みどり公園課の美人投票の下に隠れた真実
それは誠実なのか、ヤブヘビなのか?
追記 赤池から緑池へ 季節を楽しませる丸山公園。次は黄色かな(公園課のインスタ映えです)。
こんなの「誘導尋問」だと上尾オンブズマンの館で書かれ、「誘導尋問にも値しないアホなアンケート」とかまちょ図書館で酷評されているのが、上尾市みどり公園課のアンケート報告である。
どんなものかと見に行けば、9/7付けで2つのアンケート報告があった。シンプルなので見れば分かることだが、前にも図書館部門のお粗末アンケートなどを見ているせいか、あまり驚かなかった。
でも、否応なしに目に入るのは昨年12月のシールアンケート。公園でやっても街頭インタビューと称し、たった十人しか書いてもらえないコメント文をグラフで演出したり、この程度を半年も過ぎて公開していた。小さな仕事を大きく見せたい体質なのだろう。
ところが、ビックリした結果がそこにあった。なぜ、二つのブログが扱わなかったのかは不明だが、三番煎じにならないから書いてみる。でもその前に、「どちらの池がいいですか」という"愚問"に寄り道しよう。
上のシールアンケートの写真は見にくいが説明文(下にコピー)を読めば、Aにネガティブ、Bにポジティブな事を並べている。これでは左のAは8%、右のBが92%となっても不思議はない。安っぽい美人投票になっていた。
ちなみに、元文をひねって「どちらの市役所がいいですか」を創作した。皮肉ではなく真実性を入れているので駅頭か庁内でやってほしいものだ。
どちらの池がいいですか? | どちらの市役所がいいですか? | |
Aの説明 | 水草がない池 | 不正のある役所 |
外来種のコイが泳ぐ池 | ゴマすりが泳ぐ役所 | |
釣りができる池 | 楽ができる役所 | |
池への外来魚の放流 | 役所への裏口入職者の放流 | |
ルアーを飲み込んだアオサギ | 高給を飲み込んだクロサギ | |
Bの説明 | 水草が豊富な池 | やる気が豊富な役所 |
子育てをするカイツブリ | 部下を育てる管理職 | |
カイツブリのヒナが観察できる池 | 人事評価が客観的である役所 | |
水草のなかで日光浴をするスッポン | 市民から称賛を浴びる幹部職 | |
水草にとまるイトトンボ | 困った市民へ直行する職員 | |
在来種のオイカワの群れ | 縁故採用ではない職員の群れ |
ここから本題に入る。
上のバカバカしさに隠れてしまうのが、二つ目のアンケートのQ4である。
Q4.上尾市都市公園条例では、魚類の捕獲および殺傷は禁止されておりますので、「かいぼり」を機に、釣りはご遠慮いただくようお願いしていきますが、釣り禁止についてどう思いますか?
68%が反対(悪い+すごく悪い)、賛成は14%に過ぎない。回答数:456
「釣り禁止」に反対が三分の二以上という結果に当局は頭を抱えたとしたら、ヤブヘビなアンケートになったわけだ。なお、Q4とシールアンケートの結果に矛盾点があるのは、後者の中身にムリがあるためだから気にする必要はない。
振り返ると、逮捕市長の上平新図書館や逮捕議長のパークゴルフ場の時にはこれほど素直に民意を聞くことは無かった。だから画期的なことである。
シールアンケートは素人の集客芸として笑えばよい。Q4の結果が全てなのだ。
●10月からの本格的なアンケートに参加できるか?
みどり公園課は「大池のかいぼり事業」を検証するために10~11月に市民アンケートをする。
先日の倫理条例のパブリックコメントに74人も応じたのは共産党の催促運動による面があっただろう(チラシも来たし、当コメントにも催促が来た)。釣り問題は日常的だから党派に拘わらずに広く参加を働きかけたいのだが・・。
設問に釣りの是非を入れない事やアトランダムによる公平性と称して問題意識の高い市民を希薄化する抽選方式を採るという手口もあるだろう(施設課の例)。輪をかけて市議会も問題意識に欠けている。
どんな形式にせよ、釣り禁止という市条例を知りながら丸山公園では「釣り推奨策」をとって市民レジャーを優先してきたことは事実であり、そうなった事情説明と陳謝を不問にして、市民に問うてはならない。
市民の無知に付け込み、自らの過失を奇麗ごとで覆い隠すやり方は自己保身であり、公務員とは言えない。倫理条例違反第一号となるだろう。
畠山さんは悩むことは無い。
条文にちょっと筆を加えて現実家になればよい。
「ただし特定場所では釣りを認め、その場所における規則に従う事」とか。
人工池の魚に選挙権は無い。
釣り愛好家たちに運営を手伝わせたらよい。
タダでも参加するだろう。
最近のコメント