カテゴリー「上尾市AKB事件」の37件の記事

2020年8月19日 (水)

上尾市議会の保守会派が分裂し、上尾同志会

上尾同志会の誕生と再び上尾を揺るがすマグマ

一昨年に新政クラブの看板を替えて生まれた時に「災の会」と揶揄したがその通りになった。お盆に分裂したのは先祖に報告するためだとしたら、伝統的な保守かもしれない。

直近、「彩の会」は9人だったが、大室さんと星野さん二人と七人に分れ、後者は上尾同志会と呼ぶ。会派名簿はこちら(議会)

上尾同志会 7人

 深山 孝、田島 純、原田 嘉明、尾花 瑛仁、新道 龍一、田中 一崇、渡辺 綱一

彩の会 3人

 小川 明仁、星野 良行、大室 尚

政策フォーラム 市民の声あげお 7人

共産党 5人 公明党 5人 その他 3人

会派には最低三人が必要なので小川さんは無会派からの出戻りとなった(目まぐるしい人だ)。三人は元々、新政クラブのメンバーである。なお、一般質問を滅多にやらなくても議員が務まる技を持つ渡辺さんが若者側についたのは意外であり、やや見直した。あっちには威張り過ぎる人がいたのだろうか…

ちなみに分裂理由はどこにも書いていない(笑)。

若手系と古参に分かれた感じなので政策方針ではなく、組織運営を巡ってかもしれない、つまり風通しの良さだろう。

というのは、W逮捕事件で田中議長が失脚し、その後に「俺の番だ」とばかりに団長になったり議長になったりして、わが世の春を謳歌しようと市長室で一発かまして予算に口を挟むなど、目に余る振る舞いをした人も去年のブロック塀事件(AKB事件)で墓穴を掘った。その後に、最大会派である上尾保守系議員団(※)のトップの椅子が巡ってきたのが大室さんであり、議長の座を得た。(※あれは保守とは呼ばない、という保守系市民もいる)

議長ポストは、上尾では前任者の自滅で棚ぼた式に決まるのだ。そういう人は 俺が決め、仲間を採決時の起立要員にする。

新会派「上尾同志会」の代表は深山さんだが、誰が見ても中核は尾花さんだろう。

名前の由来は上尾政治の古い歴史から来ているらしい、と聞くと復古調だが、ネーミングの相談をしてくれたなら、「アッピーの会」を勧めた。これからは子供のハートをつかむのが大事だ。なにせ、老人や大人たちが消費(浪費に近い)した負債は彼らが背負うのだから。

それはともかく、5会派になって7人が最大なので二つの会派だけでは何も決められなくなった。多数派工作が必要になるわけで、他会派との折衝力が無いと回らない。普通に考えると、難しい話の出来る人でないと務まらないが、政策よりも互いの好き嫌いが優先してしまうと新しい学級崩壊の始まりかもしれない。そうなると市側も狡猾に振る舞い、知恵の無い会派はエサで行政に丸め込まれるという警戒も必要だろう。

もう一つの7人会派が真ん中を「」で区切っているのは、夫婦別姓みたいにいつでも別れられる準備に見える。きっと中央政界の立憲と国民の合流問題の影響を受けるし、選挙互助会的な議員には一年後の市長選が影響するかもしれない。

●九月議会よりも公取の成果が気になる。

コロナ問題は2-3年は続くだろうし、自治体がやれることは限られる。議員報酬の削減を期待したが旅行費600万円カットで自慢とは情けない。

気になるのは上尾市内でコロナ入院患者のベット数は幾つだろうか。10人位のクラスターが発生したら市外入院だろうか。今は3500人に一人であり確率的にはとても小さいが、かかった人にとっては100%なのである。

しかし市民ではなく市政にとって最も怖いのは、もう一度世間の恥に晒されることだろう。

ブロック塀不正事件には官製談合の疑いありということで公正取引委員会に通知している(はずだ)。キーマンは議会調査ではそんな事は前からやっていた風な発言を平気でした。一人で罪を被るよりも道連れを選ぶなら、時効前の過去案件まで精査されるだろう。

となればコロナどころではない。

官民関係者の逃げ得を許さないのは歓迎する。

 

関連 今ごろ、二人の降格処分と官製談合の自認

 

2020年7月 8日 (水)

畠山市長が部下に払わせた請求書

前記事 府中市は逮捕、上尾市は放免の不条理

トップが責任逃れして平気なのは、選んだ人達に比例する?

 ブロック塀の公金不正事件(上尾AKB事件)が判明して一年になるが、うやむやで終わらせたい市長と市議会の姿勢を改めて指摘しよう。

経過 2019年7/1日に住民監査請求をだし、8月末に請求内容がほぼ認められ、監査委員から遅延損害金69810円を市に収めよとの勧告がでた。その後、カネは納付されたため住民監査請求としては完了した。
その勧告を受けた市が、当該者に送った請求書が こちら(pdf) である。簡素なものだが多くの問題点を指摘したい。

 追記 スマホでpdf開けない方用に 下図を参照。

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文書起案の「」とは都市整備部の道路課である。不正の舞台になった部門に後始末的な本件を負わせたことから、一部門内のことに矮小化していると言える。より上位か独立した部門が担うのがフツーである。

●本文の前段部は勧告文の引用だ。大事なのは勧告書は相手を「市長及び関係職員」とした点。畠山市長と当時のH部長、M課長の三人を想定した連帯責任を問うている。仮にH部長らの単独行為であったとしても、監督責任としての市長の責任が逃れないのは世間の常識だから、この勧告は真っ当である。

●二段目の「つきましては」からが畠山市長の結論であり、そこには下記の通り請求とあるだけ。

●誰に請求したかと言うと、請求書はH様とM様の二人に同じものを送付し、畠山市長は含まれていないのだ。

 ボク知らないよ、「あんたら払ってね」というわけだが、勧告を市長がどう判断するかは裁量の範囲らしく、地方自治法の中では可能とのこと。例えば、損害金の額を少なくすることもできる。いくらテクニカルにはそれが可能でも、よく恥ずかしくないのものだ。

 早い話、監査委員は「市長ら」にカネを払えと勧告したが、畠山稔市長は部下だけに押し付けたわけだ。

 実際、別々に請求したため二人から別々に満額が納付された。先に納付した時点で本件請求は消滅するため、後からの人には後日返金している。銀行振込料を上尾市が払ってまで(笑)。その数百円を、はした金と笑ってはいけない。請求書の宛名を連名にすればこんなバカな二次被害は起きなかったと思うよ。

 ようは、市長は公金不正支出の具体的な責任を取らず、勧告を拒んだ理由さえ説明できない。

彼は、同時期の2019/9月議会で、議案51を提案している

提案理由 小敷谷地内フェンスブロック擁壁撤去・新設工事における不適正な事務執行の管理監督責任を明らかにするため、市長及び副市長の給与を減額したいので、この案を提出する。

内容は10月から三か月、市長給与は10%カット、副市長は二か月、10%カットである。 

 9月の市議会で否決された理由は、(全貌不明のため)まだ処分は早すぎるというものであり、続く百条委員会が終わった12月議会では、「それでは手ぬるい」という理由だった(これは推測)。理由はともあれ、その後は宙に浮いたまま、先日の6月議会にも市長提案は無い。

 大事なので繰り返すが、贈収賄W逮捕事件後の信頼回復策を練っている最中に起きた大騒動なのに、当の畠山市長は明確な自己処分(責任)をとらないで一年がたつ

  実は、現職員のみが降格処分を受けた。

 市長を降格させる事はできないから、それに近い矯正力が彼の支持者達から起きるのが産みの親の責任だが、トンと聞いたことが無い。産んだら関心が無いのは育児放棄になるが、まさか話が難しくて理解できないとしたらヤバいね。 

 先日の6月議会での市長給与カット(30%を三か月、こちらの記事)はコロナ関連であり、もっと厳しい他市長もいる。

 彼にとって幸いなのは上尾市議会から追及の手が無いこと。市議会が議員提案で市長給与カットを迫らない理由は選挙でもう済んだことにしたいためか、或いは、今もちだすとコロナ対策で議員報酬をカットしていない自分らが逆目立ちするのを恐れたのか、その辺りは分からない。

 議会を休んでも失職しないのが議員特権、兼業も可なので報酬カットしても他で働く能力のある人達だから、生活に困ることは無い。さいたま市議会並みにやれぱ市民から評価されるのに、もったいないことだ。

 参考 さいたま市は議長20%、副議長15%、議員10%で、6月1日から来年3月31日まで、減額総額は約5千万円

 

2020年6月11日 (木)

府中市は逮捕、上尾市は放免の不条理

府中市よりも悪質な上尾市の不正が事件化されない理由

以下はNHKニュースより要約  かまちょ図書館ともシンクロ記事

6/2、府中市の公園や道路工事をめぐり、市幹部が最低制限価格を市議会議員を通じて業者に漏らした容疑で6人が官製談合防止法違反や入札妨害で逮捕された。
府中市役所の都市整備部(元部長)、塚田雅司容疑者(56)、市議会の村木茂議員(73歳、5期目)、臼井克寿議員(44歳、3期目)共に自民党会派。業者は土木工事の二人と造園工事の一人。

図は産経新聞6/9より


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1.いきさつ

高野律雄市長によると、問題の2件の工事の入札が行われた後、最低制限価格と入札価格が近いことを別の職員が不審に思い、市が内部調査を進めようとしていたところ、去年9月、副市長に対して参事から『情報を漏らした』と報告があった。本人から退職願いの提出を受け市として警視庁の捜査に協力した。

・塚田参事(逮捕時の肩書)は「議員2人からそれぞれ入札情報を教えてほしいと電話で言われた」と、市調査で説明した。塚田参事と二人の議員と業者の間では入札の直前に電話やメールのやり取りが行われている。

・漏らした理由は「東京オリンピックによる工事価格の高騰で予定価格内に落札しないケースが多かった。工事が順調に進まないことを危惧した」と。
 (上の産経記事は、捜査関係者は「何かしら実質的な見返りがあった」とみており、供述内容を疑問視、と伝える)

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・一部は東京オリンピックで使われる道路で、入札価格は5454万8952円で最低制限価格と同額だった。もう1つの公園の整備工事は、入札価格が1億1220万4080円で最低制限価格より9円高いだけだった

産経新聞6/3 …市が職員や退職者に行った聞き取りでは「市議らから情報を求められたことがあるが教えなかった」との回答があったという。

ここまで読むと、府中市役所には正常な職員がいたことになるが、市長については

村木市議は今年1月、市長選挙で高野市長の選対本部長を務めており、高野市長はこの点について「(村木市議の不正行為を)知ってはいたが、捜査の結果もわからないので(選対本部長を)お願いした」。(朝日新聞より)

2. 対比

公共契約における不正は「競争入札での談合」と「随意契約での癒着」が定石という。そして発注側(職員)がグルになる。

上尾市のAKB事件(ブロック塀事件)は、地元権力者とタカリ議員(=建設業者)と無能な市役所管理職という三者が上尾市役所都市整備部を舞台に行なわれた。府中市と対比してみよう。

府中市は、最低制限価格を教えたという典型例だから事件化された。

上尾市は、実力者らの威圧的要求(第1の不正)に端を発した「私有地内工事」(公金で肩代りという第2の不正)なので、一般競争入札では世間にバレるから、隠すために議員業者を中心にした随意契約とし(第3の不正) 、7分割に少額化して庁内の検査部門からも隠す(第4の不正)という、不正に不正を重ねた手口である。参考: 図書館に7連勝の表

それだけではなく、この不正が(W逮捕後の信頼回復途上にある)市役所と、(会派団長、議長支配の)市議会という無節操な土壌から生まれたことを合わせると、その悪質さにおいては、府中など比ではない

だが 事件化されない。

府中市では他職員がヘンだと気付いたことが突破口になったが、上尾市の関係職員らは保身を優先し※、外部からの告発で発覚した。 ※村八分の町

府中市長は逮捕議員の支援を受けながら当選した。上尾市長は市長選での公式支援は無いものの、背後では彼らから応援を受けていたという噂さはある。

府中市の元部長は逮捕姿をテレビに撮られ、有罪ならば懲戒免職になるが、上尾市の元部長は発覚直前に定年となり満額退職金※をもらって、再就職先も市の関係先である。元課長は翌年に(市長任命で)部長昇進※しているが本件露呈により降格処分となった (甘い処分について)。
参考 H29年度退職者の平均額は2350万円。昇格試験のない上尾の人事は情実である。

 

3.なぜ、府中市では逮捕され、上尾市は無罪放免なのか?

 

あっちは刑務所があり、こっちは低いブロック塀だから。

 

そうでないと思いたい。

法的な面は分からないが、文末の例を読む限りは可能だと思う。埼玉県警よ、しっかりしろ。

悔やまれるのは、外部告発を受けた市議は、議会で解決を目指すよりも、多少の材料を集めてから公金不正支出として上尾警察に相談すべきだったかもしれない。或いは、府中市長のように、畠山市長は職員から確認した後に警察へ行くべきだったかもしれない。彼ら(畠山・松澤)がそうしなかったのは、小さく収めたかっただけかもしれない。

世間は、この街の不正やレベルの低さに慣れすぎてしまい、本件を矮小化したかもしれない。※

また、バカな奴が バカな事をしていると。

※ 北上尾駅汚職事件16人退職、市長議長W逮捕など

 

関連

6/8に、府中市HPに概要と記者会見録がきちんとでた。※家宅捜索は、職員課、法制文書課、契約課、議会事務局、出納課、道路課、公園緑地課で行われた。

違法な例

・官製談合で萩市課長逮捕、随意契約の情報を業者に漏らした

・南国市の前副市長逮捕、随意契約の情報を特定業者に漏らした

上尾市例が違法となる可能性 「随意契約」危ないですよ?「分割発注」じゃないですか?より引用 

指摘内容は、「一般競争入札を逃れるため、意図的に契約書類を分割し、特定の企業と随意契約を行った。業者との癒着も疑われ、適正な契約手続きとは認められない」となります。

 

 

 

2020年2月 1日 (土)

今ごろ、二人の降格処分と官製談合の自認

前記事のつづき 処分について加筆。

当該職員については、本件懲戒処分のほか、令和2年2月1日付にて次長級への分限降任処分を行う。

ようやく発表された。

1/31 市のHPはこちら(下にコピーした) テレ玉ニュースはこちら


処分1


1 所属名   都市整備部

2 職位   部長

3 年齢   54 歳

4 性別   男性

5 処分年月日   令和2年1月31日

6 処分内容   停職1月 令和2年2月1日から令和2年2月29日まで

7 事件の概要

 都市整備部次長兼道路課長の職にあった平成30年度当時、元都市整備部長、元都市整備部次長とともに、元市長が所有する土地のブロック塀などを公費で撤去・新設するという不適切な工事に関与していたことが認められる。本件工事については、そもそも上尾市が行う必要性と相当性はなかったにもかかわらず、当時の市議会議員や元市長である地権者への過剰な配慮によってその実施が決定され、被処分者は、元都市整備部長の最終的な意思決定を押し留めなかった。
 また、被処分者は、競争入札を回避するため、工事を分割して随意契約により工事請負契約を締結することを企画・決定したことが認められる。
 これらの行為は、地方公務員法第32条に定める法令等に従う義務及び同法第33条に定める信用失墜行為の禁止に違反する全体の奉仕者たるにふさわしくない非行であり、上尾市職員全体の信用を失墜させた。
 

 当該職員については、本件懲戒処分のほか、令和2年2月1日付にて次長級への分限降任処分を行う。


処分2

1 所属名   出納室

2 職位   会計管理者

3 年齢   56 歳

4 性別   男性

5 処分年月日   令和2年1月31日

6 処分内容   戒告

7 事件の概要

 都市整備部次長の職にあった平成30年度当時、元市長が所有する土地のブロック塀などを公費で撤去・新設した工事は、市が行う必要性と相当性はなかったが、当時の市議会議員や元市長である地権者への過剰な配慮によって、その実施が決定されたことが認められる。
 被処分者は、当時の都市整備部長や次長兼道路課長とともに、市議会議員との打ち合わせに出席するなどの事実もある中、元市長や当時の市議会議員の意図を知っていたにもかかわらず、これらの決定について何ら行動することなく、黙認したことが認められ、このことは、上尾市組織規則に「部長を助け、部の事務を調整する」と規定されている次長の職責を果たしていなかったものである。
 これらの行為は、地方公務員法第32条に定める法令等に従う義務及び同法第33条に定める信用失墜行為の禁止に違反する全体の奉仕者たるにふさわしくない非行であり、上尾市職員全体の信用を失墜させた。

 


上の市hpは懲戒処分例規集へリンクを貼っているが、何処に抵触したかを示さない。実際は下記に該当のよう。

(14)不適正な事務処理
事務処理に適正さを欠き、公務の運営に重大な支障を与え、又は市民等に重大な損害を与えた職員は、停職、減給又は戒告とする。

停職は一か月、部長から次長級への分限降任処分とあるので、最上級7から6級へ降格となる。こちらの級別給料では級内の最低値でみると、月3万円の減給とでる。なお、これは給与ではない。給与=給料+諸手当である(諸手当を入れると多分1.6倍かな)。給与+賞与で年収になる。

6級 329,300円
7級 358,800円

停職一か月はその期の賞与に響き、退職金や年金にも少し影響する。

さて、処分は適切なのか、という素朴な疑問がある。
例えば、昨年6月の事件発覚後から今日まではその地位(部長待遇と給与)に甘んじていたわけだから、審査が遅れるほど有利である。それから、辞めた人は?

HPでは「上尾市職員全体の信用を失墜させた。」と断罪するが、意思決定の遅い上尾市長は「上尾市民の信頼を失墜させた」とまでは書けないだろうから、ここに書いておく。

なお、降格処分により人事異動が発生し、ポストに恵まれる人もいる。それから、市長と副市長の一割減給を三か月という案は宙に浮いたまま、のろまな市議会が臨時会を開くこともなく三月になり、(正しくは知らないが)副市長が三月末で辞めちゃったら・・・そして、無傷なのは退職済みの前H部長なのだから、公務員の世界は逃げ得と思われかねない('ω')。

 

そして、あんなに我々が住民監査請求の前後で「官製談合」だと言い続けてきたことを、ほとぼりが冷めつつあるこのタイミングでようやく認めた。

●毎日新聞1/31より

・・・上尾市は公共事業入札適正化法に基づき、この問題を近く公正取引委員会に通知する方針を固めた。・・・同法では、国の省庁や自治体など公共事業の発注機関に対し、入札談合を疑う事態があった場合に公取委員に通知することを義務付けている。

市議会のあの三人の告発内容よりもこちらが本丸だけど、今頃では・・・

 

●関連 北上尾駅建設を巡り上尾市役所を舞台とした贈収賄、恐喝騒動

 

2020年1月29日 (水)

公金不正に加担した職員への懲戒審査の結果は?

1/30 懲戒審査は始まったが、結論が出ていないらしい。人事異動に合わせるか(^-^?)

2/1 結果はこちら


 

公金不正の裏工作を担当した課長は、見て見ぬふりの組織では年功序列で無事部長に昇格し、バレたら素直に認めたものの半年も部長職にいられる。上司の元部長に至っては満額退職金と再雇用職場まで用意されて、おとがめなしである。

将来不安にさいなまれる民間シニアから見たら、恐ろしいことだろう。

世間の関心が薄れた頃、1/27にようやく懲戒審査が始まったと産経新聞が伝える(以下引用)。しかし、その事と結果は市HPにはない。

上尾市、公費負担問題で懲戒審査委27日実施
 上尾市が新井弘治元市長のブロック塀などの工事費を公費で負担していた問題をめぐり、施工を決定した市職員に対する懲戒審査委員会が週明けの27日に開かれることが23日、関係者への取材でわかった。
 懲戒審査の対象は当時の都市整備部次長と道路課長。市は昨年8月にまとめた調査報告書で、工事を要請した新井元市長らに対し、次長らの「特別な配慮」が働いた結果、施工に至ったと認定している。



 一連の問題の真相究明に向けて審議していた市議会百条委員会も昨年末、調査報告書を公表。「市職員と議員間で斡旋(あっせん)と過剰な配慮に基づき、引き起こされた」と断定し、次長らに関しては「市職員としての責任を放棄した」と痛烈に批判していた。
 畠山稔市長はこれまで、関係した市職員の処分について百条委の「結論待ち」との認識を示していた。


1989年のバブル期、上尾高校の移転とJR北上尾駅建設を巡る贈収賄事件では、上尾市役所から部長級ら46人が県警の求めに応じて出頭したのは9月の事である。その二か月後の11月には16人を退職処分にしている。

AKB事件に本当に贈収賄が無かったのかは藪の中、そして右翼まで登場した北上尾駅事件よりもスケールは小さいけれど腐敗のDNAは生きている。自浄作用に至ってはもっと劣化していた。

それもこれもトップが愚鈍だからだが、関わらない方が良いという既得権益者が庁内や議会にたくさんいるためだろう。

 

 

2020年1月15日 (水)

ガイドラインでは飲酒運転を防げない

終わりなきブロック塀事件

 市議会では百条委員会を経て、三つの(本筋とは遠い)細事な告発で終わった。大山鳴動して"鼠"三匹という感じだ。そもそも無関心市では「大山鳴動」とはオーバーだが、検察は一匹くらい"お灸を据えて"ね (^-^?)

 そして、事件で露呈した上尾市の随意契約基準の甘さには、ようやく「ガイドライン」を作った。しかし23万人いても、中身をチェックできる市民はこちらを除いていないとは情けないなお、私的には次のp16内容を問題視する。

(3)市内業者等の優先的選定について
随意契約であっても、競争入札参加資格者名簿に登載された者から選定します。地元企業の育成及び地域経済活性化を図るため、原則として市内業者を優先して選定してください。

⇒ 今回の恥ずべき事件の反省ならば、地元優先はダメ。談合は仲間意識から生まれ、育成という美しい言葉の裏で怠惰がはびこる。行政も市内業者も競争によって成長せよ。参考 都内から珠玉なメール

 さて、昨夏の住民監査請求は「行為そのものが違法である」を争点とし、我々が勧告勝利を収め、返金もされて終わった。その時は、工事費700万円の適否を問うたわけでは無く、その後は市議選へと展開したのでスルーしていたが、傷口を掘り返すように書いてみよう。

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朝日新聞の写真で分かるように、小敷谷のグラウンドのブロック塀工事は直線の単調な案件だ。事件後、正直な業者に見積もりの検証をしてもらえば良いものの、上尾市はそれをしたのか。

700万円はボロ儲けを企んだ金額。

ご存知のように登場人物がヘンな人ばかりだから、入口は愚劣、中は偽装、出口の数字は粉飾である。こちらのサイトの単価例を参考に見積もると不完全ながらも360万円と出た。

長さ85m×0.95(4~5段)=面積76.5㎡
  単価・円 金額
布基礎 9,000 688,500
ブロック積 9,000 688,500
運搬費 一割として 137,700
諸経費 上記一割として 151,470
残土処理費等 不明  
1設置工事合計 ¥1,666,170
基礎の撤去 2,500 191,250
塀の撤去 3,000 229,500
2撤去合計 ¥420,750
3フェンスは不明なので仮 ¥1,500,000
総額 3,586,920

上尾では、この程度の金額ならば2倍見積もりは普通なの?(商工経営者からは技術職員のレベルの低さを嘆く声を聞いている)。

 美創の相見積もりは同業他社を巻き込んだ、上尾市都市整備部お墨付きの手口だったことは判明済みだから、実態は官製談合なのだ。冒頭の告発の一つからでも本丸へ展開しないと警察のメンツは無いと思う…。

上で述べた上尾市随意契約ガイドライン」に対しては、企業での経験あるかまちょ図書館長から酷評されている。仏作って魂入れず」ってとこだろう。

 そもそも、「ガイドライン如きを作って業務レベルが上がる」というのは、元々ポテンシャルが高い組織に限った話しなのだ。彼らが作るべきは別にある。

 どんなルールも、不正の前には弱い。

 タカリ屋に協力したことがバレてから「圧力を感じた」と自白したものの、当事者は未だに部長職に留る。前任部長に至っては無傷の退職金で逃げ得だ。この上尾市役所の「身内に甘い体質」こそが元凶なのに市議会も無策ではないか。

 上尾市の懲罰規定のどこに抵触したのか不明だが、公金不正支出を手伝っても、鉄板組織であることを若い職員に教えた。Business_kubi

だが、貴方の会社ならクビだろう。

 作るべきは、懲罰規定の厳罰化なのだ。

 ガイドラインよりも効果がある。

飲酒運転が減ったじゃないか。

 

 

2019年12月 7日 (土)

見出しは踊り、委員会は終わり?

各新聞で報道されているが、産経記事をメールにて送ってくれた方がいたので掲載。

他紙よりも詳しい。ちなみに昔担当していた記者は替わったよう。

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●朝日新聞はかまちょ図書館、埼玉新聞はこちら●追記 ヤフー配信には非ローカルなコメント欄あり。

ブロック塀不正事件の解明としては、W告発の内容はとても小さい。しかし元と現市長へのW告発だから、百条委員会はここまでやりました、という幕引き成果なのだろうか。12月議会24日の本会議で採決という。

畠山さんは告発されても「本件と関係ないことで、店に迷惑がかかるから話さなかっただけ」という口の堅さとして、(支持者には)ある種の美談として伝播するかもしれない。それにしても古い留守電を消さないで残すのは何という用心深さか。

ところで、不正を働いた課長(本人は認めた)が部長に昇進し、発覚後半年たってもその待遇にあること自体が異様(または無能)である。辞め得の人も含めて…。

選挙も終わり、二つの告発を契機に警察は動くのだろうか。実はそっちの方が関係者として6月以来の関心事である。

彼らは議会を注視している。

 

 

2019年11月12日 (火)

上尾市民必見、注目の大友レポートを推奨

以前と比べたら、このブログは上尾市政の観察をサボっていますが、その代り、リアルな上尾市民や街の喜怒哀楽をどぶ板で見て回っています。見ず知らずの人と話をし、半信半疑の情報を咀嚼しています。

でも、その内容は書けません。( ゚Д゚)

 

そんな折、80歳過ぎ後期高齢者の方がブログで健筆をふるっています。

上尾市議会の百条委員会の傍聴記、それも参考人2、証人8の10人分という超大作。

・・・畠山市長「2月に、チラシを見て知った」・・・

●是非、こちらの大友レポートへどうぞ

行政にはできない仕事です。

 

ただし、コメント欄にひらがな名をみると 何処の小学校かと?

硬派な中身とは対照的杉…(>_<)

 

 

2019年10月26日 (土)

上尾市議会の証人喚問、藪の中から塀の中へ

前記事、元市長さんのつづき

●末尾に追記あり

ここ二日間、上尾市議会では百条委員会が開かれたが、その案内文は、翌日にはHPから消されて、やっていたのかすら分からない。

市役所内の組織によっては、告知すらしない部門もあれば、告知しても終わったらすぐに消すか、どこかのカテゴリーに入れてしまい、不明となる。

かまちょ図書館では25と26日の朝日新聞記事を引用して書かれている。『どちらが嘘つきか知らないが、百条委員会も安く見られたものだ。』と、多くの市民の感想と一致するだろう。

しかし下の産経新聞は朝日よりも突っ込んだ書き方で必読かも知れない。でも、畠山市長は明確に断ったとは言っていなかったと思う。

上尾公費問題 畠山市長「何度も断った」 4人を証人喚問

上尾市に関する配信記事はYahoo!ニュースで、上尾市と検索すると便利。

こちらへ

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追記 

産経記事では、畠山市長は「新井元市長からの工事の要望は何度もお断りした」とある。

昨日、そう証言したのならば、偽証罪にならないだろうか。

実は本件が露呈した議会での答弁(こちらの記事)では、「お断りした」とは答えていない。「返事をしていない」と答えている。この記事で私が指摘したのは、畠山さんの良く言えば人柄の良さ、裏返せば八方美人的な曖昧な振る舞い(面と向かって断れない態度)が付け入るスキを与えたようにみえる。

私有地で何カ月も工事をしているのに、誰がなんでやっているのか知らないという人も含めたら、ウソつきは何代続いたことになるのか、埼玉県USO市。

この証言録は12月議会の終わり頃らしい。市民のガス抜き目的ではないけど、それが彼らの業務スピードだ。

 

2019年10月24日 (木)

上尾市議会証人喚問の一番手は新井弘治元市長さん

本日から第2委員会室で小敷谷地内フェンスブロック擁壁撤去・新設工事の経緯に関する 調査特別委員会 が開かれた。

こちら

新井元市長への証人喚問から始まった。一時間傍聴した、といっても別室でモニターを見る形。30人位が傍聴に来た。事務局や市職員らも10人くらいいた。

本会議場でやらないのは、特定集団が来たりヤジを飛ばされたりの運営のためという。ネット中継しないのは、前者の証言を見て、後者の証言に影響を与えるリスクのためという。ネットで録画公開は議事録が出来てから載せるので12月になる。

守る会ニュースにも書いたが、証人喚問の核心は畠山市長の関与だと思う。しかし黒沢映画「羅生門」のように、食い違う(自分に都合の良い)証言に翻弄されて「藪の中」となることを危惧する。

構図としては、元市長と議員が圧力をかけてやらせた、というものと、市が(そんたくして)勝手にやった、というもの。後者はさらに書くと、畠山市長の関与があったらしい、というのと職員らが勝手にやった、という対立になる。

つまりだんだん矮小化されていくわけだ。

内容は、元市長に遠慮する質問者とそうでない質問者に分れていた。証言によると、こんな感じになるだろう。

 上尾市からは やるとも やらないとも 聴いていない。ただ(通学路で危険だから)市の負担でやってほしいとしか言っていない。

 家の前で工事をしていたのは、(自分は)家に出入りするから知っていたが、 だれが工事をしていたかかは知らない。(傍聴席はどっと失笑)

 市の負担でやったことは後から知った。新聞で市がやったことを知り驚いたとも?

 私有地で工事していたのに、工事業者に 話を聞いたり、注意したことはなかったようだ。

 工事前の古い状態については、ブロック塀の上にフェンスが載っている と主張したが、現場の写真を見せられて、それは認識違いだったとなった。

 700万円をあとではらったのは、自分は払う必要ないと思ったが、息子が公職であり、弁護士と相談してきめた。

 

この後は、元課長の証言だが、彼は既に多くを話しているし、声も小さくて聴き取りにくいので、離席した。

 

 

 

 

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