カテゴリー「学問・資格」の45件の記事

2019年5月 5日 (日)

同じ図書館を扱いながら、この差はどこにある

上平新図書館(複合施設)は今年度中には完成予定だった

 ある方から、二つの記事を頂いたので紹介します。図書館問題に理解を寄せるだけでなく、自然保護活動や障碍者支援にも勤しみ、畠山市長とも少なからず親交のある80歳過ぎの方です。上尾には議員や職員よりも優れた高齢者がたくさんいます。 

(1) 泉大津市は駅前ビルへ、市長が27分間、シナリオを見ることも無くカメラ目線で動画配信

 記事より:  いま図書館は、本を読み、借りる場所から、地域の情報センター・・・、まさに地域のコミュニティの核になってきている。大阪府泉大津市では、現図書館を駅前ビル4階に移転し、・・・実施設計プロポーザルの公募を開始した・・・。そして市長自らプレゼンテーション動画を配信・・・。

 記事はクリックで拡大。

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(2)大田市は駅前に美術館と図書館が絡み合うユニークな施設を建設。予想の三倍の来館人数

東武伊勢崎線の太田駅前に三階建ての施設を二年前に建設した。当初はフロアで分離するつもりが、ワークショップに参加した市民から「分けない方が面白い」という意見が上がり、実現へ。功を奏して想定した3倍、年間30万人が利用している・・・。

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 さて一つ目の記事、記者執筆では無いためか、できすぎ感があったためネットで見に行ったら、市長の動画はともかく、新築の方が長期的に割安(改装6億円、年間5千万円)、開架書籍数が少ないとか論陣を張る反対議員もいて、それはそれで健全です。

 太田市は富士重工とブラジル人が多いことで有名ですが、太田市美術館・図書館という建物もWebサイトもお洒落です。その建築家の平田晃久氏のメッセージを引用します。

太田駅北口にこの美術館図書館がつくられることになったのには切実な理由があります。
太田市は人口20 万を超える豊かな市であり、太田駅はその中心に位置する、一日の乗降者数が1 万人を越える駅です。しかしながら現在駅前は閑散としています。多くの人々が車中心の生活をし、郊外のショッピングモールで買い物をするようになった結果、街の血液である歩行者が少なくなり、駅前の魅力ある街並みが喪われつつあるのです。
この建物は、人々の流れをもう一度駅前に呼び戻し、駅前の街並みを歩いて楽しい魅力あるものに育てていくためのきっかけとして構想されました。私たちはその構想に応えるようにして、建物の基本的な考え方をつくりました。


 逮捕市長と取り巻き部長、新政クラブや公明党達が「の拠点」と宣伝した上平新図書館建設でしたが、「の拠点」が完成しなくて幸いでした。なお、太田市は人口22万人で一般会計予算は797億円。上尾市651億円とは規模が違うだけではなく、太田市HPも実用性重視の設計であることから行政マネジメントレベルは高そうだと思います。そして驚いたのは・・・

市のフレーズです。

人と自然にやさしい、品格のあるまち 太田

 

 

 

2018年8月 2日 (木)

学力テストの公開で想うこと

学力格差の原因は家庭の経済力なのか

2018年度の全国学力テストの結果が公表された。と言っても埼玉県の平均値とさいたま市のみ。図はさいたま新聞より

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 他は、各自治体が公表するか否かを判断してからと思う。秋頃には埼玉県の教育課のこちらに公開されるが、いつも奇妙な公開である。

 リンク先の過去分を見て分かるように市町別に独立しており一覧性がない。県の統計は全市町一覧で見られるものが多い。財政データなどはExcelで公開し、少しスキルがあれば勝手に並べ替えして比較できる。学力テスト結果は意図的に一覧表にしないのだと思う。
 もう一つは、公表に同意しない市町があるのか否かよく分からない。その点を明確に書いてほしい。

 一覧表示を避けたくらいでどんな効果があるのか疑問だ。夫婦が公立の教員でも子供は私学という家庭もあり、建前と本音は違う。自治体間の学力差よりも同一市内のエリア(学区)差の方が深刻な場合もあるだろう(個別校は非公開だが、伊奈学園中学だけは丸見え)

 蛇足ながら、子供達が格差や競争社会を否応なく体感し始めるのは高校受験だと思う。その助走路としての塾には進学塾と補習塾があり、前者は駅前が多いからそこへの通いやすさの方が教育熱心な親には、もっと重要かもしれない。 

 たまたま東洋経済4/14号の「特集: 連鎖する貧困」を読んでいて気になった記事があったので書き留めておく。

●公立なのに八万円を超すアルマーニの制服採用ということで銀座の泰明小学校の記事があった。教育方針に特徴を出すのは良いけど、カネで買えるモノに求めたのは教育者としてはバカだ。それも強制ではなく標準服(任意?)と言い張る姿が小役人的だ、と改めて怒った
 最近、教師の凶悪犯罪多いけど、上のは別な意味で罪深い。

親の収入と子供の学力を巡る記事。鶏が先か卵が先か…

 所得と学力に相関があるのは当たり前だが、調査データでは国語A10点、数学A20点差だ(3年生、年収2001500万円の比較)。数学は差が開きやすい科目なので、国語で一割程度ならば決定的な要因ではないと思う。

 むしろ、親の学歴の影響の大きさをとらえた調査が腑に落ちる。両親とも大卒と非大卒家庭の中1年生の「大学進学期待」を見たもので、前者の子は60%、後者の子は23%と大きく開く。早稲田大学の松岡講師が「親が大卒だと、子もそれが当たり前になり、普段の授業や定期テストも大学に進学するつもりで受ける」と言う。生まれた環境と言うわけだが、学歴は①の結果でもある…。

 ところが、慶応大学の中室準教授は学力差が「おカネの問題ではない」という研究もあるとして次のように語る。貧困家庭に経済的支援をする場合、親が利他的に正しくお金を使う必要がある。自分の趣味や生活費に充て、子供のために使わない人がいるからだ(一定数居るとは思う)。
一方で親が「教育が大事だ」と言う考えさえ持っていれば、所得がゼロでも何らかの形で教育にお金をかける。子供に「きちんと勉強すれば将来いいことが起きる」「勉強することが楽しいと思う」という『意欲の格差』が、その後の社会経済的地位に影響を与えていることが研究で分かっていると言う。意欲の格差解消には、一律ではなく学校単位で投資を変えよと説く。
 要するに動機、目的志向、ものの考え方、受動ではなく能動的姿勢みたいなものなのだろうか。

この三つをまとめると、経済格差が家庭環境の違いをもたらして、意欲の格差を生み、負の循環になる。

●高卒就職と言う選択肢・・・企業規模別の生涯賃金では、民間企業の年収ピークとなる50~54歳の比較をしている。

大企業(1000人以上) 大卒971  高卒618

小企業(99~10人)  大卒602

つまり高卒で大企業ならば小企業の大卒よりも生涯賃金は多いというもの。毎年18万人超が高卒で就職しており、就職先を吟味すれば十分な処遇を得るチャンスはあると結んでいる。

 ここには書いてなかったが、実は定年60歳(高卒)までずーっと賃金が上がる世界がある。とても身近な所に。定年までずーっと能力が上昇するという考えらしい。上の大企業高卒を軽く超すのでは…

過去記事 全国学力テスト(埼玉県、上尾市、さいたま市等)の比較

2017年6月12日 (月)

こんなことしていると明治大学の限界かなって思うこと

最後の父母懇談会に出席

 
小学校の運動会に10回連続で行った。と言っても、最後は男子リレーの時だけ。
着いた時には、走り終わっていた。
本人には「がんばったね」と告げた気がする・・・
 
という情けない最後だったことしか覚えていない。
贖罪もあって、中学の陸上競技会はちゃんと応援に行った。
 
結局、10回も行けたのは学校が「近くにある」という事が一番かもしれない。
さすがにお茶の水は近くはないけど、行きやすい。
立地アクセス性。
デフレ下の「大学経営」で一番の強みなのだろうといつも実感する。
4回目はもはやマンネリで気が重かったが、最後なのででかけた。
暑い土曜日。
慣れ過ぎて遅刻した。
 
儀式みたいな総会は粛々と進む。
例年になく出席が少ないのでチケットがさばけない講演会みたいだった・・・
東方見聞録の緞帳を見るのも最後と思って眺めてきた。
065 今年は千田副学長という先生が話をしてくれた。埼玉出身らしい。飾らない話ぶりで腑に落ちる内容だった。
キャリアセンターの就活の話は型どおりだったが、有効求人倍率の見かけと実際の違いは参考になった。マスコミもあそこまではあまり伝えない。
 
副学長氏が総合相談会に出るというので、ずっと気になっていたことを問うてみた。
例年6月号の明治大学広報にのる入試の高校別合格者数一覧表のこと。
都道府県別に合格人数の多い順の高校名がでている。囲みには全国上位20校リストもある。
なんで大学がこんな週刊誌みたいな通俗的なまねをするのか。
 
例えば浦和高校は172人と県一位と表示するが、明治に入るのは少数。
浦和高校は名目ではなく実進学数で発表している少数派の高校だが、そこを見れば明治大学の合格は128人。 
大学側は一人で複数学部合格数までカウントするから、この数すら合わない。
 
で、実際の入学は12名。
10分の一以下。
浦和高校レベルだと早稲田でも合格者の三分の二が袖を振る。
 
つまり上位高校とは明治大学を袖に振った高校リストなのに、こんな数字を広報で堂々と出して恥ずかしくないのかと思う。
実質数で多い高校に失礼だろう。
「真実の探求の名に相応しく」実入学者数で発表すべきだって、正論()言ってきた。
 
営業的な策と通俗的な見栄と理解するが、これだけ実数とかけ離れる名目数字は粉飾に近い。その限りでは所詮MARCHという受験産業の括りからいつまでも抜けられないと思う。
「よそもやっている」という理屈がそれだ。
 
この一回の試験で複数学部にエントリーできる仕組みは誰が考えたか知らないが、私大の最高の金儲け発明だと思う。年間受験者数が10数万人で日本一とか二位とか張り合う大学は、受験商法自慢でしかない。聞けば試験科目がたった二科目とか・・・そんなことで学生集めるのは麻薬中毒みたいだ。 直接の被害は親。
だから奨学金の無償化なんてとんでもネー、って思うわけ。
 
 
次に学部別相談コーナーという所へ。前の相談している母親が女性職員と延々と話をしていてほとんど雑談じゃないのかって感じで待たされた・・・
こちらは単位不足の有無の確認が一番の目的。
 
ついで懇親会へ。会費三千円。
保護者ということで教授や職員は下にも置かないもてなしをせざるを得ないが、結構気さくに話をしてくれるのが明治の良い所かな。
鈴木教授なんか民間出だから生々しい話も聞ける。
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学部ごとのテーブルになっていて経営学部は後ろの方。これが嫌なんだなー。
この並びは単に学部創立順。
つまりお誕生日順。
 
大学内の会議や資料なら結構だが、これは保護者の集まり。そして宴席でもある。つまり進行をしている部屋は上座であり、ここは万年末席みたい・・・
当然、最初のスピーチなんて聞き取れないし見えない。
最後ついでに、文句言ってきた。
部長とかいう人で誰だったか覚えていないが「毎年変えろ」って。
 
テーブル札を置くだけの作業だから。
確認のために来年来たら怒られるかな・・・
 
 
始まりは他大学の見事な対応ぶりからだけど、これでおしまい。
 
 
関連
 
 

2017年1月19日 (木)

さいたま新都心連合大学の満足度は2勝1敗2引き分け

去年一個受講したので、今年はフルコースで受講した。
関心ない講義を聞くことで、少しは視野を広めねばという、殊勝な動機・・・。
 
ようやく終わった。
たかが1週に1単位の講演会なんだけれど・・・ホッとした。
1月の夕方は寒いよ。
連れがいれば帰りに新都心で一杯、という放課後コースもあるんだろうけれど・・・終わるとみんな一目散に黙々と列をなして帰るね。
 
毎回、18時頃さいたま新都心駅から官庁街へ歩くと、もの凄い数の人間がどっとビルから出てくるから、その流れに逆らうように歩いていると、新宿にいるような錯覚だ。
みんな公務員、一斉に退社するんだね。
 
埼玉新聞社のこの企画はとても良いと思うが、春や夏の明るい季節にやれば、もっと聴講者が増える気がする。
今年も高齢者が多かった。女性は数パーセントほど。
第1回 12月7日(水)

さいたま観光大使 清香園
山田 香織 氏

世界に広がる盆栽の魅力とは
第2回 12月14日(水)

日本総合研究所 副理事長
翁 百合 氏

金融の新しい潮流~フィンテック
第3回 12月21日(水)

埼玉県立大学 健康開発学科教授
坂井 博通 氏

多様なユーモリスト -心と頭のコリをなおす-
第4回 1月11日(水)

駿河台大学 法学部教授
成田 憲彦 氏

安倍政治と日本の自画像
第5回 1月18日(水)

財務省主計局調査課 課長補佐
海老原 宗貴 氏

平成29年度予算案の概要とわが国の財政の現状
 
盆栽の話は、女性なのでびっくりした。
世界盆栽大会inさいたまが四月にある。やってみたいとは思わなかったけれど、さいたまスーパーアリーナ「日本の盆栽水石至宝展」は見に行ってみよう。
忘れなけりゃ・・・
 
さんの話を一番期待したが、つまらなかった。調査会社がネットで情報集めたような深みの無い話だった。
 
坂井氏のユーモリストは面白かった。あの情報がWebでもあればいいな。
 
成田氏の終戦当時の話が生々しかった。昭和天皇だけがまともだったと言っていたのが印象的。
 
去年も聞いたのが財務省の財政と予算事情の話。今日は三十分で眠くなってしまった・・・。
いいデータのグラフがいっぱいあるから、紙よりもデータで欲しい。財務省のWebページで探しているが、みつかんない。去年はあったはず・・・
 
来年は単品コースにしよう・・・

2016年12月27日 (火)

迷える中高生に送る、「何で勉強せなあかんねん」

受験生に送る、「上原浩治投手、背番号19に込めた思い」
 
再び、このエピソードが記事になっていた。
受験シーズンが近づき、その応援のための特集みたいだ。
 
もう、41歳か。
大リーグに行ってから彼のことを良く知るようになった。
本当はレンジャーズ時代に活躍してほしかったけど、レッドソックスで開花した。
画面表示は140km台のスピードしか出ていないのに、リリースポイントが独特らしくて、それが打者には効果的に働いて、けっこう三振を奪う。
スピードが速く見えるらしい。
もちろんフォークも有効。
オルティスとの絡みも微笑ましい・・・。
 
 
でも、テーマはそんなことでは無く、大学入試に失敗して、一年間の浪人生活を送った19歳のときの苦労を背番号に記しているというもの。
人生で一番辛かった時を、忘れるのではなく、背中に背負い、戒めにしている。
 
その最大の原動力は「具体的な目標」の存在だと思う。
目標が無いと、頑張れない。
 
彼の19歳の時の様子は、昔書いた記事の方が詳しいかも。
久しぶりに、彼のブログを見に行って、書込みした。
返事もらったことがある。
こんどはどうかな・・・
 
彼にならうと、うーん、自分は26かな。
 
イヤ、26~28
 
?、 27±1
 
こんな背番号あるかよ・・・
 
 
関連

2016年11月27日 (日)

大学の父母交流会で思いがけない学生達との交流

明治大学、父母交流会という名の家族向けオープンキャンパス

今朝は駅まで旅行バッグを送ったりして何かと忙しかったが、最後の機会になるので御茶ノ水まででかけた。
このイベントは珍しい。上の子たちの大学ではなかったと思う。二年に一回出席できるが、子どもが留年すれば三回行ける・・・
御茶ノ水駅から医科大の方を眺めた写真、今年は紅葉の色がさえない。
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三遊亭小遊三師匠による記念講演は満席のためホールに入れず、教室から映像で拝見。プロジェクターの解像度が低いため見にくいが、噺家の話なので聞こえればいいわけだ。
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本人いわく、明治大学卓球部卒。大月での家族の話から小学校、高校、大学そして落語家人生の始まりへと生い立ちを、あの調子で面白おかしく話してくれた。大学紛争と言う忘れていた言葉を聞かされ、懐かしくもあった。その当時の紛争って一体なんだろう…
 
会場ホールに入れなかったことが、禍転じて福となったのが今回の交流会だった。教室を出たところで似顔絵イベントをしていた。(人気コーナーと言うが)たまたま集まりが少なかったので偶然応じることができた。
漫画研究会の学生15人くらいで、黙々と書き上げてくれる。私の担当は一年生の愛くるしい女学生。横浜から小一時間かけて通っているという。楽しく話をしながら書いてくれた。
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プロとして成功したら彼女の書いた似顔絵は幾らの価値になるのかな・・・なんて冗談を言いながら。でも小遊三氏も三年時には落語家の道を決心したと言う。当時、落語家を目指すなんて明治大学では初みたいだったらしい。好きな道を拓ければそれに越したことはない。
写真もOKとのこと。いつかここに来るかな・・・。
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その後は図書館を少し見学。日曜のためか学生に混じって、社会人や年配の人が結構いた。OBも利用できるが、社会人教育の方らしいと教えてくれた。明大が便利な立地にあることの象徴かもしれない。
昼時の学食は父母でごった返す。何度も来ているが、本日ようやく正しい注文の仕方を知った・・・ 17階から一階までずーっとエスカレーターで降りてきた。
 
留学生のパネルコーナーが休憩所にあったので見に行った。
韓国の留学生グループだった。日本人の学生では使うはずの無い「・・・でございます」という丁寧語で話すからビックリ。二年の女学生から留学生事情を聴くことができ、思いかげないことでとても良かった。
 
昔から疑問だったのはどういう試験で入学してくるのだろうかというもの。聞けば、留学生用の共通一次試験みたいなのがあって、その点数を持って希望大学に申請し、OKなら英語のtoeicやtoefl点数とか面接や(大学により)論文等が課せられるという。
授業料も日本人と同じらしいと言っていた。為替の落差もあるから高額になるだろう。しかもアパートで暮らしているわけだから、彼らは本国ではとても高収入世帯の子供たちのようだ。
 
続いて台湾の留学生グループのも拝見。一年生だったが、先日の雪に驚いたようだ。祖国で人気あるお菓子でもてなしてくれた。台湾が九州並みの島に二千数百万人も暮らしているんだと改めて知った。
続いて中国人留学生のグループへと立て続けに、楽しく話ができた。韓国や台湾の学生さんたちの写真を撮るべきだったなー・・・
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名前を忘れたが、山西省出身の中国人学生は4年生。日本に6年もいるとあって流ちょうな日本語を話す。大学院へ進むと言う。これまた名前を忘れたが、郷里のお茶でもてなしてくれた。謝謝。
 
彼らは母国語に加え英語と日本語の三カ国が話せるから、その点は日本人はかなわないなとつくづく思う。ただし英語圏から来る学生にはあまり日本語を覚える気が無い人も居るらしい・・・。
明治大学には韓国から400人、台湾は40人位、中国は500人位と言っていた。彼らの国での若者の日本留学での人気は早稲田、慶応、明治と続くらしい。早慶との差は大きいだろうと思うが、これがグローバル対応の大学の目指す姿なんだ、と実感できた。よく話題になる国際的な大学ランキングの低さの原因がここにあるのだろう。
 
就職は日本で。異口同音に皆さんが言う。国レベルではぎくしゃくした関係にあるが、個人としてはよき関係でいられることの重さを感じることができた。束の間のお喋りに過ぎないが、若い人たちと思いがけない交流ができた。これだけでも参加した意味があったし、思い出深い日になった。
 
最後に、前回見ることができなかったグローバルフロントとかいう建物を見た。こちらは大学院用の校舎らしくてあまり見るものが無かった・・・。
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とにかく最近の大学事情の一端が分かって、昔との大きな差を感じることができた。
 
前記事
 

2016年10月28日 (金)

eラーニングの反転授業から明大学食とヨドバシ秋葉原店

eラーニングを取り巻く現状と未来
 
この手のモノはフォーラムとは名ばかりのことが多いね。たまに生々しいユーザー事例発表もありますが、多くは商品や会社説明の宣伝セミナー。無料なので情報収集がてら行きます。
eラーニングは少しずつは普及していると思うのですが、思ったほどではないなーというのが毎年の感想。今年は展示ブースが少なかった気がします。
 
カリキュラムから適当にクリックして見繕ったので、本日は4本を受講。
1.【反転講演】数的思考力の向上プログラムへの反転授業の活用
 反転授業のノウハウでも披露するのかと勘違いしました。がっかりですが、数字を使った自己紹介方法だけが印象に・・・それと他参加者と名刺交換。
 
2.eラーニングと最旬教育テクノロジー
 これはソフト屋サイドの講演でした。技術動向を見る感じかな。PowerPointが洗練されていました。
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3.夢中にさせる授業「ゲーミフィケーション×授業」2016最前線
 毎年やっているらしく、前と変わり映えしなかった。情報収集よりは、自分の研修商品での徹底化をした方がマシだな、という反省。岸本氏が言うには、ゲーム好きでない人には向かないとか・・・
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4. 第13回日本eラーニング大賞 総務大臣賞 MetaMoJi ClassRoom
 受賞作とはどんなものかという関心で出席。どこかで聞いたことあるなと思ったら、登壇したのは浮川社長。ジャストシステムの創業者。今の人は知らないかもしれませんが、日本におけるワープロソフト黎明期の立役者です。
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紹介では一太郎やATOKの名は出なかったけど、一太郎関係では二冊も書いたので、感慨深いものがありました。さすがに文字入力に拘ったインターフェースのシステム。学校向けみたい。
 
eラーニングは教育の初期レベルを教えるツールなのか、それとも先端的な教育内容を扱うツールなのか。前者のが多いと感じます。あの無料大学のムークスは日本ではどうなったのだろう?
 
この後、御茶ノ水界隈の食堂もいいけれど、明治大学が近いので、学食を食べに行きました。遅い昼食になったけど、久しぶり・・・
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その後は秋葉原へ。
冷たい雨の中、全て一か所で間に合うヨドバシカメラへ。
メーカー系の応援できている売場担当者のスキルも高いので、質問にも的確に答えられて安心できる。
 
まだ十分使えるのだけれど、どうしようか・・・
レノボ シンクパッド ・・・通販モデル、店頭の土日等では割引キャンペーンをしてるらしく、結構安い。インターフェースに難あり。
レッツノートSX2 ・・・ 昔と比べると値下がりしにくい。型落ち品が少なくでるように生産計画の精度が高くなった感じがする。価格が高止まりしている。相変わらずデザインが野暮。しかし今使ってるレッツノートS10は5年間故障なしのように、その信頼性が抜群。
 
ダイナブックR7系 ・・・ シンクパッドとレッツノートの中間的イメージ。価格対性能比ではイイと思う。信頼性はどうか?

2016年8月22日 (月)

専修大学の埼玉支部懇談会で佐々木新学長と面談

思いがけず、教授や新学長と会話&神田キャンパス再開発

 
リオ・オリンピックは治安と建設遅れで疑問視されてましたが、なんとか順調でしたね。東京五輪は治安問題よりも、災害リスクのが大きそうです。そんな台風三本の合間のラッキーな晴れの日曜となりました。
大宮パレスホテルにての専修大学育英会埼玉支部懇談会へ最後の出席です。
 
朝の受付の様子。
大学関係では父母という表現が使われますが、当節は『保護者』のが適切かと、っていつも思います。
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例年よりやや少ない感じですが200名弱?。
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各学部から教授クラスが勢ぞろい。ほぼ例年並みの内容ですがDVD上映は新作みたいなので新鮮でした。
 
午前から始めて昼にホテルのお弁当が出るのが専修大学の特徴ですが、ひな壇に並んでいた教授陣が空き席の多い四年生側に来て一緒に食事をすることになりました。
偶然、隣に法学部の若い先生が来られました。意図したわけでは無いでしょうが、とても良い企画です・・・
 
専大に来て年数も浅く、父母会は初めてのこと。6月に神田キャンパスの見学会に行ったときの事や懇談会の感想やら就活などを話しながら食事をしました。有意義な雑談でしたが、落ち着いて食事できなかったもしれません、スミマセン・・・

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午後に個人面談。
部屋に入ったら、担当は商学部長の佐々木重人教授でした。
朝の紹介で、佐々木教授は急逝された矢野学長を継いで次期新学長に選任されたばかりと伺い、ビックリ。
まさか大学学長に子供の成績表を見てコメントを頂くことになるとは。(現四年生のみ非開示となっている)GPA知りたいと言ったら・・・
「はい、ご報告させます」。
トップの即決ってイイね。
 
気さくにお話し頂ける先生でした。せっかくなので、専修大学の凋落について意見交換できました。「私の印象では(昔の)専修大学はもっと上の方に居たような気がします」って遠慮なく 
 
回答の一つが神田キャンパス再開発のようです。
隣接地に新館(高層階)を建てて商学部(移転)と新しい国際系学部を新設して収容するようです。神田は法学部に加えての三学部体制になるようです。
表向きは創立140年(平成31年)向け事業となってますが、最近の「大学の都心回帰」や「グローバル冠」の競争に乗ったものでしょう。
建設費が高騰する時でもあり、やや後追いの感もありますが、「もうはまだなり」。先は分かりません。専修大学としては大きな賭けですね。理想は、容積率に余裕のありそうな現校舎を建て替えたいのでしょうけど、生ものですからムリなのでしょう。
 
新校舎の建設地がよく分からないので、靖国通りとか駐車場とかの断片的な話をもとに、グーグルマップで推察・・・。敷地約2000m2なら600坪くらい。ここなら専修大学九段キャンパスという方がお洒落です。
完成を機に神田キャンパスという古い呼称も変更した方がイイでしょう。少なくとも優秀な女子学生獲得が目的ならばね・・・ 
 
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 大学の都心回帰とは、経済的理由で遠地からの下宿型学生が減り、首都圏三県から自宅通学の学生を安定的に集めやすい(=受験生しやすい)立地でデザイン性の高い施設で客を誘因することが、大学経営のキモということなのでしょう。
ミクロではその通りです。
 
昔の人間には、生田キャンパスのような緑と空間のない大学なんて寂しい感じがしますが、下宿させてそんなところに通わせるというのが今は贅沢になったということでしょう。
 
それにしても、何もかも飲み込む一局集中の東京こそが、マクロ的には地方の衰退を加速しています。合成の誤謬としていずれ限界が来ると思うのですが・・・
 
うちは卒業ですが、完成したら見学させてください・・・
だって行きやすいもの。
 
最後に佐々木学長殿、箱モノだけでなく、中身の教育改革もお願いしますよ。話した通り「緩すぎ」ですヨ。 
 
支部懇談会の最後は懇親パーティ(有料)があればよかったね。内輪だけでなく 
 

2016年6月26日 (日)

埼玉支部の懇親パーティと岸本辰雄ホールの天井

明治大学の埼玉県父母会で見た珍しいモノ
 
先日、雨の心配も無いので出かけました。
出席しなくても後日、成績表が郵送されますが、相談コーナーでその細かな解説を教務課職員から受けることができるので、その点は意味があります。
他にも各種相談コーナーがあり、親(資金の出し手)とコミュニケーションをとろうとする姿勢は良いほうかなと思います。
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3人に一人は借りるという奨学金ですが、コーナーが閑散としていたので立ち寄りました。
奨学金は学生本人の口座に振り込まれるため、授業料だろうが生活費だろうが、遊興費でも使途は問われない不思議なローンです。
最近、奨学金の返済が滞る人が増えている問題が取り上げられます。その点を話していたら、うちの延滞率は低く問題はないとのこと。1%未満?とか…。
大学によって延滞率(不良債権率)に大きな差があるでしょうから、その点も浮き彫りにしないと単にかわいそうな若者が増えた、という面に終始します。
審査が緩い(?)ため目いっぱい奨学金を借りて大学を出ても、当該大学にくる求人先が不安定な会社が多いと(長く勤められず)離職して、返済が滞るというリスクは高まります。
 
多額の教育投資に見合わない「大学」の存在もあるはず。奨学金団体の理事長がそう明言していた記事を思い出しました。奨学金問題は、学生だけでなく、私立大学の経営そのものにも影響があり、まるで○○ビジネスを連想させます。末尾にリンク。
 
アメリカの大学の授業料は日本の4から5倍と高いのは一流私立大学だけと思ってましたが、担当者の話では、普通の大学もそうらしいです。大学進学率は日本より高いので、米国では住宅ローンよりも教育ローン返済が社会問題になっているようです・・・
 
教育の機会均等という理念は素晴らしいですが、既に高校までは義務教育的になっていて十分に思えます(中学卒業時にクラスで数人が就職していた時代から思うと・・・)。このうえ、借金までしてもっと勉強したいとホンキで思っている高校生が同世代の半分(進学率50%)もいるとは思えないのです。
給付型には冷めた見方をしていますが、税の世代間再配分の問題ですから、18歳選挙権の効果が見ものです・・・
 
夕方から懇親会。
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念願のリバティタワー23階の岸本辰雄ホール天井写真が撮れました。
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天井が高すぎてデジカメの広角に全景が収まりません。床に這いつくばったり、仰向けなら撮れたと思いますが、そんな恰好はできません・・・
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きれいなアーチ状の天井。見事な造形美。これだけで参加費3000円の価値があったと納得です…
 
は、ウソです。
 
余興として応援団の演技がありました。何を叫んでいたのか聞き取れませんが・・・チアリーディング付です。明大祭では彼女らの写真撮影は禁止されていた気がしますが・・・ここでは自由。まぁ受付で署名してますから・・・
 
でも気が引けるので、ぼかし応援団にします。
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大学の職員や大学の先生と自由に話ができるのがイイです。
宴たけなわの頃、本年就任したばかりの土屋恵一郎大学長が参加者に名刺配って挨拶していました。自校内開催ならではの事でしょうか。
確か、総会の挨拶では明治大学は国際的な大学ランキングで高麗大学よりも上を目標にする、それも自分の任期中に、と大見得切って言っていたと思います(多分…)。
ハッキリした事を言う学長だなーと驚きました。
これが一番珍しいことでした。
二番目は学長さんのお洒落な出で立ちかな・・・ 
 
 
参考記事
 

2016年1月23日 (土)

財務省主計局から国家予算の講義を聴いた

さいたま新都心連合大学にスポット受講した
 
偶然、さいたま新聞のWebサイトを訪れた。その時、このへんな大学名を見つけて入っていたらタイムリーなテーマがあったので、申し込んだ。
 
「平成28年度予算案の概要とわが国の財政の現状」。
講師は財務省主計局の担当官。
国会中なので予定した人ではなく、代わりの人だった。
 
名前は大学となっているけど、要するに教養講座みたいなもの。
単発受講だと1回500円。
案の定、新都心駅の合同庁舎会場に入ると、ほとんど老人会みたいだった。自分まだ早いと自負しているのだけれど・・・
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歳入と歳出の話はもちろん、それらの超長期データもあったので、結構有意義なカラー印刷資料をもらえた。
でも多分、政府Webを見ればあるのだろう。企業の決算なら何とか読めるけれど、国とか自治体の決算はこれから勉強してみたいと思う。
 
プライマリーバランスの黒字化が優先と言っていた。
国の債務の中の一番長い償還期限は33年らしい。
つまり、今年生まれた人が税金を納めるようになるよりもまだ未来のこと。12年後生まれた人が返済をするようなものかな(12+18歳=30年)
これでは生活費の先食い老人会かもしれない。
 
さいたま新聞のWebページって、さすがに埼玉県の話題が多くて、今まで見向きもしなかったけれど、お気に入りに登録した。身近なことが載っているのでイイね。

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