追い払う畠山市長、招く畠山市長
来年12月に上尾市長選となる。
コロナ禍でいろんな商売がダメージを受けているが、駅前駐輪場の稼働率も低いようだ。3月から5月にかけては、在宅ワークによる鉄道利用者減だけでなく、高校が休みになってガラガラだった。
いまのところ畠山市長の目に見えた成果は、駅前放置自転車の一掃だろう。タダの駐輪場を廃止したから余計なお世話だと言いたい市民もいるが、上尾駅前名物の放置自転車を追い払ったのは大きい。景観が良くなった、歩行者の邪魔にならなくなったと言うより、もっと大きな効果があるとみる。
自転車盗難の激減になる。昨年秋からの一掃なので、まだ県警の犯罪統計データでは不明だが、2019年は540件だった。これはたぶん過去最低だろう。自転車盗の「ちょっと拝借」みたいな軽犯罪の経験はさらなる犯罪への引き金になりやすいから、この減少は貴重である。
なお、駐輪収容量を増やす政策と取り締まりの二つが定石だが、上尾市は後者、つまり脅迫型の取り締まりで減らした。放置利用者の多くは既存の駐輪場の空きへ流れたか、諦めたかの二つしか無い。監視見回りと撤去作業の費用に一体、何百万円を掛け続けたのかは不明だ。
いずれにしても丸広が三時間無料を二時間にして収益化を図ったように、駅前駐輪場経営には増収効果がでたはず。しかしコロナでそれどころではなくなった。今年、東口の踏切近くに24時間100円の駐輪場ができた。スイカ80%と書いてあるので80円なのか?、最安だと思う。デフレは止まらない・・・
最近、市役所職員が夕方の駅周辺で棒の先にスピーカーを付け、ムクドリを追い払っていた。
ムクドリが嫌う音を鳴らしていた。人間が聞いても嫌な音だ。捕まえて焼き鳥にできればよいが、そうもいかないので、「よその街へ行け」と追い払う。鷹匠を頼む例もあるが一日何万とタカそうだ。職員による人力作戦には残業代がかかるから、機材を商店街や住民に貸し出して彼らにやらせればと思うのだが・・・。なんでも公助はいかがなものかな。
でもムクドリは慣れるとどうなんだろう。厄介払いされた人間がまた戻って来るようなものじゃないだろうか。
丸山公園の池からは釣り人や鯉を追い払ったように、畠山さんはどうやら追い払う政策が得意なのである。しかし、朝日新聞には招く政策もあった。
広報あげおで宣伝している件だ。国際規格の屋内50mプール建設で、川口市と上尾市が誘致合戦と伝える。よそにあるのに埼玉県には無いから作れという。記事によれば、
県内水泳関係者にとって悲願とも。建設費は100億~300億円、年間数億円の維持費もかかる。10レーン50mプールで底が可動式、25mのサブプールもつくる。観客席は約3千。飛び込み競技用プール、トレーニング用の流水プールも設ける。泳法を解析するシステムや大型の映像装置などを導入し、最先端の技術を備えた施設を目指す。
これとは別に「スポーツ科学拠点施設」も建設し、身体能力の測定室、トレーニング室などを設け、アスリートの競技力向上の支援拠点としたい考えだ。
スポーツ団体には政治団体の顔もあるから、熱くまとまりやすく選挙に行く。大野知事の地盤は川口市だから昔の政治だと川口市になってしまうが、さいたま市の美園も候補らしい。
県内アクセスの公平性、県営プール跡地、他スポーツ施設との集積効果などで上尾市にアドバンテージがあると思うから、上尾市に決まっても、それは畠山市長や大島衆議員の手柄ではなく、単なる合理的判断に過ぎない。なお、一般用プールではないから、多くの県民からみれば理解は低いと思う。
記事の最後は、類似施設は横浜国際プール、習志野の国際総合水泳場、東京アクアティクスセンターなどライバルも多く、国際競技で使われることは稀だとのこと、クールだ。
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