなく真面目な体質の会社なのでラクです 
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見かけ上は業績の良し悪しを競いますが、それは動機づけに過ぎません。経営の用語や数字を標準語として使いこなすことが目的です。それでも業績はマーケティング一本槍の会社とR&Dまっしぐらの会社の争いになりました。 
次回は、ここに営業系と管理系が加わると刺激的な人材育成になります。
 
テザリングでネットにつないで、ちょっと余談の話もしましたが、良かったようです。
 
 
以上 研修事例。コースは RoboMaker
 

2016年11月19日 (土)

教育テーマをよく理解できている受講感想例-ビジネスゲーム研修

上位コースと入門コース参加者からの感想例
 
簡単に良い悪いではなく、何を学べたか、何が自分に不足していたかまで内省できると良い受講者レポートになります。最近の研修事例から、とてもよく経営シミュレーション(ビジネスゲーム)研修の目的を理解されたアンケートの抜粋です。
当然、管理職層になるとアンケートに書き込む質が違います。
 
 
(1)上位モデルの二日研修コース(MARK-4)・・・流通業、マーケティングマネージャ
 
Img_20162 マーケティング4P戦略は常識として知っておりますが、それを会計数字とからめて学習したことは新鮮でした。どんな戦略があってもカネが無いと絵に描いた餅なのが身にしみました。
とりわけ損益と収支の違いはとても腑に落ちる内容でした。
 
さらに、意見の異なる役員間の意思収束を図ることの難しさもいやというほど体験できました。これは相当なストレスでしたが、自分に欠けていたものであり良い意味での刺激として受け止めねばなりません。課題にしたいと思います。
商品別の限界利益管理も教科書的なレベルではなく、今回は貢献利益分析まで一歩深められたのは、業務にも役立つ感触を得ました。
二日間で、理と情の上に経営が成り立つことを、経営シミュレーションの形で体験できたことは正直、予想外でした。ありがとうございました。
 
 
 
(2)入門編の一日研修コース(RoboMaker)・・・製造業、工場管理職
Simg_2016  
久しぶりに短期集中で実践形式の有意義な研修に参加させていただきました。研修では、チームワーク、コミュニケーション能力、決断力、分析力などが試され、一人ひとりの意見や協議で決めたことが、決算結果として明確に出るゲーム感覚の面白さも非常に良かったと思います。
実務で役立つ内容が盛りだくさんで、次回は、****戦略のチームメンバーにも受講してもらいたいと考えます。
 
 
 
 
 
 
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サイト

2016年10月19日 (水)

工場停止損失の計上が発生したビジネスゲーム事例

前代未聞だが、つまりは「貧すれば鈍する」なのだ

 
 
実は四半期経営モデルの上位コース(経営シミュレーション)では発生したことがあるけれど、月次決算モデルでは初めてのできごとになった。
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先日のとある企業でのこと。
毎年のように資本政策により規模拡大の合併を繰り返しているなかで、少し繁忙期が緩んだこの時期での管理職研修となった。
中間決算は上方修正を出すくらい良くて、そのせいか皆さん落ち着いていた気もする…。生産系課長職とは言うものの、経営全体観となるとおぼつかない。事前学習は15名ほどだから、もう一息かな。
 
で、ある会社は業績不振から生産計画を0にした。
 販売不振による在庫の積み上がりを見て、材料手配を絞りすぎたためだ。その結果、生産できない、という事態。 完成品在庫は潤沢にあるので販売には差し障りは無いが、ようは「貧すれば鈍する」だ。
 
Photo_2  ところで問題は、災害とは違う経営判断による工場が全面停止した場合の労務費の扱いだ。
 詳しくは知らないが、労働基準法により支払ベースでは平均賃金の60%以上が必要だ。ここでは70%にした。で、その計上場所を特別損失に入れた。ほかに逃げようがないので・・・。
 
 昔、このロジックを組んだわけだが、当然、そんなこと忘れていた。このモデルで工場止める計画を組むわけがない、という常識だが、例外処理として組んでおいてよかったと思う。
 
 それにしても酷い決算なので、この先の深刻な債務超過の話をしてあげた。
 社長は「オーバーホール」とかの言い訳を言って周囲の笑いを誘った。尋ねはしなかったが、現実のその企業ではあり得るイベントなのだろうと思う・・・。
 
 もう一つ、最後の季節変動による工場稼働率の話はどう聞こえたのだろうか。季節変動の少ない通年商品を持つことにより限界利益を増やし、売上が少なく(固定費が重くなって)慢性的に赤字化する第一四半期を改善すべきだ。
 
 こんな話は耳たこなのだろうか、次回に尋ねてみよう。こっちのほうが気になる・・・
 
 
 

2016年9月 1日 (木)

難易度の高い経営シミュレーション研修と想定外の若さ

アンドリンガーモデルよりも難しくなっている現代の経営モデル
 

経営全体を扱うシミュレーション(ビジネスゲーム)モデルは、概ねアンドリンガーのモデルを参考に作られていることが多い。多分、マネジメントゲーム以外ではルーツはそこにあり、当初はアメリカではトップマネジメント教育に使われたはずだ。

 
Smenu_3エクセレント-4は製造業向けの経営モデルであり、何度も改良してきたが原型はアンドリンガーへ遡る。
昔に属していた経営教育団体ではアンドリンガーモデルが日本語化されてほぼそのまま最上位の部長コースに使われていた。
その手計算モデルが当時のPC、TRS80に移植され、ついで国産PC8801に移植した。その後、仕様を改良して新コースを外部用に作った。
さらにその後も個人的な改良を加え続け、システムや研修構造そのものも作り替えているために、似て非なる変貌を遂げて今日に至っている。
 
部長層向けの上位コースの設定だか、やがて選抜管理職(社内企業塾)、課長層等へと対象階層を広げてきた。というか降りてきた。
 
今回のような管理職でもない30歳前の若い層にやることは、MBA教育でもない限り珍しいくらい、やっていてもなんだか違和感があった。
かつては、自分よりも遥かに年配者を相手にこのコースをしていたのに、真逆になってしまったとは・・・。 単純にこの年齢層なら別コースがあるが、付き合いのいきさつでこうなっている。
 
 それでも若い彼らがやれるからとって、決してコースが易しいわけではない。ようするに大変優秀な社員なのだ。理解度はめっぽう早い。通俗的にいうと出身大学が偏差値70クラスだから、仕事の分野が違って初めて学ぶことでも数期やるだけで分かってくれる・・・。集中力が違うことが良くわかる。女性も多い。
 
 若い故にゲーム性に没頭して勝ち負けにもこだわる人も多いが、計数理解度が高くプロセスを理解しているのでまったく構わない。立ったまま議論するなど、フットワークも軽い。
 一泊二日で5社編成、8サイクルの経営、中間決算と本決算が合計4回。ほぼタイムスケジュール通りに進む。相対的な競争なので赤字会社が出てきて、それはそれで楽しく夢中になっている。
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 株主総会用のドキュメントも手馴れて作るが、「在庫が多くてとか 支払い不足でとか」というように即物的な表現が多く、普遍的テーマに落とし込むには、さすがに年の功が足りない。まぁ、そこまで練れたらこちらの出番も無い。
 
 むかしの教科書レベルを今の時代はもっと若い人が学ぶように、とにもかくにも、時代は進化しているんだって改めて思った・・・

2016年8月11日 (木)

若手社員とビジネスゲーム研修事例

急がば回れのビジネスゲーム(経営シミュレーション)

丘の上からは遠くに伊豆半島がみえます。
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外の暑さに負けないくらい、研修室は若い社員の活気で熱いです。勝ち負けが目的では無いけれど、若い人はそれに拘ってやるのもイイです・・・
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一か月前から、課題図書(自著)とレポート問題を与え、研修スタートの朝に答え合わせします。 平均点86点はかなり良い。
もう一つ、シミュレーションの課題を前日に一時間半与えて、反転授業としてやります。実質二日レベルの濃さです。
 
5から6人で一つのチーム(会社)を編成。
時間的には5サイクル回せますが、じっくりと最後の内部討議とプレゼン準備やまとめをやりたいので、4サイクルで我慢。
とは言うものの、アンケートではもっとやりたいが多数・・・
 
 こんな感じでディスカッションしながらまとめをします。特定の人が作ったり限られたメンバーが議論するのではなく、自然と全員が一つにまとまるのがイイです。PowerPointスキルが高いことが前提です。
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発表は講師用と並列に二画面プロジェクターです。
ホワイトボードへの投影なので小さいけれど、スタイルは様になっています。
 
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『生産と販売のバランスを保つことの難しさ』なんて、とうのたつような事をサラッと言ってのけます、最近の若い人は・・・
 
 
満足度4.7、手62%、多期50%

2016年7月18日 (月)

リアルなビジネスゲームでなければ管理職は真剣になれない

経営全体観なのか財務数字なのかの悩みどころ

年商6千億円規模の企業の物流系管理職のみを集めたビジネスゲーム研修例。
何回もやっていて、一回の人数は20~30人前後と幅があります。30人位まで増えると議論に参加しにくい人が出やすいので、20人位が好ましいです。
グループ数は4~5チーム編成とし運営上、経営サイクルを回しやすくしています。

 
最近、なにやらビジネスゲームと冠した研修が増えた気がします。Webで見に行くと、カード型が多く、本来の伝統的内容とはやや異なります。「ビジネスゲーム」という語感とイメージが良いためか、その名を冠しています。
 
当ブログで紹介しているのは、伝統的な経営モデルで競争をしながら経営の学習をする研修事例ですから、そういった今風のスタイルにはやや違和感を持ちます。
大切なのは経営モデルにリアリティがあるか否かです。とりわけ管理職層を相手にする場合は必要です。でないと、「なんだゲームか」と言われます。
 
その必須要素として少し挙げると・・・
  • 単一製品×複数市場か複数製品×複数市場
  • 売上債権と仕入債務の有無
  • 製造業なら、材料、仕掛品、製品の形態変化
 
他にもありますが、特に下の二つはタイムラグの問題です。
タイムラグ機能が豊富にあるか否かはリアリティに直結し、経営の意思決定の難しさを演出します。「今、決めたことが時間のずれを伴って実現する」からこそ現実味を帯びるのです。
つまり『先を見る目』が要求されます。これが単調な現金決済モデルではお買物ゲームになってしまいます。
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ところで、一日コース(今回はRoboMaker)を管理職相手にやる場合は学習目的として二つの選択肢があります。(入門コースという位置づけですが、他のゲーム研修と比べたら難易度ははるかに高く、それでいて最低3~4サイクル実施)。
 
ザックリ、経営全体観の養成なのか財務(会計)学習なのかと言う点。経営教育としてのビジネスゲームですから、言わずもがなですが、一日コースでそこを重視しすぎるとテーマが広すぎて、なんとなくわかった気になるだけ。面白かったけれど、具体的な学習達成感が得られないという面もあり得ます。
 
実は管理職と言えども「会計面」が苦手の人が多いですから、計数教育を重視する場合もあります。そのレベルを素養として持っている管理職には「経営模擬演習」としてのビジネスゲームに没頭できます。その当たりの個人差は激しいです。

 で、今事例の会社では研修事務局からの建設的意見を取り入れながら、説明ドキュメントやスライド、シミュレーションのアウトプットなどを徹底的に改善し、知らない事(会計)をスムーズに学べるようにより改善することができました。
 
長くやっているとひとりよがりになりやすいものですが、開発講師としては大きな収穫でした。特にコア教材のF/Sシートに「勘定式」表現を徹底導入したのは正解でした。
 

2016年7月 2日 (土)

左側に外部プロジェクター画面があるときの拡張表示利用

画面の解像度の設定で、モニターをドラッグ&ドロップして位置を変える

発表者用プロジェクターは発表者の右手側に位置する方が、右利きの人には使い易いと思う。自然と体が右向きになれるから。

 
でも会議室や研修室では様々な事情でそうもいかない。慣れれば大したことはないけれど、図のような左側にある場合の拡張表示での利用はやや戸惑う。
 
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というのは、自分の作法ではWindowsのタスクバーは画面左側に置いているから・・・。タスクバーが画面下か上に置いてあれば、あまり違和感はないだろう。
 
使い方としては、外部モニタ(プロジェクター)をつないでから、Windowsキー+Pキーで拡張表示に切り替えておく。
 
また、Windowsのディスプレイ、画面の解像度のダイアログボックスで、次のようにディスプレイ表示の変更において、モニタ絵をマウスでドラッグ&ドロップして位置を変えればよい。
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(この図は上記のスクリーン図とは無関係のたんなる説明用)
 
複数画面が同時に使える拡張表示にしておくと、プロジェクター画面にはずーっと特定のPowerPointスライドを表示したり、デスクトップアイコンが表示されない壁紙だけのスッキリ表示にもできる。
 
そして、手元のPC画面では誰にも見られずに自由な作業ができるというわけだ。複製モードではこんな利用はできない。
意外と、こんな使い方を知らない人がいるようで、最近下の記事にアクセスが多い。というわけで、改めて先日の研修中に写真を撮っておいたわけ。
 
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2016年6月17日 (金)

素材メーカーの新任課長職へのビジネスゲーム(経営シミュレーション)研修

会計オンチを無くすための課長研修

 
決して、そんな狭隘な目的では無いですが、平たく言うとそんな面もあります。
小規模の会社経営に見立ててのシミュレーションを二日間みっちりやるので、繰り返しによる学習効果は高いものがあります。
 
日頃、計数慣れしていない人には敷居が高いです。生真面目な人は、いままでのキャリアが通用しない様な不安感を抱えながらシミュレーションに入ります。
でも、知っていて当たり前のテーマでもあり、次の部長職を視野に入れたら避けられないテーマなのです。
 
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定番の著書を使った会計の基礎教育を事前学習としてトライしてもらいます。真面目に取り組んでいたので、レポート問題の平均点は82点と高いです。
 
シミュレーションは二日間で7サイクル回して終わり。8サイクルもできるけど、初日の夜も使っているために、余裕をもって早めに終わります。
 
人数が少ないため三人で一つの会社となったグループもあり、少人数による意思決定はスムーズです。ただし議論が浅くなるのが欠点。やりたいことがやれて、イイという感想もあったりして、この辺りはトレードオフ。
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後半の管理会計では、DeskPCとNotePCの限界利益の違いとマーケティングコストでの評価ができたのが良かったです。会計だけでなく、在庫過不足と資金繰りや生産・販売・財務のバランスまで発展できたのはさすがに選ばれた管理職ですね。
 
ROEの分解式については、まとめの時にやりました。
連日、本物の株主総会が開かれている時期です。

2016年6月 5日 (日)

今のポジションよりも一つ・二つ上の視点で思考する経営シミュレーション研修

課長を現場マネージャから経営マネジャーへレベルアップさせる

 
やはりモチベーションが違うな、と改めて思う研修だった。それは事前学習をどれだけしてきたかで分かるのだが、ほぼ全員だった。
その理由は参加者が課長だからと言うだけではない。日常的に激しい競争をしている業界の管理職だからだと思う。
とにもかくにも、反転授業の意味があった。
 
今回は会社専用に作ったWebページからのダウンロードではなく、参加者全員へのメールにpdf添付して届ける方式だった。
 
 
 
対象者はサプライチェーンの中核をなす職場の課長クラス、忙しい人ばかりだ。朝、研修が始まる前に全員がPCを開いて黙々と仕事していたのは、異様な光景だった・・・
 
熱心な部長氏が来て、後方からずーっとオブザーブしていた。彼もノートPCで仕事をしながらも、手を休めては研修を見学するという、珍しい光景だった。
 
どんな目的でこの経営シミュレーション(ビジネスゲーム)をするのか、事前学習ガイドに書いておいたが、部長が挨拶でその点に触れており、実は彼に一番響いていたようなので、真意が伝わるのは嬉しいものだ。
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①経営に関する“数字”とその数字に関わる“言語”を理解し、ビジネスの標準語へと落とし込み、『数字に強い社風』創りにつなげる。
②生産・販売・財務(回収)という基本サイクルの体験から、ビジネス構造と利益が生まれるプロセスを学び、今よりも一つ・二つ上のポジションで思考する。
ということだ。
 
一つ目は「共通語」の方が良かったかも・・・。二つ目は、現場マネージャから経営マネージャへステップアップさせる、そのための橋頭保となる教育という意味。この辺りを、何度も何度もシミュレーションを繰り返しながら叩き込むというわけだ。受ける方も辛い、やる方は疲れる・・・
 
だが、実際は笑いの絶えない研修となった。これはビジネス経験が豊富でないと、笑えないような内容だからだ。
皆さん、久しぶりに大声で笑えたかもしれない。
ストレスが掛かるけれども、その分大きく緩むこともできるのが本コースの良い所であり、カードやゲーム盤のビジネスゲームとは奥行きが違う。
 
コース

2016年5月24日 (火)

コーポレートカラーの赤い部屋でのビジネスゲーム

生産系中堅社員層へのビジネスゲーム研修は定番コースのRoboMaker。

ゆっくり回して3サイクルをノルマと決めて臨みましたが、ピッチが上がって結局は4サイクルまで実施。この点は一安心しました。皆さん、熱心に学んでいました。
 
 
慣れてきたところで終るのは一日研修では仕方ないことです。
しかし、慣れる前に終わってしまう事は大問題・・・
一体何やったんだよーってね。
やはり4サイクル位やらないと「やった」という実感も少ないし、学習効果も得られません。シミュレーションとしても在庫ショートや資金ショートの醍醐味が有ります。
 
最後に、当社の連結損益計算書におけるコスト構造の特徴に一言触れました。
実は大企業と言えども、自社の決算をしげしげと見ている人などごく一部。せめて自分の給料と業務コスト位どこに含まれているかは知っておいて欲しいですね・・・
 
気になっていたことが有ったのでコメントしました。
最初はマーケティング費用が一番多いだろうと思っていたのですが、さにあらず。
販管費の中の最大費用は販売人件費でも広告宣伝費でもない。
運搬費。
その売上高比率にもビックリ。
運送業ですか・・・って言いたくなりますが、その中身は外部からは不明。
物流費は売上に比例する変動費的部分が多いけど、それだけではここまで膨らむのだろうか。
 
同一業界の他社を見ると、これまたコスト構造の特徴が違うようなので、運搬費はこの企業の特徴かもしれない。
 
粗利率の高い業界だなー、その分、マーケティングコストがかかるなーと10数年前に見ていたのですが、最近は業界全体の様相が変わっていることに驚きました。
かつてのような高収益は望むべくもありません。
 
2016/3月期決算の発表が相次いでいます。アベクロ金融政策の「賞味期限」は過ぎました・・・

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